カテゴリー: 簿記2級

  • 第124回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.28

    大事なのは「勉強時間」ではなく「勉強密度」だ!

    • 投稿者:daizuさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約1か月

    勉強スタイル

     自分の場合、大学の後期試験があったのでそれが終わり次第、簿記検定の勉強を始めました。1か月しか時間がなかったので毎日必死に勉強しました。勉強方法は、自分が使っていた教材をテキストは商業工業合わせて1週間で終わらせ、問題集を何回もできるまで繰り返し行いました。

     問題は最低2回、難しい問題は4回くらいやりました。あと自分は過去問があまり好きじゃないので、試験予想の模試問題をやりました。合計9回分くらいやったと思います。それも満点だった問題以外はすべて2回やりました。

    テキスト・問題集について

    • サクッとうかる日商2級 商業簿記 テキスト(ネットスクール出版)
    • サクッとうかる日商2級 工業簿記 テキスト(ネットスクール出版)
    • これだけ仕訳マスター第3版(TAC出版)
    • サクッとうかる日商2級 商業簿記 トレーニング(ネットスクール出版)
    • サクッとうかる日商2級 工業簿記 トレーニング(ネットスクール出版)
    • 第124回試験予想 ラストスパート模試3+1(ネットスクール出版)
    • 第124回をあてるTAC直前予想(TAC出版)

    一番重要視したのは「仕訳」

     自分が簿記の2級を受けるにあたって一番重要だとして取り組んだのは「仕訳」です。毎日のように仕訳ブックを持ち歩いてました。バイトの時も休憩中に15分集中して仕訳の勉強は欠かしませんでした。

     商業簿記では仕訳さえ完璧にできてしまえば、応用してどの問題でも解けると思っていたので努力しました。なので今回「現金預金」にひっかかったことが一番ショックでした。

    試験日当日の1日の流れ

     模擬問題をやっていく中で正直自信があったので、当日はいつも通りゆっくり起きて仕訳だけ少し確認しました。家が試験会場から近かったので歩いて向かいました。緊張しないように音楽を試験が始まるギリギリまで聴いていました。

     第一問の仕訳は比較的容易に解答することができましたでも現金預金にひっかかったので8点しか取れませんでした。第二問は予想通りだったのでそんなに苦ではなかったです。でも現金と受取手形の解答を間違えていたのに解答速報をみて気づきました。

     第三問は見た瞬間いけると思ったんですが当期純利益が合わず、家に帰ってから解答速報を見たら、修正仕訳は全部合ってましたが単純な書き間違えがありました。第四問と第五問は練習問題で似たようなものをやっていたので時間もかからなかったです。

     ちなみに自分は第三問に時間がかかってしまい、逆に第四問と第五問がいつも時間がかからないので、解いた順番は1→3→4→5→2で固定していました。本番もそうしました。試験が終わった時は多分受かったと思っていたんですが、現金預金のミスがあったので合格発表はドキドキでした。

    簿記試験を振り返って

     自分は今年大学3年になり、大学でも経済学部ではなく法学部で企業法務を専攻しています。しかし、現在は経済や経営の授業に興味があり、他学部の授業を多く受けています。商業簿記も1年生の時に授業を取ってみて、最初は興味なかったんですが独学で資格としての勉強をしてみたら楽しくて、去年3級をとり今年2級を受けました。

     3級は授業で少しやっていたから2週間で取ることができましたが、今年は授業もとっていなく2級は完全に独学で大変でした。でも、むきになってやってたら楽しくなって意外とすんなり内容が入ってきたので合格につながったと思います。合格発表を見たとき合格率が約12パーセントと書いてあったので驚きましたが受かっていてホッとしました。

    管理人からdaizuさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた電卓の機種名を教えてください。また、その電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     電卓はCanonのLS-121TUです。正直使いづらかったです。押しても反応しないことが結構あったので…(自分の押し方が悪かったのかもしれませんけど。)なので、あまりオススメはできないです。
     今回、勉強に使われた教材は他の方にもおすすめ出来ますか?
     3級でも使用したんですが「サクッとうかる」シリーズは絶対オススメです。トレーニングの問題を数回繰り返して行えば基礎力は十分なくらいにつくのではないかと思います。模擬問題が付いているのも良かったです。

     テキストのほうは、「仕訳コレクション」がついて、副教材の仕訳マスターと一緒にやると効果絶大だと思います。同じ仕訳ばかりしていると、文が変わっただけで対応できないことがあるので。

