カテゴリー: 簿記2級

  • 第127回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.68

    寝る直前に簿記の勉強をして、記憶力をアップさせよう!

    • 投稿者:こころっちさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:2回
    • 勉強期間:約1か月半

    はじめに

     2度目のチャレンジで合格しました。元々経理関係の仕事に携わっており、4年前には3級を独学で取得。その際同時に2級も受けましたが惨敗。仕事や家事の忙しさで勉強は全くしていませんでした。しかし、去年の年末辺りに、もしかしたらリストラかも…という状況になり2級だと就職活動に有利!と思い、再度勉強しました。勉強し始めたのが、年明けです。

     正直無謀なチャレンジと思いましたが、職場の上司の許可を得て、仕事に余裕のある時は勉強させてもらいました。平日は仕事で休日も家事。スクールに通う時間的・金銭的余裕もありません。さらに安くはない受験料…(苦笑)この回の受験を逃したらもう勉強する時間は取れない、受験料を無駄にするな!就活がかかっている!絶対一発合格してやる!という覚悟で勉強を始めました。

     しかし、2級はそんなに甘くないと分かっていたので、時間が無い中で合格した人の勉強法を知りたいと、ネットを探していたら簿記検定ナビの合格体験記に出逢いました。すると、独学で短期間の勉強で合格している人を発見!この体験記がやる気に大きな追い風となりました。オススメのテキスト・問題集もこちらで調べました。

    教材について

    • テキスト・問題集

     テキストは「サクッとうかる日商簿記2級」の商業・工業簿記。選んだ理由は、3級取得の際に、人より理解するのに時間のかかる私が見やすい!と感じたからです。

     ただ、2007年に購入したものを使用。最新版を買う余裕もなく、要点・語句を覚えたらあとは問題集をひたすら解こう!と考えたのです。正直危険なカケですよね。昔のものを使うのはあまりおススメはできません。

     このテキストに加え、同シリーズの「トレーニング」(これは本当に初歩的な問題が多いと思います。私は人よりも理解するのが遅いので基礎を頭に入れるにはいいと思います。)を併用しました。

     正月明けから2週間位はテキスト+トレーニングで基礎を詰め込みました。時間がないので、まずは基礎知識を頭に入れて、あとは問題を解きながらしっかり覚えようという考えだったのです。そして1月後半からは、以下の問題集をひたすら解きました。

    • 過去問

     「合格するための過去問題集日商簿記2級」は、簿記検定ナビでオススメしていたものです。試験の3週間前までは、この問題集をひたすら解きました。こちらは問題の量がとにかく多いので、様々なパターンを勉強出来ました。

     解説も分かりやすく、間違いやすい箇所・試験に出やすい個所も教えてくれます。この問題集で自分の得手不得手がハッキリと分かり、そこを中心に勉強できたので非常に助かりました。間違ったところは解けるまでおそらく5回以上はやりました。一日に工業のみやると商業の知識が少し消えてしまうと考え、工業をメインにした日でも商業の問題を1個は解くようにしました。

    • 予想問題集

     「ラストスパート模試 日商簿記2級」も簿記検定ナビのオススメでした。私はとにかく勉強時間が短い中の受験だったため、いかに効率よく勉強するかが大きなポイントでした。

     この問題集には数パターンの学習日程が載っており、私はこの日程に沿って学習内容を決めました。試験の3週間前からは、このラストスパート(ラスパ)を主に使い、その中に過去問題集の不安な問題も加えてとにかく解きまくりました。

     ラスパは、実際の試験時の問題用紙と同じ紙・書き方の模試です。試験に出る第一予想からウラ予想まであり、試験1週間前までは工業・商業 と分けて時間を測って解き、1週間前は本試験のように時間を測りながら通して解きました。必ずしもラスパが的中するわけではないと思うのですが、私はとりかかる時間が遅かったのでこれにかけました。

     そして苦手な問題も徹底的に取り組みました。さらに、このラスパには単語カードのように携帯できる切り取り式の問題もあります。これは携帯し時間があったら見る・解くを行っていました。以上、試験直前まで上記をフル活用しました。

    工業簿記の壁にぶつかる

     2級を受けるにあたって、最後まで苦労したのは工業簿記です。知識ゼロから勉強でした。途中、なんて無謀なチャレンジだったのだろうと挫折しそうになったけど、全国に頑張ってる仲間がいる!家族が家事を代わってくれてまで協力してくれてる!と気持ちを奮い立たせ勉強しました。

     くじけそうになると、こちらのサイトの合格体験記を読み、勇気をもらいました。短期間でも合格した人がいる!というのは大きなはげみになりました。周りには簿記を受ける知り合いは全くいなかったのです。管理人様にも相談させて頂きました。ありがとうございました!

