専門学校を賢く利用して、難関の日商簿記検定1級に見事合格!

  • 投稿者:ぴのこさん
  • 勉強形態:通学(専門学校)
  • 受験回数:2回
  • 勉強期間:約1年

専門学校を利用することに

 私が勉強に費やした時間は。1年で800時間になります。毎日勉強するたびに、時間を書き記し、モチベーションに繋げていました。3級2級は独学短期間で取得できたので、1級も大丈夫じゃないか…と思って勉強をし始めたのですが、独学では気が遠くなり、怠け症の私の手を引っ張ってくれる某大手予備校を選びました。

 専門学校では「試験に受かるための勉強」という感じで、恐らく出題されないであろう論点は飛ばし飛ばしに、出題可能性が高い分野を重点的にやると言った感じだったので私には合っていました。

1回目の受験

 1級の問題は、本当に基礎を理解していないと解けない問題がほとんどです。私が受験した1回目120回はボロボロでした。商業簿記の特殊商品売買で自信を失ってからスランプに陥り、他の科目も足を引っ張る始末でした。結果は案の定惨敗でした。

 学校も半年で終わってしまったので、1回目の試験後は遊び呆けていましたが、今年4月からようやく本腰を入れて短期集中しました。4月から6月まで505時間勉強しました。

2回目の受験と勉強のポイント

 私の場合、問題集は歯抜け状態で8回繰り返したところもあれば、1回しかやらなかったところもあり、両極端でしたが本来はこれをまんべんなく回転させれば、かなりの実力が身につくことは間違いありません。あとは過去問+他社の予想問題(2社)を購入し、繰り返しました。

 何度も何度も繰り返し解いていくことで、以前わからなかった問題も「どうして解らなかったんだろう?」と思える時が必ずきます。まるでランナーズハイのような感じです。何度も解いていると、ある時ふと解る時が来るので、絶対に諦めないことです!そして、普段は点数が取れるところでも、いざと言う時緊張でケアレスミスしてしまうのは、まだまだ問題を解き足りない結果だと思います。

 今回の122回で運良く合格しましたが、自分自身実力が伴っているとは思えないので、これからも予備校の問題集を解きつつ、税理士簿財に向けて頑張ります。これから受験される方々、まんべんなく問題集を繰り返し解き、いかに問題慣れするかが重要だと思いますので、頑張ってください。努力は裏切りません。

試験日当日の1日の流れ

  • 午前5時…起床し、最後の勉強(予想問題の苦手論点復習)
  • 午前7時…家族の食事の支度と、自分の支度
  • 午前8時…家を出る
  • 午前8時15分…試験場に到着。会計学の理論問題の最終確認と、苦手論点の最終確認。
  • 午前8時50分…受験の説明。試験官は2名。受験者40名弱。
  • 午前9時…商会開始。会計学から始めようと、問題に目を通した瞬間、通例の理論問題の出題形式とは異なったものだった為、ショックを受けて少々パニック。なので結局商業簿記から手をつけた。過去問類似で歓喜。しかしボリュームが多く少々焦った。会計学と併せて見直し時間10分。
    午前10時30分…終了
  • 午前10時45分…工原開始。全体に目を通すと、これもまた過去問類似で一人ニヤける。工原終了し20分時間が余った為見直し。特に得意とする原価計算の設備投資は外したくなかったので、時間をかけて見直したが訂正箇所無く、残り5分で工業簿記を見直した。するとボロボロと間違いが出てきて、芋づる式に誤答発覚!1箇所しか訂正できず時間切れ。
  • 午後12時15分…終了

試験勉強を振り返って

 試験後の結果としては「まぁまぁできた」と言う感じでしたが、難易度がそんなに高くなかったと思われたので、配点に恐ろしく不安が襲ってきました。夜の解答速報では69点・73点で微妙な期待と、不安でこの1ヶ月半を過ごしました。

 毎日緊張し、期待よりも不安が大きくなり、情緒不安定な1ヶ月半でした。もうこんな恐ろしい日々を過ごしたくないと思いました。でもその分、「合格」したとの通知が来た時の喜びは格別でした!!

管理人からぴのこさんへ追加の質問

 試験で使われた電卓について、製品名や使用感を具体的に教えてください。また、この電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
 電卓はCANONの「HS-1010TUC」で、色はホワイト。1級を取得するには充分な機能で、私的にはとても使いやすく、デザインがシンプルでかわいくて特に気に入っているので重宝しています。これからの税理士試験にも勿論この電卓を使います。
 ぴのこさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
 得意な論点は、設備投資の意思決定、CVP分析などの原価計算。苦手な論点は、特殊商品売買、配合差異と歩留差異、標準原価計算。

 苦手な論点の克服については、テキストに戻り読み返す→応用問題→解答チェックをとにかく繰り返しました。何回も繰り返す毎に、少しずつ理解できるようになってくるので、その時ひとつひとつのひらめきと理解したことを、必ずテキストや問題集に書き込んでいきました。簿記は、やらないと忘れてしまう為、しばらく放置すると「なんのこっちゃ?」という恐ろしい事を何度か経験した為です。

 1回目の受験の時は学校に通われたようですが、2回目(第122回)はどのように勉強されたのですか?
 2回目は、学校の再受験サポート制度にて、4月からの模擬試験のみ受けることが可能でしたので、自宅で直前摸試を受けていたのと、過去問題集、他社の予想問題集を繰り返し解きました。解らないところは、予備校の問題集に戻って何度も解きなおしました。

管理人コメント

 ぴのこさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました。簿記1級に関しては、ぴのこさんのように相当な覚悟を持って臨まないと、合格まで辿り着けないことがお分かりいただけると思います。

 ぴのこさんの勉強方法は、簿記3級と簿記2級に関しては独学で、簿記1級に関しては専門学校を利用して学習されていますが、これは管理人がもっともおすすめする勉強方法です。費用対効果を考えるとこの流れが一番良いと思いますので、ぜひ参考にしていただきたいポイントです。

 とても参考になる合格体験記を投稿していただいたぴのこさんには本当に気持ち程度ですが、amazonのギフト券を送らせていただきます。本当にありがとうございました。

ぴのこさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • テキスト&問題集&過去問:専門学校の教材を利用
  • 電卓:CANON HS-1010TUC
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