間違えたところは何度も何度も解く。反復練習は絶対に必須だと思います!

  • 投稿者:こばさん
  • 勉強形態:独学
  • 受験回数:2回
  • 勉強期間:約6か月(今回分)

はじめに

 2年前に独学で3級から始め、ついに2級に合格することができました。

 当時、全くの簿記初学者だった私がまさか2級を取得できるなど2年前には想像もつきませんでした。そんな私の体験記がお役に立てればと思い投稿させて頂きました。

受験のきっかけ

 2年前に見たある冊子の「複式簿記は精神力・忍耐力を鍛える」という言葉から私の簿記Lifeが始まります。3級に合格した次の回に2級を受験しましたが、1回目はあっけなく不合格になってしまいました。

 今までに経験した事のない悔しさに見舞われましたが、それと同時に自分の努力不足を痛感。絶対に2級を取ってやる!と決意しました。

使用したテキスト&電卓

  • テキスト
    • みんなが欲しかった 簿記の教科書 日商2級 商業簿記(TAC出版)
    • みんなが欲しかった 簿記の教科書 日商2級 工業簿記(TAC出版)
    • みんなが欲しかった 簿記の問題集 日商2級 商業簿記(TAC出版)
    • みんなが欲しかった 簿記の問題集 日商2級 工業簿記(TAC出版)
    • 合格トレーニング 日商簿記2級 商業簿記(TAC出版)
    • 第148回をあてる TAC直前予想 日商簿記2級(TAC出版)
    • 簿記検定ナビの148回予想問題(簿記ナビ模試
  • 電卓
    • CASIO JK-120V

 みんなが欲しかったシリーズは試験範囲改定前に購入したものでしたが、後ろのほうに新論点ページが付いていたため、買い替える必要なく勉強できました。合格トレーニングは各論点ごとになっているので苦手論点を中心に制覇してました。

 TAC直前予想は3級の時からの愛用書です。私にとっては勉強していて一番シックリとくる教材でした。また、簿記検定ナビの予想問題は私にとって一番難易度が高く、それゆえに試験本番が若干楽に感じられました。

 CASIOの電卓は液晶の角度が自由に付けられるようになっていて使いやすかったです。

勉強時間

 2級を勉強し始めた数か月は簿記オンリーの生活だったので半日、多い時は丸一日簿記に費やしました。

 しかし、簿記をきっかけに経営学・会計学の勉強がしたくなり通信制大学に進学。入学してすぐの時期は全く簿記に手が回らず毎日10~20分できれば良い方でした。

 徐々にペースを掴むと、大学の勉強・アルバイトと並行して模試を解く時間を確保できるようになました。2~3日に一度は過去問&模試を解いていた感じです。

一度目の試験の不合格の原因

 自分の中で論点に対しての不安感が払拭できないまま試験を迎えたことが一番の要因でした。

 第二の要因は、簿記検定ナビの「試験当日の過ごし方」で見た「問題にすぐ取り組まないこと」をすっかり忘れ、ドキドキバタバタしたまま問題を解いたのも大きかったと思います。

勉強方法

 教科書の基本問題を手が止まらずに解けるまで反復。それが出来るようになったら問題集に取り組みました。問題集も教科書と同様にスラスラと解けるようになるまで繰り返し解く!とにかく解く!

 問題集でつまずいたところは素直に教科書に戻って復習。それでもダメなものは苦手ノートにまとめておきました。

苦手ノート
苦手ノート

 上の画像は苦手ノートの一部です。撮影したページは一番の苦手論点だった「製造間接費の差異分析」です。簿記検定ナビの語呂で紹介されている覚え方・テキストの図解などを自分なりに組み合わせてまとめました。

 私は元々超文系少女だったため、ペンを動かし文字に表して記憶していました。どうしても理解に苦しむ苦手論点はノートに書き出して覚えましたが、苦では無かったです。

 他の資格試験の勉強サイトでは、「完成されたテキストがあるのだからわざわざノートに書くのは効率が悪い。時間の無駄。」などと書かれており、私のやり方はダメなのか?と落ち込んだ時もありましたが、必ずしもその通りでは無いんだと自信がつきました。

 ノートに書き出したあとは要らない紙に計算式を思いつくままグチャグチャに書いたり、自分なりの解釈を作ったりしてはゴミ箱送りにしたり…。簿記試験の勉強のおかげで私にぴったりの勉強方法に巡り会えました!

 失敗しても良いからまずは自分が思ったやり方で勉強してみること。それは勉強を進めて行くうえでなかなか重要な事だと思います。


 また、今回の試験対策としてはTACさんの直前予想のみをひたすら繰り返し解くことしかしていませんが、おそらく一回目の試験対策で過去問についてはおぞましい回数を解いていたので、今回はそんなに過去問に囚われずに済みました。

 TACの直前予想はコンスタントに80点以上を取れるようになるまで繰り返し解いて、苦手論点をなるべく残さないように心がけました。直前予想問題でもつまずいたところは苦手ノートにまとめ、すぐに見直せるようにしました。

試験日1日の流れ

6:30 起床

 いつもと変わらない時間に起床。朝食も白米に味噌汁とあえて普段通りにしました。出発までは勉強などはせずに好きなことをしてリラックス!

