カテゴリー: 簿記2級

  • 第123回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.13

    簿記の勉強の仕方に常識は無い!自分に合った教材を使いこなそう!

    • 投稿者:Mr.Kさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:空白期間も含めて約8か月

    勉強期間

     第121回に3級を合格したので、2級にも挑戦してみようと思いました。しかし、仕事が多忙になり4月からおよそ3ヶ月は簿記から離れていました。そのため、6月の試験はパスして11月の第123回に挑戦することにしました。

    使用教材と個人的おすすめサイト

    • 商業簿記おさらい編…TACの日商簿記3級合格するための過去問題集
    • 入門編…TACのスッキリわかる日商簿記2級(商業・工業)
    • 学習本編…TACの合格テキスト・合格トレーニング(商業・工業)
    • 実践編…TACの日商簿記2級合格するための過去問題集
    • 直前編…日商簿記検定模擬試験問題集 ネットスクール

     休憩時にネットでなんか使えるサイトは無いか?と色々と検索していたところ、簿記検定ナビを発見し、「第1問対策」として「仕訳問題対策」をダウンロードしました。

    私の学習手順

    • 「スッキリ」でおおまかな2級の内容を把握

     その結果、商業簿記は3級の延長線上だとわかったので、工業簿記から始めることに。

    • 工業簿記から始めました

     スッキリで土台を、テキストで骨組を、トレーニングで肉付を…このパターンで学習しました。このパターンは商業・工業ともに全ジャンル採用していました。「材料費・労務費・経費」とは何かがわかったところで次のステップへ。

    ——ここで空白期間に突入してしまいました——

    • 3級のおさらい

     間が空いてしまったので商業簿記は3級のおさらいから。3級試験の勉強に使っていた教材(問題集)をもう1回使用。試しに2回分問題をやってみたところ、ともに60点オーバーだったので大丈夫だろうと判断し、商業簿記2級編に。

    • 2級の商業簿記スタート

     もう1度「スッキリ」を読み直すところからスタート。3級の時に好きだった「伝票関連」とスッキリで興味を引かれた「本支店会計」からスタート。

    • 「工業簿記」にカムバック

     その後、適当なところで商業と工業をチェンジしながら「学習本編期」を過ごしました。

    • 実力テスト

     一通り全内容終えたところで実力テストと称して、過去問を1回やってみた。見事に玉砕。確か24点だったかな?なので、「学習本編2周目」突入しました。

    • 2周目終了後、猛特訓モード突入

     原価計算がどうも苦手だったので、違った教材で実力チェック&おさらい。「日商簿記2級マスター・工業簿記 無料問題集」を使用し猛特訓。

    • 再度実力テスト~実践編~

     過去問を再度挑戦してみました。今回は50点前後まであがったので、過去問を中心教材にした実践編に突入。問題集の最初の方にあった「総ざらい&テクニック」を参考に自分なりの攻略法を考え、それが実践できるか過去問を解いてみる。攻略法の手直し→過去問→手直し→過去問…を繰り返して、当日の試験のシミュレーションも兼ねて3度目の実力テスト。直近3回分の問題をやってみたところ平均が70点に行くか行かないかという点数。微妙だ。

    • ネットスクールの模擬試験問題集で模擬試験

     結構な時間があったのに最後まで80点オーバーはなし。大丈夫かな…? そんなこんなで、試験まであと3日。この続きは当日編で。

    試験日当日の1日の流れ

    • 3日前

     最悪です。風邪引いたようです。せきが止まりません。当日までに治ることを祈りながら…

    • 試験前日

     超最悪です。風邪悪化。2時間続けてやるだけの集中力が沸かなかったので、第1問対策(簿記検定ナビの「仕訳問題対策」)を制限時間15分でやれるだけやってみよう。ただ、このチョイスは間違いだったのかもしれない。素直に寝ていたらよかったのかもしれない…。

    • 試験当日

     結局前日と体調は変わらず、最悪の体調のまま当日を迎える。まあ、できるところまでやってみよう。途中でダウンも止むを得ない…。実質2回パス!?それはちょっとな…なんて思いつつ会場に到着。ダメだ。頭が回転していない。1時30分スタートを1時スタートと勘違い。0時50分に到着してしまった。あれこれしてもしょうがない。とりあえず解答席でリラックスしてよう…。いまさらあれこれやったって疲れるだけだ。

     ただ、これが結果的に最良の選択だったのかもしれない。問題が配られる頃には「3日前」くらいのレベルに回復していた。これなら何とかなるかもしれない。そんなこんなで第123回の試験がスタートした。

     問題を見ると俄然やる気が出た。自分の好きな「伝票(第2問)」・「本支店(第3問)」。しかも「推定アリ」だ。最も自分が得意とするパターンだ。工業の方もチャンスだ。一番得意な「部門別個別計算(第4問)」がある!しかも「CVP」がない!(※工業系で最も苦手なジャンル)これは…いけるかも?しかし、この体調でどこまでいけるかな…。

     結果を言ってしまえば途中リタイヤしなくて済んだ。しかし、好きな問題と得意な問題が大半を占めるのに解き終えたのが「残り10分」。当初の予定ではこの段階であと20分から30分くらいあって、のこりの20分で見直しを、10分で自己採点用のメモを…という感じだったのに。

     さてと、急いで自己採点するために計算用紙に一通り答えを書いておきますか。見直しもできるだけやりながら。今終わった第5問・第4問・第3問・第2問…。あ…。やばい、第1問の設問を1つ残してた!

