朝の時間と間違いノートを有効活用して、見事に1発&ダブル合格!

  • 投稿者:舞浜さん
  • 勉強形態:独学
  • 受験回数:1回
  • 勉強期間:約4か月半

はじめに

 私が簿記の勉強を始めたきっかけは脱サラして飲食店を始めようと思ったからです(その夢はしばらく胸の内にとっておくことになりそうですが。。。)

 そのため、簿記は現在の仕事とはまったく関係ありません。ただ、決算表の見方とか原価計算の考え方とかが分かったのは、大きな収穫だったと思います。

テキストについて

 テキストはTAC出版の『簿記の教科書』および『簿記の問題集』、『合格するための過去問題集』を、3級と2級それぞれ使用しました。

 テキストの選定には特に理由はなく、書店で平積みしていて新しそうな雰囲気だったので選んだというくらいです。あとは値段かな?正直どのテキストでも変わらないのかなと今では思います。テキストは1度読んだきり、それほど多くは振り返っておりません。

 TACのテキストは解答用紙をネットからダウンロードして使用できたので、2周目を解いていくときに、非常に役に立ちました。

勉強方法

 勉強は基本的に朝起きて、出勤するまでの時間でやりました。朝5時30分に起きて40分頃から勉強を開始し、6時20分頃まで約40分間勉強しました。あとは、帰ってきてから残った問題を少しだけ片づけてたくらいです(時間にして20分ほど)。休みの日も特にスケジュールは変わっていません。

 勉強のスケジュールは次の通りでした。

  • 7月上旬:3級の教科書を一通り読む(だけどさっぱり意味が分からない)
  • 7月中~下旬:3級の問題集を解く(問題を解いてみて、ようやく仕訳の意味とかが分かってくる)
  • 8月:2級の教科書を一通り読む(3級である程度分かってはいたけど、やっぱりよくわからない)
  • 9月~10月上旬:2級の問題集を2周解く(問題を解いてみると、だんだんわかってくる。工業簿記は特にそう感じた)
  • 10月中旬~11月中旬:過去問を2周解く(最後のほうは、抜けがないか確認するイメージ)

 まず、勉強の初期段階では仕訳をする意味が分からず、精算表とかも軽く読み飛ばしてしまっていて、簿記のことがよくわからない状態でした。しかし、精算表の問題を解き始めると、ようやく仕訳の意味やなぜ複雑な処理をしていたのかがわかってきました。

 さらにこのタイミングで、簿記検定ナビ仕訳問題対策を20回分くらいをまとめて解いてみました。すると仕訳問題のコツのようなものが分かり、3級の問題はほとんど問題なく解けるようになりました。

 3級の問題集についていた予想問題のようなものを試しに解いてみると90点くらいとれたので、とりあえず3級は良しとして2級の勉強を開始しました。

 また、簿記検定ナビを参考にして、問題集を解き始める段階から間違いノートを作成しました。A5サイズのノートに、間違えた論点を簡単にまとめて書いていきました。2級も引き続き同じノートを使用して書きました。

 普段の学習では間違いノート書き込む一方でしたが、教科書に戻るほどではないちょっとした確認や試験直前に苦手なところをざっと振り返るのに最適な学習ツールでした。

間違いノート
間違いノート

 2級は3級の下地があったので根本的な理解は3級よりは早かったのですが、手形や特殊商品売買、そのほか細かい処理でつまづきました。これらについては問題の数をこなして、慣れることで対応しました。工業簿記に関しては、私は特に難しいと感じることはなく納得しながら学習を進めることができました。

 問題集で一通り学習した後は過去問を解き始めました。過去問をやってみると、問題集では抜けていた論点とかがあって結構焦りましたが、解いた回は全て70点以上を取れたので抜けを見つけることに注力しました。

 ちなみに、過去問を解いているときは、朝に第1問~第3問を解き、帰ってきてから第4問・第5問をやっていました。解いた後見直しはせずにすぐに解答を確認し、間違えたところはミスなのか理解していないのかチェックしていました。

 過去問は試験直前まで解いていました。2級と3級の配分は大体1割程度を3級に、残りを2級にというイメージです。3級特有の問題(問2とか問4)は解けなくなっていましたが、合格点を超えれば合格なのだからと割り切って対策していました。

