苦手論点は放置せずに、「まとめ解き」で得点源にしましょう!

  • 投稿者:とりこさん
  • 勉強形態:独学
  • 受験回数:1回
  • 勉強期間:約2か月半

はじめに

 私は30代後半の男性で、某団体の企画部門に勤務しています。数年前、それまで広報関係の経験しかなく経理関係の知識が全くなかったことに焦りを感じ、基礎的な知識だけでも身に着けておこうと3級を受験し、合格しました。

 その後、そのままの流れで2級の勉強も始め、受験申し込みまでしたものの業務の繁忙期と重なり、また、業務上の必要性も特段なかったこともあり、いつしかフェードアウトしてしまいました。

 しかし、途中で挫折したという悔しい思いは消えることがなく「いつか、必ず…」という思いは持ち続けており、その後、再挑戦を志して参考書を買ったものの、仕事が忙しいこと等を言い訳にして、結局数ページ読んでそれっきり…ということが2度ほどありました。

 しかしその後、経営企画関係の業務に従事することとなり、経営企画の立案の際、経理データを裏付けとして使うことが多かったことがきっかけとなって、数年ぶりに2級に取り組むことにしました。

 夏を過ぎると業務が一段落することが見込まれたため、11月20日の129回に照準を合わせ、9月上旬から2ヵ月半での合格を目論みました。

 余談ですが、今回改めて挑戦するにあたり、これまでに買った2級の参考書・問題集の数を数えたところ10冊!もあり、やっぱり簿記は向いてないかも…と弱気になりかけましたが、「今回こそは絶対にやり遂げるぞ!」と気合を入れなおしました。

勉強スタイル

  • 勉強時間

 前回3級の受験勉強をしていた際と大きく異なるのは、結婚し子供が出来たことです。3級受験時は、仕事から帰ったらひたすら勉強することも可能でしたが、今は子供が寝ている時間だけがフリータイムです。そのため、平日は通勤電車内、週末は早朝の勉強がメインとなりました。

  • 勉強の基本方針

 テキストを通読して全体像をぼんやりとでもつかんだ後、問題を繰り返し解いて知識を頭に叩き込み、知識が蓄積されたところでテキストを改めて読んで、知識を体系化するという方法を取りました。

 また、問題を解いたりテキストを読みこむ際は、じっくりと時間をかけて1回やるよりも、同じ時間ですばやく2回繰り返すことを基本としました。こうしたやり方のほうが、理解度の点でも記憶の定着の点でも、自分には向いていることをこれまでの経験からわかっていたためです。

  • スケジューリング

 短期間で合格するためには、事前のスケジューリングも重要でした。2か月半後の試験日から逆算して1週間のノルマを決め、さらに日毎のノルマに落とし込み、それをさらに電車内、帰宅後というように具体的に割り振っていきました。

 また、日毎のノルマが達成できず後にずれこむことを想定して、各週に1日は調整日としてノルマを設定しない日を設けました。案の定、予定は毎週必ず遅延し、この調整日が毎週機能することとなりました。

  • 使用電卓:SHARP・EL-S872

 電卓は、以前より仕事で使用していたSHARPのEL-S872を使用しました。実は、今回勉強を始めるにあたって簿記検定ナビさんが勧めておられるCANON・HS-1210TUを購入しようと思い、電気店で試し打ちしてみたのですが、数年間使用して使い慣れているSHARPのEL-S872のほうがキータッチが好みであったため、こちらを使用することにしました。

 最近の電卓はキーの部分がソフトな素材(ビニール?か何か)になっており、購入前に打鍵感の比較が出来ますので、AMAZON等で評価の高い商品を実際に試し打ちしてみて、自分に最もしっくりくるものをお勧めしたいと思います。

 普段の業務では、電卓は簡単な四則演算程度しか使わないので、「M+-」キーの使い方も知らなければ、「→」キーの使い方すら知りませんでした。簿記検定ナビさんの電卓の使い方の説明ページで「M+-」キーの使い方を知り、もっと早く知っておけば…と後悔したぐらいです。

 これから勉強を始める方は、まずこのページをチェックされることをおすすめします。「M+-」キーが使えるだけでも、計算スピードは格段に上がります。

3級のおさらい:9月上旬~中旬(2週間)

