カテゴリー: 簿記2級

  • 第127回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.73

    工業簿記は「勘定連絡図」がポイント!大原の無料模試も有効活用すべし!

    • 投稿者:ナナコフレームさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約3か月

    はじめに

     前回、3級の合格体験記を投稿したナナコフレームです。今回は80点で2級に合格しました。3級のときと同様に、今回も簿記検定ナビには色々とお世話になりましたので、管理人様へは、この場を借りて厚くお礼を申し上げます。

    工業簿記の勉強方法

     当初2級は6月受験を視野に入れていましたが、メーカーの工場の管理課に勤務しているため、工業簿記の方は早めに習得する必要に迫られ、97点取れた3級の体験を基本的に踏襲した勉強方法を取りました。

     3級試験終了直後に、TACの工業簿記DVDと合格テキストを購入し12月中に視聴し終えました。DVD講師は、3級と同じ人で「勘定連絡図の流れ」や「原価差異の把握の仕方」などを分かり易く説明してくれ、当初は難解に思えた工業簿記の概念が次第に掴めるようになりました。会社では昼休みに勘定連絡図(費目毎のボックス図を含む)とシュラッター図を書く練習をしました。

     他の人の合格体験記を読むと、テキストを読んで直ぐに理解されていますが、私にはとてもそんな理解力はありません。実際、工業簿記で挫折する方は多いと聞きます。そういう方は、「DVD視聴→テキスト「解読」→勘定連絡図の作成」の順での勉強をお勧めします。勘定連絡図が頭に入れば、そして今直面している論点が勘定連絡図のどこにあるかを意識できるようになり、工業簿記は案外取り組みやすいものになります。

     正月休みには合格トレーニングを解き、不明点はDVDとテキストに戻って本質を理解するように努めました。例えば、標準原価では「この問題は当月投入分、完成品どちらの話なのか?」という初歩さえ分からなくなりDVDを聞き返すと「仕掛品勘定の当月投入分で比較します」とはっきり説明しています。「今まで何を視聴していたのか?」情けなくなりましたが、本番ではこれで命拾いをします。

     また3級の教訓から、間違いノートを作ろうと思いましたが、ズボラな性分なので筆が進まず、代替策として間違えた論点に関してエクセルにインプットするようにしました。具体的には、以下のような感じです。

    • 直接配賦法で、製造部門費/補助部門費の仕訳をするとき、借方に(製造部門の)部門個別費・部門共通費まで入れてしまう(当然、貸借不一致)
    • 簡便的な相互配賦法で、当補助部門の配賦基準数値を含めた同数値の合計で当補助部門費を除して配賦率を算定してしまう。
    • 製造原価報告書の原価差異を実際金額に合わせるように加減算してしまう。
    • 等級別総合原価計算で、完成品原価を“積数”で除して完成品単位原価を算出してしまう。

     インプットしてみるとただ広いような2級の範囲でも間違える論点は限られており、そこを完全に抑えれば大幅な得点アップを期待できることが分かります。合トレを2回繰り返した後、「合格するための過去問題集112回~123回」(TAC)をネットオークションで購入して、第4問・第5問に挑み、単純な計算ミスを除いて9割近くは正解出来ました。

    商業簿記の勉強方法

     ここで1月中旬になりましたが、2級の商業簿記の過去問を見ると伝票や特殊仕訳帳、精算表の4割ほどは3級の知識だけでも解けそうなので「2月に間に合うかも」と欲が湧いてきました。工業簿記が9割(36点)取れるとすると、商業簿記は半分強の得点でも合格できるからです。

     商業簿記は、「サクッと受かる」を買って速攻を狙ったのですが「特殊商品売買」で根をあげ、結局TACの2級商業簿記DVDを購入して「サクッと受かる」との異色コンビで勉強することになります。

     2級商業のDVD講師も、工業に劣らず分かり易く安心しました。 専門学校に比しDVDの利点は「リピートが可能」「移動時間の負荷がない」等の他に「講師の当たり外れがない」ことが言えます。 出版社も名誉にかけてエース級を投入してくるからです。

     固定資産や有価証券、社債、税金等もDVD視聴で一応理解したあと「簿記検定ナビ」の「仕訳問題対策」で練習しました。仕事が多忙なので、合併、割賦販売、手形裏書など一定の範囲を切りました。

     また、第2問・第3問対策もDVD視聴後すぐに「合格するための過去問題集112回~123回」を使って練習しました。2級の商業簿記は、専用問題集を買わなくても簿記検定ナビと過去問題集だけで対応可能かと思います。

     本支店の下書きは、簿記検定ナビの117回の定型フォームが大いに役立ち、3級時に教わった「試算表のT勘定」「見越し繰り延べの2直線」に続く強力な武器になりました。このフォームを前日に覚えただけで大原の無料模擬試験では(14点/20点)取れました。

     大原の無料模擬試験は、今の実力、本番の時間配分、雰囲気を知るのに格好の場であり、また本支店と工程別総合原価の解説を聞くことも出来ました。簿記力保持のため、また受けに行こうかと思います(こんなことを書くと大原には叱られそうですが…)

    総まとめ期の勉強方法

     2月中旬ごろまで商業だけを勉強していたのですが、ここで工業の過去問を振り返るとすっかり敷居が高くなっているので焦り、評判の良いネットスクールのラスパ模試を買って、予想範囲の勘を取り戻すことに腐心しました。

     裏予想にあった標準原価計算は切りましたが判断ミスでした。商業の第2問・第3問は、財務諸表と本支店会計と伝票会計に的を絞り、本番を迎えることになります。

    試験日の1日の流れ

     3級の時と違い午後からの試験なので充分睡眠が取れ、試験会場を下見した後、近くのレストランで食事し約40分前に入場しました。ラスパカードを持ってくるつもりが忘れて何も出来ません。会場に掛け時計はなく、腕時計を忘れていればアウトのところでした。

     試験問題を見るや、2か月近くごぶさたの標準原価計算が出され、本支店会計は見たことのない新形式になっています。力を入れた伝票会計は無く特殊仕訳帳、仕訳問題では切った「合併」「割賦販売」から出題と「今回はもう駄目だ。」と頭がパニック状態に陥りました。

     しかし、真矢みきさんから「諦めないで!」のメッセージが心に届いて持ちこたえ、まず仕訳問題に着手、「合併」「割賦販売」を除く3題は取れると踏んだのです。(結果は8点の惨敗。「増資」が勘定科目は合っていても、単価に“設立時の”株数を掛けるケアレスミスをしていました。)

     次の単純個別原価計算は、ヤマが当たった問題でしたが、焦ったせいか仕掛品勘定の貸借が何度やっても合わず、心が折れそうになりました。するとまた「諦めないで」のメッセージが届いて、前月の原価要素の一部を当月投入分に混入するミスを犯していたことに気づいて補正し、貸借一致を確認した後、P/Lを一気に片付けました。

     ところが見直すと「月初製品有高」を1万円多く誤記しており損益計算書は書き直しです。また心が折れかかりましたが、なんとか書き直せました。(結果は全問正解でしたが 冷や汗もので今回の“天王山”でした。)

