躓いてしまっても立ち止まらずに、とにかく前に進むことが重要です!

  • 投稿者:はなさん
  • 勉強形態:独学
  • 受験回数:1回
  • 勉強期間:約3か月

はじめに

 お金のことをもっと知りたくて、ファイナンシャルプランナー2級の資格を取得しましたが、分からないことが分かるようになることが楽しくて、簿記の勉強に取り組むことにしました。

簿記2級学習前のレベル

 高校は商業科を卒業。在学中(20年ほど前)に日商簿記2級を受験し、合格しています。大学は文学部へ進学し、就職も簿記とは無縁の世界で、現在も簿記に携わる業務はありません。

 2018年9月にファイナンシャルプランナー技能検定2級を取得。2018年9月ごろから日商簿記3級の学習を開始し、2018年11月(150回)試験で日商簿記3級に合格しました。

学習期間と1日の学習時間

 学習期間は、2018年11月19日から2019年2月24日までの約3か月です。

 平日はフルタイム勤務のため、1日の学習時間は出勤前の30分と帰宅後1時間程度。土日は、午前2時間、午後3時間程度。ほぼ毎日簿記の勉強はしましたが、仕事や体調の都合でできない日もありました。

 また、集中力が切れている際は無理せず休み、集中力があるときに学習するようにしていました。勉強できない日があっても、とにかく諦めずに継続していくことが大事だと思います。

使用テキスト・電卓

  • スッキリわかる 日商簿記2級 商業簿記(TAC)
  • スッキリわかる 日商簿記2級 工業簿記(TAC)
  • スッキリとける 日商簿記2級 過去+予想問題集(TAC)
  • 簿記ナビ模試(151回対策)
  • 他サイトの模試
  • CASIO DS-12WT(電卓)

 テキスト・問題集は3級のときと同様、スッキリシリーズにしました。

 テキストはイラストが多くて読みやすいです。細かな論点を勉強したい方には少し物足りないかもしれませんが、3級・2級については充分だと思います。初学者の方にもおすすめです。

 問題集は解説が少し物足りなかったですが、テキストと照らし合わせながら少しずつ理解を深めていきました。

 また、問題集をあと1冊購入するかどうか迷ったのですが、今持っている問題集をきちんと理解するのが先だと考え、結局購入しませんでした。

 電卓は、ファイナンシャルプランナーの勉強を始めたときに購入したものです。サイズが大きめなので少し場所を取りますが、大きい分だけ打ちやすいです。どなたにもおすすめできます。

学習方法

 まず項目ごとにテキストを読み、対応する問題を解きました。

 商簿→工簿という順番で学習したのですが、工簿については理解するのに時間がかかっていたため、理解を定着させるために、土日にその週に解いた問題を再度解くようにしました。これはお正月(1月3日)くらいで終了したと思います。だいたい1ヶ月半くらいでしょうか。

 その後、再度問題のみを解きました。これが2週間くらいです。ちょうど1か月前となる1月24日ごろから問題集(過去問・予想問題)を解きはじめました。問題集も2度解きました。

 また、2週間前からは簿記ナビさんの模試や他サイトの模試を試験時間と同じ時間帯で解答する練習をしました。

苦手問題の把握と対処

 テキスト・問題集にかかわらず1度目も2度目も誤っているものは理解できていないと判断し、再度テキストを読んだり復習ノートにまとめました。

 復習ノートの作成方法は簿記ナビさんの作り方を参照しました。正しく解答できるまでは何度も同じ問題を解き、何度も復習ノートに目を通しました。

復習ノート(商業簿記)
復習ノート(商業簿記)

復習ノート(工業簿記)
復習ノート(工業簿記)

試験日1日の流れ

試験開始まで

 6時半に起床し、いつもどおりの生活リズムで過ごしました。

 日曜日はいつも午前中に2時間程度勉強していましたので、試験当日も同じように模試で間違えた問題を確認したり、苦手な連結決算の問題を解いたりして過ごしました。

 ちょっと早めの11時にお昼をとり、その後少し休みました。お昼を早めにとったのは、試験時間である13時から14時はいつも眠たくなるので、集中力がきれないか心配だったからです。

