資格の大原の「出題予想会」「公開模試」を有効活用しよう!

  • 投稿者:びばうしさん
  • 勉強形態:1回
  • 受験回数:独学
  • 勉強期間:約2か月

受験目的

 会社の昇級試験にて財務諸表の通信教育を受講しましたが、明らかに 理解不足でした。なんとか昇級は果たせましたが、もやもや感が残ってしまいました。ネットでいろいろ調べていると簿記検定なる資格試験があることを知り、もやもや感の解消を目的にまずは簿記検定3級の申し込みました。

使用教材と使用電卓

  • サクッとうかる日商3級商業簿記 テキスト(ネットスクール)
  • サクッとうかる日商3級商業簿記 トレーニング(ネットスクール)
  • 日商簿記検定過去問題集3級出題パターンと解き方(ネットスクール)

 簿記検定ナビさんをはじめ、ネットで調べて評判のよいものを入手しました。とても分かりやすく記載されており、結果的に正解であったと大変満足しています。

  • SHARP EL-134HX

 今の仕事(経理系ではありません)で使えるレベルのものをということで、12桁・中サイズ・00ボタンありのものをネットオークションで安価で入手することができました。音がちょっと気になりますが、いまのところ満足しています。

 現在、メモリ機能など電卓を使いこなせていません。2級ではさらに試験時間が短いと思いますので、電卓の使い方の勉強もし使いこなせるようにしたいと考えています。2級に向けて課題事項と認識しています。

勉強方法

 会社の昼休みに勉強し、業務後に図書館の自習室に通い、独学にて簿記3級の勉強をしました(家では他の誘惑に負けてしまいがちなので…)ネットでいろいろ見ていると、専門学校にて模試を実施していることを知り、資格の大原のホームページを見ると、加えて無料のセミナーも実施していることを知りました。

 資格の大原のセミナーや公開模試にも大変助けられました、すごいノウハウをお持ちであることを実感しました。また、簿記検定ナビさんにも多くのノウハウが記載されており大変参考にさせていただきました、有難うございます。

  • 01/10~01/29 テキストとトレーニングをさらっと1周する

 テキストとトレーニングの基本問題をさらっと1周しました。わからくてもいいので、まずは一通り実施することに重きをおきました。

  • 01/30 資格の大原で「出題予想会(無料)」に参加する

 どうせ無料だし…という気持ちであまり期待を持たずに参加したのですが、試験に関するノウハウをいろいろと教えていただき大変有意義でした。第3問と第5問の配点が高く、仕訳を基本として、第3問と第5問に力を入れないと合格は厳しいことを実感しました。

 合わせて、公開模試の申し込みも実施しました。今から考えると、大原の出題予想会への参加はターニングポイントだったような気がします。これから3級を受験される方は騙されたと思って、ぜひ参加することをお勧めします。勧誘とかも気になるほどではありません。

  • 01/30~02/04 第1問対策(ひたすら仕訳)

 トレーニングの基本問題と本試験レベル問題、加えて過去問にてひたすら仕訳しました。テキストを読んでいるときは理解したつもりだったものも、すっかり忘れているときがあり、そんな時はテキストに戻って復習しました。為替手形や手形の裏書譲渡が苦手なことに気がつき、重点的に理解するまで復習しました。

  • 02/05~02/12 第3問対策(ひたすら過去問)

 トレーニングの基本問題と本試験レベル問題、加えて過去問にてひたすら問題を解きました。問題を解くときはどれくらい時間がかかっているのかも意識しました。また、実際の試験で使用する電卓/シャーペン/消しゴム/A4計算用紙を使うようにしました。

 最初のころは、自分に合った解答方法が見つけられず思考錯誤しましたが、T勘定を用いて解答を導くことが自分に合っていると見つけることができました。また、ケアレミスや計算ミスなどが多かったので、その都度、2重チェックする癖をつけ本試験でも実践しました。

  • 02/13~02/19 第5問対策(ひたらす過去問)

 第3問と同様で、ひたすら問題を解きました。

  • 02/20 模試前日の総復習

 出題予想会で頂いた予想問題を実際の試験をシュミレーションして実施しました。改めて、2時間が短いことを感じました。合わせて、あと8点を目指して第4問対策(ひたらす過去問→間違った点を復習)を実施しました。逆に言うと、的を絞りにくい第2問の勉強は最後までしませんでした。

  • 02/21 資格の大原で「公開模試(有料)」に参加 → 会場を下見

 資格の大原の公開模試に参加しました。本試験と同じ開始時間で注意事項の読み上げも、本試験と同様に実施されました。この公開模試でもいろいろ収穫がありました。

  • 実際の試験の雰囲気を体感できたこと。
  • 翌週の本試験当日のシュミレーションを実施できたこと。
  • 計算用紙を折ること(縦に4つ折)で、仕訳やT勘定を記入しやすいこと(ほかの受験者の方が折っているのを見ました。おそらく大原の直前答練に参加されている方々ではないかと思います。)
  • 独学では、意外と気がつかない点に気がつくことができました。例えば自分自身の癖字、「未収金」を「末収金」と記載し、×でした。本試験では間違えないように、と気がつくことができました。
  • 試験前、解答用紙に名前を書く際に解答用紙を見ることができること(→試験前にどのような問題かのおおよそ知ることができる)
  • 試験後、問題用紙と計算用紙は持ち帰りできること。
  • 本試験までの過ごし方。

 模擬試験はムズカシメに作ってあるとのことでしたが、見事合格し、いままで実施してきたことが間違いではなかったことを実感でき自信になりました。模擬試験は添削後、返却を受けれます。模擬試験の解説も聞いて帰りました。

