大事なのは「勉強時間」ではなく「勉強密度」だ!

  • 投稿者:daizuさん
  • 勉強形態:独学
  • 受験回数:1回
  • 勉強期間:約1か月

勉強スタイル

 自分の場合、大学の後期試験があったのでそれが終わり次第、簿記検定の勉強を始めました。1か月しか時間がなかったので毎日必死に勉強しました。勉強方法は、自分が使っていた教材をテキストは商業工業合わせて1週間で終わらせ、問題集を何回もできるまで繰り返し行いました。

 問題は最低2回、難しい問題は4回くらいやりました。あと自分は過去問があまり好きじゃないので、試験予想の模試問題をやりました。合計9回分くらいやったと思います。それも満点だった問題以外はすべて2回やりました。

テキスト・問題集について

  • サクッとうかる日商2級 商業簿記 テキスト(ネットスクール出版)
  • サクッとうかる日商2級 工業簿記 テキスト(ネットスクール出版)
  • これだけ仕訳マスター第3版(TAC出版)
  • サクッとうかる日商2級 商業簿記 トレーニング(ネットスクール出版)
  • サクッとうかる日商2級 工業簿記 トレーニング(ネットスクール出版)
  • 第124回試験予想 ラストスパート模試3+1(ネットスクール出版)
  • 第124回をあてるTAC直前予想(TAC出版)

一番重要視したのは「仕訳」

 自分が簿記の2級を受けるにあたって一番重要だとして取り組んだのは「仕訳」です。毎日のように仕訳ブックを持ち歩いてました。バイトの時も休憩中に15分集中して仕訳の勉強は欠かしませんでした。

 商業簿記では仕訳さえ完璧にできてしまえば、応用してどの問題でも解けると思っていたので努力しました。なので今回「現金預金」にひっかかったことが一番ショックでした。

試験日当日の1日の流れ

 模擬問題をやっていく中で正直自信があったので、当日はいつも通りゆっくり起きて仕訳だけ少し確認しました。家が試験会場から近かったので歩いて向かいました。緊張しないように音楽を試験が始まるギリギリまで聴いていました。

 第一問の仕訳は比較的容易に解答することができましたでも現金預金にひっかかったので8点しか取れませんでした。第二問は予想通りだったのでそんなに苦ではなかったです。でも現金と受取手形の解答を間違えていたのに解答速報をみて気づきました。

 第三問は見た瞬間いけると思ったんですが当期純利益が合わず、家に帰ってから解答速報を見たら、修正仕訳は全部合ってましたが単純な書き間違えがありました。第四問と第五問は練習問題で似たようなものをやっていたので時間もかからなかったです。

 ちなみに自分は第三問に時間がかかってしまい、逆に第四問と第五問がいつも時間がかからないので、解いた順番は1→3→4→5→2で固定していました。本番もそうしました。試験が終わった時は多分受かったと思っていたんですが、現金預金のミスがあったので合格発表はドキドキでした。

簿記試験を振り返って

 自分は今年大学3年になり、大学でも経済学部ではなく法学部で企業法務を専攻しています。しかし、現在は経済や経営の授業に興味があり、他学部の授業を多く受けています。商業簿記も1年生の時に授業を取ってみて、最初は興味なかったんですが独学で資格としての勉強をしてみたら楽しくて、去年3級をとり今年2級を受けました。

 3級は授業で少しやっていたから2週間で取ることができましたが、今年は授業もとっていなく2級は完全に独学で大変でした。でも、むきになってやってたら楽しくなって意外とすんなり内容が入ってきたので合格につながったと思います。合格発表を見たとき合格率が約12パーセントと書いてあったので驚きましたが受かっていてホッとしました。

管理人からdaizuさんへ追加の質問

 今回、勉強に使われた電卓の機種名を教えてください。また、その電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
 電卓はCanonのLS-121TUです。正直使いづらかったです。押しても反応しないことが結構あったので…(自分の押し方が悪かったのかもしれませんけど。)なので、あまりオススメはできないです。
 今回、勉強に使われた教材は他の方にもおすすめ出来ますか?
 3級でも使用したんですが「サクッとうかる」シリーズは絶対オススメです。トレーニングの問題を数回繰り返して行えば基礎力は十分なくらいにつくのではないかと思います。模擬問題が付いているのも良かったです。

 テキストのほうは、「仕訳コレクション」がついて、副教材の仕訳マスターと一緒にやると効果絶大だと思います。同じ仕訳ばかりしていると、文が変わっただけで対応できないことがあるので。

 予想問題は簿記検定ナビでもオススメしていたようによかったです。ほとんど網羅していたと思います。でも「ラストスパート」の方は解答に間違いがあったので少し困りましたが…。でも今あげたものは全てオススメできます!

 daizuさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
 自分の苦手なところは荷為替手形の仕訳と本支店会計が苦手でした。荷為替手形の方は問題としてよく出てきたので自然と覚えることができました。本支店会計は今回出る可能性が低いと考えていたのであまり多く時間を費やさなかったので、得意じゃないのだと思います。

 苦手なところもパターンさえ覚えてしまえば基本的に解くことができたので、同じ問題を何度もやることは大事だと思います。工業簿記はパターンで覚えられたので比較的得意でした。

 ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
 余裕を持って勉強することができればよかったと思います(時間がなかったので)これから勉強するのであれば、山田真哉(著)「世界一感動する会計の本です」(日本実業出版)などを読んでみると楽しく簿記の基礎の基礎を覚えることができるかもしれないです。

 自分は簿記検定が終わってから読んだので先に読んどけばよかったです。あとは勉強する時としない時の切り替えを大事にしたらいいと思います。簿記は数字を使うので集中しないとできません。

 簿記1級や税理士・公認会計士など上位資格の取得はお考えですか?これからのキャリアプランなどがあれば教えてください。
 今後は簿記の1級には挑戦してみようかと思います。ほかにも販売士やFPなどにも興味があるので、1つ1つ受けていこうと思っています。就職活動でも経理部などそちらの方面を主に考えていこうと思います。

管理人コメント

 daizuさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!勉強期間1か月での1発合格は、まさにアッパレ!(by大沢親分)といった感じです。

 daizuさんの勉強方法で一番参考にしていただきたいのは、「仕訳」を重視して勉強されている点です。簿記検定ナビでも「仕訳を制するものは、簿記を制する」と口をすっぱくして言っていますが、仕訳の処理能力をアップさせることによって第1問だけでなく、第2問以降のスピードアップにも繋がってきますので、簿記検定ナビ仕訳問題対策や市販の仕訳対策教材を使って勉強するようにしてください。

 あと、どうしても理解できない論点は、daizuさんのようにパターンを覚えてしまっても良いと思います。実際、管理人も簿記2級に合格した時点では「仕入・繰商・繰商・仕入」の意味が良く分かっていませんでしたので…(笑)こんな感じでも十分合格できますので、どうしても分からない場合は割り切ってパターンを覚えてしまいましょう。

 とても参考になる合格体験記を投稿していただいたdaizuさんには本当に気持ち程度ですが、amazonのギフト券を送らせていただきます。本当にありがとうございました。

daizuさんが使われた教材や電卓のまとめ