仕訳を制する者は、簿記3級を1か月で制する!!

  • 投稿者:ももさん
  • 勉強形態:独学
  • 受験回数:1回
  • 勉強期間:約1か月

日商簿記検定との出会い

 簿記の資格の必要性を感じつつ、なかなか行動に移せなかったんですが、簿記3級申し込み期限前日に思い立ちました。独学か通信か悩んだ末、結局独学を選択したものの、今まで経理の仕事に就いたことも、もちろん簿記を学んだ事もないので、ネットを最大限活用し、簿記検定ナビにたどり着けました。

 問題集を解いたりしていても、やはり独学の為どこかに穴がないか不安で仕方なく、とにかく1ヶ月の間は簿記の事しか頭になく、2月に入ってからは簿記以外の記憶がありません(笑)毎日、意味もなく簿記検定ナビを開いては気持ちを落ち着かせていたような気がします。管理人さんの回答の言葉のやさしさなど、とても暖かく、自分に対しての言葉でなくても和みました。

テキストについて

 テキストはこちらで紹介されているものを購入しようかと思いましたが、本屋で手に取った結果、DAI-Xの5日15時間でうかる!シリーズのテキストと問題集を選びました。イラスト入りで分かりやすそうだったのと、あと1ヶ月といった短期間でどこまでできるか、5日という区切りでテキストが進む為、スケジュールを立てやすいと思ったからです。あとはTACの合格トレーニング、及び過去問題集。ネットスクールの予想模試の計5冊です。

仕事・家事・育児の両立

 仕事・家事・育児がある為、なかなか時間をとる事ができないものの、他をおざなりにする事も性格上無理でかなり寝不足になりつつ、毎日30分の短時間でも必ず簿記の問題を解くようにしました。まとまった勉強時間が取れるのは土曜日のみで、家事をまとめてこなし、あとは自室にこもりました。

 とにかく、理解しないと先に進めないので分からないところはとことん取り組むようにしました。あとは問題集を解きまくりです。簿記検定ナビの仕訳問題対策をプリントアウトし、仕事の昼休みに活用しました。このお陰で仕訳問題にはめっきり強くなったと思います。

試験日当日の1日の流れ

  • 5:30 起床

 普段からこの時間に起きているので苦でもなく…洗濯・掃除・朝食作りをとりあえず終わらせ、早速勉強にかかりました。簿記検定ナビの仕訳問題を数回分とき、頭を簿記の頭にしてから、予想問題集で残しておいた1回分。苦手箇所であった勘定記入の仕訳(今回試験の第4問目に値する分)をしました。

  • 8:00 出発

 車で10分程度なので直前まで復習できたのでラッキーでした(無駄なあがきだと思いつつ・・)試験会場ではテキストを読みつつ、カイロで指を温めてました(電卓を打つのが遅くなるのと打ち間違い防止の為)他の人の電卓を叩く音を気にしないように。と聞きますが、電卓打ちは私自身ブラインドタッチで早いので気にしなくて済んだのは大きいです。

 あと長机の両端に一人ずつ座る試験会場だったんですが、隣の人が欠席だった為、自分一人で机を使えたのもプレッシャーがなくよかったと思います。30分経過して退席が許された瞬間、立ち上がって帰られた人がいたのは驚きました。ちょうど悩んでいる問題に固まっていた時だったので余計プレッシャーです。

 第5問目の備品の減価計算で(備品)固定資産売却損をなぜか固定資産売却益として貸方に記入していて(計算は合ってました)そこで時間をかなり費やしあせりました。結果的に30分前に終了し、見直し開始で第4問目・前払地代を前期繰越部分を支払地代と書いていることを発見。慌てて修正。問題用紙に回答を書き写し、終了です。

管理人からももさんへ追加の質問

 今回、勉強に使われた電卓の機種名を教えてくださいまた、その電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
 私が社会人になった時に仕事用で購入したのでかなり古いんですが、「CASIO JF-120T」という電卓です。簿記検定ナビで紹介されているような簿記用の新しい電卓を購入しようかとも思ったんですが、長年使い慣れた電卓の方がよいと思い職場と家の往復で常に持ち歩いてる状態でした。

