満点合格の秘訣は…とにかく問題をたくさん解くこと!

  • 投稿者:天竜さん
  • 勉強形態:独学
  • 受験回数:2回
  • 勉強期間:約4か月

はじめに

 現在、経理関係の資格取得などを行う、専門学校に通っているものです。(1年生です)もともと商業高校出身で、高校3年生の時に(去年の6月)日商簿記の125回の2級を受験したのですが、ラストスパート模試でしか勉強していなかったので受かるわけもなく、60点で不合格でした。

 専門学校に進学して、高校時には進学のためと思っていましたが、今回は就職活動のために…という思いや、簿記をもっと深く学びたいと思い11月の受験を決意しました。ちなみに3級を解いた時に、あまりにも簡単に解けたので2級を受けようと思いました。(そのため、3級未取得のまま2級を受験しました。)

勉強方法

 しかし、授業では日商簿記の勉強は一切しておらず、全経簿記の3級しか学んでいませんでした。授業では、簿記を知らない人たちと一緒に勉強を進めていたので、授業で教えてもらうのはほとんど無理な状態でした。ですので、8月から自分で、独学の状態で勉強を進めていきました。

 高校時代に簿記を学んでいたこともあり、ある程度分かっていたことや、あまり簿記を勉強しなくなってから日商簿記の勉強を始めた時期の間が、そこまで長くなかったということもあり、頭に入りやすかったかなと思っています。

使用教材

  • サクッと受かる日商簿記2級 商業簿記 テキスト(ネットスクール)
  • サクッと受かる日商簿記2級 工業簿記 テキスト(ネットスクール)
  • サクッと受かる日商簿記2級 商業簿記 トレーニング(ネットスクール)
  • サクッと受かる日商簿記2級 工業簿記 トレーニング(ネットスクール)
  • 合格するための過去問題集(TAC)
  • ここが出る!日商簿記2級 完全予想模試(成美堂)
  • ラストスパート模試 日商簿記2級(ネットスクール)

月別・学習状況

  • 8月
  1. まず、テキストを一読する。また、1回でよくわからなかったと思った所は、2・3回目を通して、何回も繰り返していくようにしました。工業簿記と商業簿記は、1日に2つとも同じページ数ぐらいを読んでいました。
  2. テキストを一通り読んだ後、問題集に取り組みました。この時も商業簿記・工業簿記ともに、並行して取り組んでいました。ただ、問題と解くうえで特に注意しなければならないと思ったこともあったので、それに気づいた後は、以下のことを実践していきました。

 1回目は、わからない所はテキストを見ながら解いていきました。全く手もつかない…という状態で、テキストを見ないで実力で解くといっても時間がもったいないですし、解いても間違っていることが多かったからです。

 慣れてきたころに、何も見ないで問題と解く。そして、正解できるようにしました。これはどんな教科でも言えることだと思うのですが、「数をこなしていく」という勉強法に勝るものはないと考えています。最終的に、試験本番でこれはこうすれば答えが出せる!と、瞬時に分かるくらい数をこなしていくのが理想だと思っています。

 また、間違ったところやあやふやで正解していたところは、必ず解説やテキストを熟読していました。苦手なところをそのまま放置しておくのは、あとから総復習をする時に大変だろうと思いましたし、苦手な所がひょっとしたら得意になれるかも?という期待もあったので。

 実際、苦手だった分野の仕訳や決算問題など、解説などを見て復習を重ねていくごとに、そこの分野では得点出来るようになったことが多かったです。

 これらを繰り返しながら、8月は終了しました。勉強時間はだいたい1日2~3時間、少なくとも30分はやっていました。

  • 9月

 9月に関しては、過去問題集を中心に勉強しました。過去問題集に取り組むことは、色々な検定試験でも言えることですが重要です。12回分の過去の検定問題を解きました。

 最初から、解答を全く見ずに全て自力で解いていました。最初は40点~60点しか取れず、ひとつも合格点に届きませんでした。これでは合格できない!と焦りましたが、とにかく自分が苦手にしているところを徹底的につぶしていくようにしました。テキストや問題集もフル活用しました。

 9月は「過去問題を1回すべて解く」ということに重点を置いていたので、過去問を解くということに集中していました。ただ、1通りこなすことで精いっぱいで、同時にあせりも出てきたころでした。

  • 10月

 10月の初めごろまでは、過去問題集をもう1回全部解いていくようにしました。1回目に比べると点数も取れるようになっており、問題によっては80点台を超えることもありました。しかし、それでも悪いときは60点台もザラで、まだまだ安心できない!と思いました。

 中旬から終わりにかけては、予想問題集を解いていました。この予想問題集も過去問題集と同様で、悪い時は50~60点台、いい時は90点越えもありました。10月は「問題を早く解く」「できるだけ数をこなす」という気持ちを持って取り組みました。