     予想問題は簿記検定ナビでもオススメしていたようによかったです。ほとんど網羅していたと思います。でも「ラストスパート」の方は解答に間違いがあったので少し困りましたが…。でも今あげたものは全てオススメできます!

     daizuさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     自分の苦手なところは荷為替手形の仕訳と本支店会計が苦手でした。荷為替手形の方は問題としてよく出てきたので自然と覚えることができました。本支店会計は今回出る可能性が低いと考えていたのであまり多く時間を費やさなかったので、得意じゃないのだと思います。

     苦手なところもパターンさえ覚えてしまえば基本的に解くことができたので、同じ問題を何度もやることは大事だと思います。工業簿記はパターンで覚えられたので比較的得意でした。

     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     余裕を持って勉強することができればよかったと思います(時間がなかったので)これから勉強するのであれば、山田真哉(著)「世界一感動する会計の本です」(日本実業出版)などを読んでみると楽しく簿記の基礎の基礎を覚えることができるかもしれないです。

     自分は簿記検定が終わってから読んだので先に読んどけばよかったです。あとは勉強する時としない時の切り替えを大事にしたらいいと思います。簿記は数字を使うので集中しないとできません。

     簿記1級や税理士・公認会計士など上位資格の取得はお考えですか?これからのキャリアプランなどがあれば教えてください。
     今後は簿記の1級には挑戦してみようかと思います。ほかにも販売士やFPなどにも興味があるので、1つ1つ受けていこうと思っています。就職活動でも経理部などそちらの方面を主に考えていこうと思います。

    管理人コメント

     daizuさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!勉強期間1か月での1発合格は、まさにアッパレ!(by大沢親分)といった感じです。

     daizuさんの勉強方法で一番参考にしていただきたいのは、「仕訳」を重視して勉強されている点です。簿記検定ナビでも「仕訳を制するものは、簿記を制する」と口をすっぱくして言っていますが、仕訳の処理能力をアップさせることによって第1問だけでなく、第2問以降のスピードアップにも繋がってきますので、簿記検定ナビ仕訳問題対策や市販の仕訳対策教材を使って勉強するようにしてください。

     あと、どうしても理解できない論点は、daizuさんのようにパターンを覚えてしまっても良いと思います。実際、管理人も簿記2級に合格した時点では「仕入・繰商・繰商・仕入」の意味が良く分かっていませんでしたので…(笑)こんな感じでも十分合格できますので、どうしても分からない場合は割り切ってパターンを覚えてしまいましょう。

     とても参考になる合格体験記を投稿していただいたdaizuさんには本当に気持ち程度ですが、amazonのギフト券を送らせていただきます。本当にありがとうございました。

    daizuさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第124回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.27

    ポケットサイズのテキストを用意して、細切れの時間を有効活用しよう!

    • 投稿者:なぐさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:2回
    • 勉強期間:約8か月

    勉強のきっかけ

     社会人になり十数年経ちます。前職で総務事務や経理事務、営業事務の経験を持っていますがその時は簿記というところまでは意識せず仕事をしておりました。3年程前に転職する際、面接等で簿記の資格はないんですね~と言われたこともあります。

     現在の会社でも経理系の業務してみたいと話したところやはり簿記の資格ないんだね~ということを言われてました。そこで、じゃあなんとか3級…いや2級まで取ろうじゃないかと思ったのがきっかけです(現在は会計アプリケーションのヘルプデスク業務をしてます)

    使用した教材

    • まるごと覚える!日商簿記3級(3級合格まで)
    • らくらく合格 うかるぞ日商簿記2級
    • (TAC)工業簿記対策ポケットテキストVer.2.0
    • (TAC)商業簿記対策ポケットテキストVer.2.0
    • 日商簿記仕訳ドリル(ダイエックス)
    • 出題パターンと解き方―2010年2月(124回)試験対策用

    勉強方法

     3級については上記教材しようしてますが、ここでは2級の話なので省きます。2009年2月に3級受かった後少し間を置き7月から勉強を始めました。会社では空き時間があるので、その間に「らくらく合格 うかるぞ日商簿記2級」を読みながら概要を理解していきました。