     それは第1問の4。「社債」っていう字を見るのが嫌いになるくらい、社債問題がてんでダメ。なので、それ以外の4問をやって第2問に取り組んでいたのを忘れていた。焦りやらなんやらでパニック状態。第1問に関しては全てどんな解答をしたか覚えてません。第1問-4の答えを埋めた瞬間に時間切れ。自己採点用のメモを書く時間がありませんでした。

    ※なお、当日は第1問・第2問・第4問・(第5問)・第3問・第5問の順に解きました。問題を見た時点では1・2・4・5・3で解こうとしたのだが、第5問が途中でパニックになったので第3問を解くことで落ち着くかな?ということで、第5問が最後になりました。

    試験を終えて…

     自宅に帰ってきて自己採点をしたところ、案の定第1問ー4は不正解。ついでに第1問ー1も不正解。いずれも「多分」。しかし、のこりの4問で67点(大原とTACの平均点)。これなら何とかなったかな?と思った瞬間。倒れるように寝てました、私。都合、14時間睡眠。朝まで寝てました。月曜日。十分すぎるほどの睡眠をとったはずなのに、1日中クタクタ状態の私がいました。

    管理人からMr.Kさんへ追加の質問

     今回の試験勉強で電卓について、製品名や使用感を具体的に教えてください。また、この電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     CASIO DW-20CLです。使用感は、今日の段階で1年近くなるので「使用感」という感覚は無いです。「いつもの電卓」という感じです。あえて言えば。3級の学習スタート時にはポケットサイズ電卓は持っていたのですが、勉強に不便だったので大きい電卓を探しにホームセンターに行きました。そのホームセンターで見つけたのがこれでした。オススメか?ということですが、悪くは無いんじゃないですか…それ以外の電卓を触れて無いのでなんとも言えませんが。
     Mr.Kさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     体験記本編にあるように得意なのは商業会計では「伝票関連」・「本支店会計」。工業会計では「部門別個別原価計算」。

     苦手なのは「部門別個別原価計算」以外の工業簿記全般。学習のペースが、「単純総合原価計算」の段階で急ブレーキ。単純総合は何とかマスターしましたが、CVPは今でも習熟度50%?試験までの時間があって助かりました。また、第123回が「部門別個別」と「単純総合」の問題だったのでさらに助かりました。

     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     勉強方法について私がやっていたことをまとめます。

    正解を見ながら学習する】…学習当初の実力は基本問題はテキストを見ながら解くことはできますが、応用問題(本試験レベル問題)はテキストを見ながらでも解くことができません。ある程度の時間(例えば5分)考えても手がかりすらつかめない場合、正解をもう見てしまいましょう。

     5分間考えても出てこない場合、30分でも無理です。学習初期段階では特に顕著です。ただし、おさらい段階では時間を延長しましょう。初期段階で5分だったならおさらい段階では20分くらいかな?その時に躓いた箇所が自分のウィークポイントという可能性が大です。

    問題ごとの攻略法(解答パターン)を探れ!】…私が好きでも得意でもあった仕訳日計表(推定)についての攻略法を紹介します。以下は私流の攻略法ですので他の人にも使えるかは保証できません。あしからず。全部紹介するととんでもない量になるのでそのうちいくつかを。

    ①解答用紙のチェックから始めよう

     推定問題の性質上、得意先元帳か仕入先元帳も作成することになる可能性が大。しかも、そこにも( )はいくつかあるはず。その中で、「解答用紙だけ見ても」埋められる部分をまずは埋めてしまう。問題用紙も見たくはなるが、データが多いと混乱する恐れがある。なので、最初は解答用紙しか見ない。

    ②まずは仕丁欄を記入する

     これは仕丁欄が「省略」となっていても、適当な余白を見つけて記入(メモ)する。特に振替伝票には多くの売掛金・買掛金という記載があることが多い。どの伝票の売掛金(買掛金)か探す時間を短縮するために最初に伝票NOを記入。仕入・売上伝票が2つ以上あるときは借方・貸方どちらに( )があるかも注目する。

    ③下から記入したら必ず上からも計算する

     今回はなかったが「最終残高が10万円で1個前の残高が15万円」なんて場合。その差5万円が一番下の伝票の金額だとわかるがそれで本当に正しいか、通常の記帳順に計算して15万ー5万=10万となって最終残高の一致を確認する。

     なぜならここの数値が違うと最終的な「売掛金(買掛金)」合計金額も変わってしまう。さらには最終合計の不一致にもつながる恐れがある。なので、1個埋まったらそれが本当に正しいかチェックしてOKなら次に行く。などなど。

     今後は簿記2級をどのように活かすつもりでしょうか?
     元々、「経済」について知りたいということの一環で始めた簿記学習。言ってしまえば趣味の1つ。なので、この先はどうしようと考えている今日この頃。

    管理人コメント

     Mr.Kさん、具体的かつ実践的な合格体験記をありがとうございました!

     Mr.Kさんの勉強スタイルで特徴的なのは、なんと言っても「教材の選び方&使い方」にあると思います。簿記検定ナビのおすすめテキスト&問題集のページでもおすすめしている、スッキリシリーズと合格テキスト・合格トレーニングシリーズの両方を使って学習されていますが、このような使い方も出来るんだなぁ、と感心してしまいました。

     異なるシリーズの教材を組み合わせることによって、片方の教材で理解できなかったことも、説明の仕方の違いにより理解できることがありますので、経済的負担の増加というマイナス面をクリアできるのであれば参考にしてみる価値は十分にありそうです。

     あとは…どうすれば早く、正確に処理できるのか常に考えて勉強されている点もぜひ参考にしていただきたいです。試行錯誤を繰り返すのは地味で根気のいる作業ですが、いったん自分の型を確立出来れば、それは大きな武器になります。

     とても参考になる合格体験記を投稿していただいたMr.Kさんには本当に気持ち程度ですが、amazonのギフト券を送らせていただきます。本当にありがとうございました。

    Mr.Kさんが使われた教材や電卓のまとめ

    • テキスト:スッキリシリーズと合格テキストの併用(いずれもTAC出版)
    • 問題集:合格トレーニングシリーズ(TAC出版)
    • 過去問:日商簿記2級合格するための過去問題集(TAC出版)
    • 予想問題:日商簿記検定模擬試験問題集(ネットスクール)
    • 電卓:CASIO DW-20CL
    • 上記のリンクをクリックすると、amazonの商品詳細ページにジャンプします。
  • 第122回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.12

    仕訳を制する者は簿記を制する!仕訳問題対策を有効活用しよう!