  • 11月

 11月は、実は10月までよりも勉強できてなかったかもしれません。アルバイトや学校などもありましたし、勉強しようと思っていても、いつの間にかうとうとして眠ってしまっていたこともあったからです。

 ただ、ラスト1週間になって最後まであがいてみよう!と思い、予想問題の2回目答案を繰り返していました。今回は1回だけ70点台で、あとは全て80~90点台という結果でした。検定前日には早めに寝て、翌日に備えました。

試験を終えて

 今思うと、簿記検定ナビのコンテンツをもっと有効活用すべきだったかなと思っています。スケジュール管理等、何も対策せずに取り組んだこともあり、その日に終わらせる目標だったぶんが終わらなかったこともありました。

 また、問題を何回もこなしていくうちに、繰り返し勉強する方法も有効であると再認識しました。

試験日の1日の流れ

  • 試験前

 朝6時に起きてしっかりと朝食をとりました。11時ごろに家を出発し、12時前に試験会場に到着。その後、自分の受験する教室に行って、テキストを読んだり予想問題の問題や解答などを見比べたりして、とにかく気持ちを集中するように心がけました。

  • 試験開始

 13時30分から試験の説明があり、約10分後に試験開始。

 試験が始まって、まずは答案用紙をチェックしました。この時、第4問・第5問は「2つで30点以上取れる!」という確信が持てましたし、第2問も「これは満点を狙える!」と思いました。一方、第1問・第3問に関しては「できるだけ得点しよう!」と思いました。

 解いた順番は、第1問→第4問→第5問→第2問→第3問の順番でした。工業簿記から先に解いて、残り時間を商業簿記に充てようと思ったからです。

 とにかく、試験中は焦らず「ベストを尽くす!」と心の中で思い続けて、平常心を保ちました。そして、試験が始まって1時間30分経った頃、すべて問題を解き終えることができたので、計算用紙に自分が書いた解答を書き写しました。これは、試験後の解答速報で自己採点をしたかったからです。

 解答を書き写し終えてから見直しをしたんですが、十分注意して解いていたので直すところはひとつもなかったです。そして試験が終了。その後、同じ学校の違う学科の人たちと「どんな答えだった?」などと話をして、その後アルバイトの行き、バイト終了後に解答速報を見て自己採点をしました。

 自己採点の結果は、第3問で1、2か所間違っているという感じでした(96~98点)。そして12月13日、結果発表の日。見事に受験番号があり合格。点数も自己採点より高く、なんと100点満点。うちの学校でも100点満点での合格は久しぶりだったようです。

管理人から天竜さんへ追加の質問

 今回、勉強に使われた教材に点数をつけるとしたら何点ですか?また、他の方にもおすすめ出来ますか?
 ネットスクール社のサクッとうかるシリーズ(問題集・テキスト)は、100点中であれば80点くらいでしょうか。この書籍は、イラストが多く解説が分かりやすかったのが良かったです。ただ、他の出版社の問題集に比べると問題数が少ないように感じたので、80点としています。

 過去問題集(TAC)については、90点をつけたいと思います。問題の数も10回分以上ありますし、ただ過去問題だけといわけでなく解説も丁寧です。また、最初のページにそれぞれの設問の解き方も掲載されているので、そういった意味でも便利ではないかと思いました。

 予想問題集については、点数は90点でしょうか。実際の試験でも、予想問題集と同じようなやり方で解けた問題もありましたし、過去問題にはない難しい問題にも取り組めたので、過去問題集と予想問題集は両方解いていた方がいいと感じました。

 天竜さんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
 勉強を続けようと思ってこれた理由は、現在、専門学校に通っており、もう就職活動が始まっていて、資格の欄を少しでも沢山書きたかったからです。また、1回で合格しないと検定代金がもったいないと思いましたし、今回合格できなかったら他の検定や就職活動で忙しい2月の受験になるので、なんとしてでも11月で受かりたい!という気持ちもありました。この気持ちがモチベーションの維持に役立ったと思います。

 また、勉強する気が削がれてしまうこともよくありましたが、どうしてもやる気が起きない時は、睡眠をとったり、気分転換に町に出かけたりなどしていました。思い切って勉強から離れてみるのも良いと思います。

管理人コメント

 天竜さん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!

 天竜さんの学習スタイルで見習っていただきたいのは、間違えてしまった箇所や、イマイチ自信がなかったけど正解だった箇所を先送りせずにすぐに復習しているところです。

 資格試験はなんでもそうですが、得意論点を伸ばすよりも、苦手論点の底上げをしたほうが合格可能性が高くなりますので、天竜さんのように間違えたところはすぐに復習するように心がけてください。

 あと、どうしても勉強する気になれないときは、思い切って勉強から離れてリフレッシュすることをおすすめします。個人的には、外に出てスポーツをすると頭も心も体もリフレッシュできるので良いと思います。

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