     また、PC使った仕事ですので別にIEを立ち上げておき、簿記検定ナビ仕訳問題対策のPDF(問題と解答それぞれ)を開いておきちょくちょく仕訳問題を解いておりました。帰りの電車や平日夜や休日は「ポケットテキスト」と「仕訳ドリル」を読んでおりました。

     一般的に、工業簿記が大変と聞いているので工業簿記中心に勉強してたところ、前回の123回試験を受けた際、商業簿記をすっかり忘れ第2問と第3問がぼろぼろで不合格した(工業簿記はよかったんですが…)

     そこで過去問として「出題パターンと解き方」がよいと聞いたので12月に第1問、1月に第4問と第5問、直前の2月に第2問と第3問といった感じで過去問で勉強していました。

    試験日当日の1日の流れ

     朝は7時前後に起床。7時半頃、仕事に出かける妻を見送る。その後ウダウダしつつも朝食を食べ、9時頃までに身支度を済ませておく。そして9時から10時まではテレビでアニメをがっつり視聴。昼ごろまでは「ポケットテキスト」を読みながらやはりテレビ視聴。

     12時半頃家を出て駅に向かい電車に乗って1駅(この日は津波の影響もあり電車が遅延していたりでちょっとドキドキでした)着いた駅から徒歩3分で会場に到着。12時50分くらいに着席し「ポケットテキスト」で念のため復習しつつもトイレが近いので何度が席を立つ。

     いよいよ試験開始。最初の答案用紙に名前を書く際に、回答欄を見て簿記検定ナビで予想してくれてたものに非常によく似てると思い、いい問題かもと期待。いつもは1・4・5・2・3の順で解きますがここで1・2・3・4・5で解けると判断。いざ、開始。

     第1問:けっこう複雑な仕訳が多く時間がかかった気がします。例の「現金預金」に見事に引っ掛かりました…プラス、3つ目の消費税の問題金額出てるのになぜか、125,500円を125,000円と書いたみたいで4点しか取れませんでした。

     第2問:ここは前日等で勉強してたので難なく解けました。

     第3問:大まかには過去問の精算表と同じ気がしてたのによく見ると超難しく見えて全部埋めるも勘違いばかりで、8点しか取れず…

     第4問:見かけない問題でしたが、総務事務の経験あるせいか給料賃金の言葉は嫌いじゃなく、なんとか満点に近い点をゲット。

     第5問:かなり体力を消耗しており、問題の意味はわかるがどっから導きだすか悩みました…深呼吸したところ何か閃き、固定変動すんなり分けられ問題なく解くことができました。

     帰ってから、解答速報を見て余裕で合格と思ってましたが、例も「現金預金」の見落としが一番大きく合格発表までかなりブルーでした。あるサイトの速報では合格、あるサイトの速報では不合格という配点に左右される状態でしたのでちょっと悔いが残りましたかな。

    試験を終えて

     結果は最初にWebで知り、受験番号があった時は感激でした。今回は合格率が悪く載ってる番号が少ないので、すぐに自分の番号が目に飛び込んできました(いつもは、ちまちまスクロールして探すのですが)今後は少し勉強を休み、簿記1級を目指すか違うものを目指すか(社会保険労務士の勉強もしたい)ゆっくり考えようと思います。

     簿記検定ナビは非常に役に立ちましたし感謝いたします。部下にも勧め「簿記検定ナビを利用して3級目指す」と言ってます。今後もちょくちょく拝見させていただこうと思います。ありがとうございました。

    管理人から~さんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた電卓の機種名を教えてくださいまた、その電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     最初はジャ○コで売ってた500円くらいの電卓使ってました。試験2週間くらい前になり、液晶の表示があまりよくなくなり、CASIOのDW-20Aを購入しました。大きさといいキータッチといい使いやすくお勧めできます(サイレントキーではないのと時間計算機能がついているのがちょっと気になりましたが試験には問題なかったです)
     今回、ご利用になられた教材は他の方にもおすすめ出来ますか?
     最初に用意した「らくらく合格 うかるぞ日商簿記2級」は商業と工業が1冊にまとまっているので個人的には使いやすかったです。また、ポケットサイズのテキストも用意できるとちょっとした時に読み物として復習できるので重宝しました。そして最後に、「出題パターンと解き方」で論点ごとに学習し効率よく覚えることができたと思っています。
     なぐさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     結果論かもしれませんが、意外と工業簿記のほうが得意みたいです。商業簿記のようにたくさんの仕訳をしたりするより工業簿記のようにある値を求めるような問題のほうが集中力が切れませんでした。商業簿記でも、伝票関連や本支店会計が苦手です(123回は撃沈でしたし…)基本的には仕訳問題をたくさん解くことで部分点を稼げるよう頑張りました。
     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     最初は暗記で同様の問題は同様の解き方をしてみてもよいかと思います。答えに間違えがあれば暗記した問題と間違えた問題の何が違うかを探すことで問題の意味や解き方を体に染みつかせることができるかと思います。後は、今回の試験で特に痛感しましたが、予想はついていてもきちんと問題は読みましょう。(あ~現金預金…まだ言ってる…(笑))