    • 投稿者:しろにゃんこさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約4か月

    日商簿記検定2級の勉強を始めたきっかけ

     本日合格発表があり、2級の合格を確認いたしました。こちらのサイトにかなりお世話になりましたので、少しでも皆さまのお役に立てれば、と思い経験談を投稿させていただきます。

     簿記は、当初は2月の121回試験で3級合格することを目的に昨年秋から勉強し始めたのですが、勉強していくうちに意外と楽しくなってきて、2級まで一気に独学で合格してしまった、という感じです。自分でもまさかここまで簿記にはハマるとは思わずびっくりしています。以下2級の学習について書かせていただきます。

    工業簿記と商業簿記

     2級のテキストを購入したのは、3級の受験日より前の2月半ばでした。この段階で既に3級は合格できるだろうと踏んで、2級の試験日から逆算して勉強を開始したのです。ただ、まだ3級試験の前だったこともあり「同じ商業簿記だと3級と2級がごちゃごちゃになってしまうのでは?」という根拠のない(笑)考えから、工業簿記を先にやり始めました。

     結果的に考えて工業簿記を先に始めた=勉強する期間が長かったのは個人的には良かったと思います。工簿の理解は一筋縄ではいかず(分かったと思っても問題をやると解けなかったり…)練習問題を毎日解き、またテキストを見て、の繰り返しで徐々に理解を深めていったので、もし商簿と工簿を逆にやっていたら工簿は時間的に間に合わなかったかも知れません。

    学習の流れ

     私の学習時間は、平日は主に通勤電車の中(往復で約1時間)と帰宅後(約1時間だけど毎日は無理だった)、および休日の3~6時間/日です。

    • 2月半ば~2月下旬=工簿テキスト読み・3月初め~3月下旬=商簿テキスト読み、自宅では工簿テキスト2回目読み+練習問題
    • 3月下旬~4月下旬=商簿テキスト2回目読み+練習問題、工簿練習問題(間違いやすい箇所復習)
    • 4月下旬~5月下旬=過去問題集(全問題を3回以上やりました)
    • 5月下旬~試験まで=予想問題集+過去問題で間違いやすい箇所復習

    簿記の勉強をする上で気をつけたこと

     2級も、3級同様、ポイントとしてはとにかく過去問題を解きまくることだと思います。私はだいぶ早い時点で過去問題に突入できしかも3回も問題を解いたことで、予想問題をやっても概ね90~100点を取れましたので、だいぶ気持ちに余裕を持って試験に挑むことができました。

     また、会社の昼休みには毎日、簿記検定ナビの商簿仕訳問題を5問づつくらい解き、行き帰りの電車ではそれをプリントしたもの(PDF)で更に仕訳練習を繰り返したこともかなり力になったと思っています。

     本試験第3問で出た「損益計算書の作成」ではかなり面倒くさい決算仕訳が出ましたが、一発で数字も合い(最後はとっても綺麗な数字になったので正解だとその場で確信)、自己採点でも第3問は満点が取れました。これも、仕訳を嫌というほどやったおかげだと思っています。

    学習・試験を振り返って

     2級は独学でも十分受かります。何度も問題を解くこと、苦手分野をなくすこと、仕訳を飽きるほどやること、これをすれば大丈夫です。半年前には「簿記なんて訳分からないよー」と思っていた私が受かっているのですから。

     (ちなみに、サイトの管理人さんがお薦めされている「間違いノート」は私は作成しませんでした。。。やったのは、過去問題をやって間違いやすい問題のところに付箋を貼って要点をちらっと書いたくらいです。)

    試験日当日の1日の流れ

     9:30くらいに起床。起きてすぐに脳みそと指を起こそうと、予想問題集にある第3問のうち一番面倒そうな問題を実施。実はそれが損益計算書の作成問題だったので、まさか本試験でずばり出ると思わず試験会場でびっくり。

     家から5分で試験会場だったので13:10に家を出ました。試験会場では、試験まで適当に電卓を叩いたり、電卓や問題を置く位置を考えたり、仕訳問題(簿記検定ナビでPDF印刷したもの)に目を通したり。

     試験問題は【1→4→5→2→3】の順番で回答。第4問で少しつまづきましたが、あとはひねった問題もなくスムーズに行きました。第5問も想像以上に易しく、また第2問の帳簿問題は予想の範囲でしたが試算表を絡めたもっと難しいのが出ると思っていたので肩すかし。第3問は偶然にも朝やった損益計算書、こちらも一発で回答できました。

     残り40分くらいで全て解き終わりましたが、検算と回答の書き写しも含めて全問ざっと見直しました。残り10分ちょっととなったところで退席。感想としては2月に受験した3級の方がドキドキしてました。雰囲気に慣れたんでしょうか。

     ちなみに、同じ机の隣の人が消しゴムで答えを書き直す事が多くて、その度に机がガタガタしてちょっと迷惑でした。といっても仕方ないですよね(お互い様です)自宅に帰って、しばらくしてネットで解答速報をチェック。全ての解答速報で、自己採点94点取れていました。

    管理人からしろにゃんこさんへ追加の質問

     試験で使われた電卓について、製品名や使用感を具体的に教えてください。また、この電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     カシオ DS-20TKです。新卒で入社した会社で入社時に買ってくれたものです(もう10年以上も前)。12桁表示でキータッチも気持ちが良くとても慣れていたのでこれ以外の電卓は使えず、結局会社から家に持ち帰って勉強に使っていました。機能的には、検算機能付きだったのも良かったかなと思います。(同じ型番はもう売られていないのではないかと思います)
     しろにゃんこさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     正直、あまり「苦手だ、嫌だ」と思う論点はなかったです。全般に理解できたというか最終的には全ての分野が得意になれたと思います。苦手というより覚えにくいと感じたのは工業簿記の製造間接費の原価差異でした。恐らくつまづかない人はいないだろう箇所なので、じっくり覚えるか、という感じで構えました。

     また、ここに限らず、工簿は全体的に過去問題の問題文の意図するところを理解するのに時間がかかってしまうので、それは最後まで大変でした。商業簿記では、帳簿の試験問題の形式に慣れるまでが少し時間がかかりました。

