カテゴリー: 簿記2級

  • 第121回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.8

    仕訳問題対策と間違いノートを有効活用し、2年越しのリベンジに成功!

    • 投稿者:unoさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:2回
    • 勉強期間:約3か月

     第121回日商簿記検定に合格しました。以下、合格体験記を書かせていただきます。

     過去に第113回で日商簿記検定3級、第114回で日商簿記検定2級を受けたことがあります。その時はいずれも不合格でした。暫く簿記から遠ざかっていましたが、その後、いくつかのきっかけがあり、第120回で日商簿記検定3級を再受験し、今回日商簿記検定2級に臨みました。

    使用テキスト

    • テキスト:最速マスター(LEC)
    • 問題集:最速マスター問題集(LEC)
    • 過去問:出題パターンと解き方シリーズ(ネットスクール)
    • 予想問題集:ラストスパート模試(ネットスクール)、簿記検定ナビ仕訳問題

    学習方法

     前回不合格だったのは、工業簿記の準備不足が大きな理由でした。今回、勉強時間には試験の配点とは逆に、工業簿記に6割、商業簿記に4割を割きました。

     12月中旬までは工業簿記、その後12月の終わりまでは商業簿記。いずれも上記のLECだけに絞って何回も繰り返しました。1月に入ってからは、LECに併用して過去問と予想問題集を解きました。本番2週間前からは、予想問題集だけを解きました。予想問題集は試験4回分の予想問題が掲載されていましたが、1月と2月で各回を10回以上解いたと思います。

     そして、特に工業簿記においては、問題を解きながら、解答用紙も自分で書くようにしました。勘定記入や部門別配賦表なども解答用紙のカッコや空欄を埋めるだけでなく、自分で紙に書いて納得しながら解きました。

     仕訳問題対策としては、予想問題集に基本となる仕訳25問が掲載されていましたので、まずこの仕訳を徹底的に覚えました。その後、予想問題と簿記検定ナビの仕訳問題をくり返し解きました。

     また5回以上間違えた問題については、どこをどのように間違えたのかを“簡単に”ノートに記録し、学習の合間に見直すようにしました。2級は学習範囲が広く不安を感じることもありましたが、ノートにまとめる作業は、苦手な論点の整理と記憶力の定着に役立ちました。

     さらに、勉強していてどうしても分からない点は、「どこがどのように分からないのか」を掲示板でぼっちー@管理人さんに質問しました。その度にとても丁寧な回答を頂きました。ある回答では自分の間違いをご指摘いただきましたが、その箇所が今回の試験で出題されました。また他の方の質問も今回の試験で出題されました。

    試験日当日の1日の流れ

     【服装】…学校での受験でしたので、調整可能な服装で出かけました。着席場所が階段教室の上なら暖房が効きすぎて暑いと思いましたし、古い校舎なら、暖房が効いていないことも予想しました。

     【机】…学校の机はとても狭く、前や後ろの方との間隔も殆どありませんでした。3人掛けのパイプ机に2人で座る感じでした。解答用紙の下の方は書き辛かったです。

     【筆記用具と電卓】…万一に備え、受験用以外に、筆記用具一式と古い電卓を、かばんの外側に入れておき、故障等必要があればすぐに取り出せるようにしました。

     【会場に着いてから】…今まで何回も解いた精算表の予想問題を一回解きました。問題を解くことによって、始めての場所で電卓を叩くことに慣れるようにしました。その後、間違えを記したノートを開始時間まで見直しました。

     【問題を解いた順番】…商業簿記はオーソドックスな問題でしたので、1、2、3、5、4の順番で解きました。また問題のポイントだと思った箇所(例:平均法、定率法、配賦基準など)は、問題用紙に大きく鉛筆で記しを付けて、間違わないように気をつけました。

