カテゴリー: 簿記2級

  • 第136回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.118

    パブロフ簿記と簿記検定ナビのいいとこ取りで短期&一発合格!

    • 投稿者:はとりさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約1か月

    はじめに

     私は商業高校出身です。(ですが、情報処理系でしたので簿記は苦手でした)3級は在学中に取得しましたが、数字に強い苦手意識を持っており、恥ずかしながら20代の今でも1ケタの足し算をコッソリ指で折って数えることをしている位、とにかく計算や数字が苦手でした。

     このまま、「自分は数字がだめなんだ」マインドに洗脳されてしまうと焦り、2014年の目標として簿記1級を取得し、日経新聞をそつなく読めるかっこいい女性になりたいと思って、数年ぶりに簿記検定を受けようと思い立ちました。

     私は、リサーチなしに物事を進めてしまう癖があり、2級を飛ばして1級を取得しようと通信教材を申し込んでしまいました。(これが2013年の11月下旬の話です)

     当然のことですが、1級のテキストの言葉が全く理解できず、年明けまでだらだらと勉強しておりました。元々、2級と1級の内容の乖離が激しいと聞いていたので、1級から勉強しても問題ないという甘い考えでした。

     モチベーションも下がり、このままでは一生1級にも受からないと思い、2月23日に行われる2級の試験を受けて、下地をきちんと作ろうと思い立ちました。

     貴重な年始年末休みもぼんやり過ごしており、結局、検定申し込み期限の3日前に滑り込みで検定代金を支払い、本屋でテキストを買って、1月中旬より心機一転、2級の学習を始めました。

    使用テキスト

    • 簿記教科書 パブロフ流でみんな合格日商簿記2級 商業簿記 テキスト&問題集
    • 簿記教科書 パブロフ流でみんな合格日商簿記2級 工業簿記 テキスト&問題集
    • ドンドン解ける! 日商簿記2級過去問題集 ’13~’14年版
    • iPhoneアプリ パブロフ簿記2級 商業簿記
    • iPhoneアプリ パブロフ簿記2級 工業簿記
    • 簿記検定ナビ様が無料配布してくださっている簿記2級・仕訳問題対策

    勉強方法

     まずは、10日間で商業簿記と工業簿記のテキスト&問題集を読み込み、単元ごとの練習問題を解きました。通勤時間が往復で3時間弱ありますので、電車内ではとにかく読みます。(座ると寝てしまうため、立って読んでいました)

     仕事の昼休み等の隙間時間には、アプリで勉強をしていました。商業簿記のアプリは仕訳問題がたっぷり入っておりますので、1分でも時間ができたらアプリを起動て仕訳を解きまくりました。

     簿記検定ナビ様でも言われております「仕訳を制する者は、簿記を制する」という名言を胸に刻み、ゆっくり急げの精神でひたすら仕訳を繰り返しました。

     工業簿記のほうは、手を動かすことが基本であるとテキストに書かれていたため、朝7時からカフェで1時間弱、演習を重ねました。工業簿記のほうはとにかく仕掛品と加工費のBOXを書き、シュラッター図を書きまくりました。

     テキストが一通り終わりましたら、テキスト特典の実践問題6回分を出版社様のホームページからダウンロードして解いていきました。本支店会計の財務諸表作成はもとより、久しぶりに見る精算表・貸借対照表・損益計算書に、最初は0~6点しか得点できないというひどい出来でした。

     しかし、残された時間が少ない上に、インプットよりもアウトプット重視の学習を大切にしたかったため、解説を読みとにかく手を動かし続けました。

     休日は2~3回分まとめて解き、最終的に実践問題6回分を3回転させました。それでも、間違えるポイントは同じところでしたので、きちんと頭で理解していないところもありました(涙)

     2月に入ってからは、過去問に取り組みました。時間的にきつい時もありましたが土日は6~7時間座って勉強しました。(平日の飲み会などは断らず、遊びにいっていました(笑)陰で努力する自分かっこいいとすごい厨二脳です^^;)

     15回分入っている過去問題集を購入しましたが、1回転終わったときには、試験まで残り10日ほど。このままやみくもに2回転するのはどう考えても時間が足りませんので、簿記検定ナビ様やパブロフ簿記様のブログ、他の簿記サイトも見て回り、各所が出している出題予想と自らの苦手論点(本支店会計、清算表作成、工業簿記の勘定連絡、CVP分析、費目別計算、個別原価計算)の過去問部分を大量にコピーして、最低3回、最高で8回解きました。

     本支店会計特有の処理(内部利益控除)は繰り返し解いても間違えていたので「これだけは覚えておけメモノート」を作りました。(すごいざっくりした暗記メモになりました)

     仕訳についても、よく間違える仕訳はノートにまとめておきました。点数にはこだわりませんでしたが、最終的には90点以上とれるようになっていました。

    重要論点まとめノート1
    重要論点まとめノート1
    重要論点まとめノート2
    重要論点まとめノート2
    重要論点まとめノート3
    重要論点まとめノート3
    重要論点まとめノート4
    重要論点まとめノート4

    試験前日

     前日は総仕上げとして、簿記検定ナビ様配布の予想問題を試験開始と同じ時間(13:30~15:30)で解いてみました。結果は36点。もう一気に奈落の底に落ちた気分でした。こんなに頑張ったのに、初めて見る問題だと36点しか取れない自分に腹が立ちました。

     同時に、過去問を繰り返し解きすぎた影響(解答を覚えてしまう。短期記憶力が良いほうなので、覚えるのは得意です)が出ており、「問題を理解すること」という本質を見失っていることに気が付きました。

     思わず、簿記検定ナビ様の掲示板に泣き言を書き連ねてしまいましたが、田口様がすぐお返事を下さり、

    「本番じゃなくて良かった。本試験では問題文や答案用紙のチェックをきちんとやろう」と前向きに考えて、残り1日を過ごしていただければと思います。

     とアドバイスを頂き、心がふっと軽くなりました。そうだ、本番は明日であり、本番でこの点数を取らなくてよかった、間違えた部分=自分の悪い部分や弱点が分かってよかったではないかと、ポジティブにとらえました。

     しかし、やはりすぐに気持ちを切り替えることが容易ではなく、夜は仕訳問題を軽く片づけ、マンガを読んで寝ました。

    試験日の1日の流れ

     試験当日はいつも通り5時に起床しました。起きてすぐ、本支店会計(問3)を3回、工業簿記(問4、5)を3回解きました。合わせて仕訳問題で何度も間違えた問題を解きました。

     会場は自宅から40分ほどのところにありましたが、早めの到着を心がけ1時間前には会場に入りました。(電車が遅れており、早く出て本当によかったです)電車内では簿記アプリをやりました。大学で受験だったため、大学構内を少し見学させていただき、ラウンジのようなところで仕訳問題を解きました。

     会場は100人位入れる大きな講堂で行われ、試験官が妙齢の女性2名と、女子高生(!)1人でした。受験者は老若男女で、近隣の高校生もまとめて受験しているようで5名ほど同じ制服を着た子たちがおしゃべりしていました。

     雰囲気も全くピリピリしておらず、のんびりとマイペースな雰囲気が漂っており、自身も持ってきたテキストを見直したり、ノートをチェックしたりと開始前から落ち着いておりました。

     試験問題を配られ、名前を書くように指示された際にさらっと解答用紙から問題を予測します。問題を解く順番は1→4→5→2→3とすでに決めていました。見る限りこの順番でよいだろうと決め、試験開始後、ざっと問題をチェックしてから、問1から解き始めました。

    • 試験開始!

