「考える勉強」を実践して、見事に短期満点合格!

  • 投稿者:とびさん
  • 勉強形態:独学
  • 受験回数:1回
  • 勉強期間:約1か月半

はじめに

 運が良かったのもあるのですが、私は100点を取ることができたのでどのように勉強したのかをまとめてみました。少しでも参考になれれば幸いです。

この体験記の筆者について

 簿記初心者の会社員28歳。財務諸表を読めるようになりたいのと、会計財務について知識を身につけたいと思い簿記に挑戦することにしました。

使用した教材(テキスト・問題集・電卓)

  • テキスト
  1. 知りたいことがすぐわかる! 「簿記」のはじめの入門書
  2. 10日で合格るぞ!日商簿記3級 光速マスターテキスト
  3. 日商簿記受験生のための電卓操作完ぺき自習帳
  • 問題集
  1. プラス8点のための問題演習 日商簿記3級
  2. 日商簿記3級 第125回をあてるTAC直前予想
  • その他
  1. 簿記検定ナビの仕訳過去問題
  2. 10日で合格るぞ!日商簿記3級 光速マスターテキスト購入者特典精選模試
  • 電卓
  1. Canon HS-1210TU

 Amazonで評価が高かったのでこれにしました。素晴らしい電卓だと思います。私は入力スピードが早くはないのですが、「万」「千」キーがあり、わざわざ0を入力しなくてもいいので計算スピードが速くなり、入力ミスも少なくなります。

勉強期間と1日の勉強時間

 勉強期間は4月の下旬から試験直前までで、1日の勉強時間は1日平均1~2時間、多い日で3時間程度でした。

勉強の方法

 基本的には「テキストを読んで、問題を解く」でした。間違いノートは作りませんでしたが、要点のまとめや問題を解くのにノートを使いました。問題集についていた解答用紙は2周目に使用するため、試算表や精算表の問題もノートに枠を手書きしました。

勉強の流れ

  • 勉強開始から4月末まで

 まずはテキストの①を読み、簿記の概要について学びました、このテキストは薄いので2~3日で読み終えました。その後テキストの③を読み、電卓の機能や使い方を学びました。テキストの③は簿記の問題も含まれていましたが、2級の内容も含まれていた為、手をつけずに、電卓の機能、操作に関する記述のみにフォーカスしました。四月中にテキストの②に着手しました。

  • 5月

 テキストの②は10日で合格るぞ…だったので、基本的に1日ずつ進めていきましたが集中していた日や金曜、土曜の夜などは2日分進めたため10日かけずに終了しました。テキストの②は絵も可愛く、内容も理解しやすかったので、勉強していて楽しかったです。2級用にも同じものを買いました。

 テキストの②が終了した後に問題集の①に取り掛かりました。この問題集はまるで講義を受けているかのように進めることができ、問題を解くたびに力がついていくのを実感しました。テキストでの知識もこの問題集のおかげで定着させることが出来たと思います。しかも本試験にそった作りだったので、解き方のポイントも大変参考になりました。ただ、問題集を1周したところで、以下の問題点が残っていました。

  • 試算表に時間がかかりすぎる
  • 決算整理仕訳に不安あり
  • 損益振替仕訳に不安あり

 試算表に時間がかかりすぎる点については、簿記検定ナビの簿記3級質問掲示板に対策を相談したところ、管理人のぼっちーさんよりアドバイスを頂きました。詳細は質問掲示板を参照してください。決算整理仕訳や損益仕訳についてはWebで調べて自分なりの理解を深め、問題を繰り返し解くことで克服することができました。

  • 6月から試験前まで

 この時期は試算表、精算表の問題、簿記検定ナビの仕訳問題対策を間違わなくなるまで繰り返し解きました。その後、サービスでもらった模試やTACの直前予想で本試験のシミュレーションを行い、この時点で90点前後の点数をとることが出来ていたので、合格には自信を持っていました。

 TACの直前予想は本当に買って良かったです、なぜなら第三問の貸借対照表と損益計算書の問題、第四問の有価証券利息、通貨代用証券について事前に確認する事が出来たからです。

試験日当日の1日の流れ

 簿記検定ナビに試験前日の過ごし方(→日商簿記検定 前日・当日マニュアル)が載っていたので、そこに書いてあったホットミルクは試してみました。

 翌朝は6時頃に起床し、模試やTAC直前予想で間違えた箇所をサイド確認し、後はのんびり身支度を始めました。その後、8時半頃に試験会場に到着し、トイレを済ませた後はテキストを開く事もせずリラックスして試験開始を待ちました。