     次に標準原価計算は、問題が易しいのと意外に記憶に残っていたので気分は次第に落ち着いてきました。「仕掛品勘定の当月投入分で比較する」ことを意識して解いたので、物議を醸している「完成品換算総量」も大丈夫でした。(結果は全問正解出来ていました。)

     次の特殊仕訳帳はサービス問題ですが、練習不足のため苦しいところです。「工業と仕訳で50点ほど取れている可能性が高い。そうすると残り40点中の半分取れればよい。」と自己を励まして処理しました。(結果は16点。「売買目的有価証券」と「合計」をミスです。“2重仕訳”関連は合っており、上出来でした。)

     最後に本支店ですが、管理人さん伝授の定型フォームを作った後、「新形式の問題はとにかく諦めずに部分点を積み上げていく」の言葉に従い、損益勘定を埋めていくと「見越し繰り延べ」など優しく、部分点を稼げそうなことに気がつきました。(結果は16点。「繰越利益剰余金」「支店」「内部利益戻入」が分かりませんでしたが、配点個所が甘いのか結構な部分点を取れていました。)

    試験の教訓

    • 万が一のことは起きるので最低限の備えは必要。
    • しかし、冷静に最後まで諦めなければ活路は開ける。

     ヤマが外れて焦ったため、薄氷を踏む思いをしましたが、人生の良い教訓になった試験でした。

    管理人からナナコフレームさんへ追加の質問

     無料模擬試験の様子をもう少し詳しく教えていただけませんか?
     大原の校舎の一室で本番と殆ど同じ形式で行われました。さすがに身分証明書呈示や机上の持ち物チェックは行いませんが、本番では行われる旨の注意はあります。初受験の方が事前に本番を経験するにはうってつけです。私の校舎では40名ほどで「無料」の割に知名度が低いのか意外に受験者は少なく年配の方も散見しました。

     試験問題は本番よりやや難しめに設定していると思われ良質なものです。(内容は、1仕訳、2伝票、3本支店、4財務諸表、5工程別総合原価)試験後に正解配点表が配られ、自己採点・自己申告しますので不正は容易です(笑)

     最後に他校舎と合わせた受験者全員(217人でした)の中での自分の順位、合計および設問ごとの点数分布を示す表がもらえコメントも付きます。その表が配られるまで(1時間30分ほど)講師による問題解説が行われるという段取りです。また当模擬試験と前回の本試験の問題解説本も貰えると至れり尽くせりです。

     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     3級のとき、「見越し繰り延べ」「売上原価」「決算振替仕訳」などで頭を捻ったのですが、それらがベースとなって2級を乗り越えることが出来たという感じです。いきなり2級から勉強される人もいますが、私のような凡人は3級の基礎から説明の分かりやすいTACのDVDを使って勉強するのが2級への近道だと思います。

     また、工業簿記は、初め取っつきにくいのですが、暗記量が少ないうえ検定試験問題が平易で高得点を稼ぎやすいため、(私は実務の必要性からだったのですが一般論としても)工業を先に勉強した方が良いかと思います。

     2級商業は3級の基礎がしっかりしていれば余り心配する必要はないという感じです。ただ後から商業だけを勉強していると工業の勘がすぐに衰え、私のように慌てることになります。時折、工業の問題も解いて勘を保つ必要がありました。

     それと、本文でも触れましたが「裏をかく」最近の出題傾向から見て、ヤマを張るのは危険です。どの分野も基礎だけは抑えておくべきです。

     今後は簿記2級をどのように活かす予定ですか?簿記1級や税理士などの上位資格に挑戦される予定はありますか?
     定年まで会社に勤務する予定なので1級はコスパが悪く受験しません。ただし、工業は実務に関連が深いので、1級範囲も少し勉強する予定ですので、引き続きご指導をお願いします。

    管理人コメント

     ナナコフレームさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!3級のほうの合格体験記も中身の濃いものでしたが、今回はより中身の濃い合格体験記に仕上がっていると思います(特に、「大原の無料模擬試験の様子」の情報は貴重です)

     まず、受験生の方に参考にしていただきたい最初のポイントは、「工業簿記の勉強方法」の勘定連絡図が頭に入れば、そして今直面している論点が勘定連絡図のどこにあるかを意識できるというところです。勘定連絡図は眺めていても頭に入ってきませんので、必ず手を動かすように意識してください。

     あとは、試験前になると大原各校で行われる無料模擬試験や出題予想会に参加するのも良いと思います。強引な勧誘などはありませんし、試験前に本試験の雰囲気を体験できますので、参加しない手はありません。試験前になったら、大原の公式サイトをチェックしてみてください。

     最後に、ナナコフレームさんが今回受験された試験会場のように、掛け時計がない(または外されている)ことも十分考えられますので、腕時計を忘れずに持っていくようにしてください。

    ナナコフレームさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第127回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.72

    2回連続で標準原価計算…ジャンル丸ごと切ってしまうのは危険です!

    • 投稿者:クリネックスさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約3か月

    受験までの経緯

     三十路を迎えた昨年(2010年) 10月、営業から畑違いの経理への異動となり、簿記の勉強を始めました。幸い昨年11月に3級に、今年2月に2級に合格できました。私は私立大の法学部出身で数字が苦手で私立文系を選んだくらいですから、数字のセンスは無いと思います。(なぜ経理に異動になったのかもよくわかりません・笑)

     ただ簿記2級は、しっかり勉強すれば数字が苦手な人でも必ず取得できる資格だと思います。以下、ご参考にしていただけると幸いです。

    使用テキスト・問題集

     ①②については、3級はTAC出版のすっきりわかるシリーズのテキストを使いましたが、2級のテキストは同僚からの薦めで、サクッとうかるシリーズを使用しました。

     書店で他のテキストと比較してみましたが、本書は簡潔にわかりやすくまとまっている良書だと思います。また、付録の商業簿記の仕訳問題は、電車の中で何度も繰り返し使いました。

     については、問題を解く際の考え方やテクニックを懇切丁寧に教えてくれます。特に工業簿記の原価差異や仕損、材料の追加投入など、苦手な論点をしつこいくらい強化できます。

     解答中、自分が何をしているのかわからなくなることが多々ありましたが、本書のおかげでそのようなことがなくなりました。独学者には強い味方になる特にお勧めしたい良書です。私の場合、本書無しでは合格はありえませんでした。

     については、ネットスクールつながりでなんとなく購入しましたが、イマイチ使いにくかったです。

     本書の弱点は、【問題文の横にヒントが書いてある】【説明が、一通り2級の内容を理解している前提で書かれている】【問題の並べ方が不規則】の3点です。ただし、各大問の最初にある、各大問のパターン分析わかりやすかったです。

     のネットスクールの予想問題集には魂を感じます。「ウラ予想」で標準原価計算を挙げていたのは本書だけです。⑥については、は簿記検定ナビの管理人さんに感謝、感謝です。過去30回分近い数の仕訳問題を解いていたおかげで、自信をもって第1問に臨めました。