 3級の勉強をしてから数年が経過していたことから、3級のおさらいから始めることにしました。前回3級を受験した際に使用したLECの参考書及び問題集が手元にありましたが、内容が古くなっていると思われるため改めて購入しました。

 AMAZONの書評をもとに好評の数冊を書店で見比べた結果、TACの「スッキリわかる日商簿記3級」を購入しました。「スッキリ~」は、他の参考書に比べて解説がわかりやすかったこと、参考書と問題集が1冊になっていること(3級については、知識のブラッシュアップが目的だったため、問題量は最低限が望ましかったため)が選択理由となりました。

 3級は2級の勉強の基礎となる部分のおさらいとの位置づけですので、14日間で勉強を終えることを目途として、次のように進めました。

テキスト読み込み(1回目)

 まず、1回目は多少理解があやふやな個所があっても気にせず、とりあえず全体像をつかむことを目的として、問題は解かず最後まで通して読みました。

 ただし、決算整理や財務諸表等、重要なポイントは時間をかけて読みました。全体で19章あるので、一日4章をノルマとしてその日の割り当て章を読み終えるまでは、眠い目をこすりながらでも読み続け、5日で読み終えました。

 この時点で、3級の内容を期待していたほど覚えていないという現実に直面しました。

テキスト読み込み(2回目)&問題解答(1回目)

 2回目は主に電車内で各章の解説を読み、帰宅後、寝る前の1時間程度の間に問題に取り組みました。本文を読んだ際は「なるほど!」と納得しながら読み進めたものの、いざ実際に問題を解いてみると直前に納得していたのがうそのように、3割から4割くらいは間違いました。

 間違った問題にはチェックをつけておき、翌日に、その日の割り当て章の勉強を始める前に改めて解きなおしました。これは言うまでもなく忘れる前に復習することで、記憶が定着することを狙ったものです。

 しかし、それでもやっぱり間違える問題もありました。そうした問題は「殿堂入り」として付箋でマークしておき、改めてまとめて解きなおすことにしました。なお、2回目は問題の解答とその復習も併せて行ったことから、1日の割り当ては3~4章とし7日間で終えました。

問題解答(2回目)

 14日を目途としていたので、残る2日間で「殿堂入り」した問題を再度解きなおしました。なぜ間違えたのか、どこが理解しづらいのか、ということを確認することに留意しながら一通り解き直し、理解しづらい個所は改めてテキストを熟読しました。

 2日間で6時間というまとまった時間を確保するため、2週間前の月曜から勉強をスタートさせ、殿堂入り問題との最終決戦は週末に早朝のマクドナルドで行いました。さすがにこれだけやると、一通りの論点は再確認できました。

2級の基礎養成期:9月下旬~10月中旬(1か月)

 2級のテキストも、商簿・工簿ともにTACの「スッキリわかる日商簿記2級」を使用しました。実は、以前挫折した時に、これまた有名な「サクッとうかる~」と「パタ解き」を使用していたのですが、今回改めて他社の参考書も含めていろいろと見比べました。

 その結果、「スッキリわかる~」の解説が私には一番すんなりと理解が出来るような気がしたため、「スッキリ~」を使うことに決めました。またテキストと問題集が1冊になっていることも、あまり勉強時間がとれないことが予想された私には大きな魅力でした。正直、最初は「あわよくばこれ1冊で…」と目論んでいました。

 まず最初に、3級をおさらいすることで基本論点を押さえていた商簿から勉強を始め、一通り終わったら次は工簿、というふうに両科目を交互に勉強することにしました。先に書いたように記憶の定着を意識したためで、商簿が完全に終わってから工簿に取り組むと、工簿が終わった頃には商簿は忘却の彼方…ということを避けるためです。

テキスト読み込み1回目(9月下旬:1週間)

 3級のおさらい時と同様に、最初はとりあえず全体像を把握するためにテキストを読み、問題は解きませんでした。1週間で商簿・工簿ともに読んだため「読み飛ばした」という表現が正確かもしれません。ちなみに、数年前に2級を挫折した際は工簿まで到達していなかったので、工簿を勉強するのは今回が初めてでした。