     問1の(3)を見て「絶対この問題で受験生を動揺させようとしているぜ、商工会議所は!」と余裕をかましつつ、問題を潰して行きました。

     問4は問題なく終わり、問5に取りかかりましたが、自信がない論点が来てしまい、10分ほどねちねち検算していました。不安は取りきれないので、問2、3が終わってからもう一度見直すことにして、問2と3に取りかかりました。

     ほぼ予想されている問題がピンポイントで出題してくれたおかげで、特に焦ることもなく1時間ほどで問題を解き終わることができました。問2で伝票会計(大好きな論点←簡単だし、下書き用紙がいらないので)が出てくれたことが、心の負担が軽くなった要因だと思われます。

     試験中、隣の受験者の独り言と舌打ちが若干気になりましたが、とにかく目の前に集中しました。ある程度、こういった人を予測しておりました。また、電卓の音がとってもうるさいという情報も見かけましたので、覚悟しましたが自分が一番うるさかったというオチです(笑)退出者も少なく、全体の2割程度位でした。

     しっかり見直しし、時間いっぱい使って試験終了です。試験後はネットで解答速報を見つつ、自己採点で86点か92点だと確信して、ウキウキしながら帰宅しました。

    合格発表

     3月11日が合格発表の日でした。受験番号を控えておりましたが、ネットで確認するのを失念し、帰宅後に商工会議所から封書が届いているのを見て一気に心臓がバクバクしました。成績表が届くとは思っていなかったのですが「合格」の文字をみて安心しました。

     ただ、問4が0点で結果的に72点ですれすれ合格でした!仕訳問題でしたが、得意分野だったはずなのに納得できないと思い、その日のうちに10回解きなおししてしまいました(笑)結果的にぎりぎり合格でしたが、論点ごとの内容はしっかり理解できていると認識しておりますので、とてもうれしかったです。;

    最後に

     1か月で勉強して合格するのは、正直申し上げてとても気力を使う勉強方法です。書店やネットには「○日間で合格!」と短期間で勉強して合格できたことをアピールすることが流行っておりますが、「1日に何時間勉強しなければいけないか」を考えるとタイトルに偽りあるのでは?と思うはずです。

     私はアフター5も遊ぶ時は遊び、モチベーションが低い時には漫画を読んでしまっておりましたが、集中する時には集中するように努めました。何事も「メリハリ」が大事だと思うからです。ダラダラ勉強していると時間をかけた割には理解度は低く、時間の無駄になってしまいます。

     また、直前でとてつもない点数を取っても、「今まで勉強してきた自分を信じて、最後まであきらめないこと」がとても重要だと再認識致しました。

     簿記検定ナビの田口様、このサイトに出会っていなければ試験に落ちていたと思います。掲示板であたたかいアドバイスを頂いたことは、本当に感謝しております。素敵なサイトを作ってくださってありがとうござます!今後とも、お世話になりますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。

     今回は問題にも恵まれ、合格しましたが「合格」することが目的ではなく、きちんと「何を問われているのか」と理解することに重きを置きました。私の最終的な目標である簿記1級を取り、「日経新聞を楽しく読む」事に一歩近づけました。

     ですが、やっぱり「合格」という言葉はとても甘美で最高の響きです。これから勉強する方、一緒に楽しく学んでいきましょう!いくつになっても勉強ですね!

    管理人からはとりさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた教材に点数をつけるとしたら何点ですか?また、他の方にもおすすめ出来ますか?
     教材の点数としては95点です。超基礎から漫画で理解できますので、オススメです。ただ、最近の本試験の傾向を鑑みるともう少し応用論点が載っていると安心かなと感じました。他の方、特に図や漫画で視覚的に理解したいと言う方には特にオススメできます。
     今回、勉強に使われた電卓(SHARP EL-G37)は他の方にもおすすめ出来ますか?
     電卓はオススメです!!高いですが、それだけの価値はあります!数字の液晶が見やすくてオススメです。女性には少し大きいので最初は慣れないかもしれませんが、じきに慣れます。慣れると他の電卓は使えないと思います~っ!

    SHARP EL-G37
    SHARP EL-G37

    管理人コメント

     はとりさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!通勤時間や昼休みなどの細切れの時間を有効活用して勉強するスタイルは、勉強時間を捻出するのが難しい社会人受験生にぜひ参考にしていただきたいです。

     細切れの時間の使い方は、はとりさんのようにテキストを読み込んだりスマホアプリで復習するのも良いですし、まとめノート・間違いノートに目を通すのもアリです。とにかく、ダラダラして過ごす時間を極力減らすように心がけてください。

     また、簿記の勉強は「広く深く」対策するに越したことはありませんが、勉強期間が短くて十分な勉強時間を確保することができない場合は、はとりさんのように範囲を絞って「狭く深く」対策するのも作戦のひとつだと思います(もちろん自己責任で)。

     例えば、日商簿記検定2級の第3問で本支店会計が2回連続で出題される可能性はかなり低いので、本支店会計が出題された次の回を受験する場合は本支店会計をばっさり切る…みたいな感じです。このへんのさじ加減は自分が受容できるリスクとよく相談して決めてください。

    はとりさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第136回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.117

    ネットスクールのSNS(学び舎)は受験生の強い味方だと思います!

    • 投稿者:tak-ichiさん
    • 勉強形態:専門学校(通信)
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約3か月

    3級から2級へ向けて

     135回の3級合格発表前から2級の勉強をしていました。2級の勉強を始めたきっかけは、どんな業種・職種でも会社の数値を把握しておく必要があると思ったことと、当時、転職活動中で簿記がかかわる職種につきたかったからです。

     ただ、2級の勉強は予想以上に難しく、3級を独学で勉強していたつけが回ってきたのか理論の部分が分からないこともあり、工業簿記の途中で勉強がストップしてしまいました。

    通信教育を受ける

     このままでは、目標とする2級に合格できないと危機感を覚え、通信教育を探すことにしました。転職活動しながらの勉強なので、自宅できちんと勉強したいと思い、3級からテキストを使っていたネットスクールのWEB講義を受講することに決めました。

    通信教育の恩恵

     ステマじゃないですが、結果的にネットスクールのWEB講義を受講して良かったと思っています。よく分からなかった理論に関しては3級のことを踏まえていただいたので頭に入りやすかったですし、LIVE講義(平日夜)に参加できたのでその場で先生に直接質問できたりしてかなり助かりました。

     独学ですと質問・疑問が浮かんでも、ネットを調べるだけで半端無く大変ですし、かつ自分が納得できる答えにたどり着くのは難しいです。質問の答えもとても分かりやすく、頭に入ってきやすかったです。

    仕訳は簿記検定ナビ

     3級は簿記検定ナビで仕訳対策を行って点数が取れるようになったので、2級でもお世話になりました。3級と2級では各問題の点数配分は変わりますが、第1問の20点配分だけは変わらないので、ここで16点以上取ることを目標にしました。

     簿記検定ナビの仕訳問題対策は過去の仕訳類似問題が一番豊富なので、得意分野・苦手分野が洗い出しができるのがいいです。年末年始は徹底的に問題を解いて苦手分野の洗い出しをして、間違いノートを作成しました。おかげさまで、模試や本番でも16点以上取れる力がつきました。

    途中で挫折

     本支店会計でどうしても点数が取れず、正直受験をやめようかとも思いましたが、そんなときにネットスクールのSNSが助けてくれました。一緒に勉強している受験生がいろいろと相談に乗ってくれたり励ましてくれました。独学では絶対にあきらめていたと思います。

