自分に合うテキストに巡りあえて、3回目の受験でリベンジに成功!

  • 投稿者:ゴティさん
  • 勉強形態:独学
  • 受験回数:3回
  • 勉強期間:約10か月

日商簿記検定の勉強を始めたきっかけ

 新卒で入社と同時に、簿記3級合格というノルマが与えられ、辛くも合格してから早数年…。育児休業を経て元の職場に復帰しましたが、若い娘がいっぱい!!休みボケで浦島状態の私は、今後の会社人生に不安を感じ少しでも自分に付加価値を付けよう、と思い立って簿記の勉強を始めました。

 でも、そう甘くなかったかけもち生活。正直勉強をナメてました。ギリギリながら3級に一発合格したのがまずかったのかしら。仕事内容が多少経理と絡むので、知った気になってたかも。とにかく育児・家事・仕事・勉強の四重生活。頑張ってはみたけれど、勉強の優先順位はいつも最後…。

第123回と第124回の不合格で学んだこと

 そんな中、勉強期間わずか2ヶ月半でチャレンジした123回。テキストを一通り読み、流れはだいたい理解できましたが、圧倒的に勉強量不足であえなく玉砕。試験中の時間との戦いにも馴れておらず、予想以上にドキドキしてしまって、ケアレスミスも多かったです。

 しかし反省したのもつかの間、また忙しい日常を言い訳に長い休養期間に入りました。これじゃいけない!次こそ合格!と思い、勉強を再開したのは試験約2ヶ月前。商工会議所に申し込んでからでした。結果的に、この回も落ちました。でも、難易度は上がっていたにも係らず、前回ほどテンパったりはしませんでした。

 解答速報を見ずして、「あ~、落ちた」という実感はあったのですが、自分的には、手ごたえあり!と感じたのを覚えています。勉強した分は、確実に身についている。今回はちょっと難しかったし、運が悪かった。次は本当に合格できるぞ! と、変な自信を持ってしまいました。

「3度目の正直」でリベンジ成功

 このままの勉強スタイルじゃいけないと今更ながら気づき、124回の試験終了直後から、毎日少しずつでも始めることにしました。勉強時間は、主に会社のデスク(内職してスミマセン)と、子供が寝てからの1時間弱。計2時間足らずの勉強時間でした。

 幸い、2回の失敗を経てだいたい基礎はわかっていたので後は応用力。会社では、あまり気づかれないように、問題集を1ページずつコピーして持って行って、すき間時間を利用して解きました。解答はあえて持っていきませんでした。その日、昼間に解いた問題を、家で夜添削しました。

 私の悪い癖は、間違ったところをじっくり考えず、解答を読んで分かった気になってしまう所です。さらーっとしか理解しようとしないので、本番でイレギュラーな問題にぶつかると、もうアウト。よく考えないので、応用が効かないというやつです。

 だから、解答を持ち歩かない作戦は有効でした。昼間に「どーしてだ~。どーして貸借が合わないんだ~」と、とことん悩み、家に帰って解答を確認した時のあの快感。今までより断然理解が深まり、力がついたように思います。地道に1日1問のペースで過去問・問題集を繰り返し解きました。

 おかげで、試験を受ける前から自信たっぷり。本番も、落ち着いて臨むことができ、一通り見直す時間すらありました。結果、念願の合格。自己採点は90点。満を持してという感じです。

試験勉強を振り返って

 これだけ時間をかけて、地道にやらないとやっぱり駄目なんだなぁと思いました。過去2回、落ちた会は本気で取り組んでいなかったと反省しています。簿記の勉強を通して、やればやるだけちゃんと身につくんだと実感しました。まあ、でもこうして余裕を持って合格できたということは、落ちたこともムダではなかったのかな。

 あと、いい問題集との出会いは大切です。私は簿記検定ナビと、TACプラス8点のための練習問題に出会えたことが大きかったです。やればやるだけ結果は付いてきますので、もしこれからチャレンジするという方は、じっくり向き合ってみてください。長くなりましたが、合格体験記は以上です。

