3級に引き続き2級もDAI-Xの通信講座で、見事に1発合格!

はじめに

 2月の簿記検定終了後、届いていた教材ですぐに2級の勉強を始めました。既にDAI-Xの講座(1/27~5/27の4か月)を自費で申し込んであり、1/27~2月検定までの期間は3級の質問でメールを利用しました。

教材と電卓について

  • DAI-Xのテキスト
  • DAI-Xのトレーニング
  • DAI-Xの確認テスト
  • DAI-Xの直前ゼミ(全5回)
  • DAI-Xの模試(全1回)
  • プラス8点のための問題演習 日商簿記2級(TAC)
  • ラストスパート模試 日商簿記2級(ネットスクール出版)
  • 日商簿記検定 仕訳問題対策簿記検定ナビ
  • シチズン 電卓 DM-544

 3級の時の教材に、直前ゼミ・模試・TACの問題集をプラスしました。「プラス8点のための問題演習 日商簿記2級」は評判がよかったので購入しましたが、結局ぱらぱらページをめくって読むだけで、問題を解く時間が取れませんでした。でも伝票問題の解き方は目からうろこ!本番でも第2問は伝票問題だったので身につけておいて大成功でした。

 ラストスパートは3級でとてもよかったので2級でも迷わず購入しました。今回はWEB上で開催される予想大会にもリアルタイムで参加できました。

基礎期の勉強方法について

 全28回のWEB講義をひとつずつ受講していきました。商業簿記と工業簿記を同じくらいの進度で進めるようにしました。WEB講義の回数が3級より増えたので、講義の際中の問題演習は飛ばしながら視聴し、とにかく一通り受講を終えてから問題演習を始めることにしました。

 それでも、全ての視聴を終えるまで約2カ月かかり、ゴールデンウィークに入ってようやく問題演習を開始しました。3級の時と同様DAI-Xのメール質問制度を数十回は利用しました。

  • 参考資料①

 サイトからダウンロードできる確認テストを解いて、得点の低かった回から順にトレーニングの問題演習をスタートしました。

確認テストチェックシート
確認テストチェックシート
  • 参考資料②

 同時に簿記検定ナビの仕訳問題対策も解き始めました。初めのうちは特に減価償却や特殊商品売買の仕訳、内部利益の計算、工業簿記のCVP分析や仕損の問題がまったくわからず苦しみました。2回以上間違えた論点を並べたものです。

 仕訳問題対策で自分の不得意分野がどこか認識するのに役立ちました。この結果も、テキストの再読やトレーニングの問題演習の重点のおきかたに反映させました。

仕訳問題リスト
仕訳問題リスト
  • 参考資料③

 自分で作った単語帳です。結局、試験の前までにテキストの問題演習の問題を解く時間がなく、トレーニングしか問題演習をせずに本番形式の問題演習に進みました。

単語帳1
単語帳1

単語帳2
単語帳2

単語帳3
単語帳3

単語帳4
単語帳4

直前期の勉強方法について

 DAIXの直前ゼミ(5回)と模試(1回)には添削がついていたので、5月前半必死に問題演習を繰り返し、添削問題を解く⇒送る⇒返送されて来た答案用紙を見て復習をしました。最初は散々でしたが最後の方には合格点がとれるようになりました。

 ラスパとあわせると本番形式の問題を10回解いたことになりますが、復習の時間が足りませんでした。DAIXの模試は採点期限に間に合わず自己採点しました。ラスパの予想大会は無料なので本を購入していない人も参加してみたらいいと思います。

 ネットスクール社長の桑原先生の熱い思いに触れ、また本番まで3週間を切るので気合を入れ直すことが出来ました。この頃はちょっとスランプで第3問は何度やっても数字が合わないので、満点を目指さず部分点を狙うことにしました。

 3級の時は何もかも初めてでものすごく緊張して試験勉強をしていましたが、2級は途中から工業簿記で得点することが商業簿記よりも簡単に感じるようになり、7割をとれれば受かるんだという気の緩みがでてきて、逆にモチベーションを保つのが大変でした。

 ネットスクールの予想大会でしめされた本番前3週間のスケジュールが大変役に立ちました。

これから勉強を始められる方へのアドバイス

 ズバリ、商業簿記と工業簿記を交互にやること。使っているテキストの章立てにもよりますが、商業簿記と工業簿記は同時に勉強を始めて同時に勉強を終えるのがいいと思います。特殊商品売買が理解できなくても、第1問でしか出ないと割り切って、直前期に問題を繰り返せば必ずできるようになります。

 それよりも商業簿記の第3問を自力で解いて、間違えたところを解説を読んで理解できるくらいになることの方が、結局は広範囲をカバーすることができます。第3問で部分点を得点できなかった分野を、再度復習して、もう1度別の第3問を解く…を繰り返せばいいのです。

 工業簿記は、最初は何が何だかよくわかりませんでしたが、結局は問題が解けた人が合格を手にします。問題演習が何より大切です。CVPのシュラッター図は、左から”ひじき”標準⇒実際⇒基準です。ひじきの煮物を思い浮かべて下さい。

