適度な気分転換が簿記の勉強にも好影響を与えます!

  • 投稿者:クロころんさん
  • 勉強形態:独学
  • 受験回数:1回
  • 勉強期間:約2か月半

日商簿記検定2級取得のきっかけと勉強時間

 企業の財務諸表が見れるようになりたかったために勉強を始めました。勉強期間は約2ヵ月半で、平日3~4時間、休日で6~7時間(大学生で時間がありました)といった感じでした。

選んだテキスト

期間別・勉強方法

  • 1か月目

 とりあえず何をしていいか分からなかったのでパソコンで簿記のことについて調べる。このときに簿記検定ナビさんと出会いました。教科書はなにがいいのかまったく分からなかったので簿記検定ナビさんがオススメしているTAC出版のテキストを購入。その後、大まかに勉強スケジュールを立てました。

 まず商業簿記から勉強を開始。時間がかかった箇所には印つけるようにしました。続いて、工業簿記の勉強も開始。商業同様時間がかかった箇所に印をつけていきました。

  • 2か月目

 過去問題に取り掛かる。TAC出版「出題パターンでマスター 2級過去問題集」の間違えた箇所はテキストに戻り復習。2週目に間違えた箇所は間違えノートに記入し、テキストに戻り復習。3週目には間違えがなくなったので…というより答えを覚えてきてしまったので、新たにネットスクール出版の「出題パターンと解き方 2級過去問題集」を購入。

 こちらの問題集もTAC問題集と同様の方法で勉強。また仕訳問題は問題集に載っていない回の問題を簿記検定ナビの仕訳問題対策を使わせていただきました。

  • 試験まで残り15日

 まず、第118~122回の問題を実際の試験と同様に2時間計り解いてみる。次に予想問題に挑戦!ネットスクール出版の「第123回試験予想ラストスパート模試」購入。最後の仕上げとして、今までの総復習で全てのテキストを見直し、問題を見て頭の中で解く手順がすぐ浮かんでくる問題は飛ばして、すぐ浮かばなかったものは解くを繰り返す。

テキスト以外でやったこと

  • 簿記検定ナビの質問掲示板をチェックし頭の中で答える。(自信がなかったので書き込みはできなかったです…。)
  • 気分が乗らないときは趣味のテニスで気分転換。

試験日当日の1日の流れ

  • 朝6時00分

 起床し、とりあえず顔を洗い目を覚ます。朝飯とチョコを食べて糖分補給をする。

  • 6時30分~7時30分

 前日に用意していた精算表の問題を解く。その後は間違えノートを見直す。教材を見るのが怖かったのでぼーっとしてました。

  • 12時00分~13時00分

 昼飯とチョコ!その後、会場に到着。

  • 13時30分試験開始(最初に説明があったので実質37分開始)

 問題は1、4、5、3、2の順に解きました。

  • 問1…問題は解けたのですが緊張しすぎて字がなかなか書けませんでした。15、6分かかりました。
  • 問4…スムーズに解けました。
  • 問5…スムーズに解けました。
  • 問3・・問題自体はスムーズに進んでいきましたが、当期純利益が合いませんでした。軽く見直してもわからなかったので最後にやろうと飛ばしました。
  • 問2・・仕訳日計表だったのですぐできると思いましたが日計表の数字が全然合いませんでした。あせって頭がパニックで真っ白になってしまい全く考えれなくなってしましました。最終的に未収金の間違えであることに気づきましたが、問2だけで50分以上かかってしまいました。

  • 持ち物と会場の様子

 持ち物は、筆記用具、腕時計、電卓×2、間違いノート、受験票。会場の様子は、ほとんどの人がテキストをみていました。ただ、中には話している人もいるのでその人達の話し声が会場に響いてました。また、当日は人の会話を聞いてしまうと不安になってしまうので、iPodやウォークマンがある人は持っていったほうがいいかもしれません。

管理人からクロころんさんへ追加の質問

 今回、利用された教材や電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
 TACのテキストは、絵による分かりやすい解説や全体的に数字が小さく計算しやすかったので勉強の効率が非常にいいと感じました。またA4サイズのテキストだったので、すっきりしていて見やすかったです。

 ネットスクールの予想模試は通常の試験問題の2割増でつくってあるため、これが解ければ実試験に対応できる!と考えて良いので非常にオススメします。電卓は特に考えず直感で選びました。電卓は種類というより使い続けて慣れさせることが大切だと思います。

 クロころんさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
 得意な論点は直接原価計算で、苦手な論点は特にありません。苦手な論点がないのは何度も間違えてしまう論点がでてきたら、その論点のみを何日かやり続けて逆に得意にする勉強スタイルをとってきたからです。直接原価計算は最初かなり苦手でしたが、一番時間をかけたので一番得意な論点になりました。
 ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
 時間がなくてもテキストをしっかり理解してから過去問に入るほうが良いかと思います。私自身勉強を始めるのが遅く焦っていたため、テキストを完全に理解せず、過去問に突入してしまいました。そのため「過去問→テキスト」の流れが多くなり、結果余分な時間がかかってしまいました。
 今後は簿記2級をどのように活かす予定ですか?簿記1級・税理士などの上位資格に挑戦される予定はありますか?
 将来経理の仕事がしたいと考えているので、仕事の基盤として活用していきたいと考えています。
 自作のノートを作られたとのことですが、画像などを見せていただくことは可能でしょうか?
 ノートは左に間違えた論点、右にその内容を書き折り曲げて使用しました。

クロころんさんの自作ノート

クロころんさんの自作ノート1
クロころんさんの自作ノート1
クロころんさんの自作ノート2
クロころんさんの自作ノート2
クロころんさんの自作ノート3
クロころんさんの自作ノート3

管理人コメント

 クロころんさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました。時間に余裕のある大学生の特権を活かし、やるべきことを着実にこなしていくという勉強スタイルでの短期合格はまさに「お見事!」といった感じです。

 クロころんさんの勉強スタイルで、ぜひ皆さんに参考にしていただきたいのは「気分が乗らないときは趣味のテニスで気分転換」という一文です。簿記の勉強を始めると、いくら時間があっても足らないような気になってしまいますが、気分が乗らないときに勉強をやってもほとんど身になりませんので、そういう時は簿記のことをきっぱり忘れて、自分の好きなことをする時間に充てたほうがいいと思います。

 あとは、自作ノートの作り方ですが、これは特に決まった形式があるわけではありません。クロころんさんのように、「左半分に間違えた論点を、右半分にその説明を書く」といった形式でもいいでしょうし、折り曲げるのが嫌な場合は、「右半分は赤のペンで書いて、赤い下敷きで隠しながらチェックしていく」という形式でも良いと思います。自分自身に合った書き方を試行錯誤してみてください。

 とても参考になる合格体験記を投稿していただいたクロころんさんには本当に気持ち程度ですが、amazonのギフト券を送らせていただきます。本当にありがとうございました。

クロころんさんが使われた教材や電卓のまとめ