ブログやSNSを有効活用して簿記の勉強をしよう!

  • 投稿者:真田にゃんこさん
  • 勉強形態:独学
  • 受験回数:3回
  • 勉強期間:約3か月
  • 備考:勉強期間は3回目の試験対策に費やした時間

はじめに

 まず、3ヶ月という期間ですが、ボクは3級と2級をダブル受験したので長期間となりました。ただ、今回に関しては2級は落ちてしまったので、3級のみの体験記となります。さて、最初にボクの性格を分析しますと、非常に飽きっぽいです。この合格体験記では、なぜ3ヶ月間継続して勉強できたのかについて述べていきます。飽きっぽい性格の人でも合格できるんだ、と自信を持ってもらえるとありがたいです。

教材と電卓について

基礎期の勉強方法について

 勉強方法としては、最初に前回落ちてしまった3級を復習しました。ちなみに前回受験時の3級の勉強期間は1ヶ月です。まず、その復習に2週間かけましたので、実質的な3級の勉強期間は1ヶ月半となります。具体的な勉強方法としては、まずテキストを読みました(勉強するという心構えではなく、ただ読むだけです)

 そうすることによって、学習範囲が把握できます。それに3、4日かけました。あまりゆっくりと読むのではなく、とにかく最後まで読み切ることに気をつけました。それを読み終わったら、問題集に取り掛かります。この際、ボクの場合は過去問集を使用しました。理由としては、問題形式に早くなれておきたかったからです。

 テキストとセットになっている問題集をよく見かけますが、ボクは使用しませんでした。なにしろ飽きっぽい性格なので、手間をかけていると、勉強がイヤになってしまう可能性があったからです。

 そうすることで、実際の試験を受けたときに、現状でどれぐらいの点数がとれるのかを把握できるので、モチベーションアップにつながりました。最初は、ぼろぼろの点数だったので「根本的にわからなかった部分」と「ケアレスミスをしてしまった部分」と「半分ぐらい分かっている部分」に分けて対策しました。

 ケアレスミスをしてしまった部分に関しては、独立した問題の場合はその場でもう一度解き直しました。独立していない問題の場合はチェックを入れて放置(※)しました。半分ぐらい分かっている部分に関しては解説を読みながら流れに沿って自分で解き、その後、解説を読まずに自力で解きました。

 このとき、連続してやるのではなく、解説を読みながら解いた後、数時間あけて自力で解きました。時間に余裕がある場合は1日ぐらいあけてもイイと思います。そして、根本的にわからなかった部分に関しては、もう一度テキストに戻って理解し直しそれから問題を解き直しました。以上の流れの中で※の時点で放置した部分についても解き直しました。

 この流れで解いていくことで、徐々に点数がアップしていき、ケアレスミスの部分がいくつかある程度にまで実力がつきました。この時点で2級の勉強に移りましたが、2級の勉強については今回は関係ないので割愛します。

直前気の勉強方法について

 その後、試験1週間前から3級の勉強を再開しました。この際に利用したのが「ラスパ模試」です。ラスパ模試は通常2週間前ぐらいから始めるもののようですが、1週間前からでも十分に活用できました。まず、一通り以前と同じ流れで解いていきます。この時点で、それなりの点数(常に80点以上)を維持できていましたので、勉強期間が2ヶ月あいても勘を維持できていることが判明しました。ただし、これは空白期間も2級の勉強をしていたからですので、完全に放置することはおススメしません。

 さて、ここからがミソです。前述の通りボクは非常に飽きっぽいです。その飽きっぽいボクがなぜこれほどまでに継続して勉強できたのかについてお話します。飽きっぽい人の簿記必勝法は「日記をつけること」です。普通の日記帳ではなくmixiやブログです。場合によってはTwitterでもイイと思います。

 「今日は~を勉強した。明日は~を勉強する。」とか「今日は~の問題集を解き、○○点だった。次は△△点をとりたい。」程度でイイです。この際、できるだけリアルの知り合いが多い場所で日記を公開するとイイです。誰かに見られていると思ったら自然と緊張感が生まれます。もしブログをやっていない場合は、家族に日記帳を公開するのもイイのではないでしょうか?