     商業はある程度分かっていたので、プラスの知識を加えるだけでしたが、工業は単語を覚えるのに本当に苦労しました。30歳を過ぎてこんなに必死に勉強するなんて思ってもみませんでした。初めて聞く言葉が多く、私は単語・数式で苦手なものは大きく紙に書き、トイレや部屋に貼ったり、寝る前には必ず苦手な問題を復習し、ラスパの携帯用カードを全てチェックしました。

     そして、試験日がどんどん近づき、少し自信が持てるようになったのは2週間前です。苦手だった工業簿記がハッキリと理解できるようになったのです。これは本当に嬉しかったです。そして、これを機に絶対合格する!という気持ちを改めて持てました。

    勉強する上で気をつけたこと

     今回はとにかく問題を解きまくりました。解きながら、分からない事はテキストを開き、覚えながら解く…という感じでした。勉強し始めた時にテキストの内容をただ詰め込んでしまった、というのが失敗だったと思います。

     なので知識のあった商業は比較的解けましたが、工業はテキストをやったはずなのに、いざ問題集を解くとほとんど忘れていて解けないのです!やはりしっかり意味を理解しないとだめだと思い知らされました。

     そして、いかに限られた時間の中で要点を拾うか?も重要だと思いました。私はじっくり読まずに、ばーっと見て「あぁこれか!」と早とちりし、勘違いした答えを書いてしまうクセがあったようで、集中力を長時間保つことにも苦労しました。そして、間違った問題は何度も書いて覚えました。

    図書館を有効利用

     私は土日が休みのため、近くの図書館に朝から閉館までこもり勉強しました。家にいると様々な誘惑に負けてしまいそうなので。図書館は学生・社会人も多く、様々な勉強をしている方がいたので、こちらも頑張ろうという気持ちがより一層もてたと思います。集中力に欠ける私は一人だと絶対ダメだと思い、この勉強法を取りました。結果的にはこれは大正解でした。

     そして願掛けではないですが、合格するまでは禁酒!を貫きました。1週間前からは、午前(3級の開始時間)・午後(2級の開始時間)に合わせて、ラスパの問題を本試験と同じ感覚で解きました。なので一日に試験を2回受ける…という感覚で勉強しました。

    内定ゲットでやる気とプレッシャーが急上昇

     試験勉強中の1月末頃、就職の面接があったのです。この企業に履歴書を送る際に「2級取得のための勉強中」と記入していました。実際、面接時にはこの点に注目されまして…独学でなんてすごいね!と言われました。そして2月中旬に内定の連絡を頂いたのです!

     この企業で私が担当する業務は、正に簿記の知識がないと出来ない仕事でした(決算・仕訳伝票等々)もし2級に落ちても「内定取り消し」なんて事はなかったと思いますが、この内定が益々やる気を起こさせ&絶対合格しなきゃ!というプレッシャーにもなっていました。

    試験日当日の1日の流れ

    • 試験開始前

     当日はいつも通り6時過ぎに置き朝食を取りました。そして開館と同時にいつもの図書館へ行き、ラスパの当日の過ごし方に書かれていた「得意な問題を1つ解く」を実行しました(私の場合は精算表です)

     これは本当は試験会場でやる事と書いていたのですが、当方が受験する会場の開場時間は30分前だったのです。これでは問題は余裕を持って解けないため、午前中に解きました。プラス苦手な問題を復習しました。

     そしていざ会場へ!開場が試験開始の30分前なので、12時には軽く昼食を取り(眠くなると困るので)ました。とてもいい天気でしたが、(前回も冬の受験だったのですが、会場内が結構寒かったので)、電卓を叩く指のためにカイロを持参しました。

     会場は数人しか来ておらず、しかも予想を反して少人数の受験者数のようでした。トイレを済ませて席に着き、自分なりにまとめた要点のノートをじっくり読みました。もちろん指鳴らしのための電卓を叩くこともしました。

