簿記は論点を理解した後は、徹底的に問題演習をやることで実力がつく!

  • 投稿者:kimさん
  • 勉強形態:専門学校(通信)
  • 受験回数:1回
  • 勉強期間:約1か月半

はじめに

 初めまして、kimと申します。第125回の日商簿記検定3級に合格することができました。簿記の学習というのは、今回が初めてでしたので「簿記って何?」というレベルからのスタートでしたが、簿記検定ナビと学習教材のおかげで合格できたと思います。

 専門学校や予備校の自己採点結果では70点を超えていたので大丈夫と思っていましたが、自分の受験番号が掲載されているのを見るまでは不安でした。この場を借りて、管理人さんにお礼申し上げます。ありがとうございました。

簿記の勉強を始めるきっかけ

 簿記を勉強するきっかけになったのは、経理の仕事に就きたいという気持ちがあったからです。経理の仕事は、資格があっても実務経験がないと採用に至らないケース多いようですが、今回の合格で少し自信がつきました。めげずに就職活動を継続しながら、最終的には1級の取得を目指して頑張って行こうと思います。

教材について

 今回使用した学習教材は、クレアール簿記アカデミーの3級パック(DVD通信)というもので 3級の講義の内容をDVDに収録したものを視聴する形のものでした。講師の方の説明が非常に分かりやすく、「為替手形」「費用収益の見越し繰延べ」「決算手続き の流れ」etc…。3級のなかでも比較的難しいと言われる論点を難なく理解できました。

 DVDの教材を選んだ理由は仕事の都合上、通学できないことと何度でも繰り返し視聴できるところです。通学して講義を聴講する形式では、自分が理解できるまで聞き返したりすることはできないからです。

勉強方法(通常期)

 具体的な学習方法は「DVDを視聴しながら付属のテストを読む→同じ範囲の問題集を解く」というものです。講師の先生が「簿記は論点を理解した後は、徹底的に問題演習をやることで実力がつく。」といっていたので、ただテキストやDVDを眺めているだけではなく、実際に自分でペンを持ち 電卓を叩いてみることの大切さを学びました。

 問題集は約3周してどの論点が出題されても大丈夫なようにしました。問題演習で一番大事なのは、仕訳だと思っています。第1問対策のみならず、精算表や試算表の問題も仕訳ができないと解けないものばかりだからです。

勉強方法(直前期)

 だいたい試験の2週間前から過去問や予想問題集に取り掛かりましたが、第3問目の試算表を作成させる問題には苦労しました。大量の仕訳をこなしながら各勘定科目ごとに残高や合計を集計する作業がツラかったです。

 最初の方は、試算表だけで時間が40~50分程掛かってしまいました。対策としては簿記検定ナビにも載っていましたが、とにかく下書きの量を減らすことを心掛けました。例えば、現金は→C、売掛金→ウ、300,000円を30と書いて時間を節約してその分を集計や検算の時間に充てました。この結果、かなり時間に余裕ができて他の問題にも取り組めるようになりました。

 過去問や予想問演習で数をこなしていくと、本試験での解答のコツのようなモノも分かってきたように感じました。問題を解く順序も1→2→3→4→5と行くよりは、自分は仕訳や精算表・伝票・帳簿記入の問題が得意でしたので、第1問の仕訳が終われば、第2問・第4問に目を通して解けそうであればその場で解き、そうでなければ第5問目に行くというような作戦を取って時間を有効に使うことにしました。本番まではとにかく、過去問・予想問題集を繰り返し解いていきました。

試験日当日の1日の流れ

 実は、試験日の直前にワールドカップが開幕していて、試験日の前日も過去問や予想問の復習を終えた後、アルゼンチン対ナイジェリアの試合を観戦してしまい…かなり寝不足な状況での受験となってしまいました。

 朝食を済ませ、筆記用具や受験票、電卓、時計などの確認を終えて試験開始時間の30分前に到着しました。会場の中では、テキストを読んだり、電卓を叩いている人がいたり…少しピリピリした空気でした。