     テキストに付いていた練習問題ではあくまで元帳等への転記の問題ばかりで、その内容は簡単にクリアできたのに、実際の過去問題をやったらいきなり試算表が登場。「なんでどうして帳簿で試算表が!」とパニックになりました(笑)でも、これも慣れで何回も解いていくうちに、最後には逆に超得意分野に…。

     苦手(覚えにくい箇所)の克服ですが、私は過去問題をやって間違った箇所があったら、テキストの関連部分を再度読み込み関連する練習問題を解き、(ノートではなく)付箋で簡単に間違ったポイントを書いて目のつくところ(問題集等)に貼っておき、過去問題の二度目はそこに注意して解きました。

     こうするとまず間違えないので、その成功体験を覚え込ませるためにさらにもう一度同じ問題をやる。これでほぼ完璧です。ノートを作らなかったのは、ノートにするほどの量ではなかったからです。

     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方に何かアドバイスはありますか?
     結果的に高得点で合格できましたので自分の進めた学習方法で良かったものと思っています。独学だと皆さんこんな感じなのではないでしょうか?敢えていうなら、テキストに付属の練習問題(基礎的な問題)にちょっと時間を掛けすぎたかも知れません。

     練習問題と過去問題はまるで違うもので、やはり過去問題をやるのが一番力になります。テキストを読み終えてさらっと練習問題をやったら、すぐにでも過去問題に取り掛かって良いと思います。私は結果的にだいぶ時間に余裕のある時点で過去問題始められましたが、これが予め分かっていたら学習期間は当初より1ヶ月短くて十分だったように思います。

     また、私は社会人で特に4~6月が一年で一番忙しい時期。残業続きで平日の帰宅後の勉強はかなりキツく、夜12時回ってからやり始めたりでそれなりに睡眠不足になりました。ただ、社会人だから時間がない、というのは言い訳で、やろうと思えば時間は作れます。

     私はお昼休みの時間もPCで簿記検定ナビの仕訳問題解いたり、ネットで問題検索したり、またすごい話ですが、WBC日本代表の練習試合観に行った時も、入場の列に並びながらずっとテキスト読んでいて、入場してからもイチローの打撃練習など目もくれずにテキスト(笑)まあ最後のは極端ですが、とにかくちょっとした時間でも塵も積もれば山となります。

     簿記検定ナビの仕訳問題対策(PDFファイル)は具体的には、どのようにお使いいただけましたか?
     上記の通り、仕訳問題対策はPC画面上でもやっていたんですが、試験の1ヶ月半くらい前からはPDFをプリントして通勤の行き帰りの電車内でやっていました。いつもバッグにしのばせてました。

     簿記の試験問題は机でじっくり腰を据えてやるものばかりですが、電車内でも電卓がなくてもできるのが仕訳。かろうじて暗算でできる範囲ですし。また、プリントすればテキストのように重くなく持ち運びもしやすいので大変助かりました。同じ問題を一体何度解いたことか(笑)でもおかげで仕訳は大好き大得意です。

     ちなみに、今年2月の3級受験時はまだPDFファイルがなかったので、その時はいちいち問題と答えを手作業でコピー&ペーストして仕訳集を作っていました。

     今後は簿記2級をどのように活かすつもりでしょうか?
     昨年から経営企画の部門に配属となり、それまで正直言うと売掛・買掛、減価償却、固定費・変動費をろくに分かってなかった私は「主な勘定科目や財務諸表くらいは当然分かってないといかん!」ということで簿記を勉強し始めました。

     2級まで取得できたので、その基礎ができたと思っています。あとはこの知識をもとに実務での知識を肉付けしていくといった感じです。 さすがに簿記1級は難関なので受験しないと思います。今度はちょっと目先を変えてFPとか受験してみようかな、と思い始めています。

    管理人コメント

     しろにゃんこさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました。簿記検定ナビの人気No.1コンテンツである仕訳問題対策を有効活用していただいたようで、コンテンツ作成者としてはとても嬉しく思います。

     手前味噌になりますが、仕訳問題対策は、まとめて仕訳問題を解く際のメイン教材としても、通勤・通学の細切れの時間を有効活用するためのサブ教材としても使える便利な教材で、しろにゃんこさんのように様々な方法で使いこなしていただくことが出来ます。

     また、仕訳問題を何度も繰り返し解くことは第1問の仕訳問題だけでなく、第2問・第3問の対策にもなりますので、試験勉強のなるべく早い時期に取り入れていただくのが良いと思います。なお、PC上で勉強する場合はサイト内の各ページで、PC外で勉強する場合はPDFファイルをプリントアウトしてご利用ください。

     あと…しろにゃんこさんは、過去問を3回転させていますが、これぐらい回せるとかなり実力がつくと思います。日商簿記検定は毎回、過去問と似たような問題が出題される傾向にありますので、過去問対策を怠らないようにしてください。なお、過去問集に関してはネットスクールとTACのものが有名ですが、内容的にはどちらも大差はありませんのでお好きなほうを選んでいただいて問題ありません。

     とても参考になる合格体験記を投稿していただいたしろにゃんこさんには本当に気持ち程度ですが、amazonのギフト券を送らせていただきます。本当にありがとうございました。

    ~さんが使われた教材や電卓のまとめ

    • テキスト:スッキリわかる日商簿記2級工業簿記・商業簿記(TAC)
    • 過去問:出題パターンと解き方(ネットスクール)
    • 予想問題:ラストスパート模試(ネットスクール)
    • 電卓:カシオ DS-20TK
    • 上記のリンクをクリックすると、amazonの商品詳細ページにジャンプします。
  • 第122回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.11

    受験時の服装は意外な盲点!「見た目」よりも「機能性」を重視せよ!