     伝票推定に時間がかかり、最後の問題を解き終わったら終了時刻で、問題を見直すことができませんでした。ただそれぞれの問題を解きながら要所要所は2回計算し直して、正確に解くようにしました。特に組別原価計算はゆっくり解きました。

     【試験中に気をつけたこと】…電卓をゆっくりと正確に叩くようにしました。会場では電卓をかなり早く叩く方もいらっしゃいましたが、精算表などでは、液晶を見ながらゆっくりと叩くようにしました。

    蛇足

     日商簿記検定2級にどうしても合格したい。この数ヶ月間、この夢を大切にしました。「2月22日に2級で70点を取る」。間違えをまとめたノートの1ページ目にこう記して、勉強前に読み返しました。読むことによって、疲れている時や、やる気が無い時、不安な時も、「いま何をやれば夢がかなうのか」が明白になり、仕事の後でも「夢に向って」電卓を叩き続けることができました。

     あわせて、疲れていて2時間集中して問題を解くことが難しいと感じた時は、とりあえず、第1問と第4問を40分で解いてみようとか、第3問だけを35分で解いてみようなどと、無理をせずに学習時間を分割するようにしました。

    最後に

     今回、日商簿記検定に合格できたのは、ぼっちー@管理人さんの暖かい励ましと解説のおかげです。試験を通して、分からないところを掲示板で質問させていただくこと、それをノートにまとめること、もう一度解きなおすこと。このような作業を通して、やる気を持続させることや、時間を有効に使うこと、仕事との両立など、簿記に付随して様々なことも学びました。

     以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。次回、受験される皆さまにとって良い結果が出ますように願っています。

    unoさんの間違いノート

    間違いノート(決算三勘定)
    間違いノート(決算三勘定)
    間違いノート(特殊仕訳帳)
    間違いノート(特殊仕訳帳)
    間違いノート(生産高比例法)
    間違いノート(生産高比例法)
    間違いノート(伝票)
    間違いノート(伝票)
    間違いノート(操業度差異)
    間違いノート(操業度差異)
    間違いノート(総合原価計算)
    間違いノート(総合原価計算)

    管理人コメント

     unoさん、合格体験記のご投稿、ありがとうございました。unoさんとは、何度か「日商簿記検定2級 質問掲示板」で交流させていただきましたが、とても礼儀正しい方で、個人的に試験に受かって欲しいなぁと思っていたので、今回の合格は自分のことのように嬉しく思います。

     unoさんの勉強方法で皆様に特に参考にしていただきたい点は、きちんと間違いノートを作成し、それを有効活用している点です。中には、間違いノートを作っただけで満足してしまう方がいらっしゃいますが、繰り返し目を通さなければ作った意味がありません。管理人は、総合問題を解く前には必ず一通り目を通すようにしていましたが、何度も繰り返していくうちに自然と出来るようになっていました。

     間違いノートは、当然のことながらノートを作る時間がかかりますので、一見、非効率と思われるかもしれませんが、長い目で見れば費用対効果のいい勉強方法です。例えば…総合問題で同じような論点を何度も間違えてしまうことってありませんか?冷静に考えれば難しくないのに、なぜか毎回間違えてしまう…それは間違える癖が付いてしまっているのが原因なんです。

     間違いノートを作ることで、その癖を意識することが出来るようになりますので、問題を見た瞬間に「あ、ここはいつも間違えていますポイントだから注意して解こう」と注意を喚起できるようになります。unoさんが「問題のポイントだと思った箇所は、問題用紙に大きく鉛筆で記しを付けて…」と書かれていましたが、これがまさにそうですよね。unoさんは間違いノートを作ることで、自然にこの作業が出来るようになったのです。

     あと、unoさんにはよく2級の質問掲示板に書き込みしていただきましたが、積極的に質問する姿勢もいいと思います。他人に質問するということは、分からないことを自分の頭の中で一度整理することになりますので、どこが分からないのか明確化することが出来ますし、回答する側としても、きちんと整理された質問に対しては的確なアドバイスをすることが出来ます。