     自分は独学で合格できましたが、自分のやり方(ポリシー)を固めつつ簿記検定ナビで他の人の意見(やり方)も参考にして自分のものにして知識を増やしていければグッと合格が近づくと思います。

    管理人コメント

     なぐさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!簿記検定ナビの仕訳問題対策試験問題予想をフルにご利用いただいたとのことで、管理人としてとても嬉しく思います。

     なぐさんに限らず、今回の試験では「現金預金」を見落とされた方が多いようです。現時点で簿記2級の合格体験記は3件ほどご投稿いただいておりますが、お三方とも「現金預金」勘定を見落とされたようで(笑)、改めて勘定科目を確認してから解答用紙に仕訳を切ることの重要性を再認識しました。

     問題を解く際は、必ず問題文と解答用紙をチェックする癖をつけてください。チェックした際にひっかかるところがあれば、後で見てもすぐに分かるようにその部分を目立たせておいてください。これは仕訳問題に限らず、第2問以降でも同じです。

     とても参考になる合格体験記を投稿していただいたなぐさんには本当に気持ち程度ですが、amazonのギフト券を送らせていただきます。本当にありがとうございました。

    なぐさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第124回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.26

    簿記はとにかく反復練習!教材はなるべく同じシリーズで揃えよう!

    • 投稿者:ちひろさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約6か月

    受験するきっかけ

     社会人となり、経理の仕事をしています。仕事をしているうちに、「会計のことをもっと知りたい、学びたい、自分の力にしたい」と思ったので2級を受験しました。

    勉強方法と勉強時間

     9月頃から本格的に勉強を始めました。

    9~10月…インプットを中心に基礎を勉強しました。元々商業高校出身ということもあり、思い出すという感覚に近かったと思います。この間、会社の中間決算とも重なり、夜遅くまで残業した後に勉強していました。

    11~12月…アウトプットとインプットの繰り返し。問題をひたすら解き、間違えたところは基礎に戻って復習、そしてまた問題を解く。これを繰り返していきました。

    1~2月…アウトプットの期間。過去問と予想問題を解いていきました。過去問は1回しか解きませんでしたが、予想問題はコピーをして何回か同じ問題を解いていました。

     時間的には 9月~1月:平日1時間、休日4時間。2月上旬:平日2時間、休日4時間。試験1週間前:平日3時間、休日6時間。という感じです。

    使用したテキスト

    • TAC出版 合格テキスト(9~12月に使用)
    • TAC出版 合格トレーニング(11~12月に使用)
    • ダイエックス出版 まるごと過去問集(1月に使用)
    • TAC出版 TAC直前予想(2月に使用)
    • ネットスクール出版 ラストスパート模試3+1(2月に使用)
    • 簿記検定ナビ 仕訳問題対策

    その他、気をつけたこと

     仕事の後に勉強は体力的にもつらいときもありました。持論ですが「忙しいときや辛い時に学習したことは忘れない」を心にめげずに勉強していきました。あとは気分転換。ゲームをしたり音楽を聴いたり。

    試験日当日の1日の流れ

     いつも通り朝7時に起床。軽く朝食をとった後、勉強。当日は問題等をやるのではなく復習の日と決めていました(問題を解いて自信をなくしたくなかったので)11時に早めの昼食。妻がゲン担ぎでトンカツ定食を作ってくれたのでおいしく頂きました。

     12時30分に家を出発し、到着したのは12時50分頃。教室に入ると大半の人が席について問題集、テキストとにらめっこしていました。中には余裕で話をしている人もいました。私は気分を落ち着かせるため、音楽を聴いていました。緊張しっぱなしでしたが、好きなアーティストの歌に「信じ続けて重ねた日々が報われるときがやってきた」という歌詞があり、まさにその時だと今までのことを振り返りながら試験開始を待ちました。

