4回目の正直で見事合格!簿記2級は諦めなければ必ず合格できます!

  • 投稿者:しゅりっぺさん
  • 勉強形態:独学
  • 受験回数:4回
  • 勉強期間:約12か月

日商簿記検定との戦い

 50歳男性です。4回目で合格しました。1回目の122回目は、受験することに意義があるという感じで、結果は34点。2回目は手応え は少しありましたが、結果は62点。前回の124回は難問の為、33点でノックアウトされました。

 今回は傾向通り(難問の次は易しい)の問題の為、80点(やや不満足…書いてみたかっただけです・笑)で合格しました。3度目でメゲかけましたが、何とか継続して受験出来たのは、125回目は簡単なので絶対合格できると思い込んだ為です。

4回目のチャレンジで工夫したこと

  1. 工業簿記は『TACの合格トレーニング』を全問解きました(3月から5月中旬)今までは重要問題のみを解いていました。これは、数多くの問題を解き、見慣れない問題に対応する為です。123回の5問の半製品、124回の労務費等、初めてご対面するとお手上げです(諦めが悪いと時間もロス)
  2. 今回の1問(仕訳) 対策の新しい試みは簿記検定ナビの仕訳問題第100回から第124回までをやりました。全問と解いた後は間違った問題を集中的にやりました。ここで役に立ったのが、簿記検定ナビの「仕訳問題リスト」です。委託販売を復習しようと思えば、「仕訳問題リスト」を見て、類似問題を集中してやると効果的でした。

個別具体的な対策

 2問対策は、『伝票会計』中心にやり『帳簿組織』も一応やりました(手を抜かずに良かった)3問対策は資格の大原の『直前答練』を中心にやりました。また独学の為、耳から簿記を学びたい為、『大原出題予想会』と『直前対策』に参加しました(参加費無料)

 特に『大原出題予想会』の池袋校講師の講義内容が良かった為、MP3に録音したものを何度も聞き直しました。頭に残ったのは、低合格率の連続はない。類似問題を連続して解くと効率がよい。100点満点中10点位は捨て問題(当期純利益を問う問題、難問の仕訳等)は時間を掛けず割り切ることでした。『大原の直前答練』は図書館に行き、休日の13時30分から実践形式でやりました。普段の勉強は19時から20時まで図書館でやりました。

試験日当日の1日の流れ

 8時起床、朝食後、仕訳で不安の残っていた保証債務と不渡手形を復習。いつも使用している『間違えノートもどき』を復習。少しうたた寝をして、作戦を立てる。

 1問(20分)→4問(20分)→5問(20分)→2問(20分)→3問(40分)1問の解答順にこだわらない。社債・有価証券の問題は後回しにする。特殊商品売買は即答出来るもの以外は後回しにする。計算用紙は2問用に使う。

 当日の持参品でもって行くと精神的に安心するものを準備。ティッシュ(机が不安定の時に役立)、耳栓(100円ショップで買いました)前回後ろ側から電卓が鳴り響き集中力が無くなってしまいました。直径1cm程度の丸いシール(前々回机のどこに電卓を置いてもガタガタした為)

 そして11時30分に早めに昼食を済ませました。出発前にズボンで悩みました。前回途中でトイレに行きたくなり検査員と口論になったので腹を圧迫しないジャージにするどうか悩みましたが、試験中ズボンのベルトを緩めれば同じと考え結局、普段のジーパンにしました。

 試験会場では、携帯はOFFにして鞄にしまいました。次に電卓を机の上に置きましたが、特にガタガタしませんでした。消しゴムは新しいのを使用しました。新しいものは角が鋭い為、一部分を消すのに最適です。試験が始まり仕訳問題の1問は見たことの無い問題でしたが選択肢から判断すると貸倒引当金と同様と判断しました。次に3、5と進み4は諦め、2をやりました。

 次に、工簿4を解いている最中に後方から電卓の騒音…ここで耳栓登場。音は小さくなりました(精神的に安心しました。)ただ、その後体調が…試験会場は商業高校なのでクーラーが無いため、暑さと湿気が凄い!一時精神集中が落ち45分が経過してしまいました。

 工簿5は簡単な問題でした。Tの正体は解答用紙の「総合原価計算表」からすぐに読み取ることが出来ました。商簿2は予定通り計算用紙を使用し、左右の合計不一致でも気にしないで、商簿3へ。このとき残り50分。問題はブランクの無い本支店会計で、しかも棚卸減耗無しという簡単な問題…ゴールが見えてきました。

 そして、トイレに行く事も無く無事終了。感覚では合格と信じ、本日(平成22年6月21日、HPで受験番号を確認し、 商工会議所で点数を確認しました。

管理人からしゅりっぺさんへ追加の質問

 今回、勉強に使われた教材は他の方にもおすすめ出来ますか?
 「合格テキスト・合格トレーニングシリーズ 商業簿記・工業簿記」の4冊と、「合格するための過去問題集日商簿記2級」の計5冊(いずれもTAC出版)をメインにしましたが、やはりこの5冊が王道の参考書だと思います。

 あとは、資格の大原の『直前答練+公開模試』(CD付で10,000円)を利用しました。ラスト3週間はこれに特化しましたのですが、CDをMP3にダウンロードすると歩きながらも聞けるので便利です。なお、電話での質疑応答も出来ますが、いつも若い女性が出て、答えはあまり納得できませんでした

 今回、勉強に使われた電卓の機種名を教えてください。また、この電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
CASIO JF-120GT。私はカシオ派なのでこれを使用しました。ヤマダ電機で2480円でしたので、会社と自宅に同じものを常備しまいた。12桁、GT、MC、MR、早打ち機能付きです。
 しゅりっぺさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
 標準原価計算は最初は苦手でしたが、シュラッター図、パーシャルプランを理解出来る様になり得意となりました。全部原価計算と直接原価計算は前回出題された為、克服せずに諦めました。
 ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
 やはり工業簿記の完成度だと思います。工業簿記はオセロゲーム的な要素があり、波に乗れば満点が取れるし、つまずくと大変なことになります。今回、第5問は20点だしたが、第4問は製造間接費配賦額を誤った為、12点でした。ちなみに前回の第5問は0点でした。
 今後は簿記2級をどのように活かす予定ですか?簿記2級・1級や税理士などの上位資格に挑戦される予定はありますか?
 中小企業の決算書分析に精通したい。今後は社労士にするか、簿記1級にするか、税理士にするか、自分の能力に限界もあるので悩んでいます。本当に商簿記2級から税理士に挑戦できるのでしょうか?

管理人コメント

 しゅりっぺさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!粘り強く挑戦された結果の合格ですので、喜びもひとしおだと思います。おめでとうございますm(_ _)m

 「4回目のチャレンジで工夫したこと」の欄にも書いていただきましたが、やはりある程度の問題演習量は必要だと思います(短期合格を目指すのであれば、最低でも問題集は完璧の状態にしておく必要があります)簿記はスポーツですので、なるべく実際に手を動かして体で覚えるようにしてください。

 あとは…ティシューや耳栓、新品の消しゴムなどをきちんと用意された点については、ぜひ参考にしていただきたいと思います(なお、耳栓については試験会場によっては使えない可能性がありますので、試験申込時に確認しておくのが良いと思います)

 なお、6月受験でも試験会場によってはエアコンが効きすぎていて肌寒いことがありますので、特に冷え性の方は、着脱しやすい羽織物(カーディガン)やひざかけなどを用意しておくと安心だと思います。

しゅりっぺさんが使われた教材&電卓のまとめ

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