教材はあれこれ手を出さない!ひとつひとつをしっかり仕上げましょう!

  • 投稿者:じぶさん
  • 勉強形態:専門学校(通学)
  • 受験回数:1回
  • 勉強期間:約4か月

きっかけ

 事務の正社員で勤めていた会社を家庭の事情で辞めて、次の仕事を探している時にたまたま目にした求人の資格欄に「簿記3級」とあり、もともと数字が苦手で小学校以来出来るだけ関わらないできたものの、勤めたいのにそれがネックで勤められないというのも嫌だなとの軽い考えで、職安の求職者支援訓練に申込みました。

 本屋さんで簿記の教材を立ち読みしたら思ったより簡単に見えて、「主婦なので家計簿もつけてるし、なんとかなるかな」と思い勉強をはじめることにしました。

学校

 何箇所か下見をしたのですが、有名な学校などは簿記以外にも経理系の授業があり、私は単純に簿記を習おうと考えていたので、少人数の学校を選びました。始まってみると実際の生徒は4人で、その分細やかに見て頂けたと思います。

 3級を含めた2級までの授業で、初学の自分から3級取得済の方まで様々な顔ぶれでした。毎日朝9時から午後3時半まで、土日を除きみっちり授業がありました。夫が働いていたので給付金は受けず、テキスト代のみ負担の訓練でした。

教材

 教材はその学校独自の、コピーした紙を束ねた様な簡単なものでした。テキスト・問題集・解答がセットになっていて、商業簿記がナンバー5まで、工業簿記がナンバー4までありました。本屋さんに行けば他の教材もあると知っていましたが、初学なので学校の教材のみに絞り勉強しました。

勉強

 始まってみると思っていたより簡単ではなく、独特の会計用語にも馴染めず、初日から「簿記を選んだのは失敗だった・・」と暗くなりました。何故これをする必要があるのか分からない、簿記の意味が分からない毎日でした。

 なんとかついて行けるよう、まず勘定科目を2日で得意の丸暗記。意味は分からずとも、その勘定科目が資産・負債・純資産・収益・費用かすぐ出てくるようにしました。(これが結果的に後の勉強を楽にしてくれました。)

 毎日家に帰るとその日の分を復習し、知り合いの経理経験者に不明点を聞くようにしていましたが、それでも毎日授業についていくのがやっとの状態でした。ただ、基本を大事にという学校のスタンスで、繰り返し繰り返し仕訳を解いていく内に、嫌ではなくなってきました。

 特殊商品のくだりは毎日楽しく勉強出来ました。簿記は数字がたくさん出てきますが実際の計算は電卓で良いので安心ですし、本の好きな自分は問題文の読み取りが得意なため、計算は間違えても考え方は繰り返しているうちに身に付いた様です。

先生

 簿記の大好きな先生で知識も幅広く、聞いたことは全て噛み砕いて説明してくれて、多分他の專門学校より学ぶ事の楽しさが実感できたと思います。職業訓練にも色々なところがあるようで、自分はこの学校で良かったと思いました。

テスト勉強

 試験の20日前から過去問題に入りました。商業簿記・工業簿記を習った後に入ったのですが、商業簿記は殆ど忘れている状態で、過去問の形式にも慣れず、初めはちんぷんかんぷんで焦りました。

 過去問10回分のうち、先生が絞り込んだ回を中心に毎日午前中は実際のテスト形式で2時間、午後はその問題の質疑応答を繰り返しました。その際に、時間配分や捨て問の考え方を学びました。

 試験の3日前に自習でテキストの3級と2級を全て復習、2日前に過去問の仕訳10回分を全て完璧に解けるようにして、1日前に過去問の工業簿記10回分を完璧にしました。

 20日間中、試験問題ばかりで嫌になることもあり逃げ出したくもなりましたが、お風呂で鏡を見ながら「簿記は楽しい、簿記がスラスラ解ける、簿記は楽しい」と自分に暗示をかけ、行き詰ったら最初に戻り、授業でメモしたものを見ながら基本に帰り一つずつ書き出していきました。

 どうしても気分が乗らない日はスカイツリーに遊びに行って気分転換したり、好きな論点の問題だけ解いてすぐに寝ました。毎日必ず目標を書き出し、それにそって勉強しました。

試験日の1日の流れ

 緊張であまり眠れませんでしたが、午後からの試験なのでそんなに早起きする必要もなく、落ち着いて9時起床。夫がホームベーカリーで焼いてくれたパンでブランチ。パンは結構胃が膨れるので、厚切りを1枚だけ食べました。その後、最後の復習。仕訳が好きなので、全て解けるよう今まで解いて間違った場所だけまた解きました。

