本気になったら…専門学校の無料講座・無料模試を受けましょう!

  • 投稿者:ぴぽぴぽさん
  • 勉強形態:独学
  • 受験回数:1回
  • 勉強期間:約5か月

受験の動機

 もう一度、仕事に就きたいと考えている30代です。学歴・資格・キャリアと芳しくなく、あるのは年齢だけ。そのうえ子供有りなので、きっと就職は前途多難。「とにかく今できることをしよう!」と思い、受験を決めました。簿記のボの時も知らないところからの出発でしたので、まずは手始めに3級から挑戦することに。

使用教材

 無職なので自由になるお金はあまりありません。いかに現金出費を抑えて、効果をあげるかを重視しました。

  • 使用テキスト
  • 日商3級簿記 最短集中ゼミ―まったくはじめてでも3級楽勝!(知人より譲り受ける)
  • 日商3級簿記 精選問題集―これだけやれば必ず合格!(知人より譲り受ける)
  • 合格するための過去問題集日商簿記3級(最新版を図書カードで購入)
  • 使用電卓
  • CASIO DH-12VT(割引を利用し、¥1,400くらいで購入)
  • その他、隙間時間に利用したもの
  • 知識ゼロからの簿記・経理入門(図書館を利用)
  • 電卓パーフェクト活用マニュアル(図書館を利用)
  • マンガでわかる簿記入門(図書館を利用)
  • 簿記検定ナビ仕訳問題

勉強時間とスタイル

 幼稚園児と未就園児がいるので、日中に勉強時間の確保は無理でした。夜は子供達を寝かしつけつつ、自分も一緒に寝てしまい、早朝4時起床。5時半までの1時間半を勉強時間に充てました。とはいえ、時には朝まで寝てしまう日もあり…。

 また、子供が起きていると危ない家事(アイロンがけ等)がたまっていれば、それらをこなして時間がなくなり…。勉強中でも、子供が起きてくると中断せざるを得ませんでした。わからないことで悩むより、思うように進まないことが悩みの種でした。

  1. テキストはとにかく最後までさらっと読み、全体像と試験範囲を確認。
  2. 練習問題を解く。解けなければ、その問題の範囲のテキストを読む。
  3. 問題集をひととおり終えた後、過去問を解く。
  • 1回目は時間を気にせず、わからなければ解答を見ながらでも解く。
  • 2回目は目標タイム内に解く。この時点ではボロボロの結果…。
  • 3回目は多少、正答率が上がる。
  • 4回目以降は解けなかったところだけ。
  • 各回とも間違えた問題にチェックを入れておく。
  • 得点を大問毎に一覧表にメモり、要復習箇所の把握の参考に。(間違いノートを作っている時間も惜しかったので…)

 試験1ヶ月前に、資格学校の無料講座と無料模試を各1回ずつ利用。

試験日の1日の流れ

  • 前日

 子供が突然体調を崩し、看病であまり眠れませんでした。

  • 5:00

 起床。家族の朝食と昼食を準備。自分のみ朝食を済ませ、子供達を夫にまかせて出発。会場への移動中は、前日あまり眠れなかったので寝る。

  • 8:15

 会場着。まずトイレに行く。その後、受験机のガタつきを持参の厚紙を敷いて直し、受験票を机に持参のセロテープで貼る。試験開始時刻までは、最後まで得点の悪かった過去問の解説を読む。

  • 試験開始~終了まで

 まず、解答用紙をさっと見た後、問題用紙をさっと見る。1→2→5→3→4の順で、時間のかかりそうにない問題から手をつけることに。5の精算表はいつも一回で集計が合わないので、集計以外を先に済ませて3へ。3はひととおり最後まで解く。これも集計が合いませんでしたが、4に進む。4のわかるところだけを記入した後、3を見直す。次に5を見直す。

 この時点で、3と5の集計が一致したので、合格が見えてきました。残った時間で、特に配点の大きい1を注意して、全問を見直す。まだ、時間が残っていたので、4のわからなかったところを考えました。残り時間をぎりぎまで使い、最終的には解答欄を全部埋め、提出。「たぶん合格点はクリア!」という手応えを残して、帰宅。

