超短期合格の秘訣は…細切れの時間を有効活用すること!

  • 投稿者:じゅりさん
  • 勉強形態:独学
  • 受験回数:1回
  • 勉強期間:約2.5週間

きっかけ

 小さいですが自社工場を持っている商社で営業事務をやっています。それまで、自分は経理じゃないし、実務経験無しで資格だけ取っても今更経理の仕事につけるとも思えないしなーと、あまり簿記というものに興味がありませんでした。

 でも知識としてあるに越したことはないよなーくらいには思っていて、でもなかなか勉強を始めるきっかけが掴めずにいたところに、会社から強制ではないものの簿記の勉強をするべし!みたいなことを言われて、3級は友達でも学生の頃に取った&独学で大丈夫だったよ!という声を聞いていたので、まぁ3級だったら独学でなんとかなるかな?くらいの軽い気持ちで勉強を始めました。

まずはテキストを購入

 1月中旬、とりあえず試験の申し込みをする。勉強時間がどれくらい必要かわからないけど、1月は遊ぶ予定がたてこんでいたので、2月になったら始めよう!と簿記の簿の字にも触れず。

 2月に入ったけどなかなか勉強モードに入れず…試験3週間前にようやく書店に行って簿記のテキストを買う。どれがいいとか口コミを全く見ないで行ったので、書店でいくつか見比べて、コレがいいかな?とTAC出版の「スッキリわかる日商簿記3級」を購入。

 なんかわかりやすそうなテキストを買ったので、大丈夫そうと安心してしまい、数日テキストを開かず…2/11に本格的にスタート。テキストはわかりやすいなーとサクサク読み進めて行けたものの、練習問題まできてつまずく。

 やばい、テキスト見ながらじゃないと問題解けない!それから1週間はテキスト見なくても問題が解けるようになるまで、何度もテキストを読み返しては練習問題の繰り返し。

iPpd touchの簿記アプリで細切れの時間を有効活用

 なるべくちょっとの空き時間でも手軽に勉強できるように、iPod touchで同じくTACのスッキリマスター日商簿記3級のアプリを購入して、会社の休み時間やお風呂の入っている時などにもtouchでひたすら練習問題を繰り返す。

 その頃、簿記検定ナビの存在を知りました。仕事の合間や勉強の合間に一通り目を通し、過去問の傾向や対策、仕訳問題の過去問のダウンロード等、色々と活用&参考にさせて頂きました。

総仕上げ用に試験問題集を購入

 試験1週間前になって、ようやく問題集を買いに行く。近所の書店に行ったら1種類しか置いてなく、手にとってみたけどイマイチ…だったので、もう1件の書店に行って、そちらも品揃えはあまり良くなかったんだけどもう時間がなかったのでコレでいいかな?と成美堂出版の「本試験型 日商3級簿記検定 試験問題集」を購入。

 残り1週間はひたすら試験形式で時間を計って問題集を解く。慣れてくると1回分で大体1時間30~40分くらいでは解けて、辛めに自己採点して大体70~90点くらい。最初は何じゃこりゃ?と思ってた精算表が結構すらすら解けるようになってきたのでちょっと自信がついてくる。あとはケアレスミスさえなければ合格できる、かな?と思ってました。

試験日当日の1日の流れ

  • 6時半 起床

 平日もこの時間に起きているので、特に早くも無く遅くも無く通常通りな感じ。それからいつも通りTVを見ながら朝ごはん食べたり支度したり。当日朝に慌てて勉強するのはやめようと思ってましたが、家を出る前に若干時間が余ってしまったので、30分くらいテキストとまとめノートを見返してました。

  • 8時 出発
  • 8時20分 会場に到着

 自宅から近い会場を選んだというのもありますが、予定より早く会場に着いてしまいました。確か会場に入れるのは30分前からだよなぁと思って中に入っていったら、普通に30分より前でも入れました。既に会場には半分くらいの人が。 早く着きすぎてしまったので、もう一度ノートを見返したりテキストを読み返したり電卓を叩く練習をしてみたり。

 電卓は、会社でいつも使っている無名メーカーのものを持ってきたのですが、これがまた時々電源が入らなくなるので(電池を入れ替えてもダメ)別のに変えようか…と思いつつも、やっぱり使い慣れたものということでその電卓を持ってきて、一応予備のカシオ製のものも机の上に出して2台置いておきました。

  • 9時 試験開始

 まずは1,2,4の順で解答。ここで約30分。3の合計試算表で30分。今回の問題形式のものは解くのは初めてでしたが、最初見た時に「簡単なのに当たった!ラッキー!」と思いました。

 5の試算表は恐らく皆が引っかかったであろう「未払金」の空欄がわからず、また、計算が合わず何度も計算し直したりしていて、30分で終わらせて残り30分で見直し…と思ってたのもの、結局計算が合ったのは残り10分前。最後の10分で簡単に見直し。

  • 11時 終了

 会場はそんなに暑くなかったけど、意外と汗かきました。手汗も。

試験を振り返って

 勉強時間は平日2~3時間、休日(4日)8~10時間で勉強時間50時間弱。自己採点では78点。かなり詰め込みでギリギリな感じでしたが、どうにか合格できました。

 最後に、まとめノートの一番最初に書いた「損益計算書と貸借対照表の勘定科目の一覧ページ」の画像を提供させていただきます。このページを見る機会が一番多かったです。

まとめノートの一番最初に書いた勘定科目の一覧ページ
まとめノートの一番最初に書いた勘定科目の一覧ページ

管理人からじゅりさんへ追加の質問

 今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。またその電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
 AURORAという知らないメーカーのものでしたが、調べたらアスクルなどでも買えるようでした。私が使用したのは会社に元々あったもので「DT227TX」というもので、ともかく大きくてキーが打ちやすかったので重宝しました。

