簿記はとにかく反復練習!教材はなるべく同じシリーズで揃えよう!

  • 投稿者:ちひろさん
  • 勉強形態:独学
  • 受験回数:1回
  • 勉強期間:約6か月

受験するきっかけ

 社会人となり、経理の仕事をしています。仕事をしているうちに、「会計のことをもっと知りたい、学びたい、自分の力にしたい」と思ったので2級を受験しました。

勉強方法と勉強時間

 9月頃から本格的に勉強を始めました。

9~10月…インプットを中心に基礎を勉強しました。元々商業高校出身ということもあり、思い出すという感覚に近かったと思います。この間、会社の中間決算とも重なり、夜遅くまで残業した後に勉強していました。

11~12月…アウトプットとインプットの繰り返し。問題をひたすら解き、間違えたところは基礎に戻って復習、そしてまた問題を解く。これを繰り返していきました。

1~2月…アウトプットの期間。過去問と予想問題を解いていきました。過去問は1回しか解きませんでしたが、予想問題はコピーをして何回か同じ問題を解いていました。

 時間的には 9月~1月:平日1時間、休日4時間。2月上旬:平日2時間、休日4時間。試験1週間前:平日3時間、休日6時間。という感じです。

使用したテキスト

  • TAC出版 合格テキスト(9~12月に使用)
  • TAC出版 合格トレーニング(11~12月に使用)
  • ダイエックス出版 まるごと過去問集(1月に使用)
  • TAC出版 TAC直前予想(2月に使用)
  • ネットスクール出版 ラストスパート模試3+1(2月に使用)
  • 簿記検定ナビ 仕訳問題対策

その他、気をつけたこと

 仕事の後に勉強は体力的にもつらいときもありました。持論ですが「忙しいときや辛い時に学習したことは忘れない」を心にめげずに勉強していきました。あとは気分転換。ゲームをしたり音楽を聴いたり。

試験日当日の1日の流れ

 いつも通り朝7時に起床。軽く朝食をとった後、勉強。当日は問題等をやるのではなく復習の日と決めていました(問題を解いて自信をなくしたくなかったので)11時に早めの昼食。妻がゲン担ぎでトンカツ定食を作ってくれたのでおいしく頂きました。

 12時30分に家を出発し、到着したのは12時50分頃。教室に入ると大半の人が席について問題集、テキストとにらめっこしていました。中には余裕で話をしている人もいました。私は気分を落ち着かせるため、音楽を聴いていました。緊張しっぱなしでしたが、好きなアーティストの歌に「信じ続けて重ねた日々が報われるときがやってきた」という歌詞があり、まさにその時だと今までのことを振り返りながら試験開始を待ちました。

 そして試験開始。解答順は「1→5→4→3→2」で、この順番は過去問、予想問題の時も同じでした。自分の中でガチッと決めていました。

  • 第1問…まずは仕訳問題。緊張からか手が震えていましたが、大きく悩んだところはありませんでした。ここは20点もらったと思いつつ5問目 へ。(この過信は後々大変なことになります)
  • 第5問…「おぉ、ここはCVP分析?ぼっちーさんも予想問題集もここが出るって言ってた!」とさくっと解答。
  • 第4問…苦手な工業簿記で不安ながらも解答。
  • 第3問…「決算整理仕訳多いなぁ」という感じでした。謎の5%は問題文を何度も読み解答しました。社債は勘です。
  • 第2問…問題ないと思いながらまんまと当座預金と受取手形の2重仕訳に引っかかりました。

 3問目に時間をとられ全部解き終えたのは試験終了の20分前位だったと思います。3~5問を中心に時間いっぱいまで見直し。仕訳問題、この時点ではまだ気付いていません。試験終了後、手応えあり!これはいける!!

 家に帰って一服。解答速報までゆっくりのんびりしていましたが、解答速報を見て唖然。げ、現金預金だとーー!今回は合格しましたが、簿記検定に限らず見直しは必ずしようと心に決めました。

終わりに

 今後は簿記2級を基に簿記1級に挑戦するか、他の検定に挑戦するかを考えている途中です。また、簿記検定ナビも引き続き利用します。皆さんに良いアドバイスをして恩返しをしたいと思います。今後もよろしくお願いします。

管理人からちひろさんへ追加の質問

 今回、どこのメーカーの電卓を使われましたか?また、その電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
 使用した電卓は「CASIO AZ-23S」です。この電卓は高校時代から使っていた電卓で、簿記検定ナビで紹介されていた電卓も試してみようと思ったのですが、やはり使い慣れた電卓で勝負したほうがいいと思い、高校時代から使用していた電卓を使いました。

 自分にあった電卓はあるはずですので、今後受験を予定される方にも自分の電卓を見つけていただきたいです。電卓ごときと思われるかもしれませんが、「たかが電卓、されど電卓」です。

 たくさんの教材を使って勉強されたようですが、各教材の特徴や感想などを教えてください。
 特徴の違い等はあまり感じませんでしたが、テキストから過去問までは同じ出版社のを使ったほうがいいかな、と思います。解説等、出版社によって違うのではないかと思うので統一したほうが変な混乱を防げると思います。予想問題については、私は多くの問題を解いておきたかったのでいろんな出版社の問題集を使用しました。
 ちひろさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
 得意な論点は、精算表や財務諸表の作成です。試験問題の第3問目です。経理の仕事をしているからでしょうか、過去問から予想問題まで完璧でした。本試験も満点でした。

 苦手な論点はありません…。と言いたいのですが、工業簿記の標準原価計算が苦手でした。製造間接費の差異分析に手こずりましたが、何度も解いていくうちに理解し、最終的には「おっ、標準原価計算面白い!」と思うようになりました。

 苦手克服のためには何度も何度も挑戦することだと思います。私自身も、問題集を解き、解いた問題を消しゴムで消し、また解く。そのような原始的なことを何度もやりました。私の心の中には「得意な論点には自信、苦手な論点には少しの焦り」がありました。その少しの焦りが原動力になりました。

 ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
 簿記検定ナビにも紹介されていますが、間違いノートを作るべきです。自分の苦手と向き合うことは重要です。仕事をしている時や通勤中でも自分の苦手な論点が頭に浮かんでくることがありましたが、間違いノートを鞄の中に入れておけば仕事の合間、通勤中でも確かめることができます。自分だけの間違いノートで勉強を進めていってください。

管理人コメント

 ちひろさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!中身を拝読させていただいてまず思ったのは、「やはり合格者はやることをやっているな!」ということです。

 日商簿記検定2級に合格するためには、奇をてらった勉強をする必要は全くありません。テキストを読んで問題を解き、総合問題に挑戦して間違えたところはテキストに戻って間違いノートにまとめる。地味な作業ですが、これを続けることが実は合格への一番の近道だったりするわけです。

 あとは、どうしてもやる気が出ないときは、思い切って休息日にしてしまいましょう。ちひろさんのようにガッツのある方は気合いで乗り越えられるのですが、僕のようにガッツの「ガ」の字もないような人間は…無理しすぎは禁物です(笑)

 試験が近いから…と言って、やる気が無いのにダラダラ勉強しても効果はありませんので、自分の好きなことをやって気分転換をし、また次の日から気合いを入れなおしてがんばれば良いと思います。

 とても参考になる合格体験記を投稿していただいたちひろさんには本当に気持ち程度ですが、amazonのギフト券を送らせていただきます。本当にありがとうございました。

ちひろさんが使われた教材や電卓のまとめ