全ての基礎は仕訳にあり!ウォーミングアップをかねて毎日取り組もう!

  • 投稿者:こうさん
  • 勉強形態:通信→独学
  • 受験回数:2回
  • 勉強期間:約1年半
  • 備考:通信はZ会を利用

はじめに・きっかけ

 手さぐりで自営業の経理を10年続け、この経験を形にしたくて試験に挑戦しました。3級からはじめるよりも一気に2級をとってしまおう、と何の下調べもせず始めました。

教材と経過

 はじめはZ会の通信教材を申込み(安価で2級がとれるということで)勉強を進めていきました。まあ、わかりやすかったと思います。

 はじめに覚える仕訳問題は日常業務のなかでもおこなっていた作業なので楽しく進められました。しかし商業簿記の終盤にもなると難しく、工業簿記に関しては困難を極めました。

 家事・育児・仕事や役員業務のかたわらの勉強であった事と、もともと数字が大嫌いで苦手だったもので。そして、暗記と違って考えて解かないといけないため、ある程度の集中できるまとまった時間の確保が必要でした。

 だめもとで第127回を受けてみましたが、時間内に終わらず理解度も乏しかったという事に気付かされました。スタート直後から響き渡る、皆さんのスピーディーに電卓をはじく音にも圧倒されました。

 自信を無くし、日々も忙しく、しばらく勉強も離れてしまいましたが、やはり最後までやり通そうと思い再び勉強をはじめたのが、子供の夏休みが明けた9月。いままでの復習を1からハイスピードで行いました。

 通信での教材の限界を補うためネットで調べていたところ、簿記検定ナビにヒット。おすすめの問題集を購入して問題慣れをするとともに、掲載されている仕訳問題を毎日繰り返しました。

 自力で問題が解けるまで、何度も繰り返しです。問題集を解く事で、また違った指導方法の記載があるため、分かりずらかった箇所が解決されたり、要領をつかめたりもしました。

 ラスト2週間は第129回用の予想問題と、仕訳問題の苦手分野の繰り返し。暇さえあれば取り組みました。子供の使いかけのノートやプリントの裏などに、にかく書き続けたので、腱鞘炎気味になったほどです。

 アドバイスを参考に、問題の解答順番は「第1問→第4問→第5問→第2問→第3問」で練習しました。手持ちのテキストも時間内にこなせることも確認し、本番に挑みました。

試験日の1日の流れ

 試験前日は早めに寝ました。その方が頭の中が整理できるタイプなので。当日もあまり問題を確認すること無く、筆記用具や持ち物の確認を済ませ、会場へ向かいました。

 30~40分前には会場に着き、事前にトイレも済ませ携帯電話をOFFに。会場ではラストスパートの予想問題集を確認している方を多数見かけました。私もさっと見直し、苦手な仕訳問題の確認をし、あまり自分を追い詰めない程度にしました。

 試験開始後は、テキストのアドバイス通り、1→4→5→2→3という順番で取り組みました。第1問を解き始めると、私にとっては少しひねりの利いた問題になっており考え込んでしまい、時間がかかりました。

 第4問・第5問もどうすればよかったかな?と解答を導き出す時間がかかり、得意だった第2問では最後の貸借が合わず最初から見直しをする始末…結局、電卓の打ち間違いという単純ミスで時間のロス。

 最後に残った第3問目は残り時間わずかとなり、慌てて空欄を必死で埋めるもすべては記入できませんでした。私のゆっくりとした電卓打ちに比べて、会場内はとてもリズミカルに打込み音が鳴り響いていました…。

感想

 きちんと勉強をしていくと、仕訳問題がすべての基礎であることが良くわかりました。ウォーミングアップを兼ねて毎日やるべきです。

 あとは、問題慣れかと思います。問題数をこなしながら苦手を確認・消化していく作業が大切だと感じました。一度理解した問題も、違った問われ方をするとわからなくなりましたので。

 私の場合、試験当日時間切れで埋まらなかった第3問は、他の問題の出来具合でカバーできましたが、時間内に出来なかったことは当日かなり後悔しましたので、時間の確認も日ごろからトレーニングできるとよいかもしれません。

 試験前1か月は簿記検定ナビにアクセスしっぱなしで、仕訳問題のトレーニングやアドバイスをいただいていました。とてもためになりました。ありがとうございます。

管理人からこうさんへ追加の質問

 今回、勉強に使われた教材を教えてください。またその教材は他の方にもおすすめ出来ますか?
 「サクッとうかる日商簿記2級 厳選過去問ナビ」「日商簿記2級プラス8点のための問題演習」→解答・解説を見ても分からない所はありました。とりあえず問題慣れに使いました。

 「ネットスクールのラストスパート模試」→最終の神頼みのようなものでした。試験会場に持ってきている人も多くみられました。当日実際に出た問題は私的にはひねりもきいていて、的中率を聞いてもピンとはこなかったのですが、やって良かったとは思います。

 今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。またその電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
 試験用にと小さいサイズのものも購入したのですが、結局普段から使い慣れている「SHARP ELSIMATE EL-136H」というデカい電卓を使用しました。

 数字が見やすいのと、ボタンを押している感じがきちんとするので。00キーもありますし。これから受験される方にはおすすめしませんが…。

 こうさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
 得意を挙げるなら、問題2に出てくる特殊仕訳や伝票整理です。まず間違えることはありませんでした。

 苦手は肝心の仕訳問題。荷為替手形なんかもよく分からなかったので、弱点克服講座を参考にさせてもらいました。

 仕訳問題対策は毎日解き、間違った所は繰り返し解きました。全て解きましたが自信がつくまでいかず、問題1の結果は12点と一番点がとれませんでした・・やっぱり難しい。けど全ての基本なのでとても大切なのは確かです。仕訳問題は毎日やりましょう!

 こうさんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
 「これが最後!」と思ってやっていました。家族の応援もあったので、頑張れたのかもしれません。勉強嫌いな子どもたちへの見本になれば、とも思いました。

 最後のほうになると以前より理解も出来てきて、「今回落ちても次はいけるかも・・」なんてことも思っていました。一番は「意地」です。

管理人コメント

 こうさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!仕事・家事・育児・勉強の両立は大変だったと思いますが、お母さんの「意地」で見事合格されました。

 こうさんもおっしゃっていますが、仕訳は簿記の基礎部分になりますので、「通勤・通学時の細切れの時間」や「寝る前の10分」等を上手に使って、出来るだけ多くの問題を解くようにしてください。

 なお、仕訳問題については簿記検定ナビでも過去問類題を無料配布していますし、最近は市販の仕訳問題集なども充実しています。管理人もネットスクール出版から仕訳問題集を出していますので、ぜひお買い求めいただき有効活用していただければと思います(宣伝です・笑)

 あと、総合問題を解く際は必ず時間を計って記録するようにしてください。毎回時間を計ることによって、どの問題にどれぐらいの時間がかかるのか大体分かるようになりますので、時間切れで大問1つを丸々解けなかった…なんてことがなくなります。

こうさんが使われた教材や電卓のまとめ