継続は力なり!3級を飛ばして2級を1発満点合格!

  • 投稿者:優希さん
  • 勉強形態:独学
  • 受験回数:1回
  • 勉強期間:約3か月半

はじめに

 現在フリーターをしていて、このままでは就職することが困難と思い、広く評価してもらえる簿記に興味を知識0の状態からですが、やってみようと軽い気持ちで始めることにしました。

テキストについて

  • TAC スッキリシリーズ 3級&2級
  • TAC プラス8点のための問題演習
  • TAC 第130回を当てる直前予想 2級
  • とりい書房 電卓操作完ぺき自習帳

 最初は本屋で直接選ぼうと思いましたが、数が多くて迷いネットで評判を見ることにしました。サクっとシリーズorスッキリシリーズのどちらかにしようと思い、もう1度本屋で見比べたらスッキリシリーズのほうが私には読みやすそうだったのでスッキリシリーズにしました。

 合テキも考慮しましたが、文章が多くて頭の中で理解するのに苦労しそうなので、私には不向きと思いました。

 プラス8点のための問題演習は今回一番お世話になった教材です。解説がテキスト以上に丁寧で手順も載っており、試験の不安は問題を全部解くことで自信へと変わっていきました。

 過去問集を買おうか迷いましたが、試験前に全部できるか不安だったのでこの教材を繰り返して本番に臨むことにしてました。出題傾向にある問題があり、解答の出し方まであるので私は過去問をやる必要をあまり感じませんでした。

 電卓操作完ぺき自習帳については、電卓は四則演算しか扱ったことがなく、2級をやっていくうちに時間が気になるようになり購入を決めました。

 今まで知らなかった機能を知ることに感動を覚えたり、計算が速くなるし間違いが少なくなり良い事だらけでした。2級に入ってから読んだのですが、勉強を始めたときに読んでおけばよかったと後悔するばかりです。

 直前予想は総仕上げで。スッキリとプラス8点が一通り終わった後にやりました。計算ミス以外はほとんどあってましたが、満点でないことに不安を覚え、そこから最後まで気を引き締めて勉強しようと思う機会になりました。

勉強スタイル

 思い立って約3ヶ月半、正直予定と言えるほどの予定は立てていませんでした。1週間で3級をやるけど2日前後してもいいや、2級の商業を2週間でやるけど3日前後してもいいや、2級の工業を2週間でやるけど3日前後してもいいや、と結構いい加減でした。その代わり勉強しない日は作らないと決め、わからないところには付箋をつけて毎日見直すように心がけました。

 結果的には予定以上のペースで終えることができたので、テスト2週間前からは苦手なところの復習に時間を使うことができたので私としてはよかったと思います。

 テキストを一周 → プラス8点演習を一周 → もう1度テキストを一周 → もう1度プラス8点演習を一周、をしてから付箋が残っている箇所の問題だけを集中的にやるようにしてから直前予想に移りました。

 直前予想を終えてできなかった部分の類似問題をテキスト、プラス8点の問題演習から探してもう1度やり直し、直前演習を2度目で予想問題4回とも満点取ることができました。

 私は出来ない問題があると不安でしょうがなかったので、予想される出題分野に限定せず、まんべんなく勉強することにしました。そうすることで勉強に時間を大変割くことになりましたが、試験前には「受かって当然、満点で合格できるかな」と心に余裕を持つことができました。

試験日の1日の流れ

 試験当日はバイトでお休みを貰い10時まで寝ていました。10時に起きて早めに準備をして復習しようと思いプラス8点のための問題演習に手を伸ばしましたが、不安になってきたので復習するのはやめにして、「今日まであれだけ勉強してきたから大丈夫だ」と自分に言い聞かせることにしました。

 試験までの間、緊張したくなかったので家を出るまでは携帯変えたら何にしようと全く関係のないことを考えていました。

 午後の1時になったのを確認すると、会場に向かいました。近場なので5分程度で着いたのですが、やはりテキストに手を伸ばすと不安になったので見るのはやめてしまいました。

 試験時間になり解答用紙・問題用紙が配られ解答用紙に名前を記入するとき問題を少し確認すると、これなら大丈夫だと思ってすごく気持ちが楽になったのを今でも覚えています。

  • 試験開始!

