細切れの時間を有効活用し、簿記検定の過去問を解きまくろう!

  • 投稿者:まるこさん
  • 勉強形態:独学
  • 受験回数:2回

 去年の今頃から勉強を始め、第121回試験で3級合格、第122回試験で2級不合格となり、第123回試験に再チャレンジしました。

使ったテキスト・問題集と参考資料

  • LEC最速マスターテキスト・問題集【商業簿記】
  • 大原の完全合格テキスト、TAC合格トレーニング【工業簿記】
  • 合格するための過去問題集(TAC)
  • 日商簿記2級問題演習(TAC)

工業簿記の勉強方法

 前回の不合格をふまえて、今回は、試験範囲の全範囲をまんべんなく網羅して、少しでも苦手部分をなくしていこうという事を重点的に取り組みました。まずは、配点40点、しかも一箇所の配点が大きい工業簿記の学習(復習)から始めました。大原の合格テキストとtacの合格トレーニングを使用しました。

 大原のテキストは、図解がとても分かりやすく、tacの問題集は、問題数の量が多く、かつレベル別学習がしやすく、魅力的でした。テキストと問題集のメーカーが違いますが、大原の解き方、tacの解き方、それぞれの解き方を参考にする事ができて良かったと思います(どちらも参考にして、自分流の解き方を完成する事ができたので)

商業簿記の勉強方法と仕訳問題対策

 商業簿記は、LECの最速マスターテキストで要点をひととおり勉強した後、tacの問題演習に入りました。ここでの解法パターンを参考に、自分だったらこう解いていくというパターンを決めていきました。合わせて、tacの過去問題集も学習し、試験の時の事をイメージしながら解いていきました。(出題傾向の研究も含め対策しました)

 過去問題集の使い方としては、自分が解いてみる事も大事ですが、解答用紙と解説の部分から裏返して、一つ一つ確認をしていきました。そして、試験直前には、配点がつくであろうと思われる部分をポイントを解答用紙で確認(特に第2問、第3問)、要点学習に比重を置きました。

 簿記検定ナビの仕訳問題対策は、PDFファイルをダウンロード・プリントアウトして、毎日5問でも10問でも学習できるように心がけました。少しずつの積み重ねが非常に重要でした。特に、試験前は、毎日 10問~20問、特に苦手な部分の仕訳を復習するようにしていました。

試験日当日の1日の流れ

  • 試験1週間前
  • 仕訳対策を重点的にやる。(一日10問~20問)一つの論点をまとめ解きする方法も有効です。苦手な論点をなくす事に重点を置く。
  • 過去問題を時間をはかって解く。ポイントを押さえて解いていく事を心がける。自分がどんなふうに解答用紙を完成させていくのかシュミレーションをする。
  • 試験前日
  • 仕訳対策・重点(苦手論点の確認、解き方のポイント確認)
  • 工業簿記で出そうな所を復習(もしくは、苦手な論点を復習)
  • 試験当日

 試験30分前、会場到着。席についてテキストを眺めみるが、落ち着かない。神様、あの問題が出ますように!という思いで試験を迎える。問題の内容からすると、第1問→第2問→第4問→第5問→第3問という流れで進めることに決める。

 第1問で、苦手だった社債の問題が出たので、ラッキーである。その後、第2問伝票を解く。内容量が結構多いので、何分で解けるのか気にしてしまったが、とにかく解きあげて第4問、第5問にいくことにした。

 工業簿記は、直接原価計算、標準原価計算、個別原価計算を重点的に勉強していたため、全然予想当たってないなと若干あせってしまいましたが、部門別の問題は見たことのある問題だったので、なんとかセーフでした。

 そして、第5問。半製品にはとまどう。自分の思った答えが正解なのかは不安なところでしたが、最後の大門、第3問へ行ってしまう。本支店は出るとは思っていましたが、繰越内部利益の推定を出す部分で、つまづく。

 とにかく、できるところを確実に埋めて、配点になるであろう部分を押さえて、試験を終えることにしました。やっぱり、緊張のせいか試験ではいつもいっぱいいっぱいになってしまいました。とりあえず、試験は終わったという事で、ほっと帰路につきました。

 帰宅後、解答速報にて自己採点をしましたが、大原72点、tac74点、ネットスクール76点というきわどい結果になってしまいましたので、合格発表日までドキドキでしたが無事に合格していました。

試験勉強を振り返って

 簿記検定ナビでは、過去問分析、仕訳問題対策、掲示板等々、ありとあらゆる活用をさせて頂きました。独学であったため、不安な受験勉強ではありましたが、簿記検定ナビでサポートを受けることができ、力添えになって下さいましたこと、有難く思います。今後とも、利用させていただきます。