テキスト読み込み2回目&問題解答1回目(10月上旬~中旬:1週間)

 次に、電車でテキストを読み、帰宅後もしくは翌朝の出勤前に1時間程度、その日にテキストを読んだ章の問題を解き、間違った問題にはチェックを付して、翌日にその日の割り当て章の勉強前に復習することにしました。これを1週間で終え、2周させることで記憶の定着を図ることとしました。

 「スッキリ~」の解説は本当にわかりやすかったのですが、実際に問題を解いてみると3級のおさらい時以上にさっぱり解けませんでした。ということはつまり、翌日の間違った問題の復習も多いということで復習に時間を要し、その日の割り当て章に十分な時間が割けない状態でした。

 そのため、やり方を改めて2日続けて同じ内容を繰り返すことにしました。つまり、○章の解説を読み問題を解く→翌日に、前日と同じ章の解説を改めて読み全問題を解きなおして、ここで間違った問題は週末にまとめて解きなおすようにしました。

 問題を解かず解説を読んでいるだけでは、わかった気になっているだけだということを痛感しました。解答に至るプロセスのうち、どこがわかっていないのかということは、問題を解いて初めてわかることです。早い時点から手を動かして、問題を実際に解いてみることを強くお勧めします。

 これらに加えて、簿記検定ナビさんで提供されている「仕訳問題対策」の問題と解答・解説を数回分プリントアウトして常に持ち歩き、移動時間等で10分程度のすきま時間があれば、すかさずこれを取り出して解いていきました。

 1回目は全て解答し、2回目以降は前回間違ったもののみを解きなおすという方法で、試験直前までに5周程度はこなしたと思います。「仕訳問題対策」の解説は、類題がいつの検定で出題されたかについても記載されているため、苦手な論点については試験の直前期に類題をまとめて解きました。

 こうすることによって、仕訳に関しては苦手な論点がなくなりました。129回検定の第1問では「スッキリ~」や「プラス8点~」では扱われていなかった(私の記憶が正しければ…)論点も出題されましたが、結果として20点満点が取れたのは「仕訳問題対策」に取り組んでいたおかげです。

問題解答3回目

 例によって週末に朝マックを食べながら、その週の勉強で間違った問題を解きなおしました。ただ、この段階になってくると何が問われているかはある程度分かるのですが、問題を解くプロセスがもう一つよくわからず、結果として問題がとけないというケースが多々あり、正直言って「スッキリ~」以外に、解説がより充実した問題集の必要性を感じました。

2級の応用力養成期:10月下旬~11月上旬(2週間)

 そこで、AMAZONのレビューを参考にしながら書店で比較検討した結果、「日商簿記2級 プラス8点のための問題演習(TAC)」を使用することにしました。知識を解答に結び付けるためのプロセスが詳細かつ分かりやすく記載されており、まさに目からウロコが何枚も落ちました。

 はじめの1週間で全問題を一通り解き、間違った問題にはチェックを付し、2回目はチェックが付された問題だけを解き、3回目は2回目で間違った問題だけを解き直しました。

 3回目が終わる頃には、工簿はほぼ完全に解答できるようになりました。この問題集に取り組む前は工簿のほうが理解が進んでいなかったので、大きな進歩でした。

 しかし、商簿はまだまだ論点ごとの得点のバラつきが大きく、この時点で試験を受けていれば確実にアウトだったと思います。

試験直前期:11月中旬(1週間)

 最後の1週間で「ラストスパート模試」に取り組みました。本当は「ラストスパート模試」に2週間程度を充てたかったのですが、「プラス8点~」を用いての応用力養成を重視したため、結果として1週間前に着手することになってしまいました。

 この時点では70点が取れない状態であることは自覚していましたので、残りの1週間で出題が予想される最重要論点だけでも完璧に解けるようにしようと考え、1週間で「ラストスパート模試」を3回こなすことにしました。

 得点は平均すると50~70点程度。1問目はどの回も満点でした。ただ、2~5問は得意な論点の場合は満点近くとれる一方で、それ以外の論点は10点程度の部分点にとどまっている状態でした。特に商簿は得意・不得意が得点差にはっきりと表れていました。ちなみに特に苦手だった論点は本支店会計です。