    直前期

     直前期は解き方の講義を受けながら、基礎の部分でかけている部分を補完していました。基本的にはテキスト・解答用紙をコピーして、間違っていたら色ペンで直接書き込みました。何回も間違えるところは、間違いノートにまとめていきました。

    間違いノート1
    間違いノート1
    間違いノート2
    間違いノート2

    試験日の1日の流れ

    • 9:30

     起床。シャワーを浴びる。寒いので、ストーブをガンガンたいて体が冷えないようにする。

    • 10:00

     持ち物の最終確認。風邪が流行っていたのでマスクとポケットティッシュを持参することに。

    • 10:10

     試験会場の場所と周りにコーヒーショップがあるかを確認する。

    • 11:00

     出発。

    • 11:20

     昼食。ハンバーガーで済ませる。

    • 11:50

     コーヒーショップにて、コーヒーを飲みながら間違いノートの見直し。

    • 13:00

     試験会場到着。全部で300人くらいで、各教室は約30人ほど。一番前の席で周りが視界に入らなかったので気が楽になる。念のためトイレに行き、戻ってきてから筆記用具の準備と電卓を適当に叩いて指を慣らす。

    • 13:41

     説明後、試験開始。緊張しているせいか、うまく書けない。第1問→第4問→第5問と解く。考えさせられる問題もあり、ここで1時間弱経過。第2問で時間を浪費してしまったが確実に解き、第3問へ。

     全て解き終わった時点で10分残っていたので、メモ紙に自分の解答を書き写しながら答えをチェックする。仕訳で勘定科目の書き忘れがあり、チェックして良かったと思う。

    • 15:41

     試験終了。解答回収時に第2問の合計の桁が一つ多いこと、また第3問の回答欄を1個書き忘れていたことに気づく。痛恨のミス…。さらに試験終了後、試験会場の外で配布されていた模範解答を見て、第1問の問4の仕訳ミスに気付く。

    • 16:30

     ネットスクールの解答速報で答え合わせ。自己採点の結果は82点だったが、心配だったので他社の解答速報もチェックする(結果はだいたい同じだった)。

    試験結果

     無事に合格できました。やはり通信というか、他の方の力を借りることが、合格への近道になることを実感しました。年始から転職先で働いていますが、以前に比べると財務諸表を少し読めるようになりましたし、説明を受けてもすぐに頭に入るようになりました。

     今は1級の勉強をしています。日商簿記の最高峰への挑戦と同時に、自分をさらにブラッシュアップするためです。

    管理人からtak-ichiさんへ追加の質問

     ネットスクールの講義の良かったところと、良くなかったところを具体的に教えていただけますか?
     テキストのみだと、目からしか情報が入ってきませんが、講義を受講することによって目と耳で理解することができます。また、講義は単なる説明ではなく、試験・実社会で使える理論も随所に散りばめられていたので良かったです。

     さらに、LIVE講義の開始時間が夜だったので、平日の仕事終わりにきちんと勉強できる点が大きかったです。LIVE講義を見逃しても受講期間中であればオンデマンドを追加費用無しで見れるので、復習や直前の最終チェックにも有効活用できました。

     また、LIVE講義の他に解き方の講義もあり、試験でどのような解き方を行うか分かりやすく指南してくれました。こちらもオンデマンド配信があるので、いつでも何回も繰り返して見れるのがいいと思います。

     あえてよくなかったところをいうと、混雑するとたまに回線がフリーズすることがあるくらいかなと思います。

     何の教材を使って、どのように勉強しましたか?
     教材は「サクッとうかるシリーズ」「過去問 出題パターンと解き方」「ラストスパート模試」を使用しました。「サクッとうかるシリーズ」は独学向きではありますが、全ての論点を完ぺきにカバーしているわけではないので、足りないところを「過去問 出題パターンと解き方」「ラストスパート模試」で補いました。
     ネットスクールの質問掲示板やSNS(学び舎)についてもう少し具体的に教えてください
     質問掲示板やSNSは私にとっては大きい武器になりました。WEB講義の時間中にもチャット機能を使って質問できますが、復習のさいに出た疑問点をすぐに質問できる点が非常に良いと思います。質問に対する答えも親切で、さらに疑問が出てきた場合は再質問もOKです。質問に対するレスポンスも早いと思います。

     また、同じ受講生の質問を見ることによって、自分ならこう思うとか、こういう視点があるのかなど勉強にもなります。使う使わないは自由なのですが、使ったことによって、自分の学力が向上したと思います。

     今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。またその電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     3級はCASIOを使用していましたが、2級の勉強からSHARP EL-N942に変えました。買い替えた理由は、このタイプの電卓を勧められたのと、買ったCASIOの電卓はメモリ機能が特殊で使いにくかったからです。

     CASIO→SHARPということで、はじめのうちは打鍵リズムなどに違和感がありましたが、使い込むうちに慣れてきて叩きやすくなりました。現在は、会社でも同じ型の色違いを使っています。

     本支店会計が苦手だったとのことですが、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     本支店会計は、最初は20点中6点ぐらいしか取れませんでした。解き方や理論は一通りわかっているつもりのに、点数に絡めることができないのが悔しかったです。

     そこで、いったん自分が解いた本支店会計の問題と解答用紙・下書きを見直して、自分がどんな間違いをしているのかを徹底分析しました。正答から自分の誤答を差し引いて、問題文の数字を逆算して、けた間違いなのか、足し忘れなのか、単純ミスなのかなど、何のミスをしていたのかをチェックしました。

     その結果、転記の際に本店のみの記入・支店のみの記入を合算し忘れたり、売上原価の記入(評価損・棚卸損)で必ず間違えてしまうことが判明しました。

     そこで、自分で「ちょっと待て 転記の前に 合算だ」という合言葉を作り、問題を解くように心がけました。合言葉で問題点を意識することにより、常に14点~16点が取れるようになりました(満点は一回も取れませんでしたが、他の問題でリカバーできると思ったので、ここまで取れればOKと思いました)

     本支店会計に限ったことではないのですが、点が伸びない場合はまず自分の誤答を分析して、理論が足りないのか、単純ミスが多いのか、問題数をこなす量が少ないのかを考えるといいと思います。

     tak-ichiさんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
     模擬試験の点数が伸び悩んだ時、試験を受けるのをやめようかと思ったこともありましたが、SNSで同じ講義を受けている仲間や先生からアドバイスをもらってなんとかモチベーションを維持することが出来ました。

     その後、勉強が進むにつれてある程度、点数が取れるようになるとモチベーションで悩むことはなくなりました。なので、早い段階で得意分野を作るとよいと思います。私の場合は、商簿は仕訳(簿記検定ナビでムキムキに鍛えられました)、工簿は本社工場会計については自信を持っていました。

    管理人コメント

     tak-ichiさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!通信講座(WEB講座)のメリット・デメリットを分かりやすく書いていただきましたので、受講を考えていらっしゃる方はぜひ参考にしてください。

     通信講座(WEB講座)のメリットは、居住地や仕事の関係で学校に通えない方でも質の高い講義を受講できる点、あとはtak-ichiさんもおっしゃっているように、他の受験生と切磋琢磨して合格を目指せる点の2点が大きいと思います。

     独学ですと周りに受験生がいないことが多いので、1回モチベーションが下がってしまうとそのままフェードアウト…ということがよくありますが、ネットスクールのWEB講座には受験生専用のSNSがあり、受験生の勉強を先生や運営事務局のスタッフがサポートしてくれます。

     また、他の受験生とも気軽に交流できるので、気の合う仲間と互いに励まし合って合格を目指すことができます。

     なお、各専門学校の通学講座や通信講座(WEB講座)については、簿記検定ナビの簿記の専門学校を徹底比較ページに情報をまとめましたので、興味のある方は一度ご覧ください。

    tak-ichiさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第136回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.116

    まとめノート・間違いノート・質問掲示板を有効活用しました!