    勉強の流れ

    1. 12月上旬~中旬 工業簿記(テキスト)
    2. 12月中旬~1月上旬 工業簿記(問題)
    3. 1月上旬~2月上旬 商業簿記(テキスト・問題)
    4. 2月上旬~中旬 苦手の復習
    5. 2月中旬~下旬 予想問題集・苦手の復習

     簿記3級を終えた12月から勉強を開始しました。周囲から、2級は工業簿記から勉強すべしとアドバイスをもらっていたので、工業簿記のテキストから読み始めました。2週間くらいかけてテキストを読み過去問を解き始めたのですが、そこで詰まってしまいました。

     また、解説を見ても解らなかったので、困ったなぁと思い書店に行き、偶然プラス8点のための問題演習 日商簿記2級を手にしました。この教材で問題の解き方を学んだ後もう一度過去問を解くと、驚くようにスラスラ解けました。

     工業簿記が一通り落ち着いた1月上旬くらいから、商業簿記を開始しました。商業簿記は、本支店会計と問2対策に力を入れました。

    苦手部分の管理

     勉強開始当初はノートは作成せず、間違えた箇所や気をつける点はテキストや問題集に直接書き込んでいました。それでも何度も間違う箇所は、パソコンでまとめていました。(本当は手書きのノートのほうが良いと思います。)試験直前で見直すと非常に効果的で、また精神安定剤にもなりました。

    原価計算の種類(excelでまとめたもの)
    原価計算の種類(excelでまとめたもの)

    試験当日の注意点

     ホッカイロ(冬の受験時)と耳栓の持参をお勧めします。3級を受験したとき電卓の音が異常にうるさい人がいたので、その反省をふまえ耳栓を持っていきました。また、電卓を打つ手のポケットにカイロを入れておき、手が冷えて電卓ミスが生じないようにもケアしました。

    試験結果と反省点

    • 第1問…16点(のれんの仕訳の貸方を資本金にしてしまいました)
    • 第2問…20点(易しい問題でした)
    • 第3問…12点(本支店会計は得意のつもりでしたが、「損益」勘定でパニくりました)
    • 第4問…16点(提出間際に一部勘違いで直したところがそのまま失点になりました)
    • 第5問… 6点(↓)
    • 合計…70点

     本試験まであまり時間が無いことと、126回で出題済みなので過去の傾向からも2年連続の出題はありえないだろうという判断から、実は標準原価計算を全く勉強しませんでした。

     しかし、現実はご存知の通り2回連続で出題されてしまいました。試験会場で問題文を見た瞬間、体中から変な汗が出ました。後で見返すと標準原価計算とはいえない易しい問題でしたが、パニックのおかげで第5問は6点/20点しかとれていません。

     最近の出題傾向・出題内容を見ると、試験委員がひねくれているとしか思えませんが、そんなことを嘆いても仕方ありません。直前期のヤマ張りはある程度必要かもしれませんが、ジャンル丸ごとのヤマ張りはしないほうがいいと痛感しました。

    試験を終えて

     私はかろうじて合格できましたが、失敗の連続でした。無計画に勉強をしたせいで遠回りをしたと思いますし、精神的にも良く無かったです。もっと早く簿記検定ナビを知っていれば…と思っています。これから受験される方には、以下のアドバイスをしたいです。

    • 勉強を始める前に情報収集をしっかりする!

     使用テキストやスケジュールなどの情報収集が大事です。そのために色々な合格体験記を読んで、自分なりの判断をしてください。

    • (3級→2級と来た人には)2級で初めて出てくるジャンルから優先して勉強する!

     特に2級は、工業簿記から逃げていると合格に時間がかかると思います。また、全体の流れを理解できるまである程度時間を要すると思います。3級の流れからだと、どうしてもとっつきやすい商業簿記のテキストの最初ばかり(つまり仕訳問題対策ばっかりやっている状況)やってしまうかもしれませんが、配点から考えれば問2の伝票や帳簿組織、問3の本支店に注力すべきだと思います。問2や問3は、難解な仕訳は出てきませんので。

    • 商業簿記と工業簿記を交互に、忘れない頻度でやる!

     簿記は本当に忘れやすい科目です…。反省点だらけで偉そうなことは言えないのですが、冒頭にも書いた通り簿記2級は努力で必ず報われる試験だと思います。ぜひ皆さんも頑張って合格を勝ち取ってください。

    試験日当日の1日の流れ

    • 9:00

     起床(前日寝付けず苦労しました)カロリーメイトをかじる。

    • 10:00

     ワードでまとめた苦手まとめノートを眺める。

    • 11:45

     昼食をとる。

    • 12:40

     試験会場到着。ギリギリに到着するのは精神的にもよくないので早めに移動する。

    • 13:30

     問題用紙の配布と注意事項の説明など。受験番号・名前を書く際に第5問が標準原価計算ということを知り涙目になる。

    • 13:40

     試験開始。何とか気持ちを落ち着かせようと、まずは一通り問題用紙を眺める。しかし今度は、第3問が「損益」の問題であることに気付き焦る。(3級の時やったよなぁ?)一方、第2問が易しい問題だったので、解答順番を急遽変更。いつもは1→4→5→2→3で解く習慣でしたが、1→2→4→3→5の順番に変更する。

     最後に回した標準原価計算は、後で見返すと標準原価計算を知らなくても解ける問題に感じました。しかし、問題文の「標準原価」「パーシャル・プラン」など、標準原価計算のページを開いたことの無い人間を煽るにはこれ以上ない用語が並んでおり、完全にパニくってしまいました。結局、最初のカードの部分(掛け算すれば解答できるところ)だけ正解できました。

    • 15:40

     試験終了。迷ったところが合っていれば、受かるかなぁという感じていました。

    • 17:00

     TACの解答速報会に参加。悩んだところはことごとく違うし、勘で書いたところは全部間違ってました。自己採点では70点でしたが、TACの配点が見事に自分の間違った箇所を外しており、不安一杯。他の予備校の解答速報は見ないで現実逃避しました。

    管理人からクリネックスさんへ追加の質問

     今後は簿記1級や税理士などの上位資格に挑戦される予定はありますか?
     現在のところ、予定はしておりません。簿記2級は会計の基礎知識としては十分なものだと思いますので、しばらくは実務に集中しようと考えております。

    私は現在、連結決算チーム(有報・短信などの開示資料の作成)に配属されており、仕事の一部分だけ切り取ると、おそらく簿記1級より高度な内容の会計処理能力が要求されています。

     一方、2級の勉強中にも感じたのですが、簿記の勉強が実務に直結しない部分もあると思います。一例を挙げれば、特殊商品売買の仕訳は非常に苦手で何度やってもなかなか覚えられませんでしたが、私の仕事では全く使いません。