 直前期にもなって、論点ごとの得点力に相当の差があることに今更ながら気がついた私は、簿記検定ナビさんが勧めておられるように、苦手論点の類題をまとめて解きまくることにしました。

 「プラス8点~」には例題と関連問題を含めると、各論点について数問の類題が掲載されていることから、苦手な論点についてはそれらをまとめて解きました。

 切り口の異なる類題をまとめて解くことで、各問題の共通項、つまり解答のポイントやアプローチ方法に気づくことも多く、その後改めて「ラストスパート模試」の問題を解くと、おもしろいように正答率が上がりました。

 睡眠時間を削り「ラストスパート模試」を予定通り3回解いた結果、「ラストスパート模試の予想さえ当たればいけるかも!?」というレベルまで何とか持っていきました。

 なお、今回も「ラストスパート模試」の的中率は92%だったらしいので、本当に時間のない場合は、第2問~第4問は予想論点だけに絞るのも一つの考え方かもしれません。

 また、最直前期には、「ラストスパート模試」についていた論点カード「ラスパカード」を、トイレ中(失礼!)や通勤途中等に歩きながら確認し、仕訳問題に関する知識のブラッシュアップを図りました。

試験日の1日の流れ

 普段どおり6時に起床し、ラスパカードをめくりながら朝食をとり、ラスパの第1予想から第3予想の第2問~第5問の問題と解答に目を通し、解答のプロセスを確認する。

 試験会場まで電車と徒歩で30分程度で到着する距離ですが、電車が事故等で遅れる可能性を考慮に入れ、試験開始1時間30分前の12時に自宅を出発。電車は通常どおりに運行しており、試験の1時間前に会場に到着。「日商簿記2級 プラス8点のための問題演習」で、よく間違っていた論点を一通り確認しました。

 また、昼食は到着直後にカロリーメイト2本とウィダーインゼリー、試験開始直前に更にカロリーメイト2本を摂取しました。昼食をカロリーメイトとゼリーだけにするのは満腹による眠気を回避するためですが、これだけだと大食漢の私の場合、2時間ほど経つと空腹感を感じ始めます。

 2段階にわけて食べることはそれに対応するためで、試験開始1時間前に摂取したカロリーメイトとゼリー飲料が試験開始時から栄養として機能し、それらが燃え尽きるころに30分程度ずらして摂取したカロリーメイトが燃焼を続けており、結果として2時間の間、常に脳に栄養が供給されている、という私の何の根拠もない想像です。

 これはこれまで様々な試験を受ける際に試行錯誤を繰り返した結果の方法であり、今回もこのやり方で2時間の試験時間中、眠気も空腹感も感じることはありませんでした。

 13時30分から試験説明、問題用紙及び解答用紙の配布。解答用紙を切り離し、名前を記入するように指示があったため、解答用紙を切り離しながら解答欄を確認すると、私が苦手としている本支店会計が出題されていないこと、工簿で私の大好きな論点である部門別原価計算と組別原価計算が出題されていることがわかりました。

 ここで一気に肩の力が抜け、合格を確信した私は一人でほくそ笑んでいました。しかし、後で考えるとここで肩の力が抜けたのと同時に、気合も少々抜けてしまっていたようです。

  • 試験開始!

 解答は、ラスパのアドバイス通り1→4→5→2→3の順で取り組むことに決めており、一通り問題を確認したところ、全体的にオーソドックスな問題で解答順を特段変更する必要もないように感じたので、予定通りに進めることにしました。

 第1問は1題あたり2分程度で計10分、全問正解を目標としていたのですが、1問目の(のれん)と第4問(商品保証引当金)は一見すると「スッキリ~」や「プラス8点~」では扱われていなかったと思われる問題が出題されていたので、かなり焦りました。

 しかし、第100回以降の仕訳問題全問をこなしていたため、おぼろげな記憶を必死に呼び戻しつつ何とか解答をひねり出しました。正解の確信はなかったのですが、結果的には全問正解していました。ただし、この時点で予想外の20分が経過していました。