    • 投稿者:レイさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:2回
    • 勉強期間:約8か月

    はじめに

     簿記の勉強を始めたのは、税理士事務所に就職したのがきっかけでした。当時簿記3級の取得が義務付けられ、当時も簿記ナビさんの情報を活用させて頂き、3ヶ月の勉強期間で独学で合格しました。

     今回は簿記2級を取得するにあたり、簿記ナビさんの掲示板を使って質問をさせて頂いたり、簿記ナビさんでご紹介されていた予想問題集がよく当たったりと、何かとお世話になったので、感謝の気持ちを込めて合格体験記を書かせて頂きたいと思いました。

    使用テキストについて

    第135回受験時

    • 合格テキスト 日商簿記2級 商業簿記 Ver.7.0
    • 合格トレーニング 日商簿記2級 商業簿記 Ver.7.0
    • 合格テキスト 日商簿記2級 工業簿記 Ver.6.0
    • 合格トレーニング 日商簿記2級 工業簿記 Ver.6.0
    • サクッとうかる日商2級商業簿記テキスト
    • サクッとうかる日商2級商業簿記トレーニング
    • サクッとうかる日商2級工業簿記テキスト
    • サクッとうかる日商2級工業簿記トレーニング
    • 合格するための過去問題集 日商簿記2級 ’13年11月検定対策
    • 20日で合格るぞ! 日商簿記2級 光速マスターテキスト 商業簿記(頂きもの)
    • 20日で合格るぞ! 日商簿記2級 光速マスターテキスト 工業簿記(頂きもの)

    第136回受験時

    • 簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記2級 商業簿記 テキスト&問題集
    • 簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記2級 工業簿記 テキスト&問題集
    • 第136回をあてる TAC直前予想 日商簿記2級
    • 日商簿記2級 第136回対応 ラストスパート模試

     他にも2~3種類の教材を購入しましたが、私には合わなくて殆ど使いませんでしたのでここでのご紹介は割愛させて頂きます。電卓は、簿記ナビさんでご紹介されているCANON HS-1220TUGを使いました。

    テキストについて

     3級時に主に使用していたTACの「合格~」シリーズは内容が難しく、殆ど意味がわからなかったので、「サクッとうかる~」シリーズを買い直しました。2級を独学で勉強するにあたり、私が主要教材として使ったのは「サクッとうかる~」シリーズでした。(これで、各単元の概要を理解しました。)

     また、既に2級を取得されている方から頂いた「光速マスターテキスト」は、工簿の「仕損・減損」「工程・組別・等級別 原価計算」の単元が非常に分かりやすく、重宝しました。

     しかし、情報量ではTACの「合格~」シリーズに勝るものはなく、また、試験の難易度も「合格~」レベルの内容を問われていることが多かったため、「合格~」シリーズはテキストの購入は必須だと感じました。(実際、工簿の「材料福費」などは、「合格~」シリーズが1番詳しく載っていたように思います。)

     135回は残念ながら不合格になり、その後仕事が忙しくなり、12月は全く勉強ができませんでした。136回に向けて試験勉強を再開したのは1月の半ばくらいからでした。

     2級の内容をかなり忘れていたことと、ネットでの評判が良かったこともあり、136回の試験勉強の際には「パブロフ」のテキスト2冊を購入し、商簿工簿それぞれを1週間で1冊終わらせるように復習しました。

     今までに持っていないテキストを改めて買うのは無駄かと思いましたが、「分かった気」になっていたところや、「こんなの初めて知った!」というところも多く、買って正解だったと感じました。(非常にわかりやすく、面白いテキストなので、受かった後でも読み返すと思います。)

     たくさんの参考書を所有したイメージがありますが、それぞれのテキストにわかりやすい所・わかりにくい所があり、わかりにくい所を補完するために別のテキストを読むのは、私にとっては有意義なことでした。

     そして136回に受かった今だから言えることは、「予想問題集をやっておいてよかった」ということです。「ラスパ」と「当てる」は、無駄を覚悟で2冊買って、2冊とも全ての問題を時間を計って解きましたが、本番で殆ど同じ問題を見た時には「こうも当たるものか」と驚きました。

     特にTACの「当てる」は第1予想以外(第3予想やプラスワン予想)からも多く出ているみたいなので(実際、136回の第5問は第3予想の類似問題でした)この2冊はやっておくことをおすすめします。「ラスパ」は、試験当日の過ごし方のヒントや電卓術も書いてあり、何かと重宝しました。今回の私の場合は、予想問題集をやっていたおかげで受かったと言っても過言ではありません。

    試験前の過ごし方
    試験前の過ごし方

    電卓テクニック
    電卓テクニック

    勉強方法とその流れ

    • 「サクッと~」シリーズのテキストを読んで内容を理解する
    • 「サクッと~」のトレーニングを解く
    • (理解力があまりなかったため、ここだけで半年ぐらいかかりました(^_^;))

    • 【平日】簿記ナビさんの仕訳過去問100回~134回を解く(1日最低2回分は解きました。半月ぐらいかかりました)
    • 【休日】TACの過去問を解く(休日1日2題を時間を計って解きました。120分×2回+答え合わせ諸々2時間×2回=合計8時間くらい勉強しました)

    • 135回本番(不合格)

    • 簿記から離れていた期間(試験終了~1月半ばまで)

    • パブロフ商簿(1週間)
    • パブロフ工簿(1週間)

    • 2/08~1週間 ラスパを解く
    • 2/15~1週間 TAC当てるを解く

    • 2/22 予想問題でできなかった問題の解き直し

    • 136回本番(合格)

     苦手なところは、まとめノートを作りました。作る時に工夫したのは、「自分の言葉で書く」ということです。(テキストの言葉を丸写ししないという点には特に注意しました。)

    まとめノート1
    まとめノート1

    まとめノート2
    まとめノート2

     また、予想問題集に取り組んだ際は、間違いノートも作りました。その間違いノートは「【どんな分野の何を問う問題について、どんな考え方を使って解く】ということを忘れていた」ということを、1問1問メモしました。「どんな分野の何を問われていたのか」をしっかり理解することで、ミスの原因が分かり、点数も飛躍的に上がりました。

     特に135回は過去問をこなすことで手一杯で、復習に十分時間を掛けられなかったので、136回の時は、問題の意味を理解することに1番時間をかけました。

    間違いノート1
    間違いノート1

    間違いノート2
    間違いノート2

    問題の解き方手順1
    問題の解き方手順1

    問題の解き方手順2
    問題の解き方手順2

     上記の勉強法とは別件ですが、簿記ナビさんを始め、各書籍の質問掲示板などを使って質問することも非常に有効的でした。

     自分以外の人に「どんな問題について、どういう考え方をして解いたら間違えた。どこの部分の考え方が間違っているのか」を上手く伝えるように質問することで、解答をくださった方のおっしゃっている意味がよく分かり、結果的に不明箇所に理解に繋がりました。

     また、質問文を考えているうちに自己解決したこともありました。不特定多数の方が見られる場所に質問をすることは、「分からないところを分からないままにしない」「何がわからないかをきちんと考える」ためにも、とても重要なことだと痛感しました。