試験日当日の1日の流れ

 前日、子供の夜泣きで2~3時間しか寝られず。やっとふたたび眠れたぁ、と思ったら6時に子供に起こされ起床。コンディションは・・どちらかというと悪。朝食後、旦那に子供を預け、近所のコーヒーショップでおさらい(内容は、大本命と予想にあった第3問の本支店会計に照準をしぼり、過去問と予想から2問解きました)

 家族に昼食を作り、みんなで食べてからちょっと早めに移動しました。試験会場への移動の途中と、会場に着いてからは第5問対策。苦手としていた標準原価計算と、息抜きのつもりで単純総合原価計算(←これが結果的に的中!)

 前回・前々回と集中力不足でケアレスミスをしてしまった反省から、今回はコンビニによってチョコを購入。おまもりのつもりで、試験官の方が来る直前に二粒口に放り込みました。3回目で場慣れしたのか、チョコのおかげか、とても落ち着いて試験に臨むことができました。

 終わったあと、今までにない手ごたえを感じ、家に帰ってすぐに解答速報で確認。自己採点最低で90点前後だったので、合格を確信して親戚・友人にフライングで合格メールを送ってしまいました。。。

管理人からゴティさんへ追加の質問

 今回、勉強に使われた教材について教えてください。また、この教材は他の方にもおすすめ出来ますか?
 おすすめできます!知識の穴をきれいに埋めてくれた感じでした。使った教材は“日商簿記プラス8点のための問題演習”です。
 今回、勉強に使われた電卓の機種名を教えてください。また、この電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
 電卓は、GENTOS D-0833と書いてあります。家にあったものです…使って慣れるタイプなので、特にこれがよくて使っていたわけではないです。
 ゴティさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
 苦手な論点…第3問の決算勘定(損益勘定・繰越利益剰余金勘定・繰越試算表のつながり)と工業の勘定連絡です。得意な論点…第2問の伝票および特殊仕訳帳問題です。数をこなしたので、ラスト1カ月はまず間違えなかったです。
 ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
 独学だったので、わからないことをわからないままにしがちでした。上記、おススメのテキストに出会ってから、目からウロコが落ちること数回。早く自分に合ったテキストに出会えるといいですね。あとは、急がばまわれ。数をこなして慣れて行けばいいと思います。
 今後は簿記2級をどのように活かす予定ですか?簿記2級・1級や税理士などの上位資格に挑戦される予定はありますか?
 当面は経理部に余計な質問をする手間が省けたことで満足しています。今後、子供が2人、3人と増えて転職したとき、その履歴書に書ければいいかな。簿記1級は私の実力からしてスクールに通わないとダメだと思うので、今の仕事を続けているうちはないと思います。

管理人コメント

 ゴティさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!なんでもそうだと思いますが、ふとしたきっかけで物事が大きく前進することってありますよね。ゴティさんの場合は、「自分に合う問題集に巡り会えたこと」と「ある程度の勉強時間を確保すること」に気づくことが出来た点が大きかったようです。

 そして、それをきちんと行動にうつされたのが良かったと思います。本文内で「問題集を1ページずつコピーして持って行って、すき間時間を利用して解きました」と書かれていましたが、社会人受験生の方は特に「細切れの時間を有効活用する」ことがポイントになりますので、ぜひ参考にしていただきたいと思います。

 あとは、すぐに解答を見るのではなく、「なんでこんな処理になるんだろう?」「なんでこの数字になるんだろう?」とじっくり考える勉強方法もアリだと思います。じっくり時間を取って出した結論が合っていた時の満足感…ゴティさんの気持ちがよく分かります(笑)

 特に苦手な論点は、無意識に避けてしまいがちですので、腰をすえてじっくり取り組むようにしてください。苦手度合いが大きい論点ほど、理解できた時の喜びはひとしおです。

ゴティさんが使われた教材&電卓のまとめ