    こういう勉強をしている時間が合ったら、会計ソフトの使い方や、アクセスやマクロの使い方など、もっと覚えないといけないことがあると焦りを感じていました。

     私は飲み込みが悪い方で、理解できるまで、時間がかかってしまいます。会社は私の資格取得のために給料を払っているわけでもなく、私も社会人が目指す資格は仕事のプラスになるから取得するべきで、資格取得のために仕事が疎かになるようでは本末転倒と思っております。

     こういう状況ですので、 一通り仕事の全体が見え余裕が出来たら1級の勉強を開始するかもしれない、という状況です。ただ、自分の実務と重なる部分を理解するために、簿記1級のテキストは読んでいます。とおるシリーズのテキストは1級は非常にわかりやすいです。

    管理人コメント

     クリネックスさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!第127回日商簿記検定2級は、まさかまさかの2回連続で標準原価計算からの出題でした。クリネックスさんがおっしゃっているように、標準原価計算を完全に切っていたとしても、意外になんとかなる簡単な問題だったんですが、問題を見た瞬間に嫌な汗をかいた方も多かったと思います。

     最近の日商簿記検定2級の出題傾向は、今までの「ひたすら過去問の焼き直し」から「新形式の問題を積極的に出す」に変わってきていますので、「前回出題されたからは今回は完全に切っちゃえ!」というのはやめたほうが良いと思います。

     例えば、本支店会計の最近の出題実績(第3問)は【第109回→第111回→第113回→第115回→第117回→第120回→第123回→第125回→第127回】となっており、2回連続で出題される可能性はかなり低いんですが、標準原価計算の連続出題を考えると、第128回でいわゆる普通の本支店会計の問題が出題される可能性も否定できません。

     よって、ヤマを張るのは出来るだけ避けて、全ての分野を満遍なく勉強するように心がけてください。あとは、新形式の問題が出題された場合、すぐに諦めてしまうのではなく、「1点でも多く部分点を取ってやる!」と頭を切り替えて、最後の1分1秒まで粘り強く取り組むようにしてください。どんな問題にも必ず突破口はあります。

    クリネックスさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第127回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.71

    簿記検定ナビの合格モデルケースに認定!専門学校を有効活用すべし!

    • 投稿者:くるとがさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:2回
    • 勉強期間:約8か月

    簿記を始めたきっかけ

     以前勤めていた会社で「簿記の3級なら取れるよ」と言われていたことを思い出して本屋であるテキストを買ったこと。ちょうど就職を考えていたので履歴書にかけるし、自分をアピールできるのではと考えてのチャレンジでした。3ヶ月半の勉強で一発合格。次は2級という自然な流れで勉強しました。

    126回に挑戦、不合格という結果

     3級の時に使用していたダイエックスのテキストで上手くすれば受かるかもと甘くみていたのが間違いでした。テキストを2回転、問題集を2回転しましたが完全な理解ができなっかった。ブタさんのキャラに惹かれて買ったのですが2級の内容だと限界があるのか、それとも私の理解力が乏しいのか満足行く結果がでませんでした。

     過去問を解いても一回目は40点台、2回目は簡単な回で80点台でした。案の定、試験結果は40点というお話しにならない点数で不合格でした。

    勉強方法の見直し

     本質を理解しないと受からないという危機感が募り、ネットで検索。その結果、簿記検定ナビというありがたいサイトにたどり着きました。合格体験記を読みまくり、皆さんの勉強方法・テキストの選び方などを参考にさせて頂きました。

     私は、テキストを一種類深くやれば理解できると思っていたのです。浮気はいけないとどこかで思っていましたが、2級に関してはそんなことはなく他社のものをやってみるのも悪くないなという感じです。色々やってみて自分にあっているものがわかってきました。

     また、圧倒的に勉強時間が足りないことを反省し、一日5,6時間は勉強にあてました。主婦なので時間は自由に作れました。簿記検定ナビの勉強予定表を活用し、12月は平均6時間、1月は平均7時間の勉強量でした。

    使用したテキスト

    1. ダイエックス最短合格テキスト商業簿記
    2. ダイエックス最短合格テキスト工業簿記
    3. ダイエックス最短合格問題集商業簿記
    4. ダイエックス最短合格問題集工業簿記
    5. ネットスクールとおるゼミ商業簿記
    6. ネットスクールとおるゼミ工業簿記
    7. TACプラス8点のための問題演習
    8. ネットスクール出題パターンと解き方
    9. ダイエックスまるごと過去問題集
    10. ネットスクールラストスパート模試

     ①②は導入部分ではいいと思います。詳しい理解までとなると足りない部分もあります。誤記表示などがあり、初め理解不能なところがありましたが、ホームページなどで調べて理解できたところもありました。③④はサイズがコンパクトなので、気楽に取り組めるところはいいし、もち運びにもいいと思います。

     ⑤⑥は、ある程度の勉強が進んだ方にはお勧めです。各章ごとにポイントが掲載されていて、それを読んでから問題演習に入るという構成ですので理解しやすいです。私のように導入部分で違うテキストを使っていて補強したい方には最適です。

     ⑦には本当に助けられました。自分の弱点部分を得意分野に変えることができます。最もお勧めです。⑧は解説が丁寧で、解き方というタイトルどおり電卓操作情報や方程式での解き方など、役立つことがいっぱいでした。

     ⑨は他の過去問集より、2回分くらい多くのっているので量的には満足です。ただ、解説が少しざっくりなところがあります。⑩はネットでの予想大会にも参加できるし、ラスパカードもついてきます。お得感のある模試です。TACのより1回分問題が多いのもいいです。私は4回解きました。第5問(標準原価計算)ができたのは、ラスパのおかげだと思っています。

    勉強の進め方(前回試験分)

     7月から11月は平均2,3時間だったと思います。土日はほとんど勉強できていません。ラスト2週間は過去問にあてました。この5ヶ月で基礎の基礎はできているんではないかと思い問題集をこなし、弱点を洗い出すことに専念しました。

     ダイエックスの商業簿記・工業簿記の問題集を3回転めに入り、並行してTACのプラス8点のための問題演習を進めていきました。プラス8点のための問題演習は特に私の理解不足な面をカバーしてくれました。この問題集にはかなり助けられました。工業簿記の個別原価計算、直接原価計算、仕損費など解き方がスッキリ書かれてあり、今まで解けなかった問題が解けるようになり超うれしかったです。

     簿記検定ナビの仕訳対策はiPadにダウンロードして何回も繰り返し解きました。解説も丁寧に書かれていて別解答も載っていて、自分の解答も間違いではないのかなどと理解を深めることもできました。固定資産の減価償却がかなり苦手だったので助かりました。このように12月は理解不足の補強を中心に行いました。

    勉強の進め方(今回試験分・応用期)

     1月は、ネットスクールのとおるゼミ商業簿記・工業簿記の問題を解きまくりました。一回解いて、間違えたところはもう一度解く。並行してネットスクールのパタ解きを解く、これも一回解いて間違えたところはもう一度解く。繰り返すことでかなり力になったと思います。

     途中で、これはノートにまとめて頭を整理した方がいいな、と思ったところはその都度ノートに書いていきました。銀行勘定調整表(とおるゼミより)、荷為替手形の基本的流れ(簿記ナビより)などです。

