小学3年生が日商簿記検定3級に合格!親子の二人三脚の軌跡。

  • 投稿者:かなさん
  • 勉強形態:独学
  • 受験回数:3回
  • 勉強期間:約6か月
  • 備考:受験されたのはかなさんの娘さん(小学校3年生)

 静岡県袋井市の小学校3生・女の子の母です。三回目にして、やっと3級に合格しました。小3いうことで、よく頑張ったと思います。一週間で3級合格という書籍に心を動かされて、もしかしたら、簡単に受かるかも…という不純な動機でしたが、まぁ、頑張ってみようということで始めました。

 滋賀県の小学校3年生が合格しているということで、残念ながら、最年少とはいきませんでしたが、次回の6は、日商簿記検定2級を受験予定で、チョコチョコ勉強しています。既に全経2級は合格済みなので、7月の全経1級も受験して、科目合格でも狙えればラッキーと、一日15分程度の勉強で、コツコツ積み上げています。小学生でもやる気になればできる!ということで、親子ともどもよい経験を積んでいます。

試験日当日の流れ

 次女の水泳大会と重なってしまい、袋井商業高校に送迎するのがやっとでした。さすがに3回目ともなり、余裕の娘でしたが、果たしてその余裕はどこからくるのか…。「みんなで合格しようね」を合言葉に、周りの受験生に迷惑をかけない約束で、開始時刻30分前に会場入り。開始時刻を待たずに、母はそそくさと水泳大会に行ってしまいました。

 前回はトイレを我慢しての、つらい後半30分でしたので、今回は教訓にして、水分控えめ朝食にしたのがよかったのか、体調は万全。合否もそうですが、とりあえずベストをつくした喜びが大きいようでした。貸借一致しなかった…と残念そうでしたが、そんなことよりも、母の不安は、勘定科目の漢字があっているかどうか?にあり、指定科目の漢字に間違いが無かったかどうかと、ひとり違う心配をしていました。一緒に自己採点をした結果の、希望に満ちた合格発表でした。6月は、ぜひ2級をとろうね!と、少しずつ頑張っています。

管理人からかなさんへ追加の質問

 今回の試験勉強に使われた教材名と、その教材を選ばれた理由を教えてください。また、これらの教材は他の方にもおすすめ出来ますか?
 ①サクッとうかる日商3級 商業簿記テキスト②同トレーニング(ネットスクール 福島三千代)…こちらは通読程度で、とりあえず流れがつかめたかな?程度です。あまりお奨めはしません。

 ③合格するための過去問題集 TAC簿記検定講座…やっぱり、過去問はいいですねぇ。TACに構わず、どこでもよかったのかも知れませんが、とにかく過去問の回数を重ねたいことと、あまりお金をかけたくないの二つを考えると、こちらの本はお奨めです。解説どうのこうのという点については、どの出版社も変わらないと思いますが、経験豊富なTACや大原簿記がやはりよいのではないかと思います。

 電卓の機種名とその電卓を選ばれた理由を教えてください。また、この電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
 「SHARP COMPET CS-S932」ですが、母的には、非常にお奨めしません。ただし、大きくて見やすいので、子供は大変気に入っています。

とにかく弾かない。母は学生時代に日本電卓検定なるものの四段に合格しています。そのときの電卓は「SHARP COMPET CS-2128H」。今でも仕事で愛用しています。かれこれ17年の年季物です。弾きがよく、絶対お奨め。ただし、もう廃盤らしく、どこにもありません。そ~ですよねぇ。

ということでSHARPにしてみたものの、値段の割には、子供の電卓は…。ちなみに、母の電卓は7,000円もしなかったような…。CASIOで良く弾くものがあるみたいです。ところが、SHARPの配列に慣れてしまった子供はすごく嫌がります。最初から、CASIOにすれば良かったと悔やむこのごろです。

 お子様が日々勉強するに当たって、お母様は何か具体的なサポートはされましたか?
 幸い、漢字が読めたので(書けませんでしたが)とりあえず、一緒に一通り朗読しました。「わかるよね~。簡単だね!」と嘘八百を並べ、「わからないだろうなぁ…」と思いつつ進んだところ、本人も調子に乗って「そうだね。簡単だね」って。そりゃ、冗談でしょ…と思いつつも、騙しながらとりあえず読破。1ヶ月そこそこで第119回を受験。ボロボロでした。

 簿記をあきらめた夏休みでしたが、第120回の申し込みが近づいた頃、「やってみる?」と聞くと。「うん。」またまた1ヶ月まえから即席簿記。今回はひたすら過去問を解きました。第108回~第119回を3回以上こなそう!を目標にしましたが、ついた実力はギリギリライン。問題によりけりのところまできました。

 ところが本試験。経過勘定項目を2ヶ所とも誤り、芋づる式に合格点割れ。本人よりも母がショックでした。そんな母のショックは「3級はもうや~めた。」2級をやろう!と、今思えば、非常に理不尽な行動。試験後から、母は勝手に「1ヶ月で日商簿記検定2級合格」という、勝手な本を子供と読み始め、はたまた「簡単だね~」攻撃で、商簿・工簿を読みきってしまいました。ここで母は満足。はたまた簿記とは縁遠い数ヶ月が過ぎました。

 そして第121回。今回は全経簿記が日商簿記検定より1週間早かったので、力試しに2級を受験。手ごたえを感じての日商簿記検定3級の受験。なんだか、母が勝手に盛り上がって勝手に終わってしまったかな~という3級受験でした。ただ、採点と見直しだけは付き合ってあげたかな?でも、母の雷はすぐに落ちるので、子供が嫌がりました。一日15分が、母の中では限界でした…ごめんね。

 数ある資格の中から簿記を選ばれた理由は何ですか?具体的な理由があれば教えてください。
 実は、英検に燃えていたハズでした。5歳の10月、入塾した英語教室の先生に「5級は無理」発言をされ、血が上った母は翌年1月に5級を受験。かなり子供に頑張らせてしまいました。「合格!どうだ~」とばかりに退塾。入会金もったいなかった~。

 ついで受験で、5歳の6月次に4級合格。6歳(幼稚園年長)の10月次に3級合格。すご~く頑張りすぎて、子供は英語嫌いに…。その後から小学校1年生の間中、準2級を受験し続けましたが、あと1点で合格!!が最高で、あとは坂を転がるかのごとく…。

 小学校2年生の一年間は、反動で何も勉強せず。このままではいけないと思い、何か母が教えられるものは無いかと考えたところ、「簿記の専門学校を卒業しているから、簿記くらいなら教えられるだろう」と始めたのが、今回の合格に繋がりました。でも、勉強嫌いは相変わらず直りませんでした。本末転倒?でも、頑張る!って凄い事だと思いました。

管理人コメント

 かなさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!投稿してくださったかなさんは今回、見事合格された娘さんのお母様なのですが、「なんとしてでも娘を合格させたい!」という気持ちが、ヒシヒシと伝わってくる素晴らしい合格体験記に仕上がっています。しかし小学校3年生で3級合格とは…僕なんか友達の家でファミコンばかりやっていました…orz

 とても参考になる合格体験記を投稿していただいたかなさんには本当に気持ち程度ですが、amazonのギフト券を送らせていただきました。本当にありがとうございました。

かなさんの娘さんが使われた教材や電卓のまとめ

  • テキスト:サクッとうかる日商3級商業簿記 テキスト(ネットスクール)
  • 問題集:サクッとうかる日商3級商業簿記 トレーニング(ネットスクール)
  • 過去問:合格するための過去問題集 日商簿記3級(TAC出版)
  • 電卓:SHARP COMPET CS-S932
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