    • 投稿者:ベッカムさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約3か月

    簿記2級を取得するきっかけ

     会社の人事異動により経理部に異動となったため。(入社2年目)

    テキスト選び

     私は、大学時代に「宅地建物取引主任者」資格を取得しました。その際、テキストの選択が資格試験の合否に大きく影響するということを学びました。テキストの良し悪しにより学習の効率が大きく変わってきます。テキスト選びは優秀な先生を探すのと同じです。書店での立ち読み、ネットでの評判により、TACのテキストを選択しました。宅建の学習もTACによるものです。

    • よくわかる簿記シリーズ 合格テキスト 日商3級
    • よくわかる簿記シリーズ 合格トレーニング 日商3級
    • よくわかる簿記シリーズ 合格テキスト 日商2級 商業簿記
    • よくわかる簿記シリーズ 合格トレーニング 日商2級 商業簿記
    • よくわかる簿記シリーズ 合格テキスト 日商2級 工業簿記
    • よくわかる簿記シリーズ 合格トレーニング 日商2級 工業簿記
    • 日商簿記2級 出題パターンでマスター 過去問題集 122回検定対策
    • 日商簿記2級 第122回をあてる TAC直前予想

    学習時間の確保

     日中は仕事なので学習時間を無理やり作りました。学習期間中に好きな子が出来て勉強に集中出来ませんでたが学習を選びました。

    • 月~木…会社就業後、22時から1時
    • 金~土…22時から翌朝5時まで
    • 土~日…土日は趣味のサッカーの時間以外は勉強していました

    勉強スタイル

    • 1ヶ月目…「簿記3級をマスター」

     簿記3級の学習から始めました。テキスト・問題集を1度回し学習を終了しました。仕訳をマスターすれば楽勝でした。会社に公認会計士の卵の方がおりましたので色々と教えて頂きました。

    • 2ヶ月目…「簿記2級テキスト・問題集に集中!!!」

     2級のテキスト・問題集を1度回しました。その後、過去問と予想問題集をしましたが、完敗・撃沈しました。簿記3級とはレベルが雲泥の差でした。これはヤバイと思いテキスト・問題集を2回目回しました。1回目テキスト・問題集を回した時に理解できなかった部分を理解できるようになりました。

     しかし、その後、過去問を解きましたが、やっぱり撃沈でした。笑えました。そんな感じでテキスト・問題集を4回回しました。4回の「4」が不吉だなと思いつつもテキスト・問題集の学習を終了しました。

    • 3ヶ月目…「具体的な試験対策」

     商業簿記…問1の仕訳をマスターすべく、テキストの仕訳例をエクセルで表にまとめ、書いて覚えました。その後、簿記検定ナビの「仕訳問題対策」を2回回しました。そしてさらに過去問題集の仕訳問題を2回回しました。金土日、三日かかりました。でも仕訳問題で解けない問題はなくなった気がします。おかげで、サッカーの練習はふにゃふにゃでした。

     次に、商業簿記問2・3の対策をすべく、過去問を3回回しました。購入した過去問題集は、分野ごとに問題が分かれているため、短期集中的に力をつけることが出来ました。問題集を2回目・3回目を回すときは、出題の可能性の少ない分野は省きました。もちろん簿記検定ナビのヤマを頼りに!!!

     工業簿記…工業簿記は過去の出題履歴からヤマをはるべきでないと判断しました。よって過去問題集を4回回し全ての分野でのスペシャリストになりました。工業簿記は、一見難しく見えますが、勘定連絡図さえ覚えればなんとかなるもんです。あとは、問題を見た時に頭の中で勘定連絡図と照らし合わせるだけです。と言葉で言うのは簡単です。ゴメンナサイ・・・

    試験日当日の1日の流れ

     9時に起床して以下のことを速攻で行いました。

    • TACの予想問題を2回分解く。そうすると頭が試験モードに入ります。本番いきなりに問題を解こうとする頭がビックリしてしてしまいます。だって準備運動無しにサッカーの試合に出る選手はいないでしょう(笑)この時、採点はやめましょう。悪いイメージをもって試験に臨むのは大変ですから。
    • 仕訳をマッハスピードで復習。
    • あとチョコを食べて脳に糖を与えました。ブドウ糖は脳の活動を活発化します。(注・試験直前にチョコ食べるのは意味ないですよ。試験終了後ようやく脳活性みたいな悲惨な目にあったりして…)

     10時半~11時…シャワー浴びてスッキリ。服選び♪体の締め付けが少ないポロシャツと綿パンを選択。デニムパンツは締め付けがきつく集中出来ません。

     12時…会場到着。マジか…自分が受験番号1番ということに初めて気づく。なんかイヤだなって思ったり。試験会場では来場者200人がみんな勉強してました。この中の140人は落ちるのかと…ちょっとネガティブに…でも、この方たちよりも多く勉強してる自信があったので慌てませんでした。

     勉強量は、当日も冷静さを保つ良い材料となりました。調子にのったボクは駅前でショッピングしてました。前日と併せて15時間くらい勉強してたので一息つきたかったのです。笑

     13時半…試験スタート!!!

    管理人からベッカムさんへ追加の質問

     試験で使われた電卓について、製品名や使用感を具体的に教えてください。また、この電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     電卓の製品名までは分かりません。最近、購入したカシオの12桁、980円の(ヤマダ電機)計算機です。計算機はボタンが大きく、「00」キーがあれば何でも良いんじゃ?って思ってます。シンプルが一番!!!
     ベッカムさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     得意な分野は、商業簿記・仕訳です。あの分野は、例年、出題がワンパターンなので簿記検定ナビの「仕訳対策問題」を2~3回すれば誰でも4問~5問(満点)正解は取れると思います。苦手分野は特に意識する程のモノはありませんでした。

     管理人さんもよくご存知だと思いますが、テキスト・問題集・過去問を3回~4回も回せば悲観する程の苦手分野は無くなると思います。逆に言えば、それさえすれば誰でも100%合格すると思います。でも、それはとんでもなく根気のいる作業です。ですから合格率が30%程なんでしょうね。

     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方に何かアドバイスはありますか?
     実は、最初の頃は、TAC参考書ではなく「大原 完全合格のための簿記2、3級」のテキストと問題集を使っていました。この参考書がホントに理解しにくく大変でした。それに比べTACの参考書は本当に理解しやすく効率的に学習を進めることが出来ました。ベッカムはTAC参考書を推薦します。笑