     1月中旬くらいからネットスクールのラストスパート模試を解きはじめました。一回めは工業簿記と商業簿記にわけて二回目は全問を通して、三回目は前回の間違いを理解しているか、四回目は時間を計って解いて行きました。ラストスパート模試についているラスパカードも活用しました。寝る前にみたり、電車の中で見たりしていました。

     1月22日には大原予想大会に出席しました。試験への心構えや解き方のアドバイスなど参考になりました。仕訳問題は一問は捨て問である。十五分を経過したら次に進んだ方がいいなど。ファイナルチェック問題が無料でもらえるのでラッキーでした。

     言い回しも他社と違い、色々な問題を解くことができるのでいいと思います。大原情報で80点以上模試で取れている人は合格率100%と言っていたのでとても参考になりました。

    大原の出題予想大会
    大原の出題予想大会
    過去問管理メモ
    大原の出題予想大会
    間違いノート1(本支店会計)
    間違いノート1(本支店会計)
    間違いノート2(本支店会計)
    間違いノート2(本支店会計)
    間違いノート3(実際個別原価計算)
    間違いノート3(実際個別原価計算)
    間違いノート4(総合原価計算)
    間違いノート4(総合原価計算)
    間違いノート5(仕訳)
    間違いノート5(仕訳)
    間違いノート6(総合原価計算)
    間違いノート6(総合原価計算)

    勉強の進め方(今回試験分・直前期)

     2月に入り少しペースダウンしながらも、過去問を100分で解く、さらに100点をとることを目指しました。時間も試験時間を想定して13:30~15:30の2時間で時間配分を考えながら解くようにしました。

     また、間違いノートの作成に入りました。過去問で何回も間違えるもの、問題集で何回も間違えるものなどです。間違える考え方を直すために書いたりして、自分の弱点を常に気にしていることが可能なようにしました。

     2月20日に大原の公開模試を受けました。86点をとることができ、少し安心しました、自分のやってきたことは間違ってないなと確信できました。ラスト一週間気を抜くことなく勉強することができたのも模試をうけたおかげかなと思います。講師の先生がラストの勉強方法を伝授してくださるからです。独学には心強かったです。

    大原の公開模試
    大原の公開模試

    特に活用した簿記検定ナビのコンテンツ

    • 論点別・弱点克服講座

     特殊商品売買はわかりやすく、手持ちのテキストで理解できないところがわかった。

    • 勉強予定表

     午前・午後・夜間と勉強の予定時間を立て、赤ペンで実際の時間を記入していた。また、苦手論点をメモしていった。

    • 合格体験記

     自分に役立つことはないか参考になるものを探した。「仕訳問題+苦手論点を納得いくまで数多く毎回解く」や「過去問を100分でとけるようにする」など。

    • 過去問分析

     第二問対策で勘定科目を「受取手形→う手」に短縮する…等を参考にした。第三問対策で本支店会計の解くためのフォーマットを身につけたことで道しるべになり、これで迷わなくなりました。

    • 簿記クイズ

     特殊商品売買の仕訳クイズは自信につながります。満点でうれしかった!

    • 質問掲示板

     よく利用しました。過去問の特殊な言い回しに迷ったりしたとき、自分一人では迷宮入りしてしまうことも適確なアドバイスで解決することができました。その問題文に対する考え方が本番試験で役立ち、割り切って考えることで正解を導くことができました。大変感謝しています。

    使用した文具・便利グッズ

     クルトガシャープペン、Dr.グリップシャープペン、マイルドライナー(蛍光色がうすいので目にやさしいです。)、三色ボールペン、まとまるくん消しゴム(消しゴムかすがまとまるので机がキレイに使える。模試の問題に書き込んだメモを消すのに便利。)

     あとは、合格ドコモダケのストラップをつける。合格お菓子を食べる。ブドウ糖チョコを食べる。ピップマグネループをつける…などなど。

    文具
    文具

    試験日の1日の流れ

    • 6:30

     起床。軽い朝食をとる。

    • 8:00~10:00

     間違いノート見る。決算三勘定、総合原価計算の見直しをする。

    • 10:30

     おにぎりと卵焼きで早めの昼食。

    • 11:30

     家を出発。電車人身事故のためダイヤ遅れるが、早めに出たので影響なし。

    • 12:15

     最寄駅に到着。コンビニでホッとレモンの飲み物を買う。

    • 12:30

     試験会場に到着。一番のりで気持ちいい。ひざ掛けを座布団にして、コートをひざ掛けにする。ネットスクールの教えに従い、第三問予想の本支店会計を解く。間違いに気づいたりしながら次第に落ち着く。試験時間10分前にトイレへ。

    • 13:30

     試験官の説明がはじまる。「解答用紙を持ちかえった3級受験者の人が失格になっている、気をつけるように」と言われて、やや緊張する。

    • 13:41

     試験開始。まず全体を見る。第一問は想像していた問題と違う感じ。第二問は伝票じゃないのね。残高試算表だと時間かかるかな。第三問は本支店会計ではないのかな、決算三勘定かな。第四問は以前は苦手分野だったが得意になったところ…解けるかも。第五問は標準?出ないと思ってたけど昨日見直していてよかった。ラスパ裏予想で!

     解いた順番は1,4,5,2,3。第一問は10分で3番は後で解こうと思いました。第四問は20分、第五問は18分で解くことができました。時間を確認する余裕もありましたし、見直し時間も含めてこの時間でした。私は、もう一度この問題に戻って見直しすることは出来ないだろうと思い、取り掛かったら完結させる形にしました。

     第二問は20分、何回も解いてきた形式だったので落ち着いて解けました。一回で合計が合ったのでよかったです。落ちついて仕訳を切れたことがよかったのだと思います。そして最後に第三問、ぱっと見本支店会計ではないと思っていたのに、よく読むと本支店会計!残り約50分ありました。

     落ち着いて解こうと思ったのですが、全部合計していました。途中から問題文が何か簡単すぎるなあと思って違和感を感じていました。そしてもう一度主文を読み始めるとなんと本店にアンダーバーがついている。。。これは、本店だけが問われているのだと気づきました。多分問題に取り掛かって10分か15分くらいで気づいたのだと思います。慌てて直しました。

     部分点が取れればいいと腰を据え、わからないところは飛ばしました。 最後に残り10分くらいで第一問に戻り3番を考えましたがやはり分からず時間切れとなりました。手応えは微妙でした。絶対大丈夫とはとても言えず、その足で大原の解答速報会に向かいました。

    • 17:00

     大原の会場に到着。全ての解答を大原の解答基準に当てはめて92点でした。うれしかった!多分合格だよねと確信して、一級受験セミナーまで聞いて帰りました。

    管理人からくるとがさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     おすすめできます。12ケタありますし、手のひらサイズで大きすぎず小さすぎすちょうどいいです。色も明るくメタリックシルバー色で気に入っています。左手打ちをマスターして使っていました。基本的な電卓機能は網羅しているので使い勝手は、かなりいいです。