 ブラインドタッチなので、キーの配置・感覚が変わると誤入力の元になるので、電卓はとても重要です。なので、違う電卓は使わずにいました。大きさもそれほど大きくなく、メモリー機能もAC・00もあるので他の方にもいいんじゃないでしょうか?あんまり大きすぎると試験の時私は邪魔なので…。

 今回は計5冊の教材を使って勉強されたとのことですが、これらの教材は他の方にもおすすめ出来ますか?
 全く初心者で試験まで1ヶ月の私にとって、DAI-Xの5日で受かる!というのは、勉強のスケジュールも立てやすかったし、イラスト入りで分かり易かったです。TACの合格トレーニング・過去問題集は基本から応用までの問題のまとめ方がとても分かりやすく勉強も進めやすかったです。

 今回のテキスト・問題集選びで痛感したのは、複数の出版社のものを混ぜる事の大切さです。覚え方は人それぞれですので、自分にあった説明というのもあると思いました。TACの問題集では分かりにくかった所は、DAI-Xで。DAI-Xの理解できなかったところは、TACでといったようにカバーできたと思います。

 ももさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
 得意な論点は仕訳です。簿記をはじめてからすぐこちらのサイトで「仕訳を制するものは簿記を制す」って見て、刷り込みのように勉強しました。

 苦手な論点は、今回の試験の第4問目のような勘定記入でした。なかなか頭に入ってこず苦労しましたが、とことんその問題をする事で克服しました(こちらに相談させて頂きました。)

 あとはT字勘定です。普通に仕訳するのは出来るのに、T字にすると、転記ミスで合計が合わなくなってしまいました。結局これもとことん問題をこなすことで克服しました。

 ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
 私は基礎固めに重点をおきました。分からないところはそのままにせず、理解できるまですることは重要だと思いました。苦手箇所を徹底的にやったお陰で今回94点取れました。今回苦手箇所が第2問目、4問目と的中していたので、ほっておいたら不合格だったと思います。

 あと、絶対受かりたいという意思でしょうか。ダラダラしていても頭に入らないと思うので、集中力を高めた勉強法はよいと思います。

 不安要素であった一つとして、私の場合まとまった時間をとれずに勉強していたので、時間を計る事がなかなかできませんでした(勉強しながら途中育児で抜けてといったように)ただ貴重な勉強時間でより多くの問題を解きたいといった気持ちから必然的に、スピードが速くなったのかもしれません。

 今後は簿記3級をどのように活かす予定ですか?簿記2級や簿記1級、税理士などの上位資格に挑戦される予定はありますか?
 今のところ、転職の予定はないので活かされる場所がないんですが…簿記の面白さにハマってしまったので、このまま2級は合格できるまで頑張ります。家族の事もあるので、どこまで出来るか分かりませんが、簿記1級や税理士にも興味を持っています。出来るところまで頑張りたいなぁと前向きに思っています。

管理人コメント

 ももさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!ももさんはわずか1か月の学習期間で見事合格されましたが、その勝因はやはり「仕訳問題の反復練習」にあると思います。

 ではなぜ、仕訳問題の反復練習が重要なのでしょうか?答えは…「仕訳の処理能力を向上させることは、第2問以降の解答スピードアップにも寄与するから」です。つまり、第2問以降で出題される総合問題も、結局は仕訳の積み重ねなわけですから、その仕訳ひとつひとつの処理能力が上がれば、全体の解答時間の短縮につながるというわけです。

 確かに、仕訳問題を解く作業はとても地味で面白くもなんともないです。試算表や精算表の問題で、最後の合計金額が一発で合ったときの爽快感などもありません。ただ、仕訳問題は繰り返しやればやっただけ力が付きますので、細切れの時間などを有効活用して何度も反復練習するようにしてください。

 なお、仕訳問題に関しては、大手専門学校が出版しているものを購入してもいいですし、簿記検定ナビで無料配布している仕訳問題対策を使えばお金をかけずに力を伸ばすことが出来ますので、ぜひ受験生の皆さんには賢くご利用いただきたいと思います。

 とても参考になる合格体験記を投稿していただいたももさんには本当に気持ち程度ですが、amazonのギフト券を送らせていただきます。本当にありがとうございました。

ももさんが使われた教材や電卓のまとめ