  • 12時・出発

 試験会場が松戸で、余裕をもって出発したもののお祭りで渋滞中。その頃に少し空腹を感じ、どこかで補給食を買おうと思ったのですが、気持ちの余裕が無くなりそのまま試験会場の大学に到着。送ってくれた夫と別れる。

  • 13時・恐る恐る大学内へ

 どこかで受付をすると思っていたのに、そのような場所は特になく、自分の番号の教室へ直接向かう。100人位の大きな教室で、自分の席は一番後ろ。席に座り、先生に言われたように受験票をセロハンテープで机に固定し、学校で渡されたファイナルチェックを眺めるも殆ど頭に入らず、諦めて人間観察。

 結構空き席がある。申し込んだのにこない人もいるんだ。若い人が多い。大学だからか?多分学生さんとか、たまに年配の方もちらほら。女性が多いが、男性も4割位。でも私受付してないけど、本当に大丈夫かな?と、それだけ不安。

  • 13時40分・試験開始

 名前を解答用紙に書く際、精算表ではないと分かって頭の中が真っ白に。練習の時のように、工業簿記から解く。難しいCVP分析が出たらダメだと諦めていたが、学校の予想どうり本社工場と大好きな工程別。各10分で完了。

 仕訳は簡単なものから荷為替まで。前日に一夜漬けで復習した繰越利益剰余金が出て、にやり。ここも10分で完了。2問目は試算表だけど…なんじゃこりゃ。数字あちこち抜けてる!小口現金!(これは3級の範囲では)分かる所からせっせと合計を計算。適当につじつまを合わせる。

 問題の3問目。精算表はすごい復習した。念のため、貸借対照表もした。ただ、まさかの損益!久しぶりだね。授業で習って以来だから、2ヶ月ぶりかな…?ショックで仕訳もしどろもどろ。書く場所分からない。泣きそう。カッコも数字も埋まらない。

 試験開始後に解答用紙で事態を察して、ここは0点を覚悟していたのでため息をつきつつ…ほぼ空欄。ここで残り30分。とりあえず他の問題を完璧にするべく、見直し。

 下書きを電卓で計算したら合わず、工業簿記の桁ミスを発見し直す。さらに漢字の間違いを確認。最後まで諦めず損益を睨み、どこか埋められる所は無いかうなる…が思いつかず、そのままほぼ白紙で終了。

 出口で配られていた解答速報を見たら、自信のあった仕訳のミスを一つ発見して落ち込む。荷為替についての自分の勘違い学習で悔やむ。途端に全て不安になり、損益の空欄が簡単な仕訳部分だったと知り落ち込み、この時点で多分ダメだと諦める。

試験を終えて

 今回はダメだった…と諦めていたが何故か合格。不思議でしょうがない。隣の子も合格していたので、知らない子だけどお互い良かったなあと喜ぶ。

 今回分かったのは、予想問題以外も一回は解く事。先生の予想を信じてそれ以外の問題を全く解かなかったんですが、他の学校では損益を予想していた所もあったそうで、それを知ったときに「可能性があるものは取り敢えずやるべきだ」と思いました。

 あと、試験の途中でお腹が空いてスタミナが切れました。直前に食欲なくても、やはり栄養補助食品は必要だったかも。

 この4ヶ月、不安になると簿記検定ナビさんの合格体験記を読んで、イメージトレーニングしてきました。間接的に助けてもらったと思います。ありがとうございました。職業訓練生の体験記が無かったので、参考までに投稿いたします。

管理人コメント

 じぶさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!

 じぶさんはTACや大原といった大手専門学校ではなく、地場の小さな民間学校で簿記を勉強されたとのことですが、どちらが良いかはケースバイケースだと思います。

 小さい学校は先生を独占できるので、「当たり」の先生に巡り会えると合格可能性がかなり高くなると思います。一方、「はずれ」の先生に当たってしまうと、大手専門学校のように先生を変えることが出来ないので逆に合格可能性が低くなってしまいます。

 学校によっては無料で体験講義を受講できますので、申し込む前に賢く利用してミスマッチを防ぐと良いと思います。

 あとは、「試験を終えて」のところで書いていただきましたが、範囲を絞りすぎるのはオススメしません。試験予想はあくまでも「予想」なので参考程度にとどめ、どの論点が出題されても合格できるような準備をしてください。

 最後に、じぶさんもおっしゃっていますがいろんな教材に手を出し過ぎないように気をつけましょう。試験前になると「この教材だけで大丈夫なんだろうか」と不安になりますが、他の教材を見ても余計に不安になるだけなので、まずは手持ちの教材を完璧に仕上げることに力を注いでください。

じぶさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 教材:学校の教材のみ