    苦労したこと、モチベーションの維持について

     業務時間が不規則であったり、元々身体が弱く、頑張り過ぎるとすぐに体調不良を起こすため、仕事と体調管理と試験勉強の3つを両立させることが1番難しかったです。

     それでも絶対に取ろうと決心し、モチベーションを維持させることができたのは、私の周りの皆さんが2級を既に持っていたからです。「私は事務職志望なのに、他の人よりスキルを持っていないんだ」という危機感から、「絶対に合格したい」という強い気持ちが湧きました。

     1回目の試験で落ちた時には、もう諦めようかと思いましたが、「ここまで勉強したんだから、合格するまで頑張ろうよ」と励ましの言葉を頂き、再び挑戦する気持ちになれました。友人や職場の方々、家族など、多くの方に支えて貰ったからこそ合格できたんだという感謝の気持ちでいっぱいです。

    試験日の1日の流れ

    • 00:00~08:30:睡眠
    • 08:30~10:30:工簿見直し
    • 10:30~12:00:出発準備
    • 12:00~12:30:出発(12時半に到着。試験会場は電車で1駅でした。)
    • 12:30~13:30:軽食をとって、ラスパ第1予想の第3問を解く
    • 13:30~15:30:試験本番(解いた順番は1→2→4→5→3問の順です。)
    • 16:00~17:00:帰宅

     ラスパに載っていた「試験日当日の秘策」に書いてあったこと(自分の席について、電卓をたくさん叩く問題を1問解く、ということ)を行いました。おかげさまで試験本番のシュミレーションができ、その時答え合わせして8割ぐらいあっていたので、自信を持って本番に望むことができました。

     第2問に得意の伝票式会計、第3問にオーソドックスな本支店会計、第4問にラスパ第1予想、第5問に当てる第3予想と、嬉しい出題ばかりでした。今回の合格は、本当に問題に救われました(^_^;)

     ※試験結果は「合格」と書かれた通知だけがきましたので、実際何点で合格していたのかわかりません。皆さんは点数を書かれているのに、お伝えできず申し訳ないです。

    最後に

     今回2度の試験を受けて思ったことは、同じ2級の試験でも、その時その時によって難易度にばらつきがあるんだということです。

     ですので、これから取得しようと思っている方は、一度取得しようと勉強を始めたら、取得するまで諦めないでほしいです。年に1度は必ず難易度の低い回があると思います。だから、そこで必ず合格できるように、毎回「次回は必ず受かる!」という気持ちで、全力で勉強に取り組んでほしいと思います。

     私も、2回目の試験は1ヶ月半ぐらいしか勉強していませんが、「次回は必ず受かる!」と信じて、最後まで諦めずに勉強した結果、問題の難易度にも救われて合格することができました。

     私でも独学で2級まで取得できるんだということもわかり、自信がつきました。(この達成感と自信が得られたことが、私にとって何よりの収穫です。)チャレンジしようかと迷っていらっしゃる方は、ぜひ頑張ってください。

     最後に、簿記ナビさんには、仕訳過去問や予想問題、掲示板など、多くのコンテンツを利用させて頂き、ありがとうございました。3級の時からお世話になっていたにも関わらず、ずっと利用させて貰いっぱなしになっていました。

     はじめから独学だった私は、簿記ナビさんのサイトを1番頼りにしていて、お世話になっていました。簿記ナビさんを始め、掲示板で質問に答えてくださった方々にも厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

    簿記ナビさんの仕訳問題
    簿記ナビさんの仕訳問題

    簿記ナビさんの仕訳問題ノート
    簿記ナビさんの仕訳問題ノート

    管理人からレイさんへ追加の質問

    勉強に使われた電卓(CANON HS-1220TUG)は他の方にもおすすめ出来ますか?
     とにかくサイズが大きいのとボタンが重いので、その2点が問題ない方にはおすすめできます。サイズが大きい分、他の電卓より重いですし、試験の時も場所を取ります。ボタンに関しても、「押したつもりが押してなかった」ということが、私の場合はありました。

     「簿記のために買った電卓」というのが正直なところですので、日常ではあまり使わないと思います。(実際に税理士事務所で働いていた際にも、下で紹介するCasioの電卓の方が作業効率が上がっていました。)私が使っていた電卓は、男性の方にはおすすめかもしれませんが、女性の私からすると、いまいちというのが正直な感想です。

     また、別件ですが、電卓の使い分けは絶対にやらない方がいいです。私はCasioの「MW-22AE5」の12桁を持っていて、本番1ヶ月前まではそちらを使っていたのですが(持ち運びが 軽いため)、電卓を変えた途端に、ボタンの位置も、押すときの重さも変わってしまい、慣れるだけで時間がかかりました。

     特に「シャープ・キャノン」と「カシオ」では序数計算などの電卓の打ち方が異なりますので、変える相性としては最悪です。

     仕事だろうと、普段使いだろうと、簿記の勉強だろうと、とにかく同じ電卓を使い続けて、その電卓に慣れることがとても大切 だなと感じました。

    電卓
    電卓

    管理人コメント

     レイさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!まとめノートや間違いノートだけでなく、質問掲示板を有効活用するという勉強法は意外に知られていないので、受験生の方はぜひ参考にして取り入れてみてください。

     質問するためにはまず、問題(論点)のどの部分が分からないのかを明らかにして、自分なりの考えをまとめる必要があります。この作業は非常に地味で苦痛を伴いますが、ひとつひとつ順序立てて考えていくことにより、半ば強制的に頭のなかを整理することが出来るので、意外な盲点に気づいたり、点在している知識がパッとつながって一気に理解が深まることが多々あります。

     簿記検定ナビでは、無料の質問掲示板を級別にご用意しておりますので、特に独学で勉強している方(周りに質問できる方がいない方)はぜひ有効活用してください。

     なお、質問掲示板の利用にあたって一点だけ注意していただきたいのは、レイさんのように自分できちんと考えて、情報をまとめたうえで質問することです。よく、深く考えずに「~が分かりません。教えてください。」と質問を丸投げする方がいらっしゃいますが、この方法では力はつきませんし、回答する側も「どこが分からないのか分からない」ので回答しづらいです。

     上記のポイントに気をつけて、質問掲示板を有効活用してください。

    レイさんが使われた教材(第136回分)や電卓のまとめ

  • 第135回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.115

    テキストは実際に手にとって色々と見比べて決めましょう!