 予定通り9:00から試験の説明が始まり、このときに身分証明書の確認もありました。試験開始の合図でスタート。第1問目の仕訳は緊張していて、解答するのにかなり時間が掛かったような感じでした。第2問は帳簿記入の問題でしたのでその場で解答。 第4問目は初見の問題ですぐ解答が思い浮かばなかったので第5問へ。

 精算表は決算整理&修正仕訳が過去問よりかなり簡単だったので、落ち着いて取り組むことができ、一発で貸借が一致しました。第3問目は決算整理後の残高試算表からP/L、B/Sを作成させる問題でしたが、問題集にほぼ同じ形式の問題が載っていたので慌てずに済みました。もしこの第3問目が試算表だったらまた違った結果になっていたかもしれません。

おわりに

 帰宅後、専門学校や予備校の解答速報会がネットに上がっていたので確認しました。第4問目がイマイチ理解できなかったので各学校の速報会は非常に為になりました。

 今回受験して、本番の試験以外にも、模擬試験等で場数を踏んで試験慣れした方がいいのではないかと思いました。本番ではかなり緊張してしまい、電卓を打ち間違えたり第1問の仕訳に手間取ってしまったりと、予想外のアクシデントがあったので…。しかし、幸いにも寝不足はあまり試験には影響がなかったです(笑)

管理人からkimさんへ追加の質問

 今回、勉強に使われた教材は他の方にもおすすめ出来ますか?
 はい。講義を聞いて理解するというか…学校の授業のような形式がいいという方にはおススメ出来るような感じがします。独学でテキストや問題集を買ってやられる方も多いようですが、友達から「簿記は聞いたほうが早い。」とアドバイスをもらったので今回は講義形式の教材を使いました。
 今回、勉強に使われた電卓の機種名を教えてください。また、この電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
 CITIZENのDM1022という電卓を使用しましたが、10桁しか表示できないので実務や上位の級を目指していくことを考えると買い替えた方がいいのかもしれません。
 kimさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
 試算表以外は苦手にしていた論点はあまりありません。得意な論点は精算表・伝票・帳簿記入です。勉強を始めたころは、減価償却費の月割計算を一月少なくして計算してしまう癖があったので、指をおって月数を数えたりしていました。
 ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
 過去問や予想問演習は、もう少し早めに始めたほうがよかったなと思います。約2週間で両方合わせて、合計20回分をこなすのは少し日程的にキツかった感じがします。結構、詰込み気味になって復習したりするのが大変でした。
 今後は簿記3級をどのように活かす予定ですか?簿記2級・1級や税理士などの上位資格に挑戦される予定はありますか?
 現在は2級の勉強中ですが、最終的には簿記1級まで取得したいと考えています。経理の仕事に就きたいという気持ちで今回受験しました。出来るだけ早く就職活動をして実務経験が積みたいです。

管理人コメント

 kimさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!専門学校のDVD講座を有効活用し、1か月半という短い学習期間で合格を勝ち取られましたが、「やるべきことをきちんとやられているな」というのが率直な感想です。

 闇雲に問題を解くのではなく、試算表作成問題の下書き用紙の書き方を工夫したり、問題の難易度に応じて解答順序を変更するなど、どうすれば効率的・効果的に問題を解くことが出来るのかを常に考えて勉強に取り組む姿勢は、ぜひ受験生の方に見習っていただきたいと思います。

 あとは…「今回受験して、本番の試験以外にも、模擬試験等で場数を踏んで試験慣れした方がいいのではないかと思いました。」とおっしゃっていますが、この意見に関しては管理人も全く同じ考えです。

 資格の大原資格の学校TACなどの専門学校では、試験の直前期に全国規模の模擬試験を行っていますので、予定が合う方はぜひ参加して試験の雰囲気を掴んでおくと良いと思います。

kimさんが使われた教材&電卓のまとめ

  • 教材:クレアールの通信講座
  • 電卓:CITIZEN DM1022