    電卓画像
    電卓画像
     くるとがさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     得意な論点は特にありませんが、好きなところは、試算表・本支店会計・個別原価計算・CVP分析・総合原価計算でしょうか。苦手なところは特殊商品売買…特に委託受託関連です。あとは、社債・直接原価計算・費目別計算・勘定連絡図です。

     特殊商品売買は簿記検定ナビでまず考え方を整理し、とおるゼミでわかるまで問題集を解きました。2,3日すると忘れているので少し時間を空けて本当に理解しているか確認しました。ポストイットを貼って日付と正否のチェックをしておきました。簿記ナビの仕訳対策の解説を熟読したり、簿記クイズを回答しました。ラスパカードでの反復練習も行いました。

     大事なのは、まず最初に疑問点をわかるまで理解することが大事です。悩んで壁にぶち当たりますが、自分で調べたり、ネットスクールのWEB解説を見たり(無料)それでもどうしてもわからない場合は、簿記検定ナビの質問掲示板を利用したり、とにかく理解しないことにはそのあとの反復練習も全く効果を発揮しません。

     あと、皆さんも言っていると思いますが書いて覚えることは大変重要です。工業簿記ではボックス図や勘定連絡図を何度も書くことです。自分が今何を解いているのか集中しながら書くと頭に入りやすいです。流れ作業になってはいけないと思います。

     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     教材については、本当に考えたほうがいいと思います、3級もこれで受かったからという安易な考えが私は間違っていました。いろんな情報を集めてこそ、その中から自分に最適なものが見つかると思います。私は、2度目の受験でそれに気付きました。2級を甘く考えていてはいけませんとういうことでしょうか。

     勉強方法は、やはり3級とは時間数もかなり違ってきます。私は理解が遅いほうなのでトータルしたら500時間くらいかかりました。1回目受験の時は200時間くらいしか勉強しないで突入し撃沈しましたので、その後3ヶ月間で300時間でしょうか。初めから気合を入れていれば、もう少し時間数も少なく短期集中の勉強方法になったかもしれません。最初が肝心です。

     資格の大原の模試は今回受けておいて大正解でした。一回目の時はそこまでしなくても…という思いから受けませんでしたが、本番さながらに受験生がたくさんの中で問題を解くとういう緊張感が体験できます。

     モチベーションの持続も大切です。簿記に合格したら、就職して自分にご褒美を買うんだというようなものですとか、壁にネットスクールの進捗表をはって自分は今どのくらい進んでいるか苦手部分を克服しているかということを客観的にみることも必要です。

    攻略チャート
    攻略チャート

     余談ですが、合格ドコモダケを携帯につけたり、待ち受けも合格ドコモダケでした。AKBの曲を聴いて夢をあきらめちゃいめないとか自分をかなり励ましていました。合格お菓子もよく食べていました。

     自分が学生時代にこんなに勉強頑張っていたらなあと思うくらい勉強していました。2級は必ず合格できます。そう信じて前に進んできて本当によかった。

    管理人コメント

     くるとがさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!文章だけでなく多くの画像もご提供いただきましたので、かなり読みごたえのある合格体験記に仕上がっていると思います。

     くるとがさんの勉強スタイルで一番参考にしていただきたいのは、資格の大原やネットスクールの出題予想大会や公開模試に、積極的に参加されている点です。独学では得られない受験テクニックを教えてもらえたり、勉強の進捗度を客観的に把握できるいい機会になりますので、特に参加費無料の出題予想大会を有効活用するようにしてください。

     あとは、追加の質問のところで回答いただいた「自分が今何を解いているのか集中しながら書く」のも大事だと思います。簿記の勉強はどうしてもルーチンワークになってしまいがちですが、雛形の丸暗記ではちょっと捻られただけで対応できなくなってしまいます。特に工業簿記については常に簿記一巡の流れを意識するようにしてください。

     なるべく多くの勉強時間を確保して、たくさんの問題を解き、間違いノートを作って弱点をひとつひとつ克服し、専門学校も賢く利用する…簿記検定ナビのモデルケースに認定させていただきたいぐらい、独学受験生の勉強方法としては完璧だと思います。ぜひ見習ってください。

    くるとがさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第127回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.70

    アラフィフ(around50)でも短期合格&1発合格は可能です!

    • 投稿者:さくら日和さん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約2か月

    はじめに~51歳の思い立ち

     昨年の夏になんとなく簿記でもやっとくか!と思い立ち、11月に簿記3級を受験しました。受験後は力つきて解答速報などは一切見ず、ほったらかしていましたが12月23日に通知が届き結果は92点。そこで「割とできるじゃん!じゃあこの勢いで3級を忘れちゃう前に2級を取っちゃえ!」という無謀なチャレンジが始まりました。

     でも、この短期決戦がかえってよかったかもしれません。毎日仕事をしながら、ましてや50過ぎの衰えた脳ミソには過酷でしたが何とか結果を出せました。

    テキスト

    • 「すいすい簿記 マンガみてGO」商業簿記・工業簿記
    • 「サクッとうかる日商2級トレーニング」商業簿記・工業簿記
    • 「2級 出題パターンと解き方 過去問題集」

     以上はみんなネットスクール出版です。3級の時もこのシリーズを使っていたので慣れていましたし、説明文が親しみやすくわかりやすいと思います。「サクトレ」も問題集も解答用紙のダウンロードができて、その点も便利でした。テキストや問題集は同じ出版社のものにしたほうが使いやすく、混乱しないと思います。

    • 「資格の大原 日商2級総まとめ」商業簿記・工業簿記

     これは大原で2日間だけ講義を受けた時のテキストです。重要な要素はすべてつまっている感じで、これが完璧にマスターできれば万全だろうな~と思いました。でも私には正直中身が濃すぎて難しく感じました。

    勉強スケジュール・進め方~きっちり2か月、時間との闘い!

    • 12月25日~1月4日

     クリスマスにテキストを購入し、勉強開始。商業簿記の「すいすい簿記 マンガみてGO」と「サクッとうかる日商2級トレーニング」を並行して進める。読んではすぐトレーニングの繰り返しでとりあえず一通り終える。

    • 1月5日~1月25日

     工業簿記も「すいすい~」と「サクトレ」を並行して行い、一通り終える。この間は商業簿記もほっとくと忘れてしまうのでチョコチョコ振り返りをするが工業に気を奪われているせいか忘れていることが多くてあせる。間違いノートを作り、ミスしたことや覚えられないことはどんどん書いていく。仕訳は簿記検定ナビ仕訳問題集を毎日昼休みにお弁当を食べながらこなすことを日課とする。

    • 1月26日~2月4日

     商業・工業ともにテキストの読み直し、問題のやり直しを繰り返す。ノートに毎日やった項目を記入し、片寄りが無いよう、まんべんなく勉強できているかチェック。どうしても苦手なものに固執してしまい片寄が出てしまうのをこうすることで防げた。

    • 2月5日~2月6日

     土日を使って大原の総まとめを受講する。講義のスピードについて行けず、問題を前にしても全く解き方がわからずしばしば固まってしまう。

    • 2月8日~2月9日

     大原の無料答案練習に参加。下書きの方法などが、慣れているやり方と違い、講師のやり方に習うか今まで自分でテキストを見ながらやってきたやり方を通すかでけっこう悩む。下書きの定型化は重要なので早くスタイルを確立すべき…と思いつつ、自分の一番やりやすい方法がどれなのか迷ってしまい、深みにはまる。

    • 2月10日~2月26日

     「出題パターンと解き方」をひたすら解き、過去問題4回分を時間を計っておこなう。苦手な問題は簡単な基本問題に戻って解きなおす。

    勉強のポイント

    • 「図」をしっかり書けるようにする!

