勉強中も試験本番も「冷静さ」を失わないことが重要です!

  • 投稿者:hdsさん
  • 勉強形態:独学
  • 受験回数:1回
  • 勉強期間:約2か月半

はじめに

 私は現在、簿記や経理などとは全く違う業界で働きつつ、その業界において有資格者として働くための定時制の専門学校にも通っています。

 元々はこの業界でやっていこうと思い就職・入学しました。しかし、現在の業界ではいまいち自分の能力を生かしきれていない現状に悶々としながら生活していました。

 ある時漠然と「世の中にはどんな仕事があるんだろう?」と様々な仕事を調べました。この時に経理や会計・簿記検定というものを知り、とても魅力的で楽しそうだと感じました。

 ただ、せっかく足を踏み入れた現在の業界。すぐには簿記検定を受験してみようという考えには至りませんでした。

 簿記検定の事は忘れ約2年ほど経ち、在籍している専門学校の卒業が1年半後という時期にさしかかりました。このままいけば現在の業界において有資格者となり、働くことになります。

 そんな時、「このままでいいのか?」と自分に問いかけたところ、ここで経理や会計の道に興味を持ったことを思い出しました。「せっかくの自分の人生、興味を持ったことを諦めるべきではない」と思い、簿記検定の受験を決めました。

 簿記検定受験に際し、簿記検定ナビにはとても助けられたので、何か貢献できればと思い合格体験記の投稿に考えが至りました。

使用したテキスト・教材・電卓

テキスト

  • パブロフ流でみんな合格 日商簿記2級 商業簿記
  • パブロフ流でみんな合格 日商簿記2級 工業簿記
  • パブロフ流でみんな合格 日商簿記2級 工業簿記総仕上げ問題集
  • 合格するための過去問題集 17年2月検定対策 日商簿記2級 TAC簿記検定講座
  • 第145回をあてる TAC直前予想 日商簿記2級

 パブロフくんのテキストは4コマ漫画を読む形で仕訳を学ぶことができます。私のような全くの初学者でもとっつきやすい内容であったため、メインのテキストに選びました。

 パブロフくん以外に使用したTACの2冊の問題集ですが、やはりネットで検索しても評価がかなり高かったため使用しました。

テキスト以外の教材(スマートフォンアプリ・ネット上にある予想問題)

  • パブロフ簿記2級 商業
  • パブロフ簿記2級 工業
  • パブロフ流テキスト付録 実践問題6回分
  • 簿記検定ナビ 2級 第145回予想問題

 通勤通学時間・専門学校での休憩時間等にも勉強時間を確保したかったため、アプリでも学習していました。簿記に関しては多くのアプリが存在していますが、問題中の数字が小さくて暗算しやすく、且つ解説が丁寧だったため、私にはパブロフ簿記が合っていました。

 簿記検定ナビの予想問題も活用させて頂きました。初回は50点程度しか取得できず、がっかりしたことを覚えています(笑)私にとっては難易度の高い問題で、非常に参考になりました。

電卓(CANON HS-1220TUG)

 電卓に関しては、簿記検定ナビでおすすめされていたため購入しました。「万・千」キーの存在が、桁間違いを減らしてくれたように思います。値段も手頃で素晴らしいと思っています。

学習の進め方

 まず受験を決めたのが2016年9月です。そこから勉強を始め、同年11月20日の第144回の3級に合格しました。3級の試験直後に2級の教材を買うために書店に行きました。

 2017年1月中旬から2月初めまでの期間は在籍する専門学校での実習があり、十分な勉強時間がとれなかった為、実質勉強時間は12月~2月25日までの約2ヶ月半でした。

12月

 商業簿記に関しては3級の範囲で学んだ事である程度対応できるだろうと思っていた為、まずは一切何も知らない工業簿記をメインに勉強を進めようと思いました。

 工業簿記:専門学校での休憩時間(たまに授業中暇な時)・帰宅してからの時間で、テキストを読み進めていく。テキストを読み、必ず章末問題を解く。初めから解ければよし、分からなければ1回解説を読みながら解く。2回目は何も見ずに解く。