12:00 出発

 試験会場までは車で向かいました。途中、自分のバイト先で眠気覚ましのアイスコーヒー&チョコレートを購入。

12:45 到着

 入室15分前に着いてしまったので会場周辺を散歩。会場は大学だったのでぐる~っと歩きました。暖かくて良かった。

13:00 入室

 入室してからは苦手ノートを見返すのみ。あとは電卓を試し打ちしながら位置の調整。それが終わったらボーっとしてリラックス!

 前回試験のさいはキャピキャピとしていて気が散る感じの女子達が数人いましたが、今回はそのような方は一人もおらずテキスト類?などのめくる音のみでした。座席もなかなかの埋まり具合でしたし、簿記に対する熱気が感じられる試験会場でした。

13:35 試験開始!

 試験官の注意事項などを諸々聞いて、いざ試験開始。今回はすぐに問題には取り組まずに目を閉じて数回深呼吸、それから全ての問題に目を通してから取り掛かりました。

 自分の得意な問題から取り掛かったので「1→4→5→2→3」の順で解きました。試験終了10分前に途中退室して無事に試験を終えました。

試験直後

 試験会場前のコンビニでご褒美のアイスを買って帰路につきました。

帰宅後

 各社の解答速報を見て自己採点。第3問の連結会計はほぼ0点に近かったですが、1、2、4、5問のみだけでも80点取れていたのでひとまず安心。あとは何かの間違いで不合格になることだけが心配でした。

合格発表

 本日、合格証書を受け取りに行って参りました。改めて合格したんだという実感が沸いてきて、とても感動しております。この度は点数も伺ってきました。

  • 第1問:16点
  • 第2問:16点
  • 第3問:8点
  • 第4問:20点
  • 第5問:20点

 やはり自分の思っていた通り、第3問が壊滅的でした…ですが、多少の誤差はありましたが自己採点通りの80点で合格!感動もひとしおです。

合格証書
合格証書

おわりに

 複式簿記は本当に精神力・忍耐力を鍛えられると感じました。独学で2級に合格できるとは思わなかったし、簿記の勉強を始めたことで新たな目標を掲げることができて大学にも進むことが出来ました。

 今、私が通っている大学では税理士試験の受験資格が得られます。新たな目標とは、税理士試験に挑戦することです。絶対に諦めないこと!少しでも良いから同じことを続けていくことが合格への近道だと私は思います。

 また、反復練習は絶対に必須だと思います!間違えたところは何度も何度も解く。同じ問題を解くのは何となく答えが分かってしまい意味が無いように感じますが、なかなか重要な作業だと思います!

管理人からこばさんへ追加の質問

 こばさんさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
〈私の得意論点〉
・仕訳問題
・精算表と財務諸表の作成

 この二つが得意?というか大好きです。

〈私の苦手論点〉
・製造間接費の差異分析
・連結会計

 予算差異や能率費差異の算定がなかなか頭に染み付かず苦労しましたが、簿記検定ナビで「ひじき、倉庫豹変よ」を見てからは何の苦労も無く解けるようになりました。

 問題を解く度に「ひじき、倉庫豹変よ」を要らない紙に書き出していました。体に染みつく?まで同じ問題でも繰り返し解く!それが一番効果的だったように感じます。

 連結会計は簿記の中で一番の強敵だと思っております。未だに克服できていません。

 みんなが欲しかった簿記の問題集 の他に合格トレーニングを購入されていますが、こちらの教材を購入した理由を教えてください。
 みんなが欲しかった問題集を解いただけでは不安を払拭できず本屋さんに駆け込んだのが理由です。私はネットショッピングはせず、直接出向いて購入する派です。当時、本屋さんに駆け込んだ時に自分の中で一番ピンときたのが合格トレーニングでした。

 合格トレーニングは予想問題を解いた後、間違った問題と照らし合わせて類似する問題を解く形で使いました。最後の数日間は自信がないところを重点的に軽い気持ちで解きました。

管理人コメント

 こばさん、簿記2級試験の合格おめでとうございます。また、合格体験記をご投稿いただきありがとうございました。

 「一度目の試験の不合格の原因」のところに書いていただきましたが、(緊張しやすい方は特に)試験開始とともにすぐに問題を解き始めるのはおすすめしません。

 問題用紙・答案用紙をひととおり確認し、まずどのような問題が出題されているのか把握しましょう。次に、問題を解く順番決めたうえで、各問題に使える時間をおおまかに計算しましょう(※厳密に決める必要はありません)。

 ここまでの作業が、スポーツでいう「準備運動」にあたります。上記の作業を行ったうえで目を閉じて深呼吸をし、気持ちを落ち着かせてから問題を解き始めましょう。

 また、「勉強方法」のところに書いていただきましたが、失敗しても良いからまずは自分が思ったやり方で勉強してみることというのはとても大事だと思います。

 勉強方法に絶対的な正解はありません。十人十色です。試行錯誤を繰り返して自分に一番しっくりくる勉強方法を見つけてください。

こばさんが使われた教材や電卓のまとめ