     工業簿記はとにかく「図」がきちんと書けるかどうかにかかっていると思います。本番1週間くらい前にすっと勘定連絡図が書けるようになってからようやく頭の中が整理できました。

    • 問題をよく読む

     皆さんもおっしゃっていますがとにかく隅々まで問題をよく読むことだと思います。時間との戦いなのでついつい読み飛ばしてしまいますが「どこから数字を持ってくるのかわからない」という時はたいてい何か読み落としています。落ち着いて読めば絶対ヒントがあります。

    試験日の1日の流れ

    • 7:00~

     起床。軽く朝食。午前中は、テレビの東京マラソンをつけながら仕訳問題の復習のみ行う。

    • 11:30

     菓子パンとカフェオレをお腹に入れて家を出る。

    • 12:30

     会場に到着。こじんまりとした女子高で教室内も20人くらいで落ち着ける雰囲気だった。3級の時は大学の大きな階段教室で落ち着かなかったのでそれに比べると席の間隔も広くてかなりやりやすかった。始まる直前にチョコレートを食べて脳の活性化を図る。

    • 13:30

     試験開始。ざっと見て第2問が得意な特殊仕訳帳、そして第3問は予想どおりの本支店会計、第4問・第5問も全く歯が立たない感じではなかったのでほっとする。順番としては1→2→5→3→4。第1問・第2問はサクサクできる。第5問はできたけどあまり手ごたえがなく、第3問も思ったより時間がかかり、第4問でモタモタしているうちにどんどん時間がなくなり、気が付けばあと10分。ざっと見直して仕訳に書きもれを発見し、書き入れて終了。

    • 終了後

     しばし放心状態。やっと解放されたという思いでどっと疲れが出ました。でも結果はどうあれ2か月間できるだけのことはした~という思いで割とすっきり!解答速報は見ませんでした。全くできなかったわけでもなく、かと言って手ごたえもなく、あとは神のみぞ知る~という心境でした。見たところで自分の解答を覚えているわけでもないので・・・。

    合格発表

     3月30日、ポストに二折厳禁の大きな封筒があるのを見たときにはドキドキしました。合格は本当に嬉しかったです。この2か月はきつかったですがその分本当に充実していました。50歳を過ぎてチャレンジしたことは自信にもつながったと思います。

     最後に、簿記を勉強中の中高年の皆様、きっと大きな何かがつかめると思いますので、最後まであきらめずに頑張ってください。成功をお祈りしています。

    管理人からさくら日和さんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。また、その電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     電卓は特にこだわりはなく、以前から使っていたもので、「SHARP ELSIMATE EL-N412」です。慣れたものが一番だと思います。
     さくら日和さんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     得意なのは伝票から仕訳日計表を作成することや特殊仕訳帳から試算表を作成することです。最初はやたら時間がかかりましたが慣れてきたらパズルのような感覚で解けるので楽しくなってきました。

     本支店会計は初めは苦手でしたが、下書きがきちんとできるようになり本店と支店の「貸借逆で一致」がすんなり合うようになってからはわりとスイスイ解けるようになりました。未達事項の仕訳や内部利益の控除はとにかく多くの問題をこなせば慣れます!

     全体的に工業簿記には苦労しました。ほとんどすべてを苦手と言ってよいほどです。基本的な問題はできてもちょっとひねってあると完全にお手上げで、何を問われているのかすらわかりませんでした。言葉も難しく、なじみずらい文章で「これって日本語か?」というくらい訳がわかりませんでした。

     ただひたすらボックス図を描き、勘定連絡図を描き、製造間接費差異の図を描く!初めは答えを見ながらでも図を描き写し、とにかく手を動かしました。論理的思考が苦手な私にはとにかく何度も何度も描いて、手と目を慣れさせるしかないように思いました。そうするうちに頭も整理されてきたように思います。

     解き方がわかってから図を描くというより、手さぐりでも図を描き始めることで解き方がわかってくる~という感じでした。

    管理人コメント

     さくら日和さん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!50才を超えてから、新しいことにチャレンジするのは大変だと思いますが、さくら日和さんのようにきちんと勉強すれば短期合格&1発合格も十分可能ですので、勉強を始めようか迷っている40代・50代の方がいらっしゃいましたら、本体験記を参考にして積極的に挑戦していただけたらと思います。

     さくら日和さんの合格体験記で一番参考にしていただきたいのは「とにかく手を動かしました」という部分です。簿記の勉強は、問題・解答・解説を眺めているだけでは点数が取れませんので、特に工業簿記の勘定の流れやボックス図などについては、何度も何度も書いて体で覚えるようにしてください。

    さくら日和さんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第127回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.69

    計算用紙・解答用紙には得点アップのヒントがたくさん詰まっています!

    • 投稿者:へりうむさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約2か月半

    はじめに

     パソコンコースの職業訓練を受講した時に、おまけで付いてきたのが始めて触れた簿記でした。会計は全くの門外漢で最初は戸惑いましたが、やってるうちに面白くてはまってしまいました。第126回で3級に合格しましたが、履歴書に書くのは2級からという事でしたのでこのまま勢いで2級まで行こうと思い勉強を始めました。

    使用テキスト

    • 日商簿記2級 とおるテキスト 商業簿記(ネットスクール)
    • 日商簿記2級 とおるテキスト 工業簿記(ネットスクール)
    • 合格トレーニング 日商簿記2級商業簿記(TAC出版)
    • 合格トレーニング 日商簿記2級工業簿記(TAC出版)
    • 日商簿記検定模擬試験問題集 2級商業簿記・工業簿記〈平成22年度〉(実教出版)
    • 第127回を完全予想!ラストスパート模試 日商簿記2級(ネットスクール)
    • 簿記検定ナビ仕訳問題対策

    学習法

     3級を学習した時に簿記は反復練習だと思いアウトプットを重要視した。問題演習1ヶ月、過去問(試験形式問題)対策に1ヶ月取りたかったのでインプットを12月中に終わらせるスケジュールで学習開始。テキストは全てを理解しようとせずに7割程度理解出来たら先に進むようにした。

     商業は3級の知識があるので順調に5日で読み終わったが初体験の工業は苦労しながら10日で終了。この段階で過去問をやってみると当然のように30点も取れず本番に間に合うのか不安に駆られる 本番2ヶ月前の12月27日に問題集に取り掛かる。