 1→2→4→5→3の順で解いて行きました。1の仕訳に関しては1,2問落としても仕方ないくらいの気持ちでいたのですが想像以上に楽でした。勘定の確認を最後にしてすぐ2に移りました。この時点で11分と予定より早く終わっていて安心しました。

 2の伝票も仕訳を書いて合計してくだけだったのですぐ終わりました。合計が合っていることも確認し、3を少しだけ見て、やっぱり最後に時間かけてやろうと思って4に移りました。この時点では35分を回っていました。

 4も特に問題なく解くことができました。費目別計算だったら1,2問落とすのを許容範囲としていましたので、ラッキーだったと思います。この時点で53分を回っていました。

 5は最初少し戸惑いました。材料の追加投入(材料Bは平均法)。これに気をつけてボックス図を書いていくだけでした。累加法と先入先出・平均法は苦手意識がなかったので特に問題なかったです。

 最後に3を解きました。残高試算表の減価償却累計額を足し忘れを頻繁にするので特に気をつけました。内部利益の控除も苦手意識なかったのですが本番当日は何故か焦りました。

 内部利益については後回しすることにして他を先に埋めました。時間が余っているのを確認して、2~3分ボーっとしてから内部利益を計算し、合計を出したら数値がピッタリだったのを覚えています。

 精算表・財務諸表・本支店で数値がピッタリだったことが数えるほどしかありませんでした。試験前はほとんど第3問演習に時間を使っていたので、減価償却累計額の足し忘れ等、自分が間違えやすいところを意識していたのが本番になって発揮されたのだと思います。

 5にかかった時間を計ってませんでしたが、3が終わった時点で30分以上時間が余っていました。30分で解答を写しながら間違いないかを確認し、合格を確認しながら試験を終えることができました。

合格発表

 結果は合格でした。点数が気になるので商工会に行って聞いたら満点だったそうです。満点かどうか気になっていたのでスッキリして簿記2級を合格することができました。

管理人から優希さんへ追加の質問

 今回、勉強に使われた教材に点数をつけるとしたら何点ですか?また、他の方にもおすすめ出来ますか?
 今回使った教材はTACのスッキリわかるの商業と工業、プラス8点のための問題演習、予想問題、日商簿記受験生のための電卓操作完ぺき自習帳です。スッキリわかるは80点、プラス8点が100点、予想問題が80点、電卓操作が80点くらいだと思います。
 今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。またその電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
 電卓は、canonのHS-1210TUを今回使いました。四則演算以外のために電卓を使うことは今回が初めてだったので最初は苦労しましたが、慣れたら使いやすかったと思います。メーカーによって配置などが違うようなので、自分が使いやすいと思うものをオススメします。
 優希さんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
 得意分野は工業簿記です。費目別計算、仕訳問題で単純ミスする以外は満点取れる自信がありました。

 苦手と思う論点はあまりありませんでした。ただし、自分は単純ミスが比較的多かったと思います。第3問の減価償却累計額の計上忘れ、第4問の費目別計算で計上する項目を間違える等でした。同じところで間違えるので問題用紙で該当するところに○で囲んで忘れないようにすることにしました。

 優希さんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
 自分で2月に受験すると決めたから、ただそれだけだと思います。落ちて言い訳をしたくなかった、だから受かるために勉強を続けられたのだと思います。

管理人コメント

 優希さん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!優希さんは3級は受験せずに一気に2級を受験されたようですが、ダブル受験よりも2級対策に時間を割けるので時間に余裕のある学生やフリーターの方にはおすすめです。

 中身についてですが、優希さんの合格体験記で一番参考にしていただきたいのは、「勉強しない日は作らないと決め、わからないところには付箋をつけて毎日見直すように心がけました」という部分です。

 「簿記はスポーツ」と言われることがありますが、実力アップには地道な反復練習が欠かせません。忙しい日は5分、10分の細切れの時間だけでも構いませんので、なるべく毎日勉強するようにしてください。まさに「継続は力なり」です。

 なお、電卓本の「日商簿記受験生のための電卓操作完ぺき自習帳」は簿記検定ナビでもおすすめしている1冊です。受験にあたっては、最低でもメモリー機能は使いこなせるようにしておきましょう。

優希さんが使われた教材や電卓のまとめ