仕訳問題対策と間違いノートを有効活用し、2年越しのリベンジに成功!

  • 投稿者:unoさん
  • 勉強形態:独学
  • 受験回数:2回
  • 勉強期間:約3か月

 第121回日商簿記検定に合格しました。以下、合格体験記を書かせていただきます。

 過去に第113回で日商簿記検定3級、第114回で日商簿記検定2級を受けたことがあります。その時はいずれも不合格でした。暫く簿記から遠ざかっていましたが、その後、いくつかのきっかけがあり、第120回で日商簿記検定3級を再受験し、今回日商簿記検定2級に臨みました。

使用テキスト

  • テキスト:最速マスター(LEC)
  • 問題集:最速マスター問題集(LEC)
  • 過去問:出題パターンと解き方シリーズ(ネットスクール)
  • 予想問題集:ラストスパート模試(ネットスクール)、簿記検定ナビ仕訳問題

学習方法

 前回不合格だったのは、工業簿記の準備不足が大きな理由でした。今回、勉強時間には試験の配点とは逆に、工業簿記に6割、商業簿記に4割を割きました。

 12月中旬までは工業簿記、その後12月の終わりまでは商業簿記。いずれも上記のLECだけに絞って何回も繰り返しました。1月に入ってからは、LECに併用して過去問と予想問題集を解きました。本番2週間前からは、予想問題集だけを解きました。予想問題集は試験4回分の予想問題が掲載されていましたが、1月と2月で各回を10回以上解いたと思います。

 そして、特に工業簿記においては、問題を解きながら、解答用紙も自分で書くようにしました。勘定記入や部門別配賦表なども解答用紙のカッコや空欄を埋めるだけでなく、自分で紙に書いて納得しながら解きました。

 仕訳問題対策としては、予想問題集に基本となる仕訳25問が掲載されていましたので、まずこの仕訳を徹底的に覚えました。その後、予想問題と簿記検定ナビの仕訳問題をくり返し解きました。

 また5回以上間違えた問題については、どこをどのように間違えたのかを“簡単に”ノートに記録し、学習の合間に見直すようにしました。2級は学習範囲が広く不安を感じることもありましたが、ノートにまとめる作業は、苦手な論点の整理と記憶力の定着に役立ちました。

 さらに、勉強していてどうしても分からない点は、「どこがどのように分からないのか」を掲示板でぼっちー@管理人さんに質問しました。その度にとても丁寧な回答を頂きました。ある回答では自分の間違いをご指摘いただきましたが、その箇所が今回の試験で出題されました。また他の方の質問も今回の試験で出題されました。

試験日当日の1日の流れ

 【服装】…学校での受験でしたので、調整可能な服装で出かけました。着席場所が階段教室の上なら暖房が効きすぎて暑いと思いましたし、古い校舎なら、暖房が効いていないことも予想しました。

 【机】…学校の机はとても狭く、前や後ろの方との間隔も殆どありませんでした。3人掛けのパイプ机に2人で座る感じでした。解答用紙の下の方は書き辛かったです。

 【筆記用具と電卓】…万一に備え、受験用以外に、筆記用具一式と古い電卓を、かばんの外側に入れておき、故障等必要があればすぐに取り出せるようにしました。

 【会場に着いてから】…今まで何回も解いた精算表の予想問題を一回解きました。問題を解くことによって、始めての場所で電卓を叩くことに慣れるようにしました。その後、間違えを記したノートを開始時間まで見直しました。

 【問題を解いた順番】…商業簿記はオーソドックスな問題でしたので、1、2、3、5、4の順番で解きました。また問題のポイントだと思った箇所(例:平均法、定率法、配賦基準など)は、問題用紙に大きく鉛筆で記しを付けて、間違わないように気をつけました。

 伝票推定に時間がかかり、最後の問題を解き終わったら終了時刻で、問題を見直すことができませんでした。ただそれぞれの問題を解きながら要所要所は2回計算し直して、正確に解くようにしました。特に組別原価計算はゆっくり解きました。

 【試験中に気をつけたこと】…電卓をゆっくりと正確に叩くようにしました。会場では電卓をかなり早く叩く方もいらっしゃいましたが、精算表などでは、液晶を見ながらゆっくりと叩くようにしました。

蛇足

 日商簿記検定2級にどうしても合格したい。この数ヶ月間、この夢を大切にしました。「2月22日に2級で70点を取る」。間違えをまとめたノートの1ページ目にこう記して、勉強前に読み返しました。読むことによって、疲れている時や、やる気が無い時、不安な時も、「いま何をやれば夢がかなうのか」が明白になり、仕事の後でも「夢に向って」電卓を叩き続けることができました。

