1か月間、74時間の集中勉強で日商簿記検定3級を満点合格!

  • 投稿者:suseliさん
  • 勉強形態:独学
  • 受験回数:1回
  • 勉強期間:約1か月
  • 備考:1年前に仕訳まで勉強

はじめに

 簿記検定ナビさんのサイトを活用して効率よく勉強し合格することができました。短期間でも集中して勉強すれば合格することができます。もちろん論点も理解できます。これから受検を考えられている方の参考になれば嬉しいです。

 私は昨年の2月から3か月間、職業訓練を受講していました。これはPCスキルと簿記3級について学ぶというもので、週6時間簿記の授業がありました。ここで簿記の概念などひととおり講義を聴講しましたが、簿記の試験日がPCの資格と重なり受検は断念していました。

 その後、すぐに事務パートに就き仕事を覚えることを優先する日々が続いていました。「新卒を入れるから3月までで契約更新はなし」と知らされたのは1月も終わりに近づいた頃でした。やはり気になっていた簿記の資格を取るしかないと思いました。

 目標は2級ですが、3級をよく理解していないと実務でも困るのではと思い3級→2級の順に受ける事にしました。第127回の検定試験に申し込んだのはギリギリ最終日、まさに背水の陣でした。

テキストについて

 以上、全てネットスクール出版です。職業訓練の講座で一括購入したもので、自分で選んだものではありません。サクテキ・サクトレを解いていた頃は絵も可愛いし楽かなーと思っていたのですが、 模擬試験問題に入るといきなりレベルが高くなり時間内には解けなくて焦りました。

 仕訳問題集には上記のテキストでは触れていなかった問題もあり、本番でも迷うことなく正答を書く事ができました。問題用紙と解答・解説の両方をプリントアウトしました。間違えた問題は解答を赤ペンで囲みたびたび見るようにして、間違えた問題のみ繰り返し練習しました。

電卓について

 再就職してすぐに簿記検定ナビさんのおすすめ電卓ページで紹介されていたCANON HS-1210TUを購入。慣れていた方がよいと思い、職場でもマイ電卓を使用していました。そのため電卓のタッチタイピングは出来るようになっていました。

電卓画像
電卓画像

勉強スタイル

  • 勉強予定表を有効利用

 まず簿記検定ナビさんのサイトの勉強予定表をプリントアウトしました。これには残り日数が日付の下に書いてあり、目標学習時間や実際勉強時間が記入できるようになっていて、とても使いやすかったです。受検しよう!と心に決めたらまずこれを印刷することをお勧めします。

 合格に必要な標準勉強時間から逆算すると1日に5.5時間勉強しなければいけない計算になりました。勤めもまだ続けているのに、かなり無謀。でもやるしかありません。頑張れ自分!と己に言い聞かせつつ、合格体験記を読んで気分を盛り上げました。

勉強予定表と仕訳問題
勉強予定表と仕訳問題

 仕訳は1年前に練習していたので復習もスムーズにいきましたが、帳簿・伝票・試算表の問題で結構とまどいました。何回か論点の理解に苦しみましたが、寝る前に回答の解説を読んで考えながら眠りにつくと、翌朝にはなぜかスッキリと理解できていたことが多かったです。壁→考えながら就寝→理解の繰り返しでわからない論点を無くしていきました。

 とにかく時間がたりないので、間違い直しノートを作る余裕はなく、代わりに解答の間違えた箇所に赤丸をつけ、線を引き要点を書き込みました。(画像参照)

赤ペンチェック画像1
赤ペンチェック画像1
赤ペンチェック画像2
赤ペンチェック画像2
赤ペンチェック画像3
赤ペンチェック画像3
赤ペンチェック画像3
赤ペンチェック画像4

 最初の11日間でサクテキ・サクトレと模擬試験問題集の重要論点チェック問題までやりました。試験日の16日前から模擬試験問題に取り組みました。最初の模擬試験の点数は62点…へこみました。翌日は間違えた箇所をもう一度やり、新しい問題を解いていきました。

  • 工夫したこと

 また、毎回時間を短縮できるよう工夫していきました。例えば、数字は自分にとってぎりぎり見間違えない程度の、できるだけ小さい字で濃く書くとか、受手→受取手形、受数→受取手数料など自分で判別できる略字などです。