 何年前から会社にあったのかわからないのですが、とても古そうで時々液晶がつかなくなったりするので、内蔵電池を交換したり(それでも時々全くつかなくなる)予備でCASIOの電卓も試験には持参しましたが、試験当日は調子良く使えたので良かったです。

 時々液晶が消える電卓よりも、早々にCASIOに切り替えてそっちをメインに使おうかとも考えましたが、CASIOのものは0の隣にCがあるので度々打ち間違いでクリアにしてしまったり、AURORAの電卓の使い方はSHARPに近い?ようだったので、いつも使い慣れているAURORAでいきました。

 結局は慣れだと思うので、他の方にすすめられるかどうかわかりかねますが、CASIO・SHARP製などでなくても、敢えて新しい電卓を買わなくても、普段使い慣れているものが一番!だと思いました。

電卓
電卓
 今回、勉強に使われた教材は、他の方におすすめできますか?
 最初に書店に行って購入したTAC出版の「スッキリわかる日商簿記3級 」…これを買ってなかったら、短期間で受かることは出来なかったと思います。他の簿記の本も見てみたのですが、同じことを説明しているはずなのに全く頭に入って来なかったので。

 次に、iPhoneアプリの「スッキリマスター日商簿記3級」…まずは、無料版のLITEを試してみて、これなら600円の有料版を買ってもいいかな?と思い、購入しました。

 全部で126問、何度もやっていれば覚えてしまうくらいの量ですが、ちょっとの空き時間にゲーム感覚で問題を解いたり、ふいに混乱したりわからなくなったりした時には用語集が役に立ちました。

 iPhoneアプリでは、他に「LEC簿記3級100問ドリル」のLITE版の10問も試してみましたが、こちらの方が用語が難しく、問題の回答も実際に数値を打ち込んだり、空き時間にちょこっと、という感じでやるにはしんどかったので、試験まで時間もなかったので購入しませんでした。

 最後に、試験の1週間前に購入した成美堂出版の「本試験型 日商簿記検定3級試験問題集」…値段が安く、しかも13回分も問題が入っていたので購入しましたが、どう頑張っても時間的に平日は1回分、試験前日の土曜日1日では精々4回分くらいが限度で、結局9回分しか問題を終わらすことが出来ませんでした。

 でも、多く問題を解いているうちに時間配分ペースも掴め、1回の試験問題につき7~9割方は正解できるようにはなっていたので自信はつきました。

 じゅりさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
 最初は精算表の意味が全くわからず、最終的に精算表を完成させるにはきちんと仕訳や勘定項目の意味を理解していないとダメだ!と、テキストを最初から、何度も読んで練習問題を解いていきました。

 精算表までサクサク解けるようになってからも、ちょっとした問題の読み間違いや勘違い・計算ミスはなかなか無くせなかったので、それらをミスしても合格ラインまでいくように、取れる問題は確実に取る!ということで、苦手な問題だけじゃなく、得意な問題も同じくらい繰り返しました。

 ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
 2.5週間ではやはりちょっと勉強時間が短かったので、勉強時間はもう少し余裕をもって取るべきだったな、と思いました。実質1ヵ月分くらいを無理やり詰め込んだ感があるので、実際の理解はまだまだ足りなかったと思います。

 やはり働きながら勉強をするというと、なかなか時間も取れず、また持続させることも難しいかと思うので、簿記の勉強始めてみたいけど時間がないという方も最初から諦めず、集中すれば短期間で取ることも可能ということで、参考になればと思います。

 幸いなことに、今はネットのおかげで情報も手に入り易く、iPhoneアプリなど、時間がない人でも空き時間に手軽に問題が解けたり、色々と勉強をするツールには恵まれていると思います。

 ただ、私にはこの勉強方法で合格しましたが、人によって勉強方法は様々だと思うので、もっと時間をかけてもいいと思いますし、自分に合った勉強方法で、ともかく諦めずにトライすることが大事だと思います。

 今後は簿記3級をどのように活かす予定ですか?簿記2級や簿記1級、税理士などの上位資格に挑戦される予定はありますか?
 次はもうちょっと勉強時間をとって、簿記2級にトライしたいと思ってます。今の仕事には直接的に関係はないのですが、3級の勉強をしてみて、あっ、簿記って面白いかも…と思えてきたので。その時はまた、簿記検定ナビにお世話になります。

管理人コメント

 じゅりさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!勉強期間が2週間半というのは、簿記検定ナビで掲載している合格体験記の中でもかなり短い部類に入りますが、ちょっとした時間の使い方がとても上手だと思いますので、社会人受験生でなかなか勉強時間が取れないという方は、ぜひじゅりさんの合格体験記を参考にしてください。

 簿記アプリについては、TAC、LEC、ネットスクールなどから出されていますが、TACとLECのアプリについては無料版も用意されていますので、有料版を買う前に無料版で使い勝手などをチェックすると良いと思います。ただ、簿記アプリには本当に簡単な問題しか収録されていませんので、本試験レベルの問題対策には、簿記検定ナビの仕訳問題対策のご利用をおすすめします。

 あと、電卓についてですが…光の具合によって表示がおかしくなったりするのは、内蔵されているリチウム電池が切れて太陽電池のみで動いている可能性が高い(最近の電卓は、リチウム電池+太陽電池のものがほとんどです)ので、試験前に新しいリチウム電池に交換しておくことをおすすめします。意外と簡単に交換できます。

じゅりさんが使われた教材や電卓のまとめ