     そして試験開始。解答順は「1→5→4→3→2」で、この順番は過去問、予想問題の時も同じでした。自分の中でガチッと決めていました。

    • 第1問…まずは仕訳問題。緊張からか手が震えていましたが、大きく悩んだところはありませんでした。ここは20点もらったと思いつつ5問目 へ。(この過信は後々大変なことになります)
    • 第5問…「おぉ、ここはCVP分析?ぼっちーさんも予想問題集もここが出るって言ってた!」とさくっと解答。
    • 第4問…苦手な工業簿記で不安ながらも解答。
    • 第3問…「決算整理仕訳多いなぁ」という感じでした。謎の5%は問題文を何度も読み解答しました。社債は勘です。
    • 第2問…問題ないと思いながらまんまと当座預金と受取手形の2重仕訳に引っかかりました。

     3問目に時間をとられ全部解き終えたのは試験終了の20分前位だったと思います。3~5問を中心に時間いっぱいまで見直し。仕訳問題、この時点ではまだ気付いていません。試験終了後、手応えあり!これはいける!!

     家に帰って一服。解答速報までゆっくりのんびりしていましたが、解答速報を見て唖然。げ、現金預金だとーー!今回は合格しましたが、簿記検定に限らず見直しは必ずしようと心に決めました。

    終わりに

     今後は簿記2級を基に簿記1級に挑戦するか、他の検定に挑戦するかを考えている途中です。また、簿記検定ナビも引き続き利用します。皆さんに良いアドバイスをして恩返しをしたいと思います。今後もよろしくお願いします。

    管理人からちひろさんへ追加の質問

     今回、どこのメーカーの電卓を使われましたか?また、その電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     使用した電卓は「CASIO AZ-23S」です。この電卓は高校時代から使っていた電卓で、簿記検定ナビで紹介されていた電卓も試してみようと思ったのですが、やはり使い慣れた電卓で勝負したほうがいいと思い、高校時代から使用していた電卓を使いました。

     自分にあった電卓はあるはずですので、今後受験を予定される方にも自分の電卓を見つけていただきたいです。電卓ごときと思われるかもしれませんが、「たかが電卓、されど電卓」です。

     たくさんの教材を使って勉強されたようですが、各教材の特徴や感想などを教えてください。
     特徴の違い等はあまり感じませんでしたが、テキストから過去問までは同じ出版社のを使ったほうがいいかな、と思います。解説等、出版社によって違うのではないかと思うので統一したほうが変な混乱を防げると思います。予想問題については、私は多くの問題を解いておきたかったのでいろんな出版社の問題集を使用しました。
     ちひろさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     得意な論点は、精算表や財務諸表の作成です。試験問題の第3問目です。経理の仕事をしているからでしょうか、過去問から予想問題まで完璧でした。本試験も満点でした。

     苦手な論点はありません…。と言いたいのですが、工業簿記の標準原価計算が苦手でした。製造間接費の差異分析に手こずりましたが、何度も解いていくうちに理解し、最終的には「おっ、標準原価計算面白い!」と思うようになりました。

     苦手克服のためには何度も何度も挑戦することだと思います。私自身も、問題集を解き、解いた問題を消しゴムで消し、また解く。そのような原始的なことを何度もやりました。私の心の中には「得意な論点には自信、苦手な論点には少しの焦り」がありました。その少しの焦りが原動力になりました。

     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     簿記検定ナビにも紹介されていますが、間違いノートを作るべきです。自分の苦手と向き合うことは重要です。仕事をしている時や通勤中でも自分の苦手な論点が頭に浮かんでくることがありましたが、間違いノートを鞄の中に入れておけば仕事の合間、通勤中でも確かめることができます。自分だけの間違いノートで勉強を進めていってください。

    管理人コメント

     ちひろさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!中身を拝読させていただいてまず思ったのは、「やはり合格者はやることをやっているな!」ということです。

     日商簿記検定2級に合格するためには、奇をてらった勉強をする必要は全くありません。テキストを読んで問題を解き、総合問題に挑戦して間違えたところはテキストに戻って間違いノートにまとめる。地味な作業ですが、これを続けることが実は合格への一番の近道だったりするわけです。

     あとは、どうしてもやる気が出ないときは、思い切って休息日にしてしまいましょう。ちひろさんのようにガッツのある方は気合いで乗り越えられるのですが、僕のようにガッツの「ガ」の字もないような人間は…無理しすぎは禁物です(笑)

     試験が近いから…と言って、やる気が無いのにダラダラ勉強しても効果はありませんので、自分の好きなことをやって気分転換をし、また次の日から気合いを入れなおしてがんばれば良いと思います。

     とても参考になる合格体験記を投稿していただいたちひろさんには本当に気持ち程度ですが、amazonのギフト券を送らせていただきます。本当にありがとうございました。

    ちひろさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第124回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.25

    パターンだけで覚えないのが大事!「理解」することを心がけよう!

