三度目の正直で2級に合格。今まで一生懸命やってきた成果を発揮できました!

  • 投稿者:ぽん子さん
  • 勉強形態:独学
  • 受験回数:3回
  • 勉強期間:約10か月(今回分)

はじめに

 今までに色々な仕事(製造、事務、接客など)をしてきた中で、自分には事務系の仕事が向いていると感じました。

 現在は事務補助の仕事をしていますが、今年の12月までの期間雇用なので転職の必要があります。次回の転職時にどんな資格を持っていると有利かを考え、簿記の試験を受けようと思いました。

 ちなみに、3級は高校のときに合格しています。2級の試験は3回受けて(144回・147回・148回)、三度目の正直の148回で合格することができました。

1回目・144回受験(H28.11)

 1回目の受験で使用した教材・電卓は以下のとおりです。

  • 教材
    • スッキリわかる 日商簿記3級(TAC出版)
    • スッキリわかる 日商簿記2級 商業簿記(TAC出版)
    • スッキリわかる 日商簿記2級 工業簿記(TAC出版)
    • スッキリとける 日商簿記2級 過去+予想問題集(TAC出版)
  • 電卓
    • CASIO AZ-24S(※高校の時から使い始めて、普段の仕事でも使っています)

 先に工業簿記から勉強を始めました。高校の時(15年ほど前)にも工業簿記を勉強しており、自分的には商業簿記より得意だったし、内容が面白いと思っていたからです。

 次に商業簿記。しかし、3級で勉強した基本的なことを思い出せず、15年前とは勘定科目も変わっていたので(未収金が未収入金になっていたり)、まずは3級の教材を購入して勉強を再開しました。その後、テキストの内容を理解して問題編を2回ほど解きました。

 次に「過去+予想問題集」を2回ほど解きました。勉強期間は半年ほどでしたが、ある程度ひとつひとつ理解・納得しないと次の問題に進まない、という感じでやっていたので試験には間に合いませんでした。

 また、難しいところや理解が浅いところをそのまま放置してしまったのも良くなかったと思います。

 試験ではどうやって解いてよいのか分からず、金額を埋めることが出来なかったところがたくさんありました。結果は30点で不合格でした。

2回目・147回受験(H29.11)

 第144回の合格率が13%でモチベーションがあがらず、145回・146回は受けませんでしたが、簿記ナビさんで146回の合格率が47%と知り、受ければよかったー!と後悔。2回目の受験を決意しました。

 今回は、前回使った教材の他に「日商簿記2級 網羅型完全予想問題集(TAC出版)」を購入しました。難しいところを曖昧にせず、すべての論点をキチンと理解しなければと思ったからです。ただ、内容がかなり難しく、2回ほどしかできませんでした。

 また、簿記ナビさんの「仕訳問題過去問」「過去問分析」「簿記の語呂」などを活用するとともに、今回はまちがい&要点ノートを作りました。A5サイズで商業簿記と工業簿記と分けて2冊。

まちがい&要点ノート1(商業簿記)
まちがい&要点ノート1(商業簿記)

まちがい&要点ノート2(商業簿記)
まちがい&要点ノート2(商業簿記)

まちがい&要点ノート3(工業簿記)
まちがい&要点ノート3(工業簿記)

まちがい&要点ノート4(工業簿記)
まちがい&要点ノート4(工業簿記)

 今回の勉強期間は2か月くらい。本試験では時間いっぱいまで粘りました。50点くらいと思い自己採点はしませんでしたが、実際は61点でした。仕訳が難しかったです。

3回目・148回受験(H30.2)

 絶対に受かってやる!という熱い気持ちで、勉強を再開しました。今回の勉強で特に大切にしことは以下の3つです。

  • 毎日少しでも簿記にふれる
  • 苦手な問題を極力なくすようにする
  • とにかく問題をたくさん解く

 今回は前回使った教材の他に「第148回をあてる TAC直前予想 日商簿記2級(TAC出版)」を購入し、全4回分の予想問題を3回ずつ解きました。また、スマホに(購入者特典の)仕訳カードと暗記カードのPDFをダウンロードし、スキマ時間にやりました。

 もうひとつの購入者特典の「解き方レクチャー」のほうも内容を確認しましたが、全問の解説ではなく、わりと簡単にさらっと説明していたのでもっと詳しく知りたいと思うところもありました。

 また、前回から作り始めた「まちがい&要点ノート」は各ページにインデックスを付け、なにがどこにあるかすぐ見つけられるようにし、会社にも持っていってお昼休憩やちょっとした移動の時間などに見ていました。

 さらに、机の横の壁にはおおよそのスケジュールを記入したカレンダーや、試験当日までにやること(新論点を見直す、簿記ナビの予想試験をやる、過去仕訳をもう一回やる、など)を張り付けていました。