 帰りに、他の方の受験記を参考に試験会場の下見に行きました。下見に行くことで、安心して試験当日を迎えることができました。一度も本試験を受けたことがない方は模試の受験をお勧めします。模試は自宅でも受けれますが、本試験を完全シミュレーションできる通学での受験を特にお勧めします。独学では気がつかない点に気づくことができるのではないかと思います。

  • 02/22~02/26 試験レベル問題で試験シュミレーション→間違った点を復習

 過去問やネット上の予測問題など、ひたすら試験レベル問題を本試験を意識して解き、間違った点は本試験では間違えないように復習をしました。

  • 02/27 本試験前日

 これまでの総復習を間違った問題を中心に実施しました。この日に第5問のP/L・B/S形式問題も復習していてラッキーでした。また、持ち物チェックも実施し、万全にして就寝。

試験日当日の1日の流れ

 本試験に向けてできるだけ、本試験の朝と同じになるようにいままで過ごしてきたので、これまでの朝と同じことをしました。

07:00…起床。雨模様。

07:30…バナナ1本とコーヒーを1杯のむ。イレもすます。

07:50…持ち物最終チェック。

07:55…家を出る。

08:30…試験会場に入場。下見をしていたので全く問題なく到着。また、試験会場内のトイレの位置も確認。予想外に暖房が効いていたが、他の方の受験記を読み、気温への適応対策もしていたので問題なし。間違った点ノートを一通り復習する。

08:50…集中力を高める。また、手を温める。シャーペン2本をいつでも書けるように準備する。消しゴムも2個準備する。電卓に不具合がないか最終チェックする。

09:00…合格発表の段取りが話される、手帳にメモをする。試験の注意事項などの読み上げが開始される(大原の模擬試験と同じでした。)

09:05…問題用紙/解答用紙/計算用紙が配られる。解答用紙に受験番号と名前と生年月日を記入する。5問目が予想外のP/L・B/S形式問題でしたが、前日に復習済みだったので、ラッキーと思う。3問目の残高試算表は、ケアレミスに注意しようと心につぶやく。その都度、2重チェックすることを改めて心にとめる。

09:10…試験開始。計算用紙を4つ折りにする。試験問題を確認する、やや難し目であるが、第123回の合格率が高い目だったので予想済み。いままでやってきたことに自信を持ってできることを確実に実施しようと心に思う。事前に考えていた1→5→3→4→2の順番で解くことを決める。

11:10…試験終了。疲れたが、すべてを出し切った感があった。悔いはない。

11:20…試験会場を退場。

12:05…資格の大原の解答速報会(無料)に参加。自己採点にて、合格圏内であることを確認でき、ほっとした。

12:30…資格の大原の2級へのステップアップセミナー(無料)に参加。2級に向けてのポイントを抑えることができた(次は、独学にて2級を目指す予定です。)

管理人からびばうしさんへ追加の質問

 びばうしさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
 得意な論点は、第3問の試算表と第5問の清算表です。過去問や予想問題を繰り返し解き、一つ一つの意味を考えながら学習し、継続したことで理解につながったと思います。

 苦手な論点は、為替手形の仕訳を繰り返し間違いました。テキストの内容を理解したつもりだったのですが…テキストの内容を自分なりにノートに書き記し、繰り返し見直すことで、理解につながったと存じます。

 ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
 簿記検定は過去問をひたすら解いていけば合格するという時代は終わったような気がします。今回(124回)は、合格率が下がるでしょうから、その反動で次回は問題がやさしくなるようなことが言われていますが、いままでの実績とは違う傾向を示すこともあるかもしれません。

 正しく「理解」することが、どんな問題が出題されても合格する力を身に付ける近道であり、実社会でもより役に立つ方策だと存じます。私は30代で簿記に出会うことができ、学生のうちに勉強しておけばよかったと感じています。学生の方は、その貴重な時間を大切に使っていただきたいと存じます。

 現在は簿記2級の学習をされているとのことですが、最終的には簿記1級・税理士などの上位資格の取得をお考えですか?
 元々の簿記検定の学習を始めた切っ掛けが、財務諸表を読めるようになりたいというところでしたので、そういう意味では、2級で充分と思います。最近は学習欲がでてきまして、もっと若いうちに勉強しておけばよかったという反省と、せっかく気が付いたのだから今からでも遅くないという気持ちを持っています。簿記検定2級を合格致しましたら、次は、簿記検定1級を目指すべく継続して取り組んでいきたいと考えています。

管理人コメント

 びばうしさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!具体的な勉強方法や試験日当日の様子などを詳細にまとめていただきましたので、とても中身の濃い合格体験記に仕上がったと思います。

 びばうしさんが勧められている、資格の大原の「出題予想会」は管理人もおすすめします。無料で日商簿記検定の最新情報を手に入れることが出来ますし、中だるみしやすい時期にモチベーションを上げるにはもってこいです。

 また、有料になってしまいますが、公開模試を受験して本試験の雰囲気を体験し、計算用紙の使い方を学んだり、自分の悪い癖を把握したりするのもいいと思います。特に日商簿記検定を初めて受験される、簿記3級受験生の方におすすめします。興味のある方は、資格の大原の公式サイトをご覧ください。

 とても参考になる合格体験記を投稿していただいたびばうしさんには本当に気持ち程度ですが、amazonのギフト券を送らせていただきます。本当にありがとうございました。

びばうしさんが使われた教材や電卓のまとめ