     私の問題演習のやり方は、計算用紙兼解答用紙の間違った箇所に正解を赤で、間違った理由を青で書き込むというスタイルです。間違った理由を書いていると同じ理由で何度も失敗している事が青文字を追いかけるだけで分かります。

     よくやった失敗が定率法で累計額を控除せず減価償却費を計上、工業簿記で材料を加工に応じて投入する問題で始点投入だと思い込み間違うという物でした。この反省から材料の投入状況を一番最初に確認するのが癖になってしまいました(笑)

     問題集を商業・工業を1回転させて同じ過去問を解いてみると60点近く取れ、間に合うかどうかの不安が少し減少した。2回転目では問題を解く前に1回目の計算用紙の青文字を確認してから問題に取り掛かるようにした。2回転終了段階でまた同じ過去問を解いてみると90点取れました。

     問題演習をこなして行くと確実に点が伸び、それ以上に解答時間の短縮を実感しました。この解答スピードのアップは本番でも時間が足りなくなる事はないという落ち着きを与えてくれる重要な物でした。過去問を解く時もスピードがあった方が効率よく問題数をこなせますしね。

     ここで簿記検定ナビの仕訳問題対策を1回転。時間に余裕があったので飛ばしていいと書かれていた第107回の5問もテキストと格闘しながらチャレンジ。まさか本番であんな問題が出るとはこの時には想像もしてませんでしたが。

     1月末から過去問予想問題に取り掛かる。問題集と同じように赤と青でチェックしながら2冊を2回転し、間違えた問題だけ3回目に挑戦した。

    感想

     独学だったので漠然とした不安感との戦いになりましたが、不安を取り除いてくれたのは反復演習をこなして積み上げた計算用紙の山でした。不安がなくなる事はありませんでしたが、これだけやったんだから大丈夫と言い聞かせ本番でもかなり落ち着いて解くことが出来ました。これからは1級に挑戦してみようと思いますがまた不安感との戦いになりそうです。

    試験日の1日の流れ

     朝7時に起床し朝食を取りゆっくりしてから10時ごろ電卓練習のため本支店と総合原価計算の問題を解く。普段は試験前日と当日は勉強しないんですが、3級受験時にいきなり本番に臨んで電卓ミスを連発してしまった反省からです。

     1時ごろに試験会場に着きトイレを済ませて座席に座って待つ。試験開始5分前にまず解答用紙だけが配られて受験番号と名前を書くように指示される。第5問の標準原価カードが目に入って会場がわずかにざわめく。解答用紙から第2問が普通の試算表、第3問が見慣れない形式と判断し、解く順番1→2→4→5→3と当たりをつける

     1時半試験開始。まず問題を第2問から第5問まで読んで先に決めた解答の順番で行けると判断し解き始める。1時間程度で第3問を残して問題を解き終わる。第3問(1)見慣れない本店の損益勘定は無視して、計算用紙に自分で合併財務諸表を書き(2)を最後まで埋める。

     残った(1)に取り掛かるが仕訳問題対策で苦労して学習した内容である事を思い出して何とか全部埋める。30分ほど余った時間で解答を問題用紙に書き写しながら計算間違いはないかチェックして行く。試験終了後に7割以上は取れた手ごたえがあり帰宅の途についた。

    管理人からへりうむさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。またその電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     オーム電機 KCL-103Tという電卓です。普段は関数電卓を使っていたのですが、簿記検定では使用できないと3級受験の直前になって知り慌てて近所のホームセンターで購入しました。メモリー、GT、00キーと基本的な機能は備えているので特に不便はありませんが、勉強されるならしっかりした電卓の方がいいかと思います。
     今回、勉強に使われた教材は、他の方におすすめできますか?
     書店で4種類ほど見比べ、3級の学習で使ったとおるテキストを2級でも継続する事にしました。合格する事が第一目標だが、それだけでなくしっかりと簿記を学習したい人にはお薦めです。いくつか誤植があるのでネットスクールのサイトで確認をされた方がいいです。

     合格トレーニングは問題の種類も量も豊富ですが、時間がない人は優先度の低い問題には手を出さなくても十分だと思います。

     模擬試験問題集は値段の割りに問題数も多くお薦めです。ただ、解答解説がシンプルですので個別論点を問題集で演習した人向けでテキストから直接過去問へと進む人は解説がしっかりした問題集がいいと思います。

     予想問題集は当たれば儲け物ぐらいの感覚で購入しましたが、過去問をきっちり仕上げた人は特にやらなくてもいいかも知れません。

     へりうむさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     得意な論点は帳簿組織と標準原価計算(差異分析)、苦手な論点は特殊商品売買(委託販売、受託販売)です。帳簿組織はテキストで学習している時は苦手でしたが、2日ほど帳簿組織の問題だけを集中して解いているうちにどれが二重仕訳なのか理解出来るようになり、そうなると一気に得意論点になりました。

     特殊商品売買は問題集と簿記検定ナビの仕訳問題対策でその論点の問題だけを何度も繰り返して解きましたが未だに苦手意識はあります。

     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     テキストは自分で見比べて選んだ方がいいという事です。評判がいいテキストはどれを選んでも問題ないと思いますが、自分に合った物を実際に見て選んだ方が確実です。

     簿記の学習は毎日継続して行くのがいいのですが、問題演習の時には休日に丸一日簿記まみれという日を作って集中して問題を解くとかなり効率が良かったです。翌日以降に回して忘れる前に、とにかく頭の中に叩き込んでいく感覚は受験勉強をやってるような懐かしい感覚でした。学習は忘却との戦いですが、簿記は特に反復練習が必要なので忘れる前にやってしまうが有効な気がします。

     時間を計って過去問を解く時には1時間30分を制限時間として問題を解いていました。この時間で問題を解くには無駄な下書きや計算を減らす必要があるので効率的な解答のためにはいい訓練ですし、時間に余裕を持たせて解いた方が本番で慌てる事がないです。

    管理人コメント

     へりうむさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!

     へりうむさんの勉強法で参考にしていただきたいのは「計算用紙兼解答用紙の間違った箇所に正解を赤で、間違った理由を青で書き込むというスタイル」という点です。計算用紙・解答用紙の見直しをしない方が結構いらっしゃるみたいですが、これらには得点アップのヒントが隠されていますので、へりうむさんのように工夫して有効活用するようにしてください。

     また、試験開始前に受験番号や名前を書く時間がありますが、このときに出題論点を素早く把握し、場合によっては予め考えておいた解答手順の再構築をするようにしてください。へりうむさんも普通の試算表問題を優先し、新形式の本支店会計を最後にもってきています。

     あと、「テキストは自分で見比べて選んだ方がいい」と書いていただきましたが、こちらもぜひ参考にしていただきたいです。簿記検定ナビのおすすめテキスト・問題集・過去問
    で紹介しているテキストであれば、どれを選んでもまず問題ないと思いますが、実物をチェックして自分に一番合うものを選ぶのが一番良いです。

    へりうむさんが使われた教材や電卓のまとめ