 試験会場までは電車を利用して30分程度の場所にあるため、12時半くらいに着くように逆算して家を出ました。

 会場到着後、その後は缶コーヒーを飲みながら、会場内にあるベンチで復習ノートとテキストに目を通していました。13時過ぎに試験会場に入り、試験開始直前にトイレに行きました。

試験開始後

 試験開始前に答案用紙に名前・生年月日・受験番号を記入しますが、その段階でどんな問題が出題されているのか把握しました。

 第3問が苦手な連結精算表であることが分かったので、「第1問→第4問→第5問→第2問→第3問」の順で解くことを開始時点で決めました。また、第3問に時間がかかることはわかっていたので、他の問題は手早く解くことにしました。

 「第1問→第4問→第5問→第2問」と順調に解答できたものの、第3問を解きはじめて、この問題は難問だ…どうしよう…合格できないかも…と震えがきました。途中で投げ出したくなりました。

 ただ、諦めたらそこで試合終了です。この試験は第3問以外の80点満点で、第3問以外で10点以内に誤りを抑えれば合格できるんだ!と考え直し、見直し時間を増やすため、第3問の解答状況にかかわらず、残り1時間になったら1・2・4・5問の見直しに充てることにしました。

 結果的には、この見直しで2、3問ほどケアレスミスに気づき、修正することができました。また第3問も難問でしたが、のれん償却や土地売却益の消去などは比較的解答しやすかったと思います。少しでも部分点が取れるよう、最後まで諦めずに記入しました。

自己採点の結果

  • 合計:80点
    • 第1問:16点
    • 第2問:20点
    • 第3問:6点
    • 第4問:18点
    • 第5問:20点

試験を終えて

 試験直後は落ちたかも…と思いましたが、各社が提供している模範解答で自己採点をしたら合格点が取れていたので、試験翌日には1級のテキスト注文しました!

 合格のポイントは、理解できるまで同じ問題で何度も解答したこと、自分が何が苦手か把握できていたこと、試験時間内の時間配分を冷静に判断できたこと、の3点だと思います。

 今は日商簿記1級の合格に向けてまた勉強を始めたところですが、2級合格の経験をもとに毎日コツコツと自分らしく頑張りたいと思います!

 最後までお読みいただきありがとうございました。

管理人からはなさんへ追加の質問

 勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えてください。
 もともと飽きっぽい性格で、ファイナンシャルプランナーから簿記までほぼ1年以上、勉強を継続できていることに自分自身がいちばん驚いています。

 分からないことが分かるようになることが、いちばんモチベーションの維持に繋がっていたと思います。何度読んでも分からなかったことが、何度も繰り返し解くことで自分の知識になるのが、とても楽しかったです。

 工業簿記は、最初はとても苦手で、理解できないところはいったん飛ばして、次の項目を理解してからまた読んでみるというのもやってました。つまづいてしまうと簿記の勉強ををあきらめてしまいそうで、とにかく前に進むことを意識しました。

 あとは家族や友人に勉強してることを伝え、励ましてもらったり発破をかけてもらったりするのもうれしかったです。大人になるとなかなか誉められることは少なくなりますし。

 FP2級で学んだ知識が日商簿記2級の勉強に役立つことはありましたか?
 役立ってる!と実感したことは特になかったですが、FP2級で税金について学んでいたので税効果会計は理解しやすかったのかもしれません。

管理人コメント

 はなさん、簿記2級試験の合格おめでとうございます。また、合格体験記をご投稿いただきありがとうございました。

 「追加の質問」のところで、「つまづいてしまうと簿記の勉強ををあきらめてしまいそうで、とにかく前に進むことを意識しました」と書いていただきましたが、この姿勢はぜひ見習ってください。

 勉強において「理解」することはとても大事なことですが、この「理解」に固執しすぎるあまり、分からないところが出てくるたびに勉強がストップしてしまう方が結構います。

 勉強時間が限られている受験の世界では、分からないところは「とりあえずこんなもんか」と要点のみを押さえて前に進むことも大切です。勉強が進むと、ある日突然「あーこういうことだったのか!」と腑に落ちることもよくあります。

 分からないところが出てくるたびに勉強がストップしてしまい、なかなか前に進めない…という方は、ぜひはなさんの考え方を参考にしてください。

はなさんが使われた教材や電卓のまとめ