 あわせて、疲れていて2時間集中して問題を解くことが難しいと感じた時は、とりあえず、第1問と第4問を40分で解いてみようとか、第3問だけを35分で解いてみようなどと、無理をせずに学習時間を分割するようにしました。

最後に

 今回、日商簿記検定に合格できたのは、ぼっちー@管理人さんの暖かい励ましと解説のおかげです。試験を通して、分からないところを掲示板で質問させていただくこと、それをノートにまとめること、もう一度解きなおすこと。このような作業を通して、やる気を持続させることや、時間を有効に使うこと、仕事との両立など、簿記に付随して様々なことも学びました。

 以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。次回、受験される皆さまにとって良い結果が出ますように願っています。

unoさんの間違いノート

間違いノート(決算三勘定)
間違いノート(決算三勘定)
間違いノート(特殊仕訳帳)
間違いノート(特殊仕訳帳)
間違いノート(生産高比例法)
間違いノート(生産高比例法)
間違いノート(伝票)
間違いノート(伝票)
間違いノート(操業度差異)
間違いノート(操業度差異)
間違いノート(総合原価計算)
間違いノート(総合原価計算)

管理人コメント

 unoさん、合格体験記のご投稿、ありがとうございました。unoさんとは、何度か「日商簿記検定2級 質問掲示板」で交流させていただきましたが、とても礼儀正しい方で、個人的に試験に受かって欲しいなぁと思っていたので、今回の合格は自分のことのように嬉しく思います。

 unoさんの勉強方法で皆様に特に参考にしていただきたい点は、きちんと間違いノートを作成し、それを有効活用している点です。中には、間違いノートを作っただけで満足してしまう方がいらっしゃいますが、繰り返し目を通さなければ作った意味がありません。管理人は、総合問題を解く前には必ず一通り目を通すようにしていましたが、何度も繰り返していくうちに自然と出来るようになっていました。

 間違いノートは、当然のことながらノートを作る時間がかかりますので、一見、非効率と思われるかもしれませんが、長い目で見れば費用対効果のいい勉強方法です。例えば…総合問題で同じような論点を何度も間違えてしまうことってありませんか?冷静に考えれば難しくないのに、なぜか毎回間違えてしまう…それは間違える癖が付いてしまっているのが原因なんです。

 間違いノートを作ることで、その癖を意識することが出来るようになりますので、問題を見た瞬間に「あ、ここはいつも間違えていますポイントだから注意して解こう」と注意を喚起できるようになります。unoさんが「問題のポイントだと思った箇所は、問題用紙に大きく鉛筆で記しを付けて…」と書かれていましたが、これがまさにそうですよね。unoさんは間違いノートを作ることで、自然にこの作業が出来るようになったのです。

 あと、unoさんにはよく2級の質問掲示板に書き込みしていただきましたが、積極的に質問する姿勢もいいと思います。他人に質問するということは、分からないことを自分の頭の中で一度整理することになりますので、どこが分からないのか明確化することが出来ますし、回答する側としても、きちんと整理された質問に対しては的確なアドバイスをすることが出来ます。

 たまに、問題文だけを書き込んで「これを詳しく説明して」…と掲示板に書き込みをする方もいらっしゃいますが、これはダメですね。なぜなら、「分からないことを自分の頭の中で一度整理する」という作業を行っていないからです。質問が漠然としているので、回答する側も単に答えを説明するだけになってしまいます。

 最後に…今回のunoさんは、まさに受かるべくして受かったという感じがします。きちんと努力すれば、必ず報われるんですね。本当におめでとうございます。性別も年齢も存じ上げませんが、京都に遊びに来ることがあれば連絡ください。飲みにいきましょう(笑)

 とても参考になる合格体験記を投稿していただいたunoさんには本当に気持ち程度ですが、amazonのギフト券を送らせていただきました。本当にありがとうございました。

unoさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • テキスト:20日で合格る!日商簿記2級最速マスターテキスト(LEC)(工業簿記も同じ)
  • 問題集:日商簿記2級最速マスター問題集(LEC)(工業簿記も同じ)
  • 過去問:日商簿記検定過去問題集2級出題パターンと解き方(ネットスクール)
  • 予想問題:試験予想ラストスパート模試3+1(ネットスクール)
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