     たまに、問題文だけを書き込んで「これを詳しく説明して」…と掲示板に書き込みをする方もいらっしゃいますが、これはダメですね。なぜなら、「分からないことを自分の頭の中で一度整理する」という作業を行っていないからです。質問が漠然としているので、回答する側も単に答えを説明するだけになってしまいます。

     最後に…今回のunoさんは、まさに受かるべくして受かったという感じがします。きちんと努力すれば、必ず報われるんですね。本当におめでとうございます。性別も年齢も存じ上げませんが、京都に遊びに来ることがあれば連絡ください。飲みにいきましょう(笑)

     とても参考になる合格体験記を投稿していただいたunoさんには本当に気持ち程度ですが、amazonのギフト券を送らせていただきました。本当にありがとうございました。

    unoさんが使われた教材や電卓のまとめ

    • テキスト:20日で合格る!日商簿記2級最速マスターテキスト(LEC)(工業簿記も同じ)
    • 問題集:日商簿記2級最速マスター問題集(LEC)(工業簿記も同じ)
    • 過去問:日商簿記検定過去問題集2級出題パターンと解き方(ネットスクール)
    • 予想問題:試験予想ラストスパート模試3+1(ネットスクール)
    • 上記のリンクをクリックすると、amazonの商品詳細ページにジャンプします。
  • 第121回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.7

    簿記の非常識合格法を極める。超短期合格を目指すなら範囲を絞れ!

    • 投稿者:チンQさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:2回
    • 勉強期間:約6か月

    はじめに

     私はある大手金融系の会社で、昨年から経理業務を所管する担当の主任として働いています。さすがに日商簿記検定3級では内外に示しがつかないので、せめて…ということで日商簿記検定2級受験を決めました。この2月で合格できましたが、これからの内容をお読みいただくと、もう1回受けて合格するとはとても思えませんし、ましてや工業簿記の勉強も終わっていない現状では、日商簿記検定1級受験なんて有り得ないでしょう。

     でも、資格が取れてしまいました。自己採点の結果は96点です。「簿記検定ナビ」の管理人様、合格させていただいて本当にありがとうございました。どのように合格できたか、私と同様、勉強することの努力自体が苦手な方は、是非参考にしていただければと思います。

    テキストなどは使わずに勉強開始!

     私はNewton社のeLearning「日商簿記2級(合格保証つき)」を9月に開始しました。テキスト等は購入していません。eLearningは全部で5章あるのですが、さぼりさぼりで11月の時点では半分しか終了せず初めて受験…惨敗。

     12月から再開して勉強に取り組むもどうにも集中できず、結局6割しか終了できずにとうとう受験2週間前まで。商業簿記の仕分問題と精算表、それに工業簿記の原価計算までは勉強したけど、あとは全然。特に工業簿記は原価計算以外、まだ勉強したことすらない状態でした(^^;

     大慌てで2月2週末あたりでネットスクールの「出題パターンと解き方」(過去問題集)を購入。ところが仕分け問題以外は手をつける時間すらせず、とうとう試験まであと1週間をきってしまう。そんな絶望的な状況で、このサイトの第120回試験の「試験問題予想」がとても的中していることに気づき、第121回試験の「試験問題予想」にすべてを託すことしました。

     いわゆる「山勘」ですね。この時点で、Newton社のeLearningを使った学習は中止。予想と一致する部分の過去問題集のみに注力することとしました。幸い、この過去問題集は過去問を「パターン別」にまとめてくれています。例えば商業簿記の帳簿問題「試算表」であれば、109回・117回の第2問、といったように整理されています。

    出題可能性の高い過去問だけに絞って追い込み

     そこで、「簿記検定ナビ」の管理人様による第121回試験の「試験問題予想」に記載のあった、「帳簿組織、精算表、財務諸表、費目別の分類、個別原価計算、直接原価計算、総合原価計算」のみの過去問に絞って対応することとしました。

