資格の大原の公開模試では「本試験独特の雰囲気」を体験できます!

  • 投稿者:だみんさん
  • 勉強形態:独学
  • 受験回数:2回
  • 勉強期間:約4か月

はじめに

 2015年より経理課勤務になったため、簿記2級の勉強を始めました。5年前に簿記3級には合格していましたが、ほぼ忘れていたため3級の勉強からのスタートでした。

日商簿記2級の受験歴

  • 2016年2月:第142回不合格(69点 20-12-12- 9-16)
  • 2016年6月:第143回合格 (78点 20- 6-18-18-16)

 2015年12月から3ケ月間の勉強で第142回は不合格、間が空きましたが2016年5月から1ケ月間勉強して第143回に合格しました。なぜ一度は不合格になったのか、という反省も含めて書いていきたいと思います。

勉強時間

  • 2016年2月(第142回)試験まで:220時間
  • 2016年6月(第143回)試験まで: 80時間

 合格までの所要時間が150~200時間と聞いていましたので、とにかく200時間やろうと決めて取り組みました。一度不合格になった後は、理解不足だった工業簿記の原理と新論点についてのみ勉強し、理解不足の部分は「間違いノート」にまとめました。

間違いノート1
間違いノート1

間違いノート2
間違いノート2

使用した教材

テキスト

  • スッキリわかるシリーズ スッキリわかる 日商簿記3級(100点
  • スッキリわかるシリーズ スッキリわかる 日商簿記2級 商業簿記(90点
  • スッキリわかるシリーズ スッキリわかる 日商簿記2級 工業簿記(80点

 購入前に他のテキストとも見比べてみましたが、スッキリシリーズはシンプルで分かりやすいことが最大の長所です。「難しそうで嫌になりそうだな」という方には特におすすめできます。

 ただ、2級の内容になると細かい部分が載っていなかったりしますので、問題集で補完することが必須です。その点で2級のテキストは減点しました。

 また、勉強方法はタイミング良く復習するよう心がけました。記憶を定着させるために、初めて勉強してから1日後→3日後→7日後→2週間後→1ヶ月後→3ヶ月後に復習しました。

問題集

  • 合格するための過去問題集日商簿記2級
  • スッキリとける 日商簿記2級 過去+予想問題集
  • 無敵の簿記(第142回、第143回対策)
  • 第142回、第143回をあてるTAC直前予想
  • 簿記ナビ模試

 過去問と予想問題はテキストの周回を終えてから始めました。問題自体を覚えてしまうと意味がないため、初見+解き直しで2回しか解いていません。初めて解く時はどの問題も知らないことが出てきて、テキストで覚えた知識を補完する意味でも役立ちました。

模試(資格の大原 公開模擬試験)

 第142回対策の大原公開模試を受けました。大原にした理由は模試の日程が本番の1週間前で、直前の力試しに丁度良いと考えたからです。

 場所は100人程の会場で本番さながらの雰囲気でした。普段一人で勉強しているのとは全く違った空気で、それを体験できたことが一番の収穫でした。

 問題は過去問に比べると難易度が高めに感じました。重要な部分は講師がその場で解説してくれて質問もできるため、あまり理解のできていない部分があった場合には効果的だと思います。

資格の大原 公開模試
資格の大原 公開模試

電卓(SHARP EL-G37)

 以前使っていた安い電卓と比べて打ち間違いが圧倒的に少なくなりました。また、サイズがコンパクトなため勉強中に電卓位置の微調整がしやすく、手が小さめな方には特におススメです。

なぜ一度不合格になったのか?