    • 投稿者:らんさん
    • 勉強形態:専門学校(通信)
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約3か月

    日商簿記検定を選んだ理由

     未経験から経理の仕事に転職して4年が経ったのですが、財務諸表を見ただけでは会社の経営状態が判断できず、少しくらいは分かるようになりたい!と思い、簿記検定2級を受けることにしました。通学は性格的に向かない、でも独学では途中で挫折してしまいそうな気がする、と悩んだ末、ユーキャンの通信教育を受けることにしました。これだけお金を掛けたのだから合格するぞ!と自分にプレッシャーをかけました。

    使用したテキスト・問題集

    • ユーキャンのテキスト・問題集・過去問集(第112回~第121回)
    • ポケットテキスト日商簿記2級工業簿記
    • これだけ仕訳マスター 日商簿記2級
    • 第124回試験予想ラストスパート模試3+1(ネットスクール)

    具体的な勉強方法

     平日は、通勤電車の中でテキストを読み、帰宅後に読んだ部分の問題と余裕があれば添削問題を解きました。添削問題はテキストを見ないで解いたほうがいいと思うのですが、分からない問題はテキストを調べながら解きました。

     商業簿記→工業簿記の順番に勉強を開始したのですが、工業簿記の勉強に入ると、商業簿記を忘れているような気がして不安になりました。でもとりあえず一通りテキストを読んで問題を解くことを優先しました。どうしても不安な時は、簿記検定ナビ仕訳対策問題を解いていました。

     1月からは過去問を解き、間違った部分や苦手な部分は間違いノートに記入しました。112回~121回の過去問を2回と、第124回試験予想ラストスパート模試3+1(ネットスクール)を2回繰り返しました。この時期は、通勤電車の中で「ポケットテキスト日商簿記2級工業簿記」や「これだけ仕訳マスター」を読むようにしました。

     始めのうちはパターンで覚えようとしていたのですが、同じようなところで間違えていました。理解していない証拠では?と思い、理解した上で問題を解くことを心掛けました。そうすると格段に間違いが減りました。

    試験日当日の1日の流れ

     あまり緊張しすぎないために、試験前は普段の休日と同じ過ごし方をしました。会場には30分くらい前について、間違いノートを眺めながら指先を暖めていました。(かじかんでしまうと書きにくくなるので)

     問題は、1→4→5→3→2の順番で解きました。全体的にそんなに自信はないものの特に問題なく解けました。過去問と問題の出し方が違うかなとは思いましたが、問題文の意味を考えながら解きました。隣の席の方は途中から固まっているとおもったら独り言をいいだすし、前の席の方は鼻歌を歌い始めたので驚きました。

     見直しをしたつもりだったのですが、第1問で「現金預金」の勘定科目を使わなかったため-12点。もう落ちた…と思いましたが、第2問~第5問が全問合っていたようなので合格出来ました。勘定科目は必ず確認しなくてはいけないと思っていたのですが、緊張していたのか確認を忘れてしまいました。分かっていただけにちょっと悔しいです。

    管理人かららんさんへ追加の質問

     多くの教材をご利用されたようですが、それぞれの教材やお使いになられた電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     ユーキャンの教材は、テキスト→問題集→添削と章毎に進めていけるのが良いと思います。ただテキストは、視覚的に理解したいという方にはあまり向かないかもしれません。ポケットテキストは副教材としての使用をお勧めします。初めからこれだけというのは難しいかと思います。

     電卓は、CASIO MW-C10A-GN-N(10桁)を使用していました。特に可もなく不可もなくといったところでしょうか。慣れているので使いやすいです。

     らんさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     直接原価計算、CVP分析が苦手だったのですが、ある時急に理解できたタイミングがあって、それ以降は得意になりました。今回出題されたので良かったです。
     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     パターンだけで覚えようとしないことが大事だと思います。パターンを覚えていればある程度は解けると思いますが、今回の試験のようにちょっと表現が変って出題されると焦って解けないと思うので。あと試験の時、仕訳問題は必ず勘定科目を確認すること!これはホントに大事だと痛感しました。
     今後は簿記2級をどのように活かす予定ですか?簿記1級や税理士などの上位資格に挑戦される予定はありますか?
     簿記1級の試験も挑戦したいと思います。その際にはまた簿記検定ナビにお世話になります!