 また、mixiなどのコミュニティを利用して勉強仲間を作ることも独学においては大切だと思います。お互いに刺激になりますし、励まし合うこともできます。ボクは簿記検定ナビの管理人さんとマイミクになりました。独学の受験者がモチベーションを維持しながら勉強するのは難しいので、仲間を作ることで周囲がどれぐらいの進捗状況なのかを把握することも重要視しておきましょう。

 あと「間違いノート」や「まとめノート」は作っていません。簿記検定ナビではおススメされていましたが、飽きっぽいボクでは最後まで続かないと思ったので省きました。これを作っておくと試験当日に持っていけて便利だとは思いますが、自分に合っていないと思った方法を「~が勧めてるんだから」といって無理に継続するよりも、自分に合った方法を無理なく継続するほうが大切だと思います。

試験日当日の1日の流れ

 まず、前日の話になりますが、簿記検定ナビにも書いてある通り22時ごろには布団に入りました…が、寝つけたのは3時前ぐらいでした。早寝早起きは基本だと思いますので、心がけてください。そして、当日の朝7時に起床しまして、ご飯とみそ汁を食べました。あまり食べすぎると集中力が低下しますし、試験中にトイレに行きたくな る可能性があります。同じ理由で、水分の摂りすぎにも注意しました。

 試験会場には8時20分ごろに到着。すでに多くの受験生が着席していました。まず、心を落ち着かせるためにトイレに行きました。その後、席についてラスパ模試の第1予想の第5問を解きました。電卓を手になじませておくことと頭に刺激を送るためです。

 試験監督の方が到着されたので説明を聞きました。前日に京大入試でカンニング事件が判明したので、警戒しているとのことでした。その後、問題用紙と解答用紙が配られ、解答用紙に氏名と受験番号等を記入する際にチラッと見ると、第5問が精算表の問題だったので心の中でガッツポーズです。

  • 試験開始!

 解答順としては1→5→3→4→2の順と決めていました。もし第5問が財務諸表だったら3→5で解くつもりでしたが、精算表でしたのでセオリー通りに解くことになりました。解答順は個人によって違うと思いますが、まず第1問で仕訳問題を確実に16点以上とり、第5問で最低でも25点以上とり、第3問でも25点、第4問で6点、第2問は部分点狙い、が自分の中のサクセスストーリーです。

 第2問は奇問が出やすいので得点は期待していませんでした。さて、実際にはどうだったのかというと…まず第1問は非常に平易でした。拍子抜けするぐらいで、逆に深読みしてしまったぐらいです。本当にこれでイイのか?と疑問を持ちながら終了。

 つぎに第5問に移ります。ここでは得意の推定問題ではありませんでしたが、難なくクリア!…したかったのですが、合計が合いません。ここでかなり焦ってしまいましたが、気を取り直して満点は捨てて、部分点狙いで20点以上とれればいいかと思い直しました。

 そして第3問に移り、二重仕訳等のひっかけを孕んだ問題にとりかかりました。二重仕訳については、126回に引っ掛かった経験があったので、難なく発見しました。そして、自分の中では満点をとれていたので第5問をカバーできたと思っていました。合計試算表がひっかけ問題なんだなーと思いつつ解きました。

 気分が乗り始めたところで第4問です。これに関しては伝票問題でした。この理論に関しては合格TVで復習済みだったので、超ラッキー問題でした。余裕の満点です。気分上々の状態で奇問揃いの第2問へ…別に奇問じゃなかったです。普通の勘定記入の問題でした。でも点数とれませんでした。ケアレスミスをしていたようです。