反省点

 今回勉強をするうえで、いくつか反省があります。

 一つ目は教科書の使い方です。ひと通り教科書を読んだ後は、それほど立ち返ることなく本棚の肥やしとしてしまいました。ひと通り読む段階があまりに軽すぎて(例題は読み流し、章末問題の際に参考にする程度)もったいない使い方をした気がします。

 二つ目は3級・2級の同時受験についてです。過去問を解いた段階で2級はほぼ合格できそうだったので、3級を申し込む必要がなかったなぁと思いました。2級だけならもっと集中して勉強もできましたし、当日も無理なく対応できたと思います。

 三つ目は当日の時間の使い方です。今回は会場が近かったのでよかったですが、もっとゆとりを持った会場入りが必要だと思いました。さもないと、忘れ物とかがあった際に対応できなかったでしょう。

試験日の1日の流れ

 もともと朝早くから起きて勉強していましたし、会場が家から歩いて10分くらいだったので、朝は特に何も気にすることなく過ごしていました…が、家事を済ましていると思ったより時間がたっていて、大急ぎで会場入りすることになりました。会場へは自作の間違いノートのみを持っていき、それを軽く確認して時間を待ちました。

 ちなみに、周りの席の人で電卓を忘れた人がいたのが印象的でした。その人はたまたま2つ電卓を持ってきている人に借りることができたみたいですが、貸した人は途中退席もできなくなるわけですし、忘れ物はしないようにしましょう。

  • 試験開始!

 3級は第4問で文章題が出るなど変わった問題がありましたが、よく考えれば難しいことはなく落ち着いて解くことができました。50分程度で終了し、退出しました。

 2級は3級でヒヤヒヤしたにも関わらず、またもやぎりぎりで会場入りすることになってしました。午後の時間帯ということで眠くなりそうだったので、眠眠打破を飲んでいきました。

 第2問でなんだかよくわからない問題が出たので、後回しにして先を解いていきました。幸いそれ以外の問題は難しくなく精算表も金額がきちんとあったので、最後に落ち着いて第2問を解きました。満点は無理でも部分点を取ることはできそうだったので、何とかくらいついて解きました。「諸口」を入れる発想はありませんでしたが…。

試験結果

 3級は97点(問3で3点減点)、2級は92点(問2で8点減点)で無事にダブル合格することができました。

管理人から舞浜さんへ追加の質問

 今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。またその電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
 電卓は「CANON HS-1220TUG」を使用しました。単純に簿記検定ナビにてお勧めしてあったので選んだだけです。

 安かったので良かったですが、キータッチが若干シビアで軽く押した時に反応しないことがありました。また、キータッチがサイレント設計になっていないので、若干音も気になりました。

 舞浜さんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
 工業簿記は全般的に得意でした。苦手な論点は伝票会計と本支店会計でしたが、解き方を確認しながら過去問を何度かまとめてといて、部分点を半分くらいは取れるようにしました。
 舞浜さんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
 モチベーションの維持は特にしませんでした。僕の場合は1日の勉強時間も少なかったので、ある意味、日常生活の中で簿記の勉強をしていた感じです。そんな感じだったので、問題解いて数字がピッタリあった時は気持ちよかったです。

管理人コメント

 舞浜さん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!

 朝は「頭がクリアな状態」「誘惑が少ない」「周りが静か」と勉強するには一番良い時間帯ですが、舞浜さんはそれを有効活用して見事に短期&ダブル合格されています。この点は受験生の方にもぜひ見習っていただきたいです。

 また、苦手な論点を克服するために「解き方を確認しながら過去問を何度かまとめてといた」と書いていただきましたが、この「まとめ解き」は弱点克服に本当に有効です。

 やり方自体はとても簡単で、予想問題集や過去問題集から苦手な論点だけを拾ってきて、集中的に問題を解くだけです。まとめて解くことにより、どの部分が理解できていないかが明らかになりますし、問われ方のクセなどを知ることができます。

 なお、「試験ギリギリに到着する人」「電卓を忘れる人」はどこの試験会場にも必ずいます。最高のコンディションで試験に臨むためにも時間には余裕を持って、忘れ物には気をつけて試験会場に向かってください。

舞浜さんが使われた教材や電卓のまとめ