    管理人コメント

     合格体験記のご投稿ありがとうございました!

     らんさんの合格体験記で、一番参考にしていただきたいのは「管理人かららんさんへ追加の質問」の3つめの質問に対する回答部分です。最近の問題にはひねりが加えられることが多いので、らんさんがおっしゃっているように、パターンを覚えて乗り切ることが難しくなってきています。

     商業簿記ですと、なぜこの仕訳を切る必要があるのか?この仕訳を切ることにより、貸借対照表や損益計算書などの財務諸表にどんな影響が出てくるのか?など、常に考えて問題を解くようにすると理解が深まると思います。

     一方、工業簿記のほうは、とにかく勘定の流れを意識するようにしてください。例えば、直接材料費は、材料勘定から仕掛品勘定へそのまま流れていきますが、間接材料費は材料勘定から製造間接費勘定を経由して仕掛品勘定へ流れていきますよね。この金額はどこから流れてきて、どこに流れていくのか?ということを常に考えるようにしてください。

     とても参考になる合格体験記を投稿していただいたらんさんには本当に気持ち程度ですが、amazonのギフト券を送らせていただきます。本当にありがとうございました。

    らんさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第123回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.24

    適度な気分転換が簿記の勉強にも好影響を与えます!

    • 投稿者:クロころんさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約2か月半

    日商簿記検定2級取得のきっかけと勉強時間

     企業の財務諸表が見れるようになりたかったために勉強を始めました。勉強期間は約2ヵ月半で、平日3~4時間、休日で6~7時間(大学生で時間がありました)といった感じでした。

    選んだテキスト

    期間別・勉強方法

    • 1か月目

     とりあえず何をしていいか分からなかったのでパソコンで簿記のことについて調べる。このときに簿記検定ナビさんと出会いました。教科書はなにがいいのかまったく分からなかったので簿記検定ナビさんがオススメしているTAC出版のテキストを購入。その後、大まかに勉強スケジュールを立てました。

     まず商業簿記から勉強を開始。時間がかかった箇所には印つけるようにしました。続いて、工業簿記の勉強も開始。商業同様時間がかかった箇所に印をつけていきました。

    • 2か月目

     過去問題に取り掛かる。TAC出版「出題パターンでマスター 2級過去問題集」の間違えた箇所はテキストに戻り復習。2週目に間違えた箇所は間違えノートに記入し、テキストに戻り復習。3週目には間違えがなくなったので…というより答えを覚えてきてしまったので、新たにネットスクール出版の「出題パターンと解き方 2級過去問題集」を購入。

     こちらの問題集もTAC問題集と同様の方法で勉強。また仕訳問題は問題集に載っていない回の問題を簿記検定ナビの仕訳問題対策を使わせていただきました。

    • 試験まで残り15日

     まず、第118~122回の問題を実際の試験と同様に2時間計り解いてみる。次に予想問題に挑戦!ネットスクール出版の「第123回試験予想ラストスパート模試」購入。最後の仕上げとして、今までの総復習で全てのテキストを見直し、問題を見て頭の中で解く手順がすぐ浮かんでくる問題は飛ばして、すぐ浮かばなかったものは解くを繰り返す。

    テキスト以外でやったこと

    • 簿記検定ナビの質問掲示板をチェックし頭の中で答える。(自信がなかったので書き込みはできなかったです…。)
    • 気分が乗らないときは趣味のテニスで気分転換。

    試験日当日の1日の流れ

    • 朝6時00分

     起床し、とりあえず顔を洗い目を覚ます。朝飯とチョコを食べて糖分補給をする。

    • 6時30分~7時30分

     前日に用意していた精算表の問題を解く。その後は間違えノートを見直す。教材を見るのが怖かったのでぼーっとしてました。

    • 12時00分~13時00分

     昼飯とチョコ!その後、会場に到着。

    • 13時30分試験開始(最初に説明があったので実質37分開始)