     それでも過去の問題すべてを解く時間がなかったので、この過去問題集でその分野における特に参考になる問題には明記があるので、その問題のみ(つまり予想された項目1つにつき、過去問1問のみ)をがっちり勉強しました。結局のところ私が勉強したのは過去問7問だけ、と言えるかもしれません。

     何せテキスト勉強を一度もしていないので、過去問題集はまったく解けません。解説を見てもチンプンカンプン。サイトの単語帳検索や仕分け問題を何度もじっくり読んで、なんとか理解した感じでした。

     こんなでも合格できるとは不思議としか言いようがないのですが、これから受験を受けるどなたかのお役に立ちたいと思い、感想文を書かせていただきました。本当に「簿記検定ナビ」の管理人様、重ね重ねありがとうございました。

    管理人からチンQさんへ追加の質問

     日商簿記検定3級はいつ頃取得されましたか?また、その時の勉強方法を簡単に教えてください。
     日商簿記検定3級の取得は就職した年でした。年がばれますが、平成9年なので12年前となります。就職する前に、会社から大原の教材一式が届き、3ヶ月ほど勉強しました。
     利用された電卓について、種類や購入価格、使い勝手などを教えてください。
     実は電卓は会社用の1つしか持っておらず、試験の際は電卓を会社に忘れてきたので、急遽借りたものです。返したのでもうメーカー等が不明ですが、小さいし使い慣れないし、てとても使いにくかったです…。
     大手専門学校の教材ではなく、Newton社のeLearningを選択されていますが、何か理由がありますか?
     上でも書きましたが、私は勉強に集中できないタイプです。とくに「とりかかり」のハードルが高く、テキストを目の前にしてもなかなか開きません。ただ、家に帰るとパソコンだけはつける習慣があるので、だったらeLearningなら自然と勉強するのでは…と。
     試験日当日の様子や、実際に問題を解いた順番などについてもう少し詳しくお聞かせいただけますか?
     当日は試験予想にしたがって勉強した過去問の解説を眺めているうちに試験開始。ヤマが外れたら解けないだろう、と思っていた工業簿記(問4・5)をチェック。私にはヤマが外れているように見えました(^-^;
    勉強不足なので、予想が当たっているようにすら見えず、すみません。

     絶望しながら念のため商業簿記の問2、問3をチェック。問3はバッチリ自信ありの問題形式でニンマリ。そして問2でまたも絶望。120回(昨年11月)の受験時に、まったく歯が立たなかった「伝票形式」に問題が見えました。試験予想でも「伝票はない」となっていたので、結局1度も勉強しないままにしてあったので、問4・5と合わせて、もう今回は無理、とあきらました。

     そこで、なんのひねりもなく問1から順番に解くことに。簿記検定ナビには「1⇒4⇒5⇒2⇒3」が良いと書かれていた気がするのですが…。なのに自信があった問1でも「債務保証見返」の問題で借方に「立替金」の科目が選択肢になく動揺。結局、ここだけがこの試験で間違っていた箇所となりました。

     予想以上に問1に時間を使ってしまってから、問2に移り、試しに解き始めたところなぜかパズルのように結構解ける!でもいくつか空欄が残った状態で煮詰まってしまったので、気を取り直して問3へ。これはバッチリ。問4・問5に移ると、あれれ、あっさり解ける!