 第3問については、仕訳はメモせずにTフォームに書き込んでから集計するようにしました。簿記検定ナビさんおすすめのこの方法が、速いですし後々確認もできるのでよかったです。自分の書く字の大きさに合わせてA4用紙を縦に6分するように折り目を付け、横3列にTフォームを書き込むようにしました。小さいスペースの方が迷わず時間短縮になりました。

 30分程度時間が余るように各問題ごとに目標時間を決めました。また、模擬試験問題を解く時に2時間まとまった時間をとるのは難しいので、タイマーを利用してトータルで120分で解きました。小間切れになりますがやらないよりはマシです。そのうち夢中になって続けて解いてしまいましたが(笑)

 回数を重ねていくにつれて、初見の問題でも90点台を取れるようになっていきました。最後の3日間は苦手な論点の問題と、点数の低かった回の過去問をやりました。わからない論点をなくしていけば合格範囲に入ると思います。

 スピードを上げるよう気を付けた事や、このサイトの他の方のよい所をすぐに取り入れたところもプラスになったと思います。お世話になり、本当にありがとうございました。

試験日当日の1日の流れ

  • 6:00

 起床。自然に目が覚めました。簿記検定ナビさんの持参物リストを見ながら、もう一度チェック。おそらく終わった時にとても疲れるだろうと思い、お菓子を多めに持っていくことにしました。

  • 6:30

 朝食をとる。メニューは脳に糖分を送るためオレンジジュースとパン。

  • 7:55

 自家用車で出発。

  • 8:20

 試験会場に到着。早めに着いたため駐車場にも楽に停めることができました。車を出る前にチョコを一口食べて気合いを入れました。

  • 8:30

 着席。他の方が自分の席にまちがえて座っていたので少し迷いました。受験票、身分証明書、電卓、予備電卓、筆記用具などを机に並べ、間違えなおしノート代わりにしている解答の赤で印を付けた部分をチェック。

  • 8:50

 トイレに行く。この時点で私のいた部屋には3分の1ほどの欠席者がいました。「会社で受けろと言われたから仕方なく…」という声も聞きました。機会があるのに勿体無いことだと思います。

  • 9:05

 試験開始。最初に問題をすべてざっと見ました。2番と4番の問題もさほど難しくないようなので1→2→4→5→3の順番で解くことにしました。精算表はほぼ点数を落とす事はなくなっていたが、試算表が一番手がかかっていたので、簡単な配点の低い問題→確実にとれる高配点の問題→少し苦手な高配点の問題の順番で解く作戦です。

 他の方の電卓を叩く音は気にならなかったけれど、近くの方の消しゴムのカスを吹く音は少し気になりました。考え込むまでの問題はなかったので許容範囲だったけれど、あれば耳栓などを持参するのもよいかもしれません。

  • 11:25

 全ての問題を解き終わり、もう一度解き直しをして確認しながらメモ用紙に解答を写してゆきました。第5問だけは全部写す時間がなかったので当期純利益だけをメモしておきました。

 終了後、他の受験者の方とロビーで30分程お話しました。お菓子は車の中で全部食べてしまいました。帰宅後に大原の解答速報を見て全問正解であることを確認してほっとしました。

管理人コメント

 suseliさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!簿記検定ナビのコンテンツ(仕訳問題対策・持ち物チェックシート・勉強予定表など)を有効利用していただけたようで、管理人としてもとても嬉しいです。

 suseliさんは、「簡単な配点の低い問題→確実にとれる高配点の問題→少し苦手な高配点の問題」の順番で問題を解かれたとのことですが、このように予め自分の中でルールを作っておくと良いと思います。

 一定のルールを作っておけば、あとは当日の各問題の難易度・ボリュームに応じて機械的に並べ替えるだけですので、試験本番であーだこーだ悩む必要がなくなります。

 あとは、他人の電卓の音がどうしても気になる方は、耳栓をするとよいと思いますが、耳栓の使用は正式に認められているわけではありませんので、髪の毛で自然に隠せない方は、試験開始前に試験官に使用の可否を聞いておくようにしてください。

suseliさんが使われた教材や電卓のまとめ