パターンだけで覚えないのが大事!「理解」することを心がけよう!

  • 投稿者:らんさん
  • 勉強形態:専門学校(通信)
  • 受験回数:1回
  • 勉強期間:約3か月

日商簿記検定を選んだ理由

 未経験から経理の仕事に転職して4年が経ったのですが、財務諸表を見ただけでは会社の経営状態が判断できず、少しくらいは分かるようになりたい!と思い、簿記検定2級を受けることにしました。通学は性格的に向かない、でも独学では途中で挫折してしまいそうな気がする、と悩んだ末、ユーキャンの通信教育を受けることにしました。これだけお金を掛けたのだから合格するぞ!と自分にプレッシャーをかけました。

使用したテキスト・問題集

  • ユーキャンのテキスト・問題集・過去問集(第112回~第121回)
  • ポケットテキスト日商簿記2級工業簿記
  • これだけ仕訳マスター 日商簿記2級
  • 第124回試験予想ラストスパート模試3+1(ネットスクール)

具体的な勉強方法

 平日は、通勤電車の中でテキストを読み、帰宅後に読んだ部分の問題と余裕があれば添削問題を解きました。添削問題はテキストを見ないで解いたほうがいいと思うのですが、分からない問題はテキストを調べながら解きました。

 商業簿記→工業簿記の順番に勉強を開始したのですが、工業簿記の勉強に入ると、商業簿記を忘れているような気がして不安になりました。でもとりあえず一通りテキストを読んで問題を解くことを優先しました。どうしても不安な時は、簿記検定ナビ仕訳対策問題を解いていました。

 1月からは過去問を解き、間違った部分や苦手な部分は間違いノートに記入しました。112回~121回の過去問を2回と、第124回試験予想ラストスパート模試3+1(ネットスクール)を2回繰り返しました。この時期は、通勤電車の中で「ポケットテキスト日商簿記2級工業簿記」や「これだけ仕訳マスター」を読むようにしました。

 始めのうちはパターンで覚えようとしていたのですが、同じようなところで間違えていました。理解していない証拠では?と思い、理解した上で問題を解くことを心掛けました。そうすると格段に間違いが減りました。

試験日当日の1日の流れ

 あまり緊張しすぎないために、試験前は普段の休日と同じ過ごし方をしました。会場には30分くらい前について、間違いノートを眺めながら指先を暖めていました。(かじかんでしまうと書きにくくなるので)

 問題は、1→4→5→3→2の順番で解きました。全体的にそんなに自信はないものの特に問題なく解けました。過去問と問題の出し方が違うかなとは思いましたが、問題文の意味を考えながら解きました。隣の席の方は途中から固まっているとおもったら独り言をいいだすし、前の席の方は鼻歌を歌い始めたので驚きました。

 見直しをしたつもりだったのですが、第1問で「現金預金」の勘定科目を使わなかったため-12点。もう落ちた…と思いましたが、第2問~第5問が全問合っていたようなので合格出来ました。勘定科目は必ず確認しなくてはいけないと思っていたのですが、緊張していたのか確認を忘れてしまいました。分かっていただけにちょっと悔しいです。

管理人かららんさんへ追加の質問

 多くの教材をご利用されたようですが、それぞれの教材やお使いになられた電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
 ユーキャンの教材は、テキスト→問題集→添削と章毎に進めていけるのが良いと思います。ただテキストは、視覚的に理解したいという方にはあまり向かないかもしれません。ポケットテキストは副教材としての使用をお勧めします。初めからこれだけというのは難しいかと思います。

 電卓は、CASIO MW-C10A-GN-N(10桁)を使用していました。特に可もなく不可もなくといったところでしょうか。慣れているので使いやすいです。

 らんさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
 直接原価計算、CVP分析が苦手だったのですが、ある時急に理解できたタイミングがあって、それ以降は得意になりました。今回出題されたので良かったです。
 ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
 パターンだけで覚えようとしないことが大事だと思います。パターンを覚えていればある程度は解けると思いますが、今回の試験のようにちょっと表現が変って出題されると焦って解けないと思うので。あと試験の時、仕訳問題は必ず勘定科目を確認すること!これはホントに大事だと痛感しました。
 今後は簿記2級をどのように活かす予定ですか?簿記1級や税理士などの上位資格に挑戦される予定はありますか?
 簿記1級の試験も挑戦したいと思います。その際にはまた簿記検定ナビにお世話になります!

管理人コメント

 合格体験記のご投稿ありがとうございました!

 らんさんの合格体験記で、一番参考にしていただきたいのは「管理人かららんさんへ追加の質問」の3つめの質問に対する回答部分です。最近の問題にはひねりが加えられることが多いので、らんさんがおっしゃっているように、パターンを覚えて乗り切ることが難しくなってきています。

 商業簿記ですと、なぜこの仕訳を切る必要があるのか?この仕訳を切ることにより、貸借対照表や損益計算書などの財務諸表にどんな影響が出てくるのか?など、常に考えて問題を解くようにすると理解が深まると思います。

 一方、工業簿記のほうは、とにかく勘定の流れを意識するようにしてください。例えば、直接材料費は、材料勘定から仕掛品勘定へそのまま流れていきますが、間接材料費は材料勘定から製造間接費勘定を経由して仕掛品勘定へ流れていきますよね。この金額はどこから流れてきて、どこに流れていくのか?ということを常に考えるようにしてください。

 とても参考になる合格体験記を投稿していただいたらんさんには本当に気持ち程度ですが、amazonのギフト券を送らせていただきます。本当にありがとうございました。

らんさんが使われた教材や電卓のまとめ