     直前に勉強したヤマ張り勉強と一致している!という強い実感はないのですが、実は何かしら関係していたということでしょうかね?ここまできたとき、問3が間違えていなくて、問2ができれば合格できるかも?と俄然心が躍る!問2をもう一度解きなおし、残り1分のときに最後の空欄がうまり、見直す間もなく終了、という、もう偶然としか…。

     サイトには本当に助けられました。とにかく勉強したくなくて1週間前になってもダラダラとしていましたが、サイト管理人への100の質問(でしたっけ?)を見たりしているうちに、少しやる気が出たりしました。「こんなに頑張って他の人のためのサイトを作るなんて…」と。膨大な時間と手間がかかっているのに、ほとんどボランティアなんて!と、まさか個人サイトとは思っていなかったのでとても感動したのを覚えています。本当にありがとうございました。

    管理人コメント

     チンQさん、詳しい合格体験記のご投稿ありがとうございました。論点を大幅に絞り込む点など、かなりリスキー(?)な勉強方法ですが、短期間の勉強で受験に臨まれる方にはとても参考になる合格体験記だと思います。

     第121回の日商簿記検定は、第120回でボリュームの重い本支店会計と標準原価計算が出題されたこともあり、思い切ってヤマを張ることが出来た回ではありましたが、これらを完全に切るというのはかなり勇気が要る行為だと思います。ただ、直前期になっても合格ラインに全く達していないという自覚がある場合は、チンQさんのように大胆な賭けに出ることも考えるべきです。

     つまり、「広く浅く」という勉強方法ですと、全ての論点が中途半端になってしまう可能性がありますので、「広く深く」が無理なのであれば「狭く深く」という勉強方法に切り替えたほうがベターだということです。(もちろん「広く深く」勉強するのがベストなのは言うまでもありません)

     あと、試験問題予想についてですが…第121回予想は、ほぼ完璧だった第120回予想と比べると…あまり的中しているとは言えませんでした(汗)ですから、チンQさんが試験問題を見て思ったことは、ズバリその通りだと思いますm(_ _)m 次の第122回予想はもっと精度の高いものに出来るようがんばります。

     とても参考になる合格体験記を投稿していただいたチンQさんには本当に気持ち程度ですが、amazonのギフト券を送らせていただきました。本当にありがとうございました。

    チンQさんが使われた教材や電卓のまとめ

    • 教材:eLearning「日商簿記2級(合格保証つき)」(Newton社)
    • 過去問:日商簿記検定過去問題集2級出題パターンと解き方(ネットスクール)
    • 上記のリンクをクリックすると、amazonの商品詳細ページにジャンプします。
  • 第121回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.6

    簿記はスポーツ!徹底的な反復練習が合格へのカギとなる

    • 投稿者:ta-ka.さん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約2ヶ月

     さきほど、121回・日商簿記検定2級の合格確認しました。あとに続く人たちの参考になれば幸いです。

    はじめに

     私は去年、日商簿記検定3級に合格し、就職を前に日商簿記検定2級をとろうと決意。去年の取得以来簿記には触れておらず、年始に簿記取得を決意。まずは、独学なのでどのテキストを選ぶか徹底的にリサーチ。

     日商簿記検定3級取得時に安上がりな薄いテキスト購入し失敗しているので、わかりやすさを重視したものをネットで調べました。そこでTACが評判が良かったので、まず近隣の本屋でTACのテキストを見てこれならわかり易そうだなと思い購入を決意しました。

     評判は評判なので最終的には自分が勉強するのですから直接読んで肌にあうものを選ぶのが良いと思います。それから日商簿記検定3級勉強時に使用していた過去問が使いやすかったのでDAI-Xのものを2級でも購入しました。

    利用した教材

    • 合格テキストの商業簿記・工業簿記
    • 合格トレーニングの商業簿記・工業簿記
    • 日商簿記2級まるごと過去問題集実践トライアル

    勉強方法

     まずはテキストをざっと読んでから、問題集を解く。わからないときはテキストに戻り、解き方を見て解く。問題集を2、3回繰り返せばある程度知識が定着すると思います。それでも、必ず間違えてしまう問題があるのでそこはふせんをして意識して毎日みるようにしさらに解いたりするとなおよし。私はこれを1ヶ月で終わらせました。