 商業簿記:通勤通学の電車内での時間(往復約30分)にパブロフくんのアプリで仕訳を学ぶ。アプリの解説だけではよく分からなかったものはテキストで確認する。

 上記の方法で勉強を進めて行き、12月末頃までには商業簿記に関しては試験範囲にある全ての勘定科目が何となく分かる。基本的な仕訳なら全て出来る。という状態にしました。

 工業簿記に関してはテキスト(パブロフ工業簿記)と問題集(パブロフ工業簿記総仕上げ問題集)はとりあえず一周(テキストを読み終え、問題集にある問題は全て解いた)させました。

 12月末時点での工業簿記の理解度ですが、仕訳・総合原価計算・個別原価計算・標準原価計算・本社工場会計・CVP分析は基本的な問題ならなんとか解ける。費目別計算は分かっているつもりだがあまり問題が解けない。直接原価計算・全部原価計算の損益計算書の問題はよく分からない…というような状態でした。

1月

 簿記の試験対策は「インプットは短く、アウトプットに時間をかける」というのが鉄則だと思っていましたので、まだ未熟でしたが早速過去問に移ることにしました。TACの「合格するための過去問題集」の問題を144回から始め、どんどん過去に遡って解いていきました。

 とは言ってもまだ工業簿記の理解はいまいち、商業簿記に関しては仕訳しか分からない状態でした。その為そもそも解き方が分からない問題がほとんどだったため、試験時間の2時間というタイムリミットは意識せず、テキスト片手に解き方を学びながら問題をこなしていきました。

 テキストを見ながらではありますが、解いている問題の解説を途中で見るということはしませんでした。結果はひどいもので、144回、143回は解くのに4時間程度かかったのに点数は50点代でした。

 その後142回の問題は3時間ほどかけて、何故か87点取れました(まぁテキストを見ているので当たり前ですが)。141回の問題はテキストを見ながらでもよく分からなかったため、解説を見ながら解いたので点数ナシ。

 と、ここらでなんとなく本試験の問題がどんなものかというのが分かってきたので、まぁ時間はまだ計らないまでも、「初めからからテキストを片手に問題を解く」というスタイルは卒業しました。

 この後もどんどん遡って解き進めていきました。点数は70点~90点あたりでムラがありましたが、70点を下回る事はなくなってきました。

 過去問を一通り解き終えたので、次にパブロフくんテキストの付録の6回分の実践問題を解いていきました。全6回の問題で、初回は60点前後得点し、2回目は80~90点得点するといった状態でした。

 パブロフくん付録の問題を解いている合間に、腕試しに簿記検定ナビさんの予想問題を2時間計って解きました。結果は上にも書いてある通り50点程度しか取れずがっかりです(笑)。

 1月中に調子よく点がとれるようになってきたような気がします。勉強のスタイルは、1日過去問・予想問題を解く→翌日は前日に解いた問題の解説を熟読する。というようなものでした。

 解説を読んで理解した事なのですが、過去問にとりかかり始めた時から、解けなかった問題・苦手分野の「まとめ紙」を作っていまして、そちらに自分なりに理解した内容を簡潔に書き留めておきました。

まとめ紙1
まとめ紙1

まとめ紙2
まとめ紙2

2月

 手元にある問題は1月中にひと通り解いてしまいました。(過去問12回分・パブロフ総仕上げ問題集の予想問題2回分・パブロフ予想問題6回分・簿記検定ナビさんの予想問題1回分 計21回分)

 ここからは2時間以内に出来るだけ早く問題を解けるようにするための練習に取り掛かりました。毎晩2時間計って問題を解き続けました。

 問題を解いた直後に解説を読んで解けなかった問題を振り返る→さらっと読んでもいまいちよく分からない部分は翌日の通勤通学時間にも読む・専門学校の休憩時間中、授業中にもたまに読む(授業を聞かないのは悪いことですが)→分かったらその都度まとめ紙に書き留める。

 ↑上記のようなサイクルを地道に続けたところ、2月20日くらいには手元の問題は全て90~100点取れるようになりましたが、不安が尽きませんでした。

 点が取れる理由が、問題の解き方を理解できているのか、それとも手元の問題に慣れているだけなのかよく分からなかったからです。

 「本番は見た事のない問題が出てくるわけだ。いま手元の問題でとれてるような点数が取れるか?恐らくそう上手くはいかない。見たことのない問題が解きたい。」という考えに至りました。

