悔しさをバネにして、5回目の挑戦で合格!

  • 投稿者:チョビさん
  • 勉強形態:高校や大学
  • 受験回数:5回
  • 勉強期間:約1年

 私は、商業高校出の大学2年生で、第130回日商簿記検定2級に合格することができました。私の体験記が読んでくださった方々の励みや参考になればうれしいです。

勉強方法(2011年4月~2012年2月26日まで)

  • 大学内の検定対策講座(4月~6月12日の検定日まで)
  • 大学の授業(9月~2月上旬まで)
  • 自習 平日(1日平均3~4時間)・休日(1日平均8~9時間)

 私の通う大学では、検定取得を目標とする人の為に検定対策講座があります。4月に入学した際にその講座を受講しました。しかし6月の検定試験では惜しくも「68点」であとわずかに合格点には達しませんでした。

 この結果を受けしばらく悔しさから抜け出せずに勉強を辞めてしまったので、11月の検定試験を受験してもしょうがないと思い受験しませんでした。この結果、合格までの学習期間が約1年と長期になってしまいました。

 2月の検定試験合格を目標に本格的に勉強を開始したのは10月頃です。勉強をするきっかけになったのが、「(以前検定講座でお世話になった講師の先生が)心配していたよ。」と友達から言われたのが勉強を再開するきっかけになりました。

 私は、その時複雑な気持ちでした。自分を心配してくれている先生がいるのに、その期待に応えられない自分が情けなく思えました。6月の検定試験の後先生は私に「受からせてあげられなくて申し訳ない。」と言いました。

 この言葉を聞いたとき、私は泣きました。自分の力が足りなかっただけなのに、先生にこんなことを言わせてしまったのだと思ったからです。その時のことを思い出したら、もう逃げたくないと思いました。遅いスタートではありましたが、もう一度挑戦しようと思いました。

使用した問題集など

  • 大原合格作戦シリーズ 日商簿記2級商業簿記テキスト(大原出版)
  • 大原合格作戦シリーズ 日商簿記2級工業簿記テキスト(大原出版)
  • 日商簿記検定 模擬試験問題集 平成23年度版 2級(実教出版)
  • 第130回を完全予想! ラストスパート模試(ネットスクール出版)

勉強の仕方

 やはり、基礎が大事なので基本をしっかりと抑えられるような勉強をしていきたいと思いました。理解できてきたら応用問題を解くといった、その段階での自分のレベルに合わせて解く方法が一番いいと思います。

 早く次に進みたいと焦る気持ちはありましたが、地道に学習していくことが一番の近道だと思ったので、上記で紹介したテキストを記載順にやりました。「今日は、精算表を完成させる!」などの小さな目標を立てて取り組むのがお勧めです。

 また、商業簿記・工業簿記ともに、テキストは2回解くようにしました。2回目解くことで、本当に理解できたのか再確認することができます。更に、自己分析をすることができます。

 よく間違えてしまうところなどリストなどにピックアップすれば効率よく勉強できますし、苦手なところを探す手間が省けていいと思います。あと、語呂合わせで覚えられそうな公式は、自分でオリジナルの語呂を作って覚えました。

検定前の学習方法

  • インターネットなどを使って出題予想の情報を得る
  • 予想問題を繰り返し解く

 私は「今回は、どんな問題が出るのだろうと」すごく気になっていました。このような不安な気持ちになるのは仕方ないと思いますが、私の場合、簿記の出題予想をしているサイトを見たりして情報を収集しました。

 また、的中率が高いというクチコミを信じて、ネットスクール出版の「ラストスパート模試」を購入しました。予想問題を解くだけでなく、過去問の類似問題を探して解いたりもしました。予想をもとにいろいろな問題に慣れておくことも大切だと思います。

試験日当日の流れ

 朝6時に起床。8時半頃電車に乗り、試験会場である(自分の通っている)大学に10時過ぎに着きました。試験会場ではまず予想問題を一通り確認しました。特に工業簿記は、絶対押さえておきたいと思ったので念入りにやりました。また、緊張から指が動かなくなるといけないので、伝票会計などで指慣らしをしました。