    TACの手先じゃないですが、TACテキスト・問題集・過去問を4回回せば合格します。ただ、その際、1日の学習で各分野をまんべんなくするのではなく、今日は「標準原価計算を頑張る!!!」というように各分野を短期集中的に学習した方が良いです。そうすれば、各分野1つひとつのレベルを飛躍的に向上させることが出来ます。

     今後は簿記2級をどのように活かすつもりでしょうか?
     そのまんまですが経理に活かします。実は今「ビジネス会計検定2級」をしているのですが、この学習は簿記2級の知識が無ければ話になりません。そういった意味で簿記2級バンザーイです。
     勉強中に好きな人が出来たとのことですが、そちらの恋の調子はいかがでしょうか?
     前からカワイイなと思っていたケーキ屋の女の子にケーキ購入時にメールアドレス記載の紙を渡しました。喋ったことも無いのに見事、返信アリで成功!!でも、簿記の試験に集中したかったのでメールの交換は疎遠になりました。

     そーです。ベッカムは簿記を優先してしまったのです…ガーン。また好きな人見つけます。応援して下さい。

    管理人コメント

     ベッカムさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました。最後はプライベートな質問になってしまいましたが…メアドを書いた紙を渡す瞬間って滅茶苦茶緊張しますよね!その気持ち、分かります(意味不明な共感・笑)

     試験前にチョコレートを食べたり、工業簿記の「まとめ解き」をするのは、簿記検定ナビの効率のいい勉強方法ページでも推奨しており、どちらも手軽に取り入れることが出来ると思いますので、ぜひ参考にしてください。

     あとは、ベッカムさんも書かれていましたが「服装」もかなり大事なポイントです。「体の締め付けが少ないポロシャツと綿パンを選択」と書かれていましたが、これは管理人もおすすめします。おしゃれをしていく必要はありませんので、ファッション性よりも機能性を重視した服装を心がけてください。

     また受験会場の室温は会場によってバラバラで、冷房が効きすぎている会場もありますので、女性の方は上に羽織るものを持っていくと重宝するかもしれません。

     とても参考になる合格体験記を投稿していただいたベッカムさんには本当に気持ち程度ですが、amazonのギフト券を送らせていただきます。本当にありがとうございました。

    ベッカムさんが使われた教材や電卓のまとめ

    • テキスト:合格テキスト 日商簿記2級商業簿記・工業簿記(TAC出版)
    • 問題集:合格トレーニング 日商簿記2級商業簿記・工業簿記(TAC出版)
    • 過去問1:日商簿記検定過去問題集2級出題パターンと解き方(ネットスクール)
    • 過去問2:日商簿記2級 第122回をあてるTAC直前予想(TAC出版)
    • 上記のリンクをクリックすると、amazonの商品詳細ページにジャンプします。
  • 第122回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.10

    テキストや問題集はシリーズにこだわらず、自分に合うものを選ぶべし!

    • 投稿者:YAYAYAさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約3か月

    教材や電卓について

     テキストはTACのすっきりシリーズ2冊とネットスクールのとおるシリーズ2冊、問題集はとおるシリーズ2冊とパタ解きを使用しました。全部で1万2千円くらいですね。電卓は妹が高校時代に簿記の勉強で使っていたシャープの学校専用「SHARP EL-G35」です。

    序盤の勉強スタイル

     3級の勉強を2月から始めて、2月合格できたので、勢いに乗って2級も勉強始めました。失業中だったこともあり、時間はたっぷりある、失業保険があることに感謝しつつ、親の了解を取ってやりだしました。こうなると一発合格しか考えなかったです。

     まずすっきりシリーズをごろごろしながら読みました。ごろごろしながらですけど、毎日読みました。常に自分の手元に2冊置く、暇なら読む、あきたら読まない。猫の絵が幅を取って文章が少ないですけど、パーッと知識を頭に入れる分にはこれくらいの文章が私にはベストでした。3級の時もこのすっきり1冊で乗り切りました。

     本気で机に向かって勉強し出したのは4月中旬頃からです。午前中・午後・夜と大体7時間くらいやってました。時間があるってこういうことですね。無職なのに、自分にも休みを作って日曜日はあまりやらなかったです。テキストをマンガのように読む期間が1月、問題解くのが2月くらいです。

    中盤~終盤の勉強スタイル

     すっきりシリーズには問題集もついてますので、これからやりました。問題的には易しい方です。ここで自信をつけてとおるシリーズに移って理解に努めました。すっきりシリーズだけでは2級はキツイです。確実に内容が少ないです。A4のコピー用紙って500枚で安いので、これにずらずらーっと計算したり、落書きしたりしました。

     パタ解きも全部を3回解きました。点数も全部付けておいて、点数の上がり具合とかもみました。第1回目の平均点数□□点とか出して上がっていくと嬉しいんですよね~。最終的に90以上に解けるようになったのでちょっと自身がつきました。簿記検定ナビを参考にT字勘定の書き方を真似してみたりしました。

     最後のほうは過去問も答えを覚えてしまうのでちょっとあてにはならないですが、2巡目位が一番自分の実力に近いのではないでしょうか。(大原の問題を解く機会があったのですが、とても難しくて歯が立ちませんでした。通学者はこれをいつも解いているのかと、独学と通学の差を感じた瞬間です。このときはへこみました。)

    試験日当日の1日の流れ

     朝もいつもどおりに起きて朝ごはんを食べてチラッとテキストを見ました。午後からの試験なので、お昼をどうしようか迷いましたけど、お腹が鳴ると集中できませんので、家でおにぎりを食べてから試験会場に向かいました。張り切りすぎて1時間前には机に座ってました。

     会場は大学で、よくある古い長机に木の椅子…これは非常に問題が解きづらい環境でした。机は前傾で、シャーペンがコロコロなっちゃうんですよね。古い校舎は大体こんな机ですが。ボーっとしてみたり、第3問あたりをのんびり解いてみたり、お茶を飲んだり、空を見てみたり、家にいるように過ごしてました。誰もいない教室だから出来たことですね。これはおススメです。

