無料講習会やセミナー等に積極的に参加しよう!

  • 投稿者:kazさん
  • 勉強形態:独学
  • 受験回数:1回
  • 勉強期間:約2か月半

受験のきっかけ

 入社して以来20年余りの間システムエンジニアをやってきたが、いろいろな理由で今年4月に経理担当部署に異動。この異動をきっかけに簿記の勉強を始めることにした。簿記の試験では日商簿記がメジャーであることを知り、3級からの挑戦を決意。

使用テキスト・問題集・電卓等

  1. はじめての人の簿記入門塾(かんき出版)…簿記知識・経験が全く無しからのスタートだったのでまずは入門書からということで。理解できなくても気にせず、サッと読んでテキストに入るのがよいと思う。
  2. 10日で合格るぞ!日商簿記3級 光速マスターテキスト(LEC)…amazonで一番売れていたので。他のテキストを使用したことがないので何とも言えないが、読みやすかったと思う。ただし、多くの方が言われているとおり、このテキストだけでは本試験を解くレベルには到達できないと思う。
  3. これだけ仕訳マスター 日商簿記3級(TAC)…すきま時間を活用できればという思いで購入したが、すきま時間も過去問を解かなければならない状況であり、あまり使用せず。
  4. 日商簿記3級過去問題集(大原簿記学校)…無料セミナー等何かと大原を利用していて、大原に対して良い印象があったので。もう少し解説が詳しいとよいと思う。
  5. CASIO TD-5…10年以上前に買った極めて安い物。

受験までの流れ

  • 4月

 「はじめての人の簿記入門塾」を読み始める。入門書ながら、やはり簿記初学者の私には内容がスッと入ってこない。途中からは理解できなくてもとりあえず前に進むようにし、とりあえず読み終える。この後「光速マスターテキスト」に着手。主に通勤時間を利用してテキストを読み、ノートに問題を解くようにした。

 また、後で見返す必要があるという事柄はノートに書き出しマーキングした(問題演習とまとめを同じノートでやっていたので多少見難いところはあったが、本試験当日、このマーキングしているところを中心に復習することができた)4月中旬に大原の「90分で簿記の仕組みがわかるセミナー(無料)」に出席。とにかくこの手の無料セミナーには積極的に参加しようと思った。

  • 5月

 ゴールデンウィークも「光速マスターテキスト」で勉強。GWの最終日、「光速マスターテキスト」が終わらない中、大原の無料模試を受ける。結果は20点/100点。無料模試の目的は「落ちかけてきているモチベーションをアップするため」と決めていたが、さすがにこの点数でヘコんでしまう。

 「とりあえず過去問を繰り返すこと」と大原で言われたので、「光速マスターテキスト」は早めに切り上げ(一応最後まではやった)大原の過去問に着手。この時点では本試験レベルの仕訳がまったくできなかった。

 5月下旬に大原の「簿記検定2週間前ラストスパート特別講義&問題特訓(無料)」に出席。第3問試算表、第5問精算表の解法テクニックを教えてもらう。このころに簿記検定ナビに出会う。

  • 6月

 大原の過去問の第1問全てと簿記検定ナビの仕訳問題対策をとにかくこなす。1回こなした後、間違った問題だけをもう1回こなした。この後、第5問対策として簿記検定ナビの試験問題予想を信じ、精算表の標準問題を3回分ほどこなす(精算表の推定問題と財務諸表は捨てた)

 さらに第3問対策として、合計試算表・残高試算表・合計残高試算表の過去問を1問ずつこなす。この時点でほぼ時間切れ。第2問については、こちらも簿記検定ナビの予想を信じ、商品有高帳の過去問を1問だけこなした。第4問については出たとこ勝負と割り切った。なお、本試験1週間前の大原の模試(有料)では66点しか取れなかった。

試験結果と反省点

  • 第1問:20点/ 20点
  • 第2問: 4点/ 10点
  • 第3問:30点/ 30点
  • 第4問: 0点/ 8点
  • 第5問:27点/ 32点
  • 合計 :81点/100点

 もう少しまじめに計画を立て、過去問に割り当てる時間を多くとるべきであった。

専門学校・スクールについて

 無料セミナーや講習会は参加した方がよいと思う。独学ではなかなか知りえないテクニックやコツを教えてもらうことができる。また、過去問等のお土産がもらえる場合もある。

 なお、大原は無料でも問題特訓や模試などをやってくれるが、TACやLECはほとんどない。この辺、大原はあの手この手で生徒を集めようとしていると感じた(我々独学の人間は遠慮せずに利用すればよいと思う)

