テキストは早めに終わらせて、問題演習に多くの時間を割きましょう!

  • 投稿者:ぱぽぽさん
  • 勉強形態:独学
  • 受験回数:3回
  • 勉強期間:約12か月

はじめに

 2015年10月、経理課に配属されたのをきっかけに、簿記の勉強を始めました。

 2016年2月に簿記3級を取得し、2016年6月に143回簿記2級を受検し不合格。次回の144回も不合格となり、若干検定試験がトラウマになりかけたので、気分転換に衛生管理者を取得しました。

 今回の146回、3度目の受験でようやく簿記2級を取得できました。

テキスト・問題集

  • テキスト(70点)
    • スッキリわかる商業簿記テキスト
    • スッキリわかる工業簿記テキスト

 イラストがあり、とても見易かったです。持ち運びに便利でしたが、テキストを1巡してもなかなか過去問が解けませんでした。1回目の受験勉強で主に使いましたが、2度目、3度目になるにつれてほぼ使用しなくなりました。

  • 過去問題集等(95点)
    • スッキリとける 日商簿記2級 過去+予想問題集

 上記のテキストと同じく、持ち運びに便利なサイズでした。ただ小さい分、付属の問題用紙は使用しづらいです。TACのホームページより解答用紙を印刷していました。

  • その他
    • 簿記ナビ 仕訳問題(100点)
    • 簿記ナビ 予想問題
    • パブロフの無料ダウンロード問題
    • 弥生CMC 無料動画

 本当に簿記ナビさんにはお世話になりました。簿記ナビの仕訳問題は、最新の出題範囲に合わせて下さっているので範囲外の問題に時間を割かずに済みました。146回から加わる新論点については、簿記ナビとパブロフの予想問題と弥生CMCの動画で対応しました。

不合格体験記

第143回(テキストに時間をかけすぎた)

 第2・4・5問の正答率が低く、不合格となりました。

  • テキストに割く時間が長すぎたため、過去問の演習不足(5回分を2周程度)
  • 工業簿記は理解不足と当日の焦りで、芋づる式に不正解。
  • 第2問の固定資産…”捨て問”の判断があまりできていないようでした。

第144回(モチベーションが低下した)

 恥ずかしながら、前回勉強しているという慢心があり、勉強開始が遅れました。

  • 1か月前から勉強を開始するも、元々工業簿記が理解不足だったので、過去問を解いてもしっくり来ない。
  • 前回試験の”解けなかったイメージ”に苛まれ、勉強にも身が入らなかったです。
  • 試験は受けましたが、前回と同じく第2・4・5問が原因で不合格となりました。

合格体験記

第146回(とにかく過去問!)

 3ヶ月ほど前からリハビリ感覚で、簿記ナビさんの仕訳問題対策を進めました。

  1. 問題一覧表を印刷
  2. 始業前などのスキマ時間でに少しずつ解く
  3. 一覧表にミスした問題をチェックする
  4. 10~20回分解いた所で、ミスした問題に戻る。

 ②~④を繰り返すことで、第1・3問対策になりました。一覧表への書き込みが増えるごとに、不合格のイメージも払しょくされていきました。

 また、簿記ナビさんの”効率のいい勉強法”を参考にまとめ解きをしました。

  1. 第2問だけ解く
  2. 第3問だけ解く
  3. 第4・5問だけ解く

 工業簿記がずっとネックでしたが、勘定連絡図(勘定の流れ)を目に付くところに貼って頭にたたきこむことで克服できたと思います。

壁に貼っていた勘定連絡図
壁に貼っていた勘定連絡図

 新論点対策は、144回受験用に購入した上記のテキストと、弥生CMCの無料テキスト&動画を活用しました。実務に基づいた解説なので、聴いていて面白かったです。本番直前には、簿記ナビ予想問題とパブロフの予想問題を3回ずつ解きました。

試験日1日の流れ

試験当日 起床

 平日と同じく、6時に起床。既に何度も解いた過去問の第3・4・5を、肩慣らしで解きました。新論点が不安だったのでサンプル問題も解きましたが、リースの基本的な問題を間違えてしまい、少し焦りました。