 12時に昼食をとりましたが、試験中に腹痛を起こさないように脂っこいものを控えました。そして試験開始30分前には着席して最後の確認をしました。以上が当日の流れです。

合格発表

 3月12日に合格発表がありました。期待と不安を胸に、紙が張り出されるのを今か今かと待っていました。自分の番号を見つけた瞬間は喜びで訳がわからなくなりました。「いままでやってきたことは間違っていなかった。努力が実を結んだ。」と素直に思えました。

 数日後、合格証書が届きました。本当にうれしかったです。額縁にいれて飾っています。

合格までの軌跡

  • 過去の成績
  • 124回 21点 (平成22年02月)高校2年
  • 125回 46点 (平成22年06月)高校3年
  • 126回 55点 (平成22年11月)高校3年
  • 128回 68点 (平成23年06月)大学1年
  • 130回 90点 (平成24年02月)大学1年

 私は商業高校に通っていたので、高校時代にも受験しました。私のように何回落ちてもあきらめずに勉強を継続できれば、きっといつかは結果を残すことができると思います。私自身、負けっぱなしでしたが、最後には90点という高得点で合格を勝ち取ることができました。自分のやり方次第で道は開けると思います。

 4月になり私は大学2年生になりました!今後は、日商簿記検定1級を目指したいと考えています。また、検定取得講座に入会して日々努力していきたいです。そして、将来的にはFPの資格も取得して金融機関で働きたいです!読んでくださり、ありがとうございました。

管理人からチョビさんへ追加の質問

 今回、勉強に使われた教材に点数をつけるとしたら何点ですか?また、他の方にもおすすめ出来ますか?
 教材に点数を付けるならば大原出版のαは100点です。基礎の問題だけではなく応用問題があり、ちゃんと力が身についているかを確認することができるのでいいと思います。また、分野事のまとめの問題もあり、短い時間で勉強することもできるので使い勝手が良かったです。お勧めします。
 今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。またその電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
 私の使用している電卓は、キャノンの12桁ある電卓です。この電卓の利点は、千・万・億のボタンがあることです。大きい数字を打つときは非常に便利です。逆に弱点は、ルート機能などがないことです。それ以外は別に困ったことはありませんでした。他の人にはあまりお勧めしないです。やはりそれなりの機能がある電卓の方が長く使えていいと思います。
 チョビさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
 私の得意なのは、工業簿記の等級別です。問題を解いているうちに好きになりました。苦手な論点はCVP分析です。何回も同じところを間違えてしまったりしていました。そこで私はスケジュール帳の余白やメモ欄に公式や図形を書いたりして見直していました。

 スケジュール帳は毎日持ち歩くものなので荷物にならないのでいいと思います。また、すぐに取り出せるから電車での移動中などでもチェックできました。苦手を克服するために、解説を読む時間を多く取るようにしました。解説を読み、どういう計算をして間違えたのか考えられるからです。

 チョビさんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
 私は、勉強計画を立てて勉強していました。このことが勉強のモチベーションを上げてくれたと思います。自分のペースで焦らずに解くことで無理なく続けられました。また、今日何しようと余計なことを考えなくていいので計画的に勉強することが好きです。

 あとは、無理をせずにしっかりと息抜きをすることです。20分くらい横になったり、お茶飲んだり、音楽聞いたりと少し勉強の合間に好きなことをするのが一番いいと思います。

管理人コメント

 合格体験記のご投稿ありがとうございました!5回目の挑戦で合格されたとのことで、喜びもひとしおだったと思います。

 チョビさんもおっしゃっていますが、簿記3級・簿記2級は諦めずに勉強を続ければ必ず合格できる試験です。なかなか合格できずに悩んでいる方もいると思いますが、トンネルは「出口の直前が一番暗い」と言われています。今は真っ暗闇の中を不安を抱えて進んでいる状態かもしれませんが、諦めずにがんばれば必ず合格という名の光が見えてくるはずです。

 あとは…追加の質問の一番下でもお答えいただきましたが、効率よく勉強するためには適度な息抜き(休憩)が必要です。人間が集中して勉強できる時間は1時間程度と言われていますので、こまめに息抜き(休憩)をとるように心がけてください。

チョビさんが使われた教材や電卓のまとめ