合格のカギは…合格点ではなく満点を取るための勉強をすること!

  • 投稿者:にのさん
  • 勉強形態:高校
  • 受験回数:3回
  • 勉強期間:約半年

簿記を始めたきっかけ

 自分は現在商業高校に通っている2年です。高校に入って初めて簿記というものを知り、これまでに習ったことのない内容だったのでものすごく新鮮で楽しく思いました。あまりの面白さにはまってしまい、ずっと簿記をやっていた日もありました。

日商簿記を知るきっかけ

 あるとき、先生から「おまえなら日商を目指せる」と言わたことが、日商の検定を受けるきっかけとなりました。高校では全商の内容が中心で、全員受験させられる検定試験も全商でした。それと比べて日商は、難しくて独特の問題に対応しないといけないため希望者のみの受験でした。そこで自分は手始めに3級から受けることにしました。3級の内容は、習っていた全商の内容でカバーできたので特に目新しいことをすることもなく一発合格することができました。

3級から2級へ

 この勢いで2級を目指そう!ということで2月に受けてみるものの、結果は24点という惨敗でした。ろくに勉強しなかったため、仕方ないといえば仕方ないのですが、こんなにも歯が立たないとは思っていませんでした。これではだめだと思い、先生からの勧めで高校生対象の専門学校のセミナーがあったので休みの日を利用して参加しました。そして家に帰っては、何度も模擬問題を解いて力をつけました。

 十分に勉強できたと思い6月に再び受けてみたものの、52点という結果で不合格でした。やはり2級の壁は厚いか…ということで諦めかけていました。しかし、「せっかくここまでやってきてやめるのは今までのをすべて無駄にしてしまう」と思い再び勉強を始めました。商業簿記は仕訳が苦手だったため、簿記検定ナビさんの「仕訳問題対策」を毎日ひたすらと解きました。

 分からなかったところや間違えたところは、解説を見て理解するようにしました。工業簿記は基礎から全然分かってませんでした。そのため、工業簿記の参考書を使って基礎を徹底しました。分からない箇所は、先生に教えてもらったりして理解を進めていきました。そうして、朝起きたら仕訳の問題を解いて、学校では作表などの問題を解いて、家に帰ってからは模擬試験や過去問を解いて、夜寝る前にまた仕訳の問題を解く…というような1日の流れが出来あがっていました。

 過去問や模擬試験は最初はあまりいい点数が取れませんでしたが、回数を重ねたり理解が深まるようになると80点や90点台が取れるようになりました。このような1日の流れを1ヶ月ほど続けました。

使用した参考書

  • サクッとうかる日商2級商業簿記 テキスト
  • サクッとうかる日商2級工業簿記 テキスト
  • サクッとうかる日商2級商業簿記 トレーニング
  • サクッとうかる日商2級工業簿記 トレーニング

 デザインが豊富で、イメージはつかみやすかったのですがあまり深く入っていなかったため物足りなかったです。あくまでイメージを掴むため買ったものです。

今回の試験で無事に合格!

 そして、今回に試験を受けました。「いつも通りにやれば大丈夫!」と思い、いつもみたいに模擬試験や過去問を解くような感じで落ち着いて試験に取り込むことができました。自信満々で答えを埋めることができて、1時間ほどで途中退室をしました。「これはできた!やった!」と大きな自信を持つことができました。そしてつい先日合格発表があり、確認したところ自分の番号がありました!!「やったー!!」と思わず自分は声をあげてしまいました。今まで頑張ってきた分、喜びが非常に大きかったです。

次は1級へ

 次は来年6月の1級に向けて頑張りたいと思います。そして将来は、会計系の仕事に携わるようになれたらいいなと思っています。

試験日当日の1日の流れ

  • AM 7:00

 起床。いつも通り仕訳の問題を解いて目を覚まさせます。そして試験の日にチョコレートを食べるといいというのをよく親から言われましたのでチョコレートも食べました。午前中は、試験前の最終確認がてら模擬試験を1回解きました。