 続いて第4問を解答。(1)はひねりのない基本的な問われ方で、問題なくすんなりと解答できましたが、(2)は、記憶にない問われ方で正直とまどいました。しかし、粘れば20点満点がとれそうだったので、粘りに粘ってなんとか解答。これも満点がとれましたが、時間は30分要し、これまた想定外。

 次に第5問を解答。組別総合原価計算でしたが、基本的な問われ方でしたので完答し、20点満点ゲット。しかし、途中で計算の単純ミスに気づき、計算をやりなおしたため25分を要しました。

 続いて第2問を解答。残高試算表でしたがオーソドックスな問題で完答し、20点満点ゲット。しかし、ここまである程度手ごたえがあったので「これを完全に正解すれば合格だ!」との思いから、計算を慎重にやりすぎて30分を要しました。

 最後に第3問。損益計算書の作成でしたがこれまたオーソドックスな問題で、本来なら全問正解したいところですが、着手した時点で残り時間は15分となっており、部分点狙いに切り替えました

 しかし、決算整理仕訳をした時点で残りは5分。配点されてそうな部分を3問解答しましたが、各専門学校が公表している模範解答を参照すると、そのうち一つしか配点されてなかったようです。

 という訳で、解答用紙をみた瞬間に感じた「いただき!」という感触とは裏腹に、時間配分のミスでほぼ4問しか解答できないという結果に終わりました。しかし、解いた問題は全問正解しており、82点で合格という結果と相成りました。

試験に合格して

 私は学生時代に経営学を専攻していたため、知識のブラッシュアップのために経営学関係の本をよく読むのですが、会計関係、特に管理会計については格段に理解度が上がりました。以前一読してイマイチ意味がわからなかった本でも、2級合格後に再読すると内容がすんなりと頭に入り、感動を覚えました。

 今のところ1級を目指すつもりはないのですが、2級の勉強の最終盤に問題を解いている際に感じた、クロスワードパズルを解くようなおもしろさは捨てがたいので、1級用の「プラス8点のための問題演習」が出版されれば、挑戦するかもしれません。

 いずれにしろ、長年、心のどこかにひっかかっていた2級に合格できほっとしました。手を付けては投げ出し、手を付けては投げ出しを3回繰り返し、「自分は簿記に向いてないのかも」と苦手意識を持っていましたが、気持ちの持ちようとやり方次第でなんとかなると再認識できたことは、少々大げさかもしれませんが自分にとっては大きかったです。

管理人からとりこさんへ追加の質問

 とりこさんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
 本文にも書いたように、これまでに2級の勉強を始めてはすぐにあきらめ…ということが何度かあったので、今回は、勉強を始めるために、モチベーションの維持方法を考えました。実際に行ったのは、以下の方法です。

・長期間モチベーションを維持することは難しいので、2か月強という短期のスケジュールを組んだこと

・勉強場所を適宜変えること(主にマック)で、気分転換しつつ勉強すること

・「あと○日しかない…」と考えるのではなく、「70点を取るためには、残った○日で何をすればよいか」と考えるようにしたこと

・それでもモチベーションが途切れそうなときは、簿記検定ナビの合格体験記を読み、やる気を奮い立たせたこと(合格者のみなさんも勉強中にはスランプや焦りを感じておられたことを知っただけでも、少しほっとしたのを憶えています)

管理人コメント

 とりこさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!勉強方法や試験日当日の様子をかなり詳しく書いていただきましたので、読み応えのある合格体験記に仕上がったと思います。

 まず電卓についてですが、とりこさんがおっしゃっているように、自分目で確かめて実際に触ってから購入するのが一番だと思います。メモリーやグランドトータル等の機能も使いこなせるに越したことはありませんので、電卓本を参考にしたり、簿記検定ナビの電卓講座等で対策をしておいてください。

 あと、とりこさんも実践されていますが、苦手論点については「まとめ解き」が有効です。ひとつの論点を集中的に取り組むことによって、ひっかけ方に規則性があること、効果的・効率的な解き方があることが分かるはずです。

 最後に、本試験でうまくペース配分をするのは難しいですが、どうしても時間が足りなくなってしまった場合は部分点狙いに切り替えましょう。上から順番に解いていくのではなく、配点のありそうなところから優先的に勘定科目・金額を埋めていってください。

とりこさんが使われた教材や電卓のまとめ