 既に2月23日で試験3日前だったのですが、ここでTACの「あてる」を購入しました。簿記検定ナビさんに「今回の『あてる』は難しい」というような内容が書かれていたため、心して取り掛かりました。

 結果は…ひどいものでした。全4回分の問題が収録されていましたが、取った点数は50点代~90点代とかなりムラがありました。自分の不安定な実力を悔しく感じました。

 もし50点代を取った試験問題が本番だったなら、私は不合格だったわけですから。25日の午前中までに解説を読み込み、分かっていない部分をまとめ紙に書き留め、4回分の試験問題を2周させました。2周目には全て90点以上取得しました。

 少しは軽減されましたが、不安は残ったままでした。25日の午後は、まとめ紙や「あてる」に付録してあった仕訳カードを眺めて過ごしました。

TACの「あてる(予想問題集)」について

 ちなみに…私が「あてる」の問題で初回ひどい点をとってしまった原因は、やはり「詰めが甘かった」のだと思います。基本的な問題なら解けるというレベルにしか達しておらず、応用が効かなかったのです。

 例えば、初回うまく解けなくてすごく悔しかったのが、「あてる」のプラスワン予想の第5問です。「材料Bは工程の50%で投入している」という一文がありましたが、「それは…どう処理するんだっけ?」と長考に入ってしまいました…がこれ、別に大したことない問題だと思います。

 なぜ終点での投入が解けて途中での投入の問題が解けないのか。その理由は、私が加工進捗度と追加材料の投入点の関係をよく理解していなかったからです。「あてる」の問題を解いた事によって、私には今まで見たことがないタイプの問題に立ち向かえる力が付いていなかったという事が分かったのです。

 試験日が近づいてから新しいテキストや問題集を買うことを推奨している簿記学習系サイトは目にしたことがありませんが、私は買って良かったと思っています。命拾いしました。

試験日1日の流れ

試験当日の朝

 8時頃に起床して、朝食をとりました。その後前日に引き続いて、まとめ紙や仕訳カードを眺めていました。「あてる」の問題をもう一度見直して、ちょっとでも分からないところがないか、しつこくチェックもしました。

 そして何度も問題を解いたけど、いまいち本質が理解できている気がしない直接原価計算・全部原価計算を勉強しなおしました(テキストを見たり、パブロフ著者である「よせだあつこさん」がYoutubeにアップして下さっている解き方ビデオを眺めたり)。

 緊張していても食欲はあるため、11時半ごろに昼食をとりました。そして12時過ぎに家を出て、試験会場に着いたのは12時40分くらいでした。

試験会場の様子

 試験会場は3級受験時と同じ公立の商業高校でした。私の席は最前列。私の他にはまだ1人しか会場の教室に入っていませんでした。さっきから同じことをばかり書いてくどいかもしれませんが、試験開始時間まではまとめ紙と仕訳カードを見て過ごしました。

 試験開始15分前くらいになると、試験会場となっている商業高校の生徒がどどっと会場に入ってきて騒がしくなったのを覚えています。「第2問、頼むから複雑な問題来ないでくれ…」と願いながら過ごしました。

試験中の出来事

 試験開始と同時に、まず全5問の問題を確認しました。第2問が株主資本変動計算書…。「これはもらった!145回は当たり回だ!」と思いました。第5問に関しては直接原価計算の損益計算書ですが、見たことのない形式…。なんとかやれそうだ!という印象を持って、試験に臨みました。

 問題を解く順番ですが、多くの簿記検定の学習サイトや参考書でも紹介されている通り、第1問→第4問→第5問→第2問→第3問の順にしました。過去問や予想問題を解く際にもこの順番で解いていたので、本番でもその通りにしました。

 第1問は本支店会計の仕訳をど忘れしてしまっていたために5番目は勘での解答になったが、恐らく16点はある。第4問は簡単な部門別計算の問題で、これは恐らく20点取れた。第5問はなんとなく分かるがそんなに自信はない、12~14点くらいか。

 第2問は高得点を狙えるはず。うまくいけば20点とれているだろう。第3問はややこしいが、まぁなんとかなりそうかな?しかし法人税や繰越利益剰余金まで求めようとするのは時間が勿体無い、捨てる。12~14点はあるのではないか。