 10か月も勉強していると段々問題が解けるようになってくるので、この頃の勉強は面白かったです。

試験日1日の流れ

8:00

 起きる。いつもどおりの朝食。

10:30

 持ち物を再度確認。家を出て、車で会場に向かう。雪道だったので安全運転。

12:00

 会場の駐車場に到着。車内でおにぎりを食べながら「まちがい&要点ノート」をひととおり見る。

13:00

 会場へ。席の3分の1ぐらいが埋まっている感じでした。持っていったのは「まちがい&要点ノート」と「過去の仕訳」だけです。「過去の仕訳」は間違ったところだけ確認しました。

13:15

 トイレへ行く。廊下でおしゃべりしている学生が気になる。3回目だからか今まで勉強してきた自信なのか、緊張しすぎずほどよい緊張感。

13:25

 髪を結ぶ。前髪もピンでとめて戦闘モードに。

13:30

 説明が始まり、用紙が配られる。

13:40 試験開始!

 まず初めに全問に目を通す。理解しているものばかり。『これはいける!!』と思いました。

 解答は「第1問→第5問→第4問→第2問→第3問」の順。第2問終了までは順調。第3問の問題の中身を確認したら『…難しい』と愕然。第2問までを丁寧にやりすぎたせいか、残り20分くらいしかなくて焦る。

 考えても分からないところはもうしょうがないので部分点狙いに切り替える。連結会計の初回からこんなに難しいなんて…!何回も練習問題やったのにそれより上をいく難しさ。

 最後まであきらめない、とにかく空欄を出さない、と自分に言い聞かせて時間ギリギリ終わりの合図まで電卓を打つ。おかげで他の問題を見直す時間はありませんでした。

15:40

 試験終了。車に戻りテキストなどで連結会計の処理を確認。テキストを読んでもよく分からないところがある。急いでバタバタ解いたため解答を覚えていないが、1点でも2点でもついてほしい。

17:00

 帰宅。さっそくTACの模範解答で自己採点。よく考えれば分かるところやポカミスがあったりしたものの、第3問が仮に0点でも合計68点。第3問で少しでも部分点が取れていれば合格かな…。

合格発表

 結果が出るまでソワソワして落ち着きませんでしたが、3月6日に合否の通知が来て、ギリギリの70点で合格していました。

 第3問は予想どおり(?)の0点でビックリ!自己採点で足りなかった2点は、模範解答と実際の配点箇所が違っていたことによるものだと思います。

 第3問の点数には納得がいかず、悔しさが残りますが、他の問題は自信をもって解けましたし、今回ようやく勉強してきた成果を発揮することができて満足しています。

最後に

 ギリギリの点数での合格になりましたが、今まで一生懸命やってきた努力が実を結んだと思っています。家族も自分のことのように喜んでくれました。

 今回はオリンピックが重なりましたが、どうしても見たい競技は我慢せずに見て、勉強するときは勉強に集中!とメリハリつけてやれたのも良かったと思います。

 良い息抜きになりましたし、世界の舞台で頑張っている人をみると、こちらも頑張らなければ!という気持ちにもなれました。

 また、簿記ナビさんの仕訳問題対策、予想模試、持ち物チェックシート、簿記の語呂、過去問分析(テキストで理解できないところでも丁寧に解説しており分かりやすかったです)などをたくさん活用させて頂きました。ありがとうございました!

 3級の合格から15年のブランクがある私でも2級に合格することができました。2級はしっかり勉強すれば必ずとれる資格だと思います。これから受験されるみなさま頑張ってください。

管理人コメント

 ぽん子さん、簿記2級試験の合格おめでとうございます。また、合格体験記をご投稿いただきありがとうございました。三度目の正直での合格ということで、喜びもひとしおだと思います。

 合格体験記の中で、これから受験される方にぜひ見習っていただきたいと思ったのは、3回目の受験の時に意識されていた「毎日少しでも簿記にふれる」「苦手な問題を極力なくすようにする」「とにかく問題をたくさん解く」の3点です。

 簿記はスポーツと形容されることがありますが、上達方法もスポーツと全く同じです。毎日やること・苦手をなくすこと・たくさん練習すること。これらの基本的なことを地道に繰り返し行うことが、上達の最短ルートだとお考えください。

 また、今回の第3問の連結精算表のように、初登場&難度高めの問題は必ず配点箇所が甘くなります。今回の問題も、資料2の「P社およびS社間の債権債務残高および取引高」の相殺消去だけで、ある程度の点数(8点前後)が取れるように配点されていました。

 初登場&難度高めの問題が出題された場合は、簡単に解答できそうなところを探して優先的に解くことが鉄則です。焦る気持ちを抑えて、ひとつずつ確実に部分点を積み重ねていきましょう。

ぽん子さんが使われた教材や電卓のまとめ