    • 投稿者:チーズさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約3か月

    はじめに

     私は現在44歳女性、パートで一般事務(経理補助含む)の仕事をしています。小学生の子どもが1人おります。

     この年齢でも受験しようと思ったきっかけは、現在の職場に経理リーダーとして社外の方が来られていて、その方がせっかく経理にも少し携わっているのだから、簿記2級の取得を目指してみたらと言われたからと、このご時世いつ離職を余儀無くされるかわかりませんし、簿記の知識を身につけるのもいいかもと思ったからです。

     ただ家族は「今更いらんのちゃうか?」などと全く興味なさそうでした…というか簿記って何?と…。確かに合格しても給与が上がるわけでも、正社員になれるわけでもないのですが、とにかく11月の検定を目標に始めることにしました。

     大手の資格学校に通うのが一番近道だろうと思われましたが、費用も割とかかるし何より仕事の後は主婦業が待ってますのでなかなか通学するのは難しいと思い独学することに決めました。

    使用した教材と電卓

    • TAC 簿記の教科書日商2級 (商業簿記)
    • TAC スッキリわかる日商簿記2級 (工業簿記)
    • TAC 合格するための過去問題集
    • TAC 日商簿記2級 網羅型完全予想問題集
    • SHARP EL-N732K (電卓)

     まず馴染みのない工業簿記から勉強を始めたのですが、ネットの評価等で分かりやすそうだと思いスッキリのテキストを選びました。確かに取っ付きやすかったのですがちょっと物足りない感じでした。

     商業簿記のテキストは大きい書店でいろいろ見比べて簿記の教科書の方にしました。他の方はあまり使われていないようですが私はこの教科書シリーズが非常に分かりやすかったです。工業もこちらにしたら良かったと思いました。やはり最初に全部手にとって見比べるべきですね。

     電卓は家電量販店で試し打ちして決めました。勉強を始めたころはスーパーで売っていた500円位のものを使用していましたが、00キーがないので不便を感じ新しく購入しました。使いやすいです。諸事情により電卓は(右手ですが )ブラインドタッチでかなり早く打てます。但し爆音を轟かせてしまうのでサイレントキーは必須でした。

    簿記の教科書
    簿記の教科書

    使った教材一覧
    使った教材一覧

    勉強スタイル

     平日はほぼ毎日、だいたい21時ごろから23時ごろまで勉強していました。土日は時間が取れる限りやっていました。こんなに勉強したのは何十年ぶりかです。巷でよく言われるように、合計200~250時間は勉強したと思います。私の感想としては、やはりその位必要だなということ、結構勉強が必要でモチベーションの維持が大変だなということでした。

    8月中旬~9月初旬

     (工業→商業の順に)テキストを読み込み、テキストにある演習問題をする。

    9月中旬~試験直前

     過去問題集12回分をまず1周。一周目は分からない部分が多く、すぐに解答・解説を見て解き直ししました。工業は理解が浅いと感じたので工業だけテキストの演習問題をもう一度しました。

     過去問の2周目はそこそこ解答出来るようになり、合格点に届く回も多くなってきました。ただ中には解答方法を暗記してしまったものがあり、少し言い回しの違う問題文だと大丈夫だろうか?と感じました。

     そこで書店で見つけた TAC日商簿記2級 網羅型完全予想問題集に取り掛かることにしました。網羅型というだけあってほとんどの論点が10回分の模擬試験に含まれていたのではないかと思います。これを連続で2周、その後過去問題集を1周→網羅型1周→過去問題集1周、結果この期間に過去問題集を計4周、網羅型を3周しました。かなりしんどかったです。

    網羅型完全予想問題集
    網羅型完全予想問題集

     隙間時間は簿記検定ナビさんの仕分問題や簿記クイズに取り組み、この期間は仕事・食事の用意・簿記しかしてなかったかもしれません。家の中は恐ろしく汚部屋状態となっていましたが、この頃にはほぼ全ての回で90点以上取れるようになりました。

     過去問題集をする時に気をつけたことは、必ず時間をはかる事と前回より下書きを減らす事、より間違いにくい下書きや解答用紙の記入方法がないか試してみる事でした。

     また簿記検定ナビさんの過去問分析を毎回参考にしました。解説が分かりやすいし、この問題は○点取れたらOKなど本音の意見がとても参考になりました。本支店の下書きも簿記検定ナビさんのおかげでコレだ!と思えるやり方が見つかりました。

     本当にしんどかったので最後は「やりきった。これで不合格ならこの資格は私にはムリ、不合格であればもう諦める。」と考えていました。直前期に大原などの模擬試験を受けたかったのですが、子どもの習い事の行事や学童保育の運動会と重なり、残念ながら無理でした。試験前日は大方の出題予想にあった標準原価計算の問題を4問やって、試験勉強はこれで終わりにしました。

    試験日の1日の流れ

     偶然にもこの日が年1回の小学校の日曜参観の日でしたのでいつもの平日と変わらないです。参観は午前中だけなので終わったら自宅で普通に昼食を食べ、車で早めに試験会場へ向かいました。

     会場の近くに幾つかコインパーキングがあるのですが一番近いところが満車の場合、他を探す事も考慮して早めに向かいました。実際には駐車場も空いていて会場へは1時間前に着きました。時間があったのでトイレを済ませて、試験会場の中に入りました。

     気ががりだった繰越利益剰余金の配分についてメモを確認し、自分で自分への励ましの言葉を書いたメモをみました。その後は他の受験者の方をボンヤリ眺めて過ごしました。以外と同年代と思われる方もチラホラみられ、何と無くホッとしました。

     問題用紙・解答用紙が配られ名前の記入になった時、予想外の第2問・勘定記入の解答欄が見えて心配になりましたが、まあいつも通り1問目から解き始めました。

     解答の順番は1問目からそのまま順番通りです。2ヶ月間ずっとそうしてきたからです。決してお勧めとはいえませんが、飛ばして次へ進むと前の問題が気になってしょうがないタイプなので、余程のことがない限りそうしようと決めていました。

     2問目は何から始めたら良いか迷ったので、まず資料の個々の仕訳をしてみました。仕訳は固定資産に関わるものばかりで普通に仕訳できるものだったと思います。(しかしここで唯一のミスをしていたのですが…)

     勘定記入は「英米式」?!どんなだっけ?と戸惑いながらも、既に解答用紙に記載されていた繰越金額などを参考に、ここにはこれしか入らないなあ、じゃあこっちはこれか?とあまり自信なく記入していきました。

     3問目は一番得意の精算表。存分に電卓たたきました。まさか出題されるとは…嬉しい誤算でした。4問目は部門別。前半の予算の表はすんなり記入。後半、予定配賦する際に機械稼働時間を基準にしなければならないのに、それを無視して解答。でもどうもおかしい、違和感を感じもう一度問題文と資料をよく読み、間違いを確信し書き直しました。

     5問目は標準原価計算。やはり来た!と思い大丈夫と思って取り掛かると、いつもの「基準作業時間」の文字がない!!探しに探して、これしかないよね~と「正常作業時間」なるものを基準作業時間にしてシュラッター図を書いて計算しました。

     全て解き終り、時間は25分ほど余りました。念入りに見直ししました。

    試験結果

     結果は98点で合格しました。唯一のミスは2問目の火災損失の額でした。当期分の建物の減価償却費の計上忘れにより火災損失額を間違えました。見直しの時も気づかないで、あと3分ですとアナウンスされてしばらくしたころ、全体をボンヤリ見ていた問題文のその部分とバッチリ目が合い、ああっ!!と声をあげそうになりました。残念ながら訂正する時間がありませんでした…。

     最後の1ヶ月は「満点」を目指して頑張ってきたのに、この間違いを見つけ、他もいっぱい間違いあるかな…とたちまち自信をなくしてしまったので、合格と点数を確認した時はとても嬉しかったです。それでも2点失点は悔しいですが。

    最後に

     簿記の勉強を始めて、仕事で経理ソフトへ入力する際も理解が深まったと思います。実務に即直結するわけではありませんが、満足しています。なぜ帳簿をつけるのか?私が行き着いた考えは、ある一定の期間に儲かったのか損したのか、また金勘定は合っているのか、を知りたいんだよねと思うと、損益計算書に現れるべき勘定科目、貸借対照表に現れるべき勘定科目がおおよそ見えてきました。

     その頃から勉強も進み始めたと思います。また、過去問では変化球問題に対応できないという意見もありますが、私はやはり必要ではないかと思います。本試験で過去問類似の問題で無かったとしても、取り掛かりの糸口は自然と見えてくるような気がしました。そして簿記検定ナビ様、ありがとうございました。年齢がもう少し若かったら、オフ会に参加してみたかったです*(^o^)/*