     試験が始まると一斉に電卓の音が響き始めて、「みんな問題見る前に電卓たたいてるんじゃないの?!」とびっくりしたのを覚えてます。一斉に電卓をたたき始めた意味が今だにわからない・・・。私は問題を全部見てから解き始めました。1・2・5・4・3の順です。

     試験官が見回りますけど、自分の解答用紙をじーっと見られると気になって気になって。見直しをしてみると、原価を求められてるのに単価を出している!!!!焦って直したりしてました。結構凡ミスが見つかるものです。

     大体30分くらいは余るので、絶対に見直しに当てるべきです。あとは解答を問題用紙に全部写しました。終了1分前に問3の間違いに気付き、直そうかどうか焦りましたが、消してしまうほうが危険と判断し、部分点に期待してそのままにしました。

     帰りには回答速報を出口で配ってますので、それをもらって電車でさらっと見ました。ここでちょっと合格かも!ってうきうきしながら帰りました。家に着いてから大手の回答と予想配点で自己採点の結果90点くらいでした。

     問3・4はどう配点が転ぶかがわからないので、鵜呑みにしないほうが良いかも知れません。なので、少なく見積もって80点だなと考えてました。安心したらまたお腹がすいておにぎりを食べて一日がおわりました。

    管理人からYAYAYAさんへ追加の質問

     試験で使われた電卓について、製品名や使用感を具体的に教えてください。また、この電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     「SHARP EL-G35」です。「00」のキーがあったのでこの電卓は便利でした。GTも日数計算搭載もかかせません。これは大きすぎず小さすぎずおススメです。これはイイ!最近見つけたのですが、全く同じ配列で同じ形のものがビックカメラにありました。5,500円位だったかな。型番は忘れました…。ゴメンナサイ。
     YAYAYAさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     得意な論点は原価計算です。数学は大嫌いですが、工業簿記の原価計算は好きです。苦手なものは帳簿組織です。帳簿でも推定などは得意なのですが、「帳簿に転記しなさい」という問題だとフリーズするくらいダメダメです。これは…克服できなかった…。今回は推定で本当にヨカッタ!
     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方に何かアドバイスはありますか?
     いろんなテキストに浮気しないということでしょうか。購入する前に書店でじっくり見比べてビビッときたものを買ったはずです。私は浮気はしませんでしたが、常にTACの合テキが気になって気になって。本屋に行くたびに立ち読みしてました。
     今後は簿記2級をどのように活かすつもりでしょうか?
     経理関係の仕事に就けるように就職活動中です!簿記の勉強を始めて意外と自分に合っていてびっくりしました。人生の中で一番しっくりきた科目かも知れません。

     若い頃は親に簿記をすすめられても全く相手にしませんでしたが、言うことを聞いておけばよかったとちょっと後悔です。親の意見は聞くものです(笑)ゆくゆくは1級も視野に入れて少しずつ勉強していきます。今は1級のテキスト選びで悩んでます。

    管理人コメント

     YAYAYAさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました。YAYAYAさんの勉強方法でちょっと特殊だと思ったのは、TACとネットスクールの教材を併用されている点です。個人的には、互換性などの関係上、教材はひとつのシリーズで完結させたほうがいいと思いますが、自分にしっくりくるものを適宜組み合わせて学習する方法も悪くないですね。

     またYAYAYAさんが試験勉強で使われた「SHARP EL-G35」は、管理人も愛用している電卓で、とても使いやすいのでおすすめです。スクール電卓ですので一般販売はされていませんが、TAC各校の窓口やオンラインショップで購入することが出来ます(どちらもTACの講座を受講していない外部者でも購入可能です)

     最後に…追加の質問の回答で「若い頃は親に簿記をすすめられても全く相手にしませんでしたが、言うことを聞いておけばよかったとちょっと後悔です」とお答えいただきましたが、日商簿記検定は汎用性の高い資格ですので、とりあえず勉強して資格を取っておくという選択肢も悪くないと思います。

     特に大学1年生や2年生の方は時間に余裕があると思いますので、就職活動が本格的に始まる前に簿記2級ぐらいまで取っておくと、意外なところで役に立つと思います。金融・会計系の業種・職種を希望されている方や一般職を希望される女性の方には特におすすめです。

     とても参考になる合格体験記を投稿していただいたYAYAYAさんには本当に気持ち程度ですが、amazonのギフト券を送らせていただきます。本当にありがとうございました。

    YAYAYAさんが使われた教材や電卓のまとめ

    • テキスト1:スッキリわかる日商簿記2級 商業簿記・工業簿記(TAC出版)
    • テキスト2:日商簿記2級とおるテキスト 商業簿記・工業簿記(ネットスクール)
    • 問題集:日商簿記2級とおるゼミ 商業簿記・工業簿記(ネットスクール)
    • 過去問:日商簿記検定過去問題集2級出題パターンと解き方(ネットスクール)
    • 電卓:SHARP EL-G35
    • 上記のリンクをクリックすると、amazonの商品詳細ページにジャンプします。
  • 第121回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.9

    資格の学校TACのカリキュラムを信じて、学習ペースの不安を見事に払拭!

    • 投稿者:ゆみさん
    • 勉強形態:専門学校(TAC)
    • 受験回数:2回
    • 勉強期間:1日2時間×約3か月半

    独学に限界を感じて

     私の場合は、先に独学で3級を取得しました。3級取得の際は、LECの問題集を用い、引続き同じLECの問題集で2級を取得しようと勉強し始めました。1か月ざっと参考書と問題集をしたところで、3級での独学によって基礎ができていなかったせいか、自分でするのは私には限界があると感じました。

     そこで、専門予備校を探しました。色々と見学した結果、先生と参考書、問題集がとっても分かりやすかったことでTACで勉強することを決めました。ちなみに、参考書や学校をした際は、同じ分野の問題をすべて見比べることで比較しました。これが、本当にそれぞれの学校によって違い驚きました。もし、参考書や学校で迷われた場合はこのようにしたら自分がどこのものにあっているかを検討しやすいのではないかと思います。