試験日の1日の流れ

 2級は13時半開始なので、特に早起きを心がけたりはしませんでした。試験会場には40分ほど前に着きましたがちょうど開場するところでした。余り早く行かなくてよかったです。冷房がかなり利いていました。6月ですが1枚上着があると安心だと思いました。

 そして、ラスパ模試のすすめに従って試験前に第3問を1問解きました。やはり20点は取れませんでしたが焦りませんでした。また、普段時計をする習慣がないために時計を忘れました。それに気づいた時は「あーあ」と思いましたが、あまり動じませんでした。それまで過去問を解いていて時間が足りないことはなかったからです。

 そこで試験開始と同時に必死に解き、一通り終わったところで試験官に残り時間を尋ねると40分ですと快く教えてくれました。 解答用紙が配られた後、解答用紙に氏名と受験番号等を記入する時間で解答用紙の内容をチェックしました。その後問題用紙が配られて試験が始まりました。1→4→5→2→3の順序で解きました。

試験結果と反省点

  • 第1問:16点(借方の勘定科目を不渡手形にすることにばかり注意がいってしまい、貸方を全額当座預金にするというミスをしました。痛恨のケアレスミスです。)
  • 第2問:20点(ラスパの予想通り!でした。)
  • 第3問:18点(自宅で解き直した際未払社債利息をP/L欄に記入してしまい、消耗品費と消耗品の金額を逆にしてしまいました。おそらく本番では、当期純利益の金額が間違って2点マイナスだったのではないかと思います。)
  • 第4問:20点(特にコメントすること無し。)
  • 第5問:20点(工業簿記で満点をとれて満足です。試験中は数字に間違いがないか何度も見直しました。)
  • 合計:94点

 試験官に時間を聞いた時40分も余っていて、なんだか怖いくらいでした。第4問と第5問は確かに簡単な方だったし、第3問はP/L・B/S共合計額が合致したので自分でそれ以上のミスを見つけられず、時間の掛けようがありませんでした。

 第1問仕訳問題での現金・現金預金・当座預金のミスはもったいないので、これから試験を受ける方にはぜひ気を付けて欲しいです。簿記検定ナビの仕訳問題対策は2回繰り返しました。最後まで正解出来なかったのは設立時の新株発行や受託販売、保証債務です。

 でもお蔭さまで無事合格できました!昨年まで全く簿記に触れたことがなかったのに、今は簿記の貸借そろう瞬間が大好きです。

管理人からるんるんさんへ追加の質問

 DAI-Xの通信講座の良かったところと、イマイチだったところを教えてください。
 良かったのは、質問メールを何度でも利用でき、説明も丁寧だった点です。先生の解説もわかりやすかったです。

 イマイチとまではいいませんが、授業の受講可能期間が12月初めで終わってしまい、その後質問するところがなくなってしまって不便でした。

 質問だけを受け付ける期間が受講可能期間より長いといいと思いました。また、動画の再生を途中で止めた時、次回そこから視聴できるといいと思います。

 今回、勉強に使われた電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
 出来ません!たまたま家にあったから使用しましたが、これから購入される方は12桁のものを調達されるといいと思います。カシオ「MW-C10A-GN-N」のほうは、机の上において使用する際の音がうるさく、最後の方はほとんど使いませんでした。ボタンは、指にそう谷型(山型ではなく)が断然おすすめです。
 ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
 自分に向いている方法を確立すると上達が早いです。私は3級の時の経験や方法を2級に生かすことが出来たので、同時受験をしなくて良かったと思っています。人によっては同時受験が向いているのかもしれません。ぜひ、それぞれに合う方法を見つけてください。
 今後は、簿記1級や税理士試験などの上位資格に進まれる予定ですか?
 今、簿記1級の勉強を始めています。とても楽しいです。この先自分がどのように働きたいのかまだ思案中なので、1級の合格を手にしたら、税理士に進むかどうか考えたいと思います。

管理人コメント

 るんるんさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!るんるんさんには3級のときにも合格体験記を書いていただきましたが、今回もかなり読み応えのある合格体験記に仕上がっていると思います(→3級の合格体験記:第127回・日商簿記検定3級 合格体験記 No.50

 それでは早速、中身を見ていきますが…時計を忘れても残り時間を教えてもらえるんですね!ただ、試験官によっては教えてくれないことも考えられますので(むしろ教えてくれないのが普通?)、腕時計は絶対に忘れないように気をつけてください。

 今回のるんるんさんのように、余裕で合格圏内にいる場合はまだなんとかなりますが、当落線上の実力で受験する場合は、時計がないと時間配分ができないので、それはもう悲惨なことになると思います。

 あと、「試験日の1日の流れ」のところで、「6月ですが1枚上着があると安心だと思いました」と書いていただきましたが、特に冷え性の女性の方は、1枚羽織るものを忘れずに持っていくようにしてください。11月試験と2月試験の場合は、着ているものを1枚脱げばすぐに対応できますが、6月試験は予め用意しておかないと対応できませんので気をつけてください。

 なお、簿記検定ナビの持ち物チェックシートのページで、日商簿記検定を受験する際に必要な持ち物を一覧にまとめ、PDFファイルで無料配布していますので、興味のある方は一度ご覧ください。

るんるんさんが使われた教材や電卓のまとめ