 ↑このような印象を持ちつつ、一通り問題を解き終えたのは試験開始から1時間半ほど経過した時だった。残りの30分は見直しに費やしました。明らかな間違いは発見できなかったため、特に書き直すことはなく試験が終了した。

試験終了後

 「これは多分合格している!やったぞ!」という手応えを感じつつ帰宅し、大手予備校の解答速報を待ちました。解答速報がで始めた夕方頃、自己採点のために速報を確認したところ愕然としました。

 第4問の答えが私の書いたものと違う。12点しかない。そして第2問も満点ではなく16点。色々な予備校の配点予想を見たが、どれを見ても70点ぴったりしかない。

 「これは落ちたな。やってしまった。」と思いました。いままで生きてきて、こういうシーンで良い結果が出たことは一度もありませんでした。ため息が50回くらい出ました。

 しかし、落ち込んでいても仕方がない。経理・会計の業界が年齢に厳しいという情報を見ていました。早い段階で足を踏み入れなければ、道を断たれるかもしれない。とりあえず私のような未経験者が採用担当者に相手にしてもらうには簿記2級が必要と思っていました。

 しかし、簿記2級は試験範囲が改訂され、今後さらに難しくなる。今いる専門学校も最高学年になり忙しくなる。146回の2級受験は難しい。それでもなんとか簿記2級程度の知識があるという証明が欲しい。ということで、すぐに日商より合格の可能性が高そうな全経の簿記能力試験1級の情報収集に入っていました。

合格発表&今後の目標

 上で長々と不合格を悟った時のメンタルを書いてしまいましたが、結果的にはギリギリ合格していました。得点は自己採点と同じで、第1問16点・第2問16点・第3問12点・第4問12点・第5問14点で合計70点です。

 第4問のミスはみっともなかったですが、まあ専門学校の勉強と仕事と並行させて何とか合格した自分を褒めてあげることにしました。

 今後の目標ですが、まだ20代の間に出来るだけ早い段階で経理・会計の道に商売替えしたいと思っています。すぐにでも日商簿記1級もしくは全経簿記上級の受験勉強を始めたいところですが、今の私に必要なのは実務ですぐ使える即戦力となるための能力です。

 次はMOS Excelのエキスパートレベル、日商PC検定の文書作成あたりを取得したいと思っています。無事に経理・会計業界で拾ってもらえれば、ゆくゆくは日商簿記1級・全経簿記上級の更に上のレベルを目指したいです。

私が思う簿記検定2級受験のポイント

 試験勉強中から試験当日まで、常に大切なことだと意識していたのは「冷静さ」です。簿記2級は3級に比べると難易度が高く、初見では「は?」となる論点が多いと思います。

 しかし、そこで分からない分からないと言って足踏みするのは時間が勿体無いです。分からないなら分からないで良し。そこは置いといて先に進めます。先の方で分かる論点があれば、例えばその論点の理解が、前に分からなかった論点の理解につながるかもしれません。

 分からない論点があったからって熱くなってはいけない。70点あれば合格できるので、そこは冷静に対処すべきだと思いました。試験本番でも冷静さは大切です。

 合計で70点あれば良いわけなので、解けない問題があっても気にせずさっさと先に行く事が必要だと思います。試験勉強中と同じ要領で、さっき分からなかった問題でも時間をおけば解けるようになるかもしれないので。

終わりに

 「資格試験」自体は緊張するので現実逃避したくなる事があります。それでも、簿記の勉強は今までやってきた勉強のなかで最高に面白かったです。簿記と出会えた事を嬉しく思います。文を書くのが好きな為、ついだらだらと長く書いてしまいました。

 読みにくい部分も多い文章になっているかと思いますが、合格体験記の一部となることが出来れば幸いです。簿記検定受験に際し、予想問題や過去問分析、更にはオススメの電卓情報まで掲載してくださっている簿記検定ナビさんにとても感謝しております。ありがとうございました。

管理人からhdsさんへ追加の質問

 今回、勉強に使われたパブロフさんの教材に点数をつけるとしたら何点ですか?また、他の方にもおすすめ出来ますか?
 あくまで私の個人的な意見ですが、パブロフくんシリーズのテキストには100点をつけたいです。特にマイナス点をつけるような要素は思い当たらないです。