    専門学校に通って簿記の勉強を

     実際に学校で勉強したのは、11月下旬からです。学校ですのでカリキュラムが決まっていますが、毎授業の始めに前の講義のミニテストがされます。それから授業が始まるので、ミニテストで満点をとろうと自然に促されそのこともあって勉強がすすんだと感じています。 授業は2時間半で1週間にほぼ3回。帰りの電車でその日学習した範囲をもう一度見直すようにしました。

     それからわからないことは、絶対後回しにせず些細なことでも簿記検定ナビや、問題集で必ずすぐに解決をするようになりました。 TACの場合は、参考書(テキスト)と問題集があり、毎授業家に帰ると、その日の論点にあたる部分を問題集で復習しました。問題集で間違えたところは、「〇回目 ×」という風に記録をし、できなかったところだけを繰り返しました。

     また、問題集に関しては、やはり量が半端なく多いので、できなかったところは、週末にまとめて終わらせ次の週に持ち越さないようにしました。 テスト1か月前からは、問題集ばかりをしました。TACの問題集はレベル別でなく、出題頻度の高さで分けられているため、出題頻度が高いものから順に何度も解き直しました。2週間前からよく間違える問題の論点、形式を間違いノートに書きだし、1週間前からはそのノートで学習をしました。

     簿記検定ナビでも書いてありますし、学校の先生もおっしゃっていましたが、間違いノートを作ることはもう一回書いて覚えるのにも役立ちますし、重い教科書を持ち出すことなく苦手論点の克服にとても役にたちましたので是非みなさんも作って頂ければと思います。

     TACの宣伝のようになってしまいましたが…・最後に、「基礎」がとっても大事なポイントだと思います。なぜ、こういう処理をするのかという根本の原理までおさえて学習すると、分からない問題が出てきた時にヒントとなりとても役にたつと思います。 以上、受験者の皆様になんらかの役にたてばと思い投稿させて頂きました。

    管理人からゆみさんへ追加の質問

     なぜ簿記の資格を取ろうと思いましたか?何かきっかけなどがあれば教えてください。
     会社に対して、この会社でいいのだろうかと疑問を覚え、どこにいっても、どんな職業についても、今後必要とされる簿記を学びたいと思ったのがきっかけです。また、私は、数字が苦手だったため、これに合格して克服すれば自分に自信ができ、次のステップに進めるはず!と思ったからです。
     電卓の機種名と当該電卓を選ばれた理由を教えてください。また、この電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     電卓は、「CASIO AZ-225」 です。特にこの電卓を選んだわけでなく、姉が商業高校出身だったため電卓を借りることにしました。ただ、使ってみると、会社で使っているモノよりも使いやすく大きさも適度に大きいため押し間違えることそれほどなかったように思います。

     電卓は、M+やMRなどの機能等少し機種によってボタン表示やボタン位置が違いますが、それは使っていると慣れて覚えるのでどれを使っても問題ないと思います。私は自分の電卓がボタンの大きさがとても自分にあって使いやすかったのでおすすめします。

     今後は日商簿記検定1級や他の上位資格を目指されるご予定ですか?
     現時点で、公認会計士に興味がありますがまだ、実際には具体的に考えるところまでには至っておりません。

    ゆみさんの間違いノート

    1. 間違いノートを作る時間短縮とすぐに思い出せるように、テキストの問題を縮小コピーをそのまま貼り付けました。(各ページ)
    2. なかなか覚えられない箇所は、その理屈(原理)を簡単な例えに表したりすることで、一部忘れても理屈を思い出して解けるように、思い出すためのヒントを考えるようにしました。たとえば、1ページ目の左下、「本支店会計において未達商品というのは、本店から支店へ送られた商品が支店に未達状態で商品が届いたという証が帳簿になく、いわゆる支店にとってはまだ商品が飛行機の中で空をとんでいる状態を指すため、そこから棚卸減耗が発生するわけがない」といったこと、3ページ目の繰越利益剰余金a/cの考え方や、7ページの特殊商品販売がその例です。
    3. どうしても何度しても迷ってしまうものは、学習中にでてきたキーワードを並べてそのキーワードで処理を覚えました。2ページの右側、繰り延べ、見越し計上がそれにあたらります。
    4. 紛らわしく、分かっているのにミスをしてしまうものについては、2つ並べて違いを理解するように心がけました。4~6ページの全部原価計算・直接原価計算、減損・仕損がその例です。
    間違いノート1

    間違いノート2

    間違いノート3

    間違いノート4

    間違いノート5

    間違いノート6

    間違いノート7

    管理人コメント

     ゆみさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました。ゆみさんは資格の専門学校TACに通われて日商簿記検定2級を勉強されたようですが、確実に合格したい場合はやはり専門学校の力を借りるのが賢い選択だと思います。

     専門学校の教材には長年培ってきたノウハウなどが詰め込まれていますし、授業も試験に出ないような薄い論点は軽く流し、頻出論点を重点的に教えてくれます。つまり、【勉強のムダ】を極力排除して合格へ導いてくれるのが通学講座の大きな特徴です。

     また、疑問点が出来た場合でも講師が丁寧に教えてくれますし、同じクラスの友達と切磋琢磨して勉強したり、情報交換が出来るのも通学のメリットのひとつです。良きライバルを持つことは受験上、とても大事なことです。

     独学で勉強していると「枝葉末節な論点も出るんじゃないか…」と不安になって、あれもこれも手を出してしまうことがありますが、専門学校の先生に「ここは出題される可能性がかなり低いので、切っていただいても構いません」と言ってもらえると、自信を持って切ることが出来るので、その結果、本命論点の勉強に多くの時間を割くことが可能になります。

     とても参考になる合格体験記を投稿していただいたゆみさんには本当に気持ち程度ですが、amazonのギフト券を送らせていただきました。本当にありがとうございました。

    ゆみさんが使われた教材や電卓のまとめ

    • 専門学校:資格の学校TAC(無料で資料請求することが出来ます)
    • 電卓:CASIO AZ-225
    • 上記のリンクをクリックすると、amazonの商品詳細ページにジャンプします。