最後に

 自分には1日の中で、早朝の最大1時間半しか集中できる時間が全くない!という緊張感が、集中力と持続力を高めることになったと思います。

 また、資格学校の無料模試は、まとめて2時間を確保することができない私にとって、本試験でどのように時間配分をするかを考えさせられた貴重な経験となりました。後に、満点合格だったことを知り、模試の経験を活かせた結果と実感しました。

管理人からぴぽぴぽさんへ追加の質問

 今回、勉強に使われた各教材に点数をつけるとしたら何点ですか?また、他の方にもおすすめ出来ますか?
①テキスト・練習問題集 50点
②過去問題集 90点
③知識ゼロからの簿記・経理入門 70点
④電卓パーフェクト活用マニュアル 60点
⑤マンガでわかる簿記入門 60点

 テキストは、なるべく新しいものを使った方が良いと思います。個人的なおすすめは②で、解説が詳しくてわかりやすかったです。

 あと、解答用紙がダウンロードできたので、反復演習に便利でした。③~⑤は、私のような簿記初心者・電卓不慣れな方には、機会があれば…というところです。

 今回、勉強に使われた電卓(CASIO DH-12VT)は他の方にもおすすめ出来ますか?
 不満点は特にありません。こんなに電卓を使い込んだことは今回が初めてでして、この電卓しか知らないので…。
 ぴぽぴぽさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
 得意な論点は「小口現金」です。最も生活臭を感じられたせいか、馴染みやすくすぐに覚えられました。

 一方、苦手な論点は「決算仕訳」です。特に、問題文が長いと貸方・借方がわからなくなってしまうので、時間をかけてでも、丁寧に途中の仕訳や、資産・負債・純資産のボックス図を書くようにしました。今回の試験では第4問がまさに苦手分野でしたが、これで乗り切りました。

 資格学校の無料講座と無料模試について、もう少し詳しく教えて下さい。
・無料講座について
 2時間で、第1問・第3問・第5問の重要点を講義→演習→解説という流れで進められました。密度が濃く授業スピードが早めでしたので、ひととおりテキストを読んでから参加した方が理解しやすいと思います。

・無料模試について
 本試験と同様に2時間で、資格学校の試験予想問題を解きました。その後、解説が1時間。順位やこれからの勉強の進め方を書いた模試の分析結果ももらえました。模試中は、電卓をバシバシ叩く人がいて圧倒されました。そういった点でも、本番の雰囲気を味わえてよかったです。

 ちなみに参加後、勧誘や電話があるのでは…とびくびくしていましたが、1度もありませんでした。

管理人コメント

 ぴぽぴぽさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!

 ぴぽぴぽさんは、専門学校(おそらく資格の大原さん)の無料講座と無料模試をうまく利用されていますが、強引な勧誘はありませんし、その後にしつこく電話がかかってくることもありませんので、独学受験生の方には是非見習っていただきたいポイントです。本試験の前に「試験の雰囲気」を体験しておくのは、大きなアドバンテージになると思います。

 あとは、ぴぽぴぽさんもおっしゃっていますが、テキスト・問題集は最新のものを使うようにしてください。最近では、償却債権取立益や貸倒引当金戻入が試験範囲外になったりと、ちょくちょく改正が入っていますので古い教材を使うことはおすすめしません。

 最後に、間違いノートについて「時間がないから作らない」という話しをよく聞きますが、間違いノートは細切れの時間を有効活用するためのツールですので、個人的には「時間がない人こそ間違いノートを作るべき」だと思います。

 作る時・使う時のポイントは、「なるべく時間をかけずに、シンプルにまとめる」「とにかく何度も目を通す」の2点です。決して時間をかけて丁寧に作るものではありませんので、上記の2点を常に意識して取り組むようにしてください。

ぴぽぴぽさんが使われた教材や電卓のまとめ