  • PM0:00

 昼食を食べてゆっくりと出発。試験会場は自分が在学している学校で、自転車で10分ほどのところのためゆっくり用意することができました。

  • PM0:40

 試験開始前の1時間ほど前に到着。普段自分が行っている学校なので場所慣れは十分できているため、特に緊張はしませんでした。しかし、自分が試験を受ける席が端っこの一番前の席であったため、時計が見えませんでした。学校に時計はあるから腕時計はいらないと思って持ってきていなかったため、これが誤算でした。時計があるところでも席によっては見えないかもしれないのでちゃんと持って行くべきかと思います。自分の席に着いて、電卓を叩いて手を慣らせました。そして、作表の問題だけ解いていつでも試験を受けれる状態にしました。

  • PM1:40

 試験が始まりました。自分は1→2→4→5→3の順で解いていきました。今回は第2問が今までに見たことない問題で愕然としましたが、部分点を取りに行くような感じで埋めていきました。第3・4・5問は思っていたよりも簡単で、自信を持って解くことができました。

  • PM2:50

 一通り埋めることができ、見直しをして、計算用紙に答案を写して途中退室しました。

  • PM6:00

 解答速報が出始めたので、自己採点をしました。すると、90点もあったので非常にうれしかったです。思ったよりもできていたので良かったです。

管理人からにのさんへ追加の質問

 今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。また、その電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
 自分が使っている電卓は、カシオ製のJS-20DTです。高校入学時に購入させられたものです。少々値は張りますが、個人的には非常に使いやすいためおすすめできます。
 にのさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
 商業簿記での得意な論点は伝票です。パズルのような穴埋め問題でものすごく面白かったです。工業簿記では標準原価計算です。昔から図を書くことが好きだったため、差異分析の内容は簡単に頭に入りました。

 苦手な分野としては受託販売や荷為替が苦手でした。受託販売したうえに荷為替を取り組んだなんて問題が出たらもう手も出せませんでした。克服方法としては、簿記検定ナビさんの論点別・弱点克服講座に「委託販売が絡んだ荷為替手形を徹底解説!」というものがありましたので、これでイメージを掴むことができ理解することができました。

 ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
 まずは、参考書選びは慎重に行うべきだと思います。できるだけたくさんの参考書を手にとって自分に合うものを探せばいいと思います。また、分からないところは分からないままで置いておかないということも大事です。掲示板等を活用して積極的に質問をして、疑問を解決していくということがとても大事になると思います。

 本番の試験は7割取ったら合格ですが、決して「7割を取るための勉強」はしないでください。やるからには完璧に、すなわち「10割を取るための勉強」を目指してください。あとは、計画を立てておくことも大事だと思います。しかし、あまりにも細かく決めてしまうと後々しんどくなるので大雑把に決めておくぐらいがちょうどいいと思います。

管理人コメント

 にのさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!高校2年生の11月に日商簿記検定2級合格というのは、なかなか良いペースだと思います。6月に1級に合格できたら…間違いなく人生が変わりますので、ぜひとも1発合格を目指してがんばっていただきたいと思います。

 にのさんの合格体験記でぜひ参考にしていただきたいのは、「管理人からにのさんへ追加の質問」の3つめの質問に対する回答の「参考書選びは慎重に行うべき」という部分です。なんとなく評判がいいから…と安易な気持ちで選んでしまう方が多いようですが、教材には向き・不向きがありますので、なるべく多くの教材を見比べて選ぶようにしてください。

 あと、「試験日当日の1日の流れ」に書いていただきましたが、試験会場によっては時計が設置されていないこともありますし、設置されていても見難い可能性がありますので、必ず腕時計を持参するようにしてください(当たり前ですが、携帯はダメです)

 なお、試験当日の持ち物に関しては、日商簿記検定の持ち物チェックシートページに詳しくまとめてありますので、試験前に一度目を通しておいてください。特に「スリッパ」は忘れると、機能的にも見た目的にも辛いので、気をつけてください(笑)

にのさんが使われた教材や電卓のまとめ