大事なのはマーカーを上手に使うこと!自分にあった教材を見つけること!

  • 投稿者:Remiさん
  • 勉強形態:独学
  • 受験回数:1回
  • 勉強期間:約3か月半

日商簿記検定の勉強を始めたきっかけ

 香港在住です。転職を考えていて、自分のスキルアップについて『外国語プラス何か』を身につけなくてはと常に感じていましたがこちらで勉強するとなると外国語となり、知らないことを外国語で勉強するのはかなりハードルが高く、結局何を勉強したらいいかわからずただ時間だけが過ぎていました。

 去年の秋日本に帰国した際に書店に行き、外国でも役に立ち、かつ独学可能な資格がないかと探していたところ、簿記の本が目に飛び込みました。『海外なので、もちろん会計は英語になるが基本は同じだろう。ならばはじめはとりあえず母国語で勉強して、基礎が固まってから英語で勉強してもいいんじゃないか』と思ったのが簿記勉強のきっかけでした。

 なお、第124回で3級、第125回で2級合格しましたがここでは2級について記載します。

使用テキストについて

  • 簿記検定〈日商2級商簿基礎編〉に面白いほど受かる本
  • 簿記検定〈日商2級商簿実践編〉に面白いほど受かる本
  • 簿記検定〈日商2級工簿編〉に面白いほど受かる本
  • 合格するための過去問題集 日商簿記2級

 3級の時に使ったテキストが分かりやすかったので、2級も迷わず同シリーズのテキストを購入しました。

マーカーを上手に使って、効率的・効果的に学習

 テキストを2度読んだ後、すぐに過去問を解き始めました。私の場合、1問解く度に解説とテキストを読んで、理解を深めるという方法をとりました。解説、テキストを読んでも分からない部分はインターネットで検索しました。

 『この問題は難しいから、もう一度解いたほうがいいな』と思ったら、その問題にマーカーで色をつけ、全12回分ひと通りの問題を解いた後、今度はマーカーのついた問題だけを解きました。

 その後再度全12回分ひと通り解き、前回はできたのに今回間違えたところや、ミスしやすい問題、もう一度解いたほうがいいと思った問題に今度は別な色のマーカーで色を付け、次にまた色のついた部分だけを解いていく…ということを何度も繰り返しました。

 始めはちんぷんかんぷんでしたが、これを何度も繰り返すことで、 わからないところが少しずつ減っていくのを実感しました。過去問題集は合計5~6回繰り返し、答えを覚えてしまうくらいでした(笑)過去問題集もマーカーの色だらけになりました。

 3級の勉強をした時、初めての簿記の勉強ということもあり、要領がつかめず過去問題集を解くのに十分な時間がとれなかった反省点がありましたので、2級ははやめに過去問題集に取り組みました。

その他、工夫した点など

 通勤中もテキストを読んでいました。また私の仕事は、午後になるとだいぶ片付き、時間ができるので、簿記検定ナビの仕訳問題をこっそり解いていました。本当にお世話になりました。この場をお借りしてお礼申し上げます。また試験1ヶ月前からは、出勤前にも30~40分ほど勉強していました。

 香港⇔日本は飛行機も多く、3~4時間で帰れるので、私は金曜日の深夜便で日本に帰りました。搭乗口で飛行機を待つ間や飛行機の中では過去問題集を眺めていました。土曜日の朝東京に到着し、実家に戻った後は少し休憩&昼寝をしながら過去問題集を解きました。

試験日当日の1日の流れ

 当日は、本当はゆっくり朝寝坊をしたかったのですが、(何せ前日は飛行機の中で夜を過ごしたので…)ただ試験が13:30からのため、10時頃起きてしまうと昼食を食べることができなくなり、脳が疲れてしまうのでは?と心配していたので、7時に起床して朝食をとり、 間食でチョコレートを食べ、11時過ぎに昼食をとりました。 試験会場に着いてからも最後の確認として、パラパラと過去問題集を見ていました。