    管理人からチーズさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた教材に点数をつけるとしたら何点ですか?また、他の方にもおすすめ出来ますか?
    ①TAC スッキリわかる日商簿記2級(工業簿記)・・・80点

     例えがわかりやすいのですが、載っていない論点も結構あったと思います。重要論点に絞った感じでした。

    ②TAC簿記の教科書日商2級(商業簿記)・・・100点

     手書き風文字で書かれている「モヤモヤ解消」のコメントがとても良かったです。ページ構成の雰囲気が私に合っていました。女子のノートぽい感じです。

    ③TAC合格するための過去問題集・・・90点

     最新の問題も載っていましたし、解説も丁寧でした。でも解説の文章が固い…ので合わせて簿記検定ナビさんの過去問分析を読むとより一層効果的ですね。

    ④TAC日商簿記2級 網羅型完全予想問題集・・・95点

     過去問を少しひねった感じでした。実力がついたと思います。形式も本試験形式で使いやすいかな。解説はやっぱり固い…。私は使いませんでしたが、ネットで下書きの書き方をダウンロードできるサービスがあったようです。価格はお得感ありました。オススメです。

     チーズさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     得意な論点は精算表です。仕訳は頭で切って、修正欄に直接記入していましたので短時間で解答できるようになりました。まあ仕訳はだいたいパターン決まってますしね。

     苦手な論点は本支店会計です。簿記検定ナビさんの下書きを参考に少し自分なりのアレンジを加えて、毎回下書きを調整していくうちに、しっくりくるものが出来ました。下書きの定型化が重要だといわれるのがよく分かりました。それと、とにかく問題を解きまくる!事につきました。

     チーズさんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
     意地ですね。年齢に負けないぞ!の意気込みでした。それと、こんなしんどい勉強を長々やってられない、絶対3ヶ月以上無理だ!の一心ですね。時間のやりくりをしながらの勉強ですから、集中してやりました。

     あとは受験を勧めてくれた方が同世代で、難易度の高い中小企業診断士の勉強をされていたので、影響されたところもあります。もちろん簿記ナビさんの合格体験記も全部読みました。合格へのイメージって大切ですよね。

    管理人コメント

     チーズさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!

     まず教材選びについてですが、チーズさんも「使用した教材と電卓」のところで書いていただいているように、実際に手にとって色々と見比べて決めることをおすすめします。

     「ネット上で評判が良い=必ず自分に合う」とは限らないので、可能な限り書店等で中身を比較して、自分に一番しっくりくるものを選んでいただければと思います。TACやネットスクールの教材であればまず問題はありません。

     あとは、過去問を解く際に気をつけたこととして「必ず時間をはかる事と前回より下書きを減らす事、より間違いにくい下書きや解答用紙の記入方法がないか試してみる事」と書いていただきましたが、これもぜひ見習ってください。

     なんとなく惰性で問題を解いても力はつきません。チーズさんのように1問1問を大事にして、常に目的意識を持って取り組むようにしてください。

     最後に、過去問については「過去問では変化球問題に対応できないという意見もありますが、私はやはり必要ではないかと思います。」と書いていただきましたが、個人的には変化球問題は出ても1問。残りの4問は過去問類似問題なので、過去問対策をきちんとやっていれば変化球問題が0点でも合格できる、と考えています。

     昔も今も過去問対策は重要なので、きちんと対策しておいてください。

    チーズさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第135回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.114

    資格の大原の公開講座や無料模試を有効活用しました!

    • 投稿者:sinzin’さん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約1か月

    はじめに

     現在まで経理とは関係ないITの仕事をずっとやっており、そちらの資格は何個か取得しています。ただ30歳を迎えるに辺り営業利益と経常利益の違いもよくわからないまま、会社員生活をするのはさすがにやばいだろうと3年半前に初めて簿記を受けようと思いました。

     当時は何も知らずに3級は簡単、その上の2級から受けようと思って参考書を一気に揃えましたが、思いの外難しく、断念しとりあえず3級から受けることにしました。

     その時から簿記検定ナビさんにはお世話になりましたが、結局3級は2度落ち(初めて受けたのが合格率の低い124回でやる気が削がれたこともありますが汗)、途中間が空いたりしましたが3回めの正直で130回で3級に受かりました。

     その後は忙しくなり簿記のことは忘れていましたが、最近退職し、再就職までの間にちょうど時間が空いたため一念発起し、以前取得しようとした2級に挑戦することを決めました。申し込みがぎりぎりの10月頭くらいです。

     簿記検定ナビさんの合格体験記を読んでモチベーションにしていたので、今回合格してこの体験記を投稿できることを光栄に考えております。短期促成で合格できたので、そのような多くの皆さんのモチベーションとなっていただけたら本望です。

    使用テキスト

     前述のように3年前取得しようとしたので、その時に揃えたテキストが以下です。

    • サクッとうかる日商2級商業簿記テキスト
    • サクッとうかる日商2級工業簿記テキスト
    • サクッとうかる日商2級商業簿記トレーニング
    • サクッとうかる日商2級工業簿記トレーニング
    • サクッとうかる日商2級厳選過去問ナビ(今回は使用せず)

     テキストはこれでよいかと思ったのですが、さすがに過去問題は古いのを使用するのに不安を感じたので今回下記を追加しました。

    • 日商簿記2級 出題パターンと解き方 過去問題集

    勉強方法

     最初の1週間でとりあえず商業、工業のテキストを2周ずつ読み込みました。問題は解かずに読み込むだけ読み込むというインプット期間です。その後1週間は以下のようにやりました。

    • 商業簿記:簿記検定ナビさんの過去問題をDLしひたすら全範囲の仕訳をする(仕訳さえできれば精算表や伝票でも部分点が取れると考えた)
    • 工業簿記:出題パターンと解き方で全範囲の主だったパターンの問題をとく(工業簿記はあまり難しくないのでパターンを覚えることが必要と考えた)

     通して仕訳問題は常にやっていましたが、下記のようにやっていき、最終的に×がなくなるようにしました。

    • 完全に理解しているやつ → ◯
    • なんとか理解しているやつ → △
    • 分からないやつ → ×

     残りの2週間は就職し、時間がなくなってしまいましたが、毎日商業簿記と工業簿記2問ずつの過去問題をやっていました。商業簿記は伝票・特殊仕訳帳・本支店・精算表を、工業簿記は総合原価・費目別・標準原価など出そうなところを中心にローテーションしていました。商業、工業に絞ると忘れてしまう危険性があったので自分はこうしたが結果的に良かったと思います。

     また資格の大原が無料の公開講座や模試をやっていたので、2度参加しました。特に勧誘もされず、完全無料であのレベルの問題や解説が聞くことができるのは素晴らしいと思いました。また講座を受けている中では年配の方も多く、普段簿記とは関係のない生活をしている自分にとっては、他の受験生が一生懸命講義を受ける姿にモチベーションが上がりました。近い場所にあるならば、大原に通っていない人も受講するとかなりプラスになる内容だと思いました。

    試験日の1日の流れ

     朝起きて商業簿記の本支店会計と精算表を解きました。その後工業簿記の費目別、総合原価、標準原価と予想されている内容をひと通り解きました。これで何がきても大丈夫だと考えることが出来たと思います。人によると思うのですが、自分は会場に行ってから焦りで何もできないのでそれまでの自分を信じて、受験に必要な用具だけをもって余裕をもち会場に向かいました。