今後について

 次回第126回検定(11月検定)で2級受験の予定。社内の能力開発目標シートに、今年度中(来年3月まで)に2級合格と書いてしまったので、最悪第127回(来年2月検定)で合格しないとまずい状況。無事2級合格できれば、1級または税理士のどちらに挑戦するか考えたい。

試験日当日の1日の流れ

  • 08:00頃

 試験会場に到着。少し早すぎた。まだ試験会場の部屋の準備ができていなかったので、タバコを吸ったりお茶を飲んだりしながら過ごす。

  • 08:20頃

 試験会場の部屋に入る。時間が経つにつれて人が集まってくるが、だいたい高校生(地元の某商業高校の生徒と思われる)どこかのサイトで、高校生に囲まれて受験したという話を見たことがあるが、まさにそのとおりであった。筆記用具・電卓・受験票・運転免許証を机の上に出しノートをパラパラ見ながら軽く復習。

  • 08:55頃

 問題用紙・解答用紙が配られ、回答用紙に受験番号・氏名・生年月日の記入の指示が出る。第3問の解答用紙を見た時、試算表ではなく損益計算書と貸借対照表が書かれていたので顔が青ざめる。この時点でテンションが下がり、半分以上あきらめた。

  • 09:00頃

 試験開始。大原の無料講習会で教えられたように、A4の計算用紙を縦に半分に折ってさらにもう半分に折って、縦に3本の折り目を入れて4列のエリア作る。これで仕訳の結果を位置がズレルことなく書けるようにする。

 第1問は、とにかく落ち着いて解くことだけ考えた。何とか当初予定時間内で全問解答。第5問は、多少あせったが何とか貸借の合計が一致。当初予定時間内でクリア。

 第3問は最初、どこから手を付けてよいか分からず悩んだ。合格するためには、捨てるわかにはいかない。そんあんことを思いつつ考えていると突然糸口をつかむ。あとはパズルを解くように少しずつ解いて何とか解答を埋める。この時点で予定時間を大幅オーバー。

 第2問は、商品有高帳は埋めたものの、総売上高・売上純利益・月末残高は分からず。あきらめて次へ。第4問は…こんな問題、過去問で見たことなし。とりあえずダメもとで埋めるだけ埋める。

  • 11:00頃

 ここで終了。見直しはできなかった。

管理人からkazさんへ追加の質問

 kazさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
 残念ながら得意な論点はありません。どの論点も最後まで自信が持てないまま本試験に臨みました。ただ、どの論点も絵や図を描いて理解するとよいと思いますし、テキスト選びにおいても図や絵が多用されているものがよいと思います。
 ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
  • 準備期間
  1. 計画は立てた方がよいと思います…日単位でなくてもよい(週単位、2週間単位等でもよい)ので。私は計画を立てずに進め、過去問対応の時間があまり取れず苦労しました。
  2. テキスト選びにあまり時間をかけないように…使ってみないと分かりません。もし使ってみてイマイチと思ったら、別のテキストを購入すればよいので。
  • 勉強期間
  1. とにかく仕訳(本試験レベル)の練習をする…愚直に練習すれば、第1問はなんとかなります。
  2. 専門学校の無料セミナーや講習会はできるだけ利用した方よいと思います…市販の教材には載っていないテクニックを教えてくれたり、過去問等のお土産が貰える場合があります。私の場合は、モチベーション維持にもなりました。
  3. 本試験直前期、時間がなければ出題の可能性が高いところに全力投球する…出題の可能性が低いところは思い切って捨てましょう。出題の可能性については、簿記検定ナビの試験問題予想や過去問題集・専門学校(例:大原の予想会)等から得ることができます。
  • 本試験
  1. 絶対に最後まであきらめない…これにつきます。考えれば突破口が開ける場合もあります。また部分点を稼ぐためにも最後まであきらめずにできるだけ解答を埋めましょう。

管理人コメント

 kazさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!さらに、簿記検定ナビを有効活用していただいたようで…こちらもありがとうございました!

 kazさんは資格の大原の無料講習会や無料セミナーに積極的に参加されていますが、これについては僕もおすすめします。参加したからと言って無理やり有料講座を受講させられたりすることはありませんし、「管理人からの質問」の回答部分にもありますように、独学では習得できない受験テクニックや試験対策用の教材を手に入れることができます。

 校舎は北海道から九州までの全国各地にありますので、まずは資格の大原の公式サイトでチェックして資料請求してみてください。

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