     問題は1、4、5、3、2の順に解きました。

    • 問1…問題は解けたのですが緊張しすぎて字がなかなか書けませんでした。15、6分かかりました。
    • 問4…スムーズに解けました。
    • 問5…スムーズに解けました。
    • 問3・・問題自体はスムーズに進んでいきましたが、当期純利益が合いませんでした。軽く見直してもわからなかったので最後にやろうと飛ばしました。
    • 問2・・仕訳日計表だったのですぐできると思いましたが日計表の数字が全然合いませんでした。あせって頭がパニックで真っ白になってしまい全く考えれなくなってしましました。最終的に未収金の間違えであることに気づきましたが、問2だけで50分以上かかってしまいました。

    • 持ち物と会場の様子

     持ち物は、筆記用具、腕時計、電卓×2、間違いノート、受験票。会場の様子は、ほとんどの人がテキストをみていました。ただ、中には話している人もいるのでその人達の話し声が会場に響いてました。また、当日は人の会話を聞いてしまうと不安になってしまうので、iPodやウォークマンがある人は持っていったほうがいいかもしれません。

    管理人からクロころんさんへ追加の質問

     今回、利用された教材や電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     TACのテキストは、絵による分かりやすい解説や全体的に数字が小さく計算しやすかったので勉強の効率が非常にいいと感じました。またA4サイズのテキストだったので、すっきりしていて見やすかったです。

     ネットスクールの予想模試は通常の試験問題の2割増でつくってあるため、これが解ければ実試験に対応できる!と考えて良いので非常にオススメします。電卓は特に考えず直感で選びました。電卓は種類というより使い続けて慣れさせることが大切だと思います。

     クロころんさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     得意な論点は直接原価計算で、苦手な論点は特にありません。苦手な論点がないのは何度も間違えてしまう論点がでてきたら、その論点のみを何日かやり続けて逆に得意にする勉強スタイルをとってきたからです。直接原価計算は最初かなり苦手でしたが、一番時間をかけたので一番得意な論点になりました。
     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     時間がなくてもテキストをしっかり理解してから過去問に入るほうが良いかと思います。私自身勉強を始めるのが遅く焦っていたため、テキストを完全に理解せず、過去問に突入してしまいました。そのため「過去問→テキスト」の流れが多くなり、結果余分な時間がかかってしまいました。
     今後は簿記2級をどのように活かす予定ですか?簿記1級・税理士などの上位資格に挑戦される予定はありますか?
     将来経理の仕事がしたいと考えているので、仕事の基盤として活用していきたいと考えています。
     自作のノートを作られたとのことですが、画像などを見せていただくことは可能でしょうか?
     ノートは左に間違えた論点、右にその内容を書き折り曲げて使用しました。

    クロころんさんの自作ノート

    クロころんさんの自作ノート1
    クロころんさんの自作ノート1
    クロころんさんの自作ノート2
    クロころんさんの自作ノート2
    クロころんさんの自作ノート3
    クロころんさんの自作ノート3

    管理人コメント

     クロころんさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました。時間に余裕のある大学生の特権を活かし、やるべきことを着実にこなしていくという勉強スタイルでの短期合格はまさに「お見事!」といった感じです。

     クロころんさんの勉強スタイルで、ぜひ皆さんに参考にしていただきたいのは「気分が乗らないときは趣味のテニスで気分転換」という一文です。簿記の勉強を始めると、いくら時間があっても足らないような気になってしまいますが、気分が乗らないときに勉強をやってもほとんど身になりませんので、そういう時は簿記のことをきっぱり忘れて、自分の好きなことをする時間に充てたほうがいいと思います。

     あとは、自作ノートの作り方ですが、これは特に決まった形式があるわけではありません。クロころんさんのように、「左半分に間違えた論点を、右半分にその説明を書く」といった形式でもいいでしょうし、折り曲げるのが嫌な場合は、「右半分は赤のペンで書いて、赤い下敷きで隠しながらチェックしていく」という形式でも良いと思います。自分自身に合った書き方を試行錯誤してみてください。

     とても参考になる合格体験記を投稿していただいたクロころんさんには本当に気持ち程度ですが、amazonのギフト券を送らせていただきます。本当にありがとうございました。

    クロころんさんが使われた教材や電卓のまとめ