管理人からまるこさんへ追加の質問

 今回の試験勉強で電卓について、製品名や使用感を具体的に教えてください。また、この電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
 カシオのDW-20Aです。なかなか押しやすい電卓だと思います。机に置いても、かさばらずおすすめです。
 まるこさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
  • 得意な論点…商業簿記に関しては、伝票・本支店会計。工業簿記に関しては、しいていえば標準原価計算です。
  • 苦手な論点…工業簿記全般。まずは、苦手意識をなくす事からはじめました。テキストは、何度も読みました。問題集は、最初のうちは、何も分からないので、とにかく解説から入り、そこで書いてある手順をそのまま紙に写し書いて、そこで自分で悩みながら、解き方を学んでいきました。

     自分で考えようとする力がつくまでが本当に大変ですが、分かるようになるまで、何度も繰り返しやってみるということが大事です。苦しい作業でもありますが、これを乗り越えて自分流の解き方があみだせるようになれれば、自信がついていきます!(そして、忘れにくくもなります!)

     基本は、やはりBOX図であったと思います。BOX図を何度も紙に書いておぼえ習得していくことで、苦手な部分が少しずつ取れていくと思います。標準原価計算の製造間接費の差異分析の図についても、工業簿記の論点の中で一番苦手だろうとしていた所ですが、先入観でした。何度も分析図を書いてみる、BOX図を使ってみるという手段でなんとか克服できました。

 ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
 受験生にとっては、一体どの程度勉強をしたら合格するのか?と思うところがあります。私の場合、平日の勉強時間は実質少なかったです。仕事の後は疲労してしまい、なかなかまとまった時間が取れませんでした。そこで、ほんの空き時間15分でも30分でも限られた時間をとって勉強する時間を作ってみるようにしました。

 朝食後の30分、仕事前の15分、お昼休みの30分、寝る前の30分といったようにして、かせぎました。その短時間というのは、簿記検定ナビの仕訳問題対策を利用させて頂きました。この仕訳問題は15分、30分といった時間が丁度良かったです。

 間違えた論点は、その次の日に必ずまた解いたり、その類題もまとめ解いてみたりしました。仕事をしていると土日メインの勉強スケジュールになってしまい少々不安ですが、平日でもなんとか時間をかせごうと思えば、ポイントでかせげます。

 過去問題集は、できるだけ早くから取りかかりました。前回122回の試験を受けると決めた時点(今年の3月)で購入をしました。最初のうちは、全く分からなかったので解説とにらめっこする日々が続きましたが、何度も何度も繰り返しやっていると、過去問題のパターン、解答の仕方など、様々な分析ができるので、一つの安心材料ができます。なので、受験を決めたら、過去問題集をとりあえず買っておくことをおすすめします。

 今後は簿記2級をどのように活かすつもりでしょうか?
 最上級の簿記1級取得に心ひかれます。まずは、1級に受験できるよう土台づくりです。合格は夢みたいなものですので、1級にチャレンジできるように頑張りたいです。

管理人コメント

 合格体験記のご投稿、ありがとうございました!

 まるこさんの勉強方法で皆様に参考にしていただきたい点は、「ほんの空き時間15分でも30分でも限られた時間をとって勉強する時間を作ってみるようにしました」という点です。特に社会人受験生の中には、勉強時間の捻出に頭を悩ませている方がたくさんいらっしゃるとは思いますが、そういう方こそまるこさんのように「細切れの時間を有効活用する」よいうことを意識するようにしてください。

 就寝前、起床後、食前、食後、通勤時間…などなど、細切れの時間は意外と多くありますので、持ち歩きの量を調整できる仕訳問題対策などを使って、貪欲に勉強するようにしてください。なお仕訳問題対策は、その場で理解しようとするのではなく、とにかく何度も何度も回転させて読み込んでいれば、いつの間にか頭に入ってくると思います。勉強期間中は、1秒でも多く簿記に触れるようにしてください。

 あとは「過去問題集は、できるだけ早くから取りかかりました。」という点もぜひ参考にしてください。日商簿記検定は過去問の重要性が高い試験ですので、なるべく早い段階(一通りのインプット・アウトプットが終わったぐらい)から少しずつ解くようにするといいと思います。

 過去問については、最初から満点を取る必要は全くありませんが、「必ず時間を計ってやること」「なるべく少ない下書きで正解が導き出せるように工夫すること」の2点に気をつけてください具体的には、計測したタイムは解答用紙に記入しておき、回数を重ねるごとに短縮できているかチェックするようにし、下書き用紙については捨てずに解答用紙に挟んでおき、前回のものと比べられるようにしておいてください。

 とても参考になる合格体験記を投稿していただいたまるこさんには本当に気持ち程度ですが、amazonのギフト券を送らせていただきます。本当にありがとうございました。

まるこさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • テキスト:LEC最速マスター、大原の完全合格テキスト、TAC合格トレーニング
  • 問題集:日商簿記2級問題演習
  • 過去問:合格するための過去問題集
  • 電卓:CASIO DW-20A
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