 仕訳問題ならなんとかなりそうだけど、第2問で深く問われたらどうしよう…と不安がよぎりましたが、第1・3・4・5問は完璧にできていると自信があったので、冷静になれました。ブランチを食べ、会場へ出発しました。

試験会場の様子

 何度も行ったことのある会場でしたが、一応開場時間までに着くようにしました。お手洗いを済ませ、直前にはサツマイモを食べました。

試験中の出来事

 問題用紙をざっと見通すと、第2問には見慣れた銀行勘定調整表が出題されており、安心しました。いつもと同じように、第4→5→1→2→3の順に解きました。

 第3問では、売上原価で仕訳をする指示がありました。解き慣れていませんでしたが、「うくうしくう」という語呂をかろうじて覚えていたので、何とか解くことが出来ました。

 また、当期純利益はいつも捨て問とするのですが、なぜか本番では計算がピタリと合いました。おかげで、ネックだった第4・5問も落ち着いて解くことが出来ました。

 見直しを2回行い、これ以上見直すと逆に変な方向に直してしまいそうでしたので、試験開始より1時間半弱で途中退出しました。

試験後

 きっと受かっていると思えたので、ジムに直行して思いっきり開放感を味わいました。帰宅後に自己採点を行ったところ96点でした。翌日には、次回2級を受験する同僚に簿記ナビ等をおすすめしておきました。

合格発表

 自己採点と同じく、96点で合格しておりました。簿記ナビさんには、3級受検時からお世話になっていました。2級取得に1年を要しましたが、その分達成感もありました。本当にありがとうございました。

管理人からぱぽぽさんへ追加の質問

 今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。またその電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
Canon HS-1200TG

 会社で使用している機種です。文字盤が押しやすいのでおすすめです。自宅で勉強する際は、無印良品の電卓「BO-192W」(12桁・白)を使用していました。こちらの方が軽くてコンパクトですが、Canon製の方が使いやすかったです。

 まとめ解きをされたとのことですが、する前とした後でどのような違いがありましたか?
 第3問については、仕訳を迅速かつ見やすく書く習慣が身につき、転記ミスも軽減しました。

 第4・5問について、ずっと分かったようで分からない工業簿記が、まとめ解きによって腑に落ちました。

 ぱぽぽさんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
 とにかく毎日少しでも良いので簿記にふれることでした。不合格になった回では、1日空けたら、また1日2日…と気づいたら1週間何も勉強せずに焦りがつのることがありました。

 やる気や時間が無い日も、簿記ナビさんの仕訳問題を何問か解くことはできました。始業前に仕訳問題を解くことを習慣化したので、1日の始まりに最低限のノルマが終わるというのが気分的に楽でした。

 また、休前日には会社で解答用紙をたくさん印刷し、休日に家で解き、ごみ箱が一杯になるのが爽快でした。

 ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
 早めに、長めに過去問を!私はテキストに触れている時間が長く、過去問の演習が足りなかったため1年ほど簿記に時間を費やす結果となりました。

 今勉強中の同僚も、テキストがなかなか頭に入らないとのことです。とりあえず仕訳問題だけでも始めて、解きながら覚えてみて!とアドバイスしています。

管理人コメント

 ぱぽぽさん、簿記2級試験の合格おめでとうございます。また、合格体験記をご投稿いただきありがとうございました。

 合格体験記の欄に、「仕訳問題対策の利用方法」と「まとめ解き」の具体的な流れを書いていただきましたが、これから勉強する方はぜひ参考にしてください。

 仕訳力のアップは、第1問だけでなく第2問・第3問の解答スピードアップにもつながりますので、なるべく早い時期から(過去問対策とは別に)仕訳対策にも取り組んでください。

 まとめ解きに関しては、同一論点の問題を集めて短期間で一気に解きましょう。一気に解くと、だいたい同じようなところでひっかかっていることに気づいたり、問われ方のパターンを把握することができるはずです。

 苦手論点が足を引っ張って点数が伸び悩んでいる方は、ぜひこの「まとめ解き」に取り組んでいただき、苦手論点を得意論点に変えて得点源にしてしまいましょう。

ぱぽぽさんが使われた教材や電卓のまとめ