 全部解き終わった段階で40分余っていました。そして(個人的には難関の)第5問へ戻りやり直しましたが、最後まで合計が一致することなく、試験終了。これを引きずった2級は壊滅状態でした。が、帰宅して、解答速報で自己採点してみると、第1問は堂々の満点!第2問は最高4点で、第3問は最高で満点!第4問は満点!第5問は24点ということで、最高87点と判明したので、意気揚々と簿記検定ナビの交流会に出発しました。

 ちなみに、第5問の合計が合わなかった理由は、数字を記入する位置がズレていたようでした。3回もやりなおしたのに悉くズレていたようです。アホですね。

交流会の様子と日商簿記検定を振り返って

 さて1日の流れということですので、交流会についての感想も。集合してみると自分含めて4人でした。ちょっとビックリしつつもイケメン(?)の管理人さんに連れられて店に入り、楽しく飲みました。2次会も含めて22時ごろまでおしゃべりしました!男だけで…とても楽しかったです。

 今回の試験に関して言えば、特殊な問題はなく、しっかり勉強していた方なら満点をとれるレベルでした。受験回によって大きく難易度が変わってくるのが特徴の簿記検定試験ですが、3級の場合は基本をしっかり理解していれば合格できると思います。今回は初のダブル受験ということもあり、2級に関しては問題演習をする時間を十分にとれなかったのが敗因だと思っています。

 ですので6月の試験に向けては、問題演習をしまくることが目標です。 あと、管理人さんもおっしゃっていましたが、2級までなら独学でいけますが、簿記1級・税理士・公認会計士を目指されている人は独学ではなく 専門学校に通学したほうがいいと思います。独学では限界がありますので、変なクセがつく前に通学に切り替えることをおススメします。ボクは2級に合格したら、他の資格を模索していく予定です。

管理人から真田にゃんこさんへ追加の質問

 今回、勉強に使われた教材は他の方にもおすすめ出来ますか?
 テキストについては、オーソドックスな形式でしたが個人的には内容がいまいちつかみにくかったです。ですので、人にもよると思いますが、おススメはしません。過去問集と予想問題集については、解説量も多くわかりやすかったのでおススメできます。

 とりあえず勉強してみたいという人には「スッキリシリーズ」や「サクッとシリーズ」の方が、入りこみやすいと思います。逆に、ガッツリやり込みたい場合はオーソドックスな形式の「合テキ・合トレ」を使うと良いのではないでしょうか。

 今回、勉強に使われた電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
 非常に使いやすいです。ただ、千・万・億の単位が表示できる機能がついていますが、逆に読みにくいです。

 桁読みに慣れていないうちは単位表示機能を便利に感じるかもしれませんが、試験では桁読みができないと不便なので、最初から単位表示機能を使用しないようにした方がイイと思います。それ以外の点については問題なしです。試験以外にも日常的に使うことができますのでおススメできます。

管理人コメント

 真田にゃんこさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!じゅ、じゅ、受験生交流会については、延べ25人からお問い合わせいただいていて、前日の時点ではその半分ぐらいは来る予定だったんですよ!(汗)ただ、当日のドタキャンもOKですということにしたら…最終的に集まったのが5人(1人は2次会から参加)だった、みたいな。もう二度とやりません(笑)

 それでは、合格体験記の中身を見ていきたいと思いますが、モチベーション維持や他の受験生との交流するために学習日記を付けることは管理人もおすすめします。ツールとしては、ミクシィ・フェイスブック・ブログ・ツイッターなどがありますが、他の受験生とのコミュニケーションを重視するならミクシィを、手軽さを重視するならツイッターを利用すると良いと思います。

 なお、これらのツールを利用する際は自分から積極的に動くようにしてください。待っているだけでは何も始まりませんので、「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」ぐらいの気持ちで、他の受験生とどんどん交流するようにしてください。管理人もミクシィやツイッターを使っていますので、気軽にマイミク申請やフォローしていただければと思います。

真田にゃんこさんが使われた教材や電卓のまとめ