 一度目の受験に際し、過去問/予想問題を合わせて20回分ほど解きましたが、初見で70点を切ったのは2回だけでした。その状態から復習をして万全のつもりで受けましたが不合格…。

 原因を一言で言うと「工簿の理解不足に気が付かなかったこと」でした。工業簿記の学習を進めていくにつれ、いつのまにか原理を理解しないまま、与えられた数字をいじくって解答を出すことに終始してしまっていました。

 その結果、少し普段と異なる聞かれ方をしただけで仕訳を逆に書いてしまったり、関係ない数字で計算してしまったりと本番でかなりの失点をしてしまいました。良く見るアドバイスですが、「答えが合っているかどうかだけでなく、そこに至る筋道を理解できているか」が本当に重要だと実感しました。

これから受験する方へアドバイス

 あまり見ないけれど役に立つかも、という点を書いておきたいと思います。

1)整い過ぎた環境で勉強しない

 本番は机が狭かったり、近くの人が電卓を叩く音や咳払いなど、あまり環境が良くありません。「なんだか集中できなかった…」というようなことが起きないよう、あまり問題を広げ過ぎずに過去問を解いたり、多少は音のある環境で勉強することをおススメします。

2)電卓の無駄を省く

 私は受験直前までA×B、A×C、A×Dというような計算をする際に毎回そのまま入力しており、A× → B= → C= → D= と省略して入力できるということを知りませんでした(私の使用していた電卓:SHARP EL-G37の場合です)。

 知っているだけで工業簿記での時間短縮になりますので、電卓に詳しくない方は操作を見直してみると良いかもしれません。

試験日の一日の流れ

 前日までにやるだけのことはやったので、とにかくリラックスすることを考えました。

 朝起きてからは勉強せず、試験会場には1時間前に到着。教材は「間違いノート」だけを持っていき、試験開始までのんびり見直しました。

試験開始!

 試験は普段通り1→2→4→5→3の順で解きました。もともと設問1,2,4,5を各15分、設問3を40分くらいで見積もっていたのですが、設問2の上半分だけで25分かかってしまいました。開始から既に40分が経過していましたので、「1,3,4,5で70点取る!」と覚悟を決めて設問2を捨てて先に進みました。

 結果15分見直しの時間が余り、1,3,4,5を見直し終わったところで終了時間が来ました。

 採点結果は設問1,3,4,5で計72点、設問2も6点拾えていましたので合計で78点でした。今振り返ってみると、時間のかかる設問2を諦めたことが自分の合否を分けたポイントだったと思います。

管理人からだみんさんへ追加の質問

 だみんさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
 商業簿記の仕訳全般は得意です。本番でも設問1で悩むことがないのは気が楽でした。

 苦手な論点は工業簿記全般です。前述した通り、どうしてそうなるのかという筋道を理解できていなかったため、1からテキストを読み直して勉強しました。

 どうしても使っているテキストの表現に慣れ てしまう部分があると思うため、苦手な論点は他のテキストで勉強してみるのも一つの方法ではないかと思います。

 だみんさんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
 簿記の勉強を生活の一部に組み込むようにしました。平日の場合は22時~24時に勉強、休日も可能な限り時間を割くようにして、「簿記の勉強をしていることが当たり前」になるように気持ちを慣らしていきました。

 また、私の場合はTVやラジオを付けながらだと、勉強=辛いことをしているという意識が和らいで長続きしました。

管理人コメント

 だみんさん、簿記2級試験の合格おめでとうございます。また、合格体験記をご投稿いただきありがとうございました。

 だみんさんが利用された資格の大原の公開模試は、本試験の独特の雰囲気を試験前に体験できるのでおすすめです。札幌から沖縄まで全国各地に校舎があるので、最寄りの会場で受験することができます。

 興味のある方は、以下のリンクから公開模試の詳細をご確認ください。

 あとは、だみんさんが「これから受験する方へアドバイス」でもおっしゃっていますが、電卓の便利な機能については一通り使えるようにしておきましょう。

 なお、だみんさんが本体験記で紹介されている定数乗算は、シャープの電卓とカシオの電卓ではキーの入力順序・方法が異なります。カシオの電卓をお使いの方は「×」を2回押してください。

 例えば、「A×B、A×C、A×D」を計算する必要がある場合は、以下のような順番でキーを入力します。参考までにご確認ください。

  • SHARPの電卓の場合:A×B=C=D=
  • CASIOの電卓の場合:A××B=C=D=

だみんさんが使われた教材や電卓のまとめ