     テスト用紙が配られて答案用紙に名前を記入するタイミングで2~5問はある程度の出題ジャンルが分かります。誤算として2問は特殊仕訳表、3問は本支店会計と思い込んでいたのでちょっとショックを受けました。問2が簡単であれば1-2-4-5-3で解こうと思っていましたが、この時点で1-4-5-3-2に変更しました

    • 試験開始!
    • 第1問

     いきなり1問目から判断しづらい問題でした。前回も第一問に一番むずかしい問題があったので難しいのがあればとりあえず後回しにしようと思い、そうしました。もし解けないのであれば後回しにする勇気も必要だと思います。

     なかなか第一問目から飛ばすのは勇気がいるかもしれないですが、4点は4点です。その他の問題は初めて使った勘定科目ありましたが、それほど難しくは無かったです。1問目も余裕がでてから見ると大した難易度ではないことがわかりました。

    • 第4問

     部門別計算は予想していました。直接配布法で配布するだけの部分とその後の配布処理の部分も含め素直な問題だったので10分くらいで完了できました。後半部分が難しいという話もありましたが、素直にやれば問題なかったかと思います。

    • 第5問

     標準原価計算は予想していました。難易度は低かったと思います。簿記検定ナビさんの模試でもあり、対策としてシュラッター図の書き方、差異分析の方法など朝にやっていたので特に問題もなく10分くらいで完了できました。

    • 第4問

     本支店を予想していましたが、精算表もそうやることは変わらないのでとりあえず決算仕訳を行いました。決算仕訳しながら解答用紙に記入していきます。難しいところは特に無かったのですが、3箇所(償却と保険料)間違えてしまい、そのせいで純利益もあわないので8点を失いました。

     決算仕訳記入完了後、ここでは修正の合計をせず、先の問2へ向かいました。合計は時間がかかる割にあまり配点ない(2点?)ので最後に時間があればやるのがオススメです。

    • 第2問

     見たこともない問題でしたが、良く読んでみると減価償却の簡単な問題です。単純に仕訳していくだけで部分点がとれそう、また配点も20点だと思っていたのが18点になっており楽になりました。半分くらいはとれていたと思います。前回も見慣れない問題だったが、きちんと部分点がとれたので、問2に関しては問題形式にビビらずに部分点を積み上げていく方法が良いと思います。

    最後に

     自分はあまり時間がなかったので、時間が無い人へのアドバイスとなります。

     商業簿記は仕訳をおもっきりやって、過去問は数回しかやっていないと思います。きちんと本支店、精算表の問題にかかったのも1週間くらいでしょうか。ただし、商業簿記は問題形式によらず仕訳さえできればそこまで点数を落とすことはないので時間がない場合は、精算表を最後までやるより決算仕訳や本支店の未達事項の仕訳をしては、解答を確認する時間を多くとったほうが良いと思います。

     逆に工業簿記はパターンが限られているし簡単な問題が多いので、苦手分野を作らず満点を取る気持ちでいかなければ厳しいと思います。わからなかったら0点もありえるので。0点だと合格は厳しくなります。

     問2が予想できなくなったのは、より基礎的な力が見られるようになったのではと思います。従業員預かり金など、3級で出てきてたものも出てきたので3級の教科書もぱらっと読んでいたほうがよいと思います。

     最後になりましたが、簿記検定ナビ様。3級、2級での勉強、モチベーションUPに最大限利用させていただきました。今回は模試も利用させていただきありがとうございました。

    管理人からsinzin’さんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた教材に点数をつけるとしたら何点ですか?また、他の方にもおすすめ出来ますか?
     3級のときに使用していたのでそのままネットスクールのサクッとを使用しました。80点以上の価値は合ったと思います。ただ自分の使い方ではテキストは読み飛ばすだけだったので、結局はどれを選んでも結果的には一緒だったかと思います。

     テキストを読む→ひたすら仕訳練習をする→わからないとまたテキストに戻るというやり方が良いと思います。

     一方パタ解きに関しては100点です。時間のない中、同じパターンを連続して学習可能だったで(特に工業簿記)理解度が高まったと思います。苦手分野が何かをはっきりさせる点からも皆さんにもおすすめしたいです。

     今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。またその電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     電卓は3級の受験の時に購入したもので、カシオのDH-12VTという機種です。特に電卓にはこだわりはなかったのですが、やはりサイズが大きいほうが良いと思います。手のひら大くらいのサイズがベストでしょうか。

     後は00がある電卓ですね。自分は下三桁切り取り(200,000は200, 980は0.98)で学習癖つけていましたが、やはり00はある方が良いと思います。

     sinzin’さんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     得意な論点は、伝票と特殊仕訳帳でしょうか。出ませんでしたが、出ると信じられていたので確実に満点をとれるようにしていました。

     逆に本支店会計は結構不得意でした。ある1日は本支店会計だけをマスターするつもりで3回解きました。その際に本支店での貸借を合わせる箇所がポイントで、そこから先は精算表や財務諸表の問題とほとんど同じだと気づけた時に克服出来た気がします。後は仕訳問題のように本支店未達事項部分の仕訳をやり続けました。

     sinzin’さんの、勉強期間中のモチベーションの維持方法を教えて下さい。
     単純に簿記をするのがパズルみたいで楽しかったってのがあったので特にモチベーションが下がることも無かったです。ただ大原の無料公開講座にいったときに、自分よりもはるかに年配の方が学習しに来ていたのはモチベーションあがりました。人生いくつになっても勉強だと思うし、その意識を持ち続けている人は立派だと思いました。

     簿記2級をとって、何か意味あるんかと言われたり、考えたりする人はいると思います。自分も簿記2級をとってもすぐに何か変わることはないと思いますが、人生において今やったことは必ずどこかでプラスになると思います。

     大原の無料の公開講座や模試についてもう少し詳しく教えていただけますか?
     幅広い年齢層の方が受けにきてこられていました。大学時代の授業では不真面目な人が多かったりしていましたが、わざわざ申し込んで受けにこられている皆さんは意識がとても高いので自然とモチベーションがあがりました。休み時間も仕訳したり、問題を解いておられていました。

     また大人になってから黒板で授業を受けることもなかったので、その点からも新鮮でした。貸倒引当金など普段聞かない簿記用語(?)が講師の口から聞けたり、商業簿記の精算表での頻出仕訳事項や工業簿記の勘定連絡図など重要な論点を中心にみっちり講義を聞くことができ、非常に参考になりました。

    無料の公開講座・模試についても大原オリジナル問題を実施→自己採点→解説という流れは一緒でしたが、模試に関しては2時間きっちりとって実施するので本番に向けたデモンストレーションとしても良い機会でした。

    管理人コメント

     sinzin’さん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!

     sinzin’さんは資格の大原の公開講座や無料模試を有効活用されていますが、その場で強引な勧誘をされることも、しつこく電話がかかってくることもありませんので、近くに大原の校舎がある方は1度参加することをおすすめします。なお、公開講座や無料模試の日程は各校舎によって異なる場合があるので、資格の大原の公式ページにてご確認ください。

     また、sinzin’さんは本試験で名前を書く際に問題をさり気なくチェックして、解答する順番を臨機応変に変更(難しそうな第2問を最後に)されていますが、これもぜひ受験生の方に見習っていただきたいです。

     簿記にかぎらず試験問題は「簡単な問題を優先して解く」のが鉄則なので、常日頃から問題を解き始める前に、各問題の難易度を確認して解く順番を決める練習をしておいてください。

    sinzin’さんが使われた教材や電卓のまとめ