     2月に入ってからは過去問にとりかかりました。過去問も最低3回15回分は繰り返しやりました。それに、多少不安でしたので大原の直前答練と公開模試を通信で購入しこれも3回ずつ繰り返し行いました。過去問や大原模試で毎回間違えてしまう問題はノ-トなどに書き記しておいて、必ず復習をするように心がけました。あと、わからない問題などネットで解説してあるのを参考にしたりもしました。結果、見事合格を勝ち取りました。

    最後に

     大学生だったので時間が取れたのが大きな勝因だと思います。一日中、テキストとにらめっこという感じでしたし。勉強をしていると、「あ~、なんか疲れたな」と感じることが多々あります、そんなときはジョギングしたりして体を動かし気分転換をするのがオススメです。

     あと、日商簿記検定3級取得時の経験談ですが、独学をしていると静かな環境で勉強している方が多数だと思います。試験になると緊張と周りの電卓の音などであせって、雰囲気に飲まれる人も少なく無いと思います。私も経験しました。その対策とかも多少しておいたほうがいいかもしれないです。勉強しながら音楽を鳴らしてみたり、テレビをつけっぱなしにしてみたりとか。いずれにせよ勉強を頑張った分だけ自分に帰ってくるのは間違いないです。それが簿記というものではないでしょうか。

    管理人コメント

     ta-ka.さん、ありがとうございました。ta-ka.さんの勉強方法はまさに「王道」といった感じがします。テキスト選びに関しても、ネットの情報だけで決めるのではなく、実際に書店に足を運んで中身をチェックされていますが、これは他の方にもぜひ実践していただきたいです。自分に合わないテキストを選んでしまいますと、モチベーションや理解度の低下を招いてしまいますので、テキスト選びにはじっくり時間をかけるようにしてください。

     なお、ta-ka.さんはテキストと問題集はTACのものを、過去問集はDAI-Xのものを使われたとのことですが、テキスト・問題集・過去問集の3冊を同じシリーズで揃える必要はありません。テキストと問題集に関しては関連性がありますので、出来れば同シリーズのもので揃えたほうがいいと思いますが、過去問集に関しては関連性はほとんどありませんので、自分に合うシリーズのものを購入するほうがいいと思います。

     過去問の対策も「15回分を最低3回転」+「大原の直前答練と公開模試を3回転」と質・量ともに十分で、まさに受かるべくして受かったというような感じです。過去問対策に「やりすぎ」はありませんので、出来る限り時間を割いて問題に取り組むようにしてください。

     とても参考になる合格体験記を投稿していただいたta-ka.さんには、本当に気持ち程度ですがamazonギフト券を送らせていただきました。本当にありがとうございました!

    ta-ka.さんが使われた教材や電卓のまとめ

    • テキスト:合格テキストの商業簿記・工業簿記
    • 問題集:合格トレーニングの商業簿記・工業簿記
    • 過去問:日商簿記2級まるごと過去問題集実践トライアル
    • 上記のリンクをクリックすると、amazonの商品詳細ページにジャンプします。
  • 第120回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.5

    テキストと問題集は「狭く・深く」何回もやり込むべし!

    • 投稿者:ゴル2006さん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約5か月

     日商簿記検定3級を合格したのが4年前。「もっと専門的な知識を習得したい!」と考えて、日商簿記検定2級のチャレンジが始まりました。商業簿記は、3級で学習したこともあり、すんなりといったのですが、工業簿記は始めて覚えることばかり。。。。「疲れたな~。」なんて思っていたら世の中は100年に1度の大不況。「こんな時だからこそ、専門性を高めなくては!」、と思い直しなんとか合格できました。

    7月~10月の勉強方法

     使用した参考書、問題集はLECの下記のものです。

    • 参考書:日商簿記2級最速マスター 商業簿記・日商簿記2級最速マスター 工業簿記
    • 問題集:テーマ別重要問題セレクト50 商業簿記・テーマ別重要問題セレクト50 工業簿記