 最後に見た受託販売の仕訳問題が、今回の試験の第一問で出ていたので、『ラッキー!』と思いました。第2問・第3問は過去問題集で何度も解いていたので、一度で貸借が一致しほっとしました。第5問では見事包装材Tに引っかかってしまいました。こちらは部分点になっていたと思います。

 仕事があるため、試験が終わった次の日には香港に戻りました。結果は1週間で出るため、ネットで仕事中に見ました。自分の番号を見つけて、『あ!』と叫びそうになりましたが、ぐっとこらえ、主人にメッセンジャーで合格したことを伝え、その後メールで日本の家族に報告しました。結果発表日がちょうど兄の誕生日だったので、いい報告ができて本当に良かったです。

 今回幸い合格できましたが、実は仕訳問題で2問間違え、8点落としております。仕訳は会計の基本なので、ここで8点落としてしまったことは深い反省点となっています。今後に関してですが、やはり海外在住なので最終的には英文での会計知識が必要です。そのため今はBATICの勉強をしています。復習をする際など、これからもちょくちょくこちらの簿記検定ナビには お世話になるかと思います^^

管理人からRemiさんへ追加の質問

 今回、勉強に使われた教材は他の方にもおすすめ出来ますか?
 はい、とてもオススメできます。こちらは、できるだけ話し言葉で、初心者にもよくわかるようかかれています。また三冊ありますが1冊はそれほど厚くなく、持ち運びにもとても便利でした。
 今回、勉強に使われた電卓の機種名を教えてください。また、この電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
 CASIOのAX-12Vです。スタンダードなサイズで数字も大きく表示され、とても使いやすかったです。
 Remiさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
 得意な分野は本支店会計・伝票問題です。こちらはかならず満点が取れるようにしようと思っていました。苦手な分野は社債・委託販売・受託販売です。克服にはインターネットで調べて理解をしてから問題を解きまくりました。工業簿記もは始めは苦手だったのですが、とにかく図を描いて理解しようと努めました。
 ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
 自分にあうテキスト選びが大切だと思いました。私は日本に帰国した際、書店で他のテキストもパラパラ読んだのですが、いまいちわかりにくいなーと思った本もありましたので、自分に合うテキスト選びはとても大切だと思います。あとは、たまにやる気がでなくなったり、不安になると、こちらの合格体験記を読んでいました。読むと『またがんばるぞ!』という気持ちになりました。

 私の勉強法は過去問題集をただひたすら解くというものだったので、過去問にはない、新たに出題された問題(今回の第5問など)やちょっとひねった問題がでると、対応できないという欠点があるのも事実です。こちらの簿記検定ナビをもっと活用すればよかったなと思います(私が利用したのは仕訳対策のみでしたので)

 ただ、海外にいても、こうして合格することができるので、これから受験しようと考えている方は是非インターネット等を活用して頑張ってほしいと思います。

管理人コメント

 Remiさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!香港で仕事をされながら日商簿記検定の勉強をするのはかなり大変だったと思いますが、見事に両立されて短期合格されています。う~ん、すごい!

 Remiさんの勉強方法でぜひ参考にしていただきたいのは、マーカーを上手に使って学習されている点とです。たまに、何も考えずにひたすら問題集を回転させている人がいますが、Remiさんのように理解度に応じて「力を入れて勉強する必要があるところ」と「力を抜いて勉強しても大丈夫なところ」を分類するのはとても大事なことだと思います。

 別紙を用意して管理する方法でも問題ありませんが、マーカーなどを使って視覚的に管理する方が分かりやすいと思いますので、個人的にはRemiさんの方法をおすすめします。ただ1点注意していただきたいのは、マーカーの色を使いすぎると、何が何だか分からなくなってしまいますので(笑)、多くても3、4色ぐらいにしておいたほうが良いと思います。

 ちなみに僕が受験生だった頃は、何の問題もなく正解できた問題には「○」、間違えてしまった問題には「☆」、正解したけどやや不安の残るような問題には「△」というように分けていました。パッと見て、すぐに分かるようにしておくと便利です。

Remiさんが使われた教材&電卓のまとめ