  • 第1問:仕訳問題は量もこなしたので、自信を持って全問解く事ができました。
  • 第2問:簿記検定ナビの予想や、TAC直前予想にもあった通り、商品有高帳の問題でしたね。ただ、予想外だったのが「締めろ」という指示でした。とりあえず払出しに次期繰越は記述してみたのですが、解答速報を見ると一番下に合計が必要だったと知りました。ただ、今回そこは採点範囲外だったようです。
  • 第3問:貸借と損益の問題は少し予想外でしたが、TAC直前予想でやっていたので、落ち着いて解答することができました。減価償却累計額を建物~、備品~としてしまったのですがそこは○にしていただけたようでした(試験後、建物~、備品~としても○なの?×になるの?と質問掲示板に質問させていただきました。過去に○になったよと回答してくれた方がいらっしゃったので少し安心しつつ合っている事を願いました)
  • 第4問:これまた予想外の問題でした。金庫の中身?と動揺しながらも利札の仕訳や通貨代用証券を選び過不足の仕訳をしてみました。合ってるのか?と疑問に持ちながらもそれっぽい金額になったため少し期待していました。試験後、会場出口で第一問、第四問だけの解答速報がくばられていたので確認したところ、第一問も第四問も全て合っていたので嬉しかったです。
  • 第5問:普通の精算表の問題だったので、今までの練習通りに解く事ができました。

 第5問まで終えた時点で残り時間も30~40分あったため、第1問・第4問の解答と 第2問・第3問・第5問は合計値や当期純利益のみを計算用紙に書き写しました。その後全体を見直し、第2問の純売上高が間違っている事に気がつく事ができました。

管理人からとびさんへ追加の質問

 今回、勉強に使われた教材は他の方にもおすすめ出来ますか?
 はい。オススメ出来ます。特にプラス8点~とTAC直前予想は大変オススメです。
 とびさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
 得意な論点は減価償却、約束手形&為替手形です。苦手な論点は決算整理仕訳、損益振り替えでした。特に損益振り替えが苦手でしたが、私が納得できる記述で説明しているWEBサイトを見つけ、問題を繰り返し解くことで克服できました。
 ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
 まず勘定を覚えるために、単語カードの表に勘定名、ウラに読み方と属する分類(資産、負債等)を書いて、ノートに分類のエリアを作り、単語カードを振り分ける事をミスなくできるようになるまで繰り返しました。

 後は特別なことはしていないのですが、プラス8点~の問題集を解けば自然と力がついていくと思います。それと試算表の解き方は以前ぼっちーさんにご教授していただいた、仕訳を頭でして「現金」「当座」「売掛金」「買掛金」「受取手形」「支払手形」をT勘定で記載するやり方を繰り返し練習することです。

 今後は簿記3級をどのように活かす予定ですか?簿記2級・1級や税理士などの上位資格に挑戦される予定はありますか?
 先ずは日商簿記2級に挑戦しようと思っています。その後、簿記の勉強を楽しく感じたので1級にも挑戦するかもしれません。簿記2級をベースに中小企業診断士などの資格取得も目指そうかと思っています。

管理人コメント

 とびさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!勉強方法や試験日当日の様子などを具体的に書いていただきましたので、かなり内容の濃い合格体験記に仕上がっていると思います。満点合格の秘訣が随所に散りばめられていますので、受験生の方は色々と参考にしてみてください。

 まず、とびさんの勉強方法でいいなぁと思ったのは、頭を使って勉強されている点です。受験生時代の管理人がそうだったように、「漫然とテキストを読み、問題を解く」という人が結構いらっしゃると思いますが、WEBを上手に使って苦手分野を克服したり、単語帳を使って勘定科目を覚えたりと、「今の自分に必要な勉強は何か?」ということを常に考えて勉強されています。

 このように「暗記」ではなく「理解」中心の勉強をすることによって知識の穴が少なくなりますので、その結果、今回の第3問や第4問のようなイレギュラーな問題にも対応することが出来たのだと思います。

 日商簿記検定だけに限らず、資格試験は「得意分野を伸ばす勉強よりも、苦手分野を克服する勉強を優先する」ことが鉄則になります。とびさんのように、常に「今の自分に必要な勉強は何か?」ということを意識して勉強をするようにしてください。

とびさんが使われた教材&電卓のまとめ