     参考書→問題集を商業簿記、工業簿記ともに2回繰り返しとき、それでも間違えた問題は再度繰り返して苦手分野を作らないようにしました。LECの参考書は分かり易い文章、構図なので他の参考書類には一切手を出しませんでした。LECの参考書は2級を目指す方にはお勧めです。また参考書、問題集とも安いのが良かったですね。

    10月~11月の勉強方法

     使用した問題集はLECの下記のものです。

    • 過去問:日商簿記検定過去問題集 2級 出題パターンと解き方(ネットスクール)

     一通りの知識のインプットが終わっていますので、過去問を本番と同じように時間を計って解いていました。だいたい過去10回分は解いたでしょうか。いつも自己採点で70点前後でしたので、なかなか点数が伸びないので悩みました。特に工業簿記は理解しているつもりでも過去問をやると駄目でした。

    試験当日・合格発表

     「やるだけやった」と開き直って試験会場に。専門学校の机が狭くて焦りましたが、何とか無事に時間内に終わりました。その日のうちに自己採点をしたのですが、商業簿記のミスを工業簿記で取り返していました。過去問で何度も繰り返した成果だったのでしょうか。自己採点と合格発表は、共に80点でなんとか無事に合格!次は1級かと思っています

    管理人コメント

     ゴル2006さん、具体的でとても分かりやすい合格体験記をありがとうございました。ゴル2006さんの勉強方法のポイントは「いろんな教材に手を出しすぎない」点だと思います。今回はLECの教材に絞って学習されたようですが、このように教材を絞り込むことによって消化不良を防ぐことが出来ます。あれもこれもと手を出してどれも中途半端になってしまうよりも、教材を絞って徹底的に反復学習するほうが効果的かつ効率的です。

     受験生心理として、いろんな教材に手を出したくなる気持ちは痛いほど分かりますが、ゴル2006さんのように自分に合う教材を見つけたら、後はそれを信じて勉強を進めてみてください。

     とても参考になる合格体験記を投稿していただいたゴル2006さんには本当に気持ち程度ですが、amazonのギフト券を送らせていただきました。本当にありがとうございました。

    ゴル2006さんが使われた教材や電卓のまとめ

    • テキスト:日商簿記2級最速マスター 商業簿記・日商簿記2級最速マスター 工業簿記
    • 問題集:テーマ別重要問題セレクト50 商業簿記・テーマ別重要問題セレクト50 工業簿記
    • 過去問:日商簿記検定過去問題集 2級 出題パターンと解き方(ネットスクール)
    • 上記のリンクをクリックすると、amazonの商品詳細ページにジャンプします。
  • 第118回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.4

    資格の学校TACの株主優待を使って、簿記講座を割引受講!

    • 投稿者:norikaさん
    • 勉強形態:通学(資格の学校TAC)
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約3か月

     私はマスコミ関係の会社に勤めており、簿記の「ぼ」の字も知らないような人間でしたが、結婚が決まり、将来の出産・育児後の仕事のことを考えて簿記を勉強することにしました。

     TACを選んだ(具体的な学校名を出していいのか分かりませんが…)理由は、「クラス自由出席制度」があったからです。仕事の都合などで登録した授業に出席できなくても、他のクラスや、他の校舎の同一講義への振替が可能なのが決め手になりました。東京なら、いろんなところに校舎がありますから、とても便利に使わせていただきました。

     あとは、友達がTACの株主で、株主優待券をくれたのも嬉しかったですね。ちなみに受講料が10%割引になります。

     授業自体は、とても中身の濃いものでした。分からないところはすぐに先生や友達に聞くことが出来たので、疑問はその日に解消できますし、周りの方々と一緒に同じ目標に向かってがんばるというのは気持ちのいいものでした。

     2級は独学で勉強される方も多いと思いますが、1級や税理士まで考えている方は、基礎をしっかり固めるという意味でも、教室での受講をおすすめします。