 もともと初めにこのシリーズのテキストを使おうと思った理由は、キャラクターであるパブロフくんがとても可愛かったからです(笑)。「パブロフくんは、この取引の時はどういう顔をするのか」という興味で、どんどん読み進められました。

 もちろん絵がかわいいだけでなく、内容も素晴らしかったです。まず1つの論点についての説明が、ほぼ確実に見開きの2ページで終わっている点が良かったです(他のテキストでそういう作りになっている物もあるのかもしれませんが)。

 例えば「売買目的有価証券の時価評価」という論点について、それが現実にはどういう事が起きているのかというのが左側のページに4コマ漫画で示してあります。

 そして右側のページにはそれについての仕訳や、簡潔にまとまった説明が書いてあります。これがとても理解しやすかったです。

 ネットでパブロフくんのテキストについてのレビューを見たことがあります。ほとんどが高評価ですが、若干の低評価が見られました。低評価の理由としては「論点の理解に必要な情報が不足している、少ない」という事が書かれていました。

 しかし、私としてはそれこそがこのテキストのメリットであると感じました。受験に際し、頭に入れておくべき論点はとても多いです。

 1つ1つを完全に理解しようとしては、時間がかかってしまいます。まずは全論点について浅く、ざっくりとした情報を頭に入れるのが良いと、私は思いました。

 応用問題を解くレベルの理解については、過去問や予想問題を解いて、その解説を用いて行えば良いと思いました。少なくとも私には、その勉強方法が合っていました。

 1冊のテキストで完全な知識を身につけたいという人には向かないかもしれません。しかし、まずは簿記2級にはどんな論点があるのかというのをざっくり頭に入れてしまいたいという人には、すごく適したテキストではないかと思います。

 hdsさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
 結果的に本試験では70点に留まったので、「得意な論点」などと言える立場にはないのですが…。強いて言うならば、工業簿記の原価差異分析の問題は好きでした。

 図を覚えてさえしまえば点が取れる場合が多いので、ラッキーな問題という印象を持っていました。145回試験でも出題してもらえればもう少し点が取れたのではないかと思うのですが、残念です(笑)

 苦手な論点といえば、こちらも工業簿記ですが、全部原価計算・直接原価計算の損益計算書の問題です。「固定費調整」についてはいまだによく分かっていません。これが分かっていれば、145回試験の第5問でもう少し点が取れたのかもしれません。

 日商1級もしくは全経上級の試験を受験するとなれば、2級の範囲については完全に理解することが必要になると思います。それらはまだすぐには受験しようとは思っていないので、テキストをしっかり読み込んで、2級の範囲は完璧にしてから挑みたいと思っています。

 hdsさんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
 そもそも3級を学び始めた頃から簿記の面白さにはまっていました。2級となるとその上位級になるので、より勉強は楽しかったです。

 会社で行われる取引やお金の流れのシステムなど、今まで全く知らなかった世界が分かるようになるということが嬉しかったです。なので、特に「やる気が出ない…」というような事にはならなかったです。

 モチベーション低下はなかったのですが、よりモチベーションを上げるための思考はありました。「私が落ちるはずがない。絶対合格できる。当然だ!」という、試合前のモハメド・アリ的強引なプラス思考です(笑)。

 第141回試験より合格率が10%代まで下がっており、問題が難化傾向にあるという状態も、かえってやる気に繋がりました。難化傾向にある試験に合格すれば、自分への自信に繋がると感じたからです。

管理人コメント

 hdsさん、簿記2級試験の合格おめでとうございます。また、合格体験記をご投稿いただきありがとうございました。

 hdsもおっしゃっていますが、「完ぺきに理解すること」に固執するよりも、理解できないところは「そういうものか」と割り切って処理だけ押さえておいて、ひとまず先に進むことはとても重要です。

 その時点では理解できなくても、勉強が進んで知識を増えたり、様々な角度から考えられるようになると、ある日突然「そういうことだったのか!」と一気に理解できることが多々あるからです。

 また、画像を提供していただいた「まとめ紙」ですが、各問題のポイントを一覧で確認することができてなかなか良さげな感じです。

 間違いノート(まとめノート)に絶対的に正しい形はありませんので、hdsさんの「まとめ紙」や私がサイト上で公開している「間違いノート」などを参考にして、ぜひご自身にぴったりの形を考えていただければと思います。

hdsさんが使われた教材や電卓のまとめ