     そして、人が入ってきても周りは一切見ないようにしました。見てしまうと、こんな方が受けるのかと変なプレッシャーになってしまう気がしたからです。

    • 試験開始

     練習通り、まずは一通り問題に目を通しました。すると…ギリギリまで苦手といしていて直前でやっと理解した「標準直接作業時間」が!!正直、この問題を見た時点でショックを受けました。が、やるしかない!と第1問→4→5→2→3の順で問題に取りかかるべく、まずは1問へ。

     仕訳はなんとかクリア出来ました。出ないでくれ!と願った割賦売上が見事に出ましたが何とか解答しました。仕訳は予定配分の時間よりも早く解けました。しかし、周りの紙をめくる音(おそ らく次の問題に取りかかってるであろう音)が多く聞こえてきます。しかし、集中してやろう!と深呼吸。

     そして4問へ。これは工業でも得意とする分野でした。こちらも予定時間ギリギリでしたがクリア。そして、いよいよ5問へ。前日にもやった問題を思い出しながら、深呼吸をして取りかかりました。が、やはりつまづきました。

     最後まで苦手だった直接労務費差異の数字が明らかに大きすぎるんです。どんどん時間だけが過ぎていきます。他の受験者の次のページへ進む音も多く聞こえてきます。この焦りは今でもハッキリ思い出せます(苦笑)でも持ってる知識を振り絞り、なんとか空欄を作らずに2問へ。

     これも得意とする試算表なので、ここで点をかせがなきゃ!と冷静に解くように心がけました。この時点で予定配分の時間は大幅に過ぎていました。最後に見直す時間がないかも?という時間です。そして、いよいよラストの3問へ。

     本支店会計も落ち着いてやれば正解率の高い問題だったんです。よし!大丈夫!とサクサク解いていると…表がほぼ完成に近い頃におかしい事に気付きました。私は、本支店合計の合併財務諸表だと思いこみ計算していたんです!!愕然としました。一瞬頭が真っ白になりました。残り時間も本当に少なかったんです。5問で時間を取り過ぎたため…。諦めるしかないか??と泣きたくなりました。

     しかし、今までの努力(自分で言える位今回勉強を頑張ったのです)を無駄にしたくない気持ちで、消しゴムで解答を全て消し、再び取りかかりました。なんとか試験終了数分前に解き終え、最後まで引っかかっていた第5問の(3)標準消費量を見直す事ができました。

    • 試験終了後

     試験前の、大丈夫!という自信はなんだったんだろう?甘く見過ぎていたのか?もっと他の問題集もやっていればよかった。そして、あんなに家族や上司に協力してもらったのに…という後悔でいっぱいでした。本当に泣きたくなりました。でも、諦めずに最後まで取り組んだ、これで落ちたらしょうがない!落ちたら次回受けよう!という複雑な気持ちで会場から出ました。

     試験が終わったらまずやろうと決めていたのが、愛車の洗車でした。絶対受かってやる!という気持ちで来てたのが、まさかの予想外な問題の出題に当たるとは…しかし、スッキリしたいと思い、しっかり洗いました。ピカピカになった車で帰る途中、協力してくれた家族にお礼の意味を込めてケーキを購入。お礼はちゃんと伝えましたが、試験の事はあまり話さず寝ました。

     しかし、まさかの合格!!泣きました!!奇跡だと思いました!諦めずに解いて本当に良かったです!!

    管理人からこころっちさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた電卓・教材は他の方にもおすすめ出来ますか?
     電卓は10年以上使用しているもので、「CASIO JS-10K」です。キーが軽いのがとても打ちやすいです。そして、力強く叩いてしまう私にはあまり周りに迷惑をかけないですむ、お気に入りの電卓です。

     しかし、簿記検定ナビでもオススメしていた「CANON 卓上電卓千万単位シリーズ 12桁 HS-1210TU 」を職場の人が持っており、使用しましたが、人気があるのが分かります。少々大きいかな?と思いますが、打ちやすいですね!アマゾンだと価格も安いので、壊れたらこちらを購入しようかなと考えています。

     教材は、テキスト「サクッと受かるシリーズ」は初心者や、文字の多いのが苦手な人にもオススメです!!3級からこのシリーズを使っていますが、独学でも理解できる内容だと思います。もちろん試験となると、応用も必要ですが…他のも見ましたが、やはりこのシリーズが、文字も少なく、図解が分かりやすい!そして、「重要・超重要」と要点を的確に明記しており、時間のない私にはピッタリでした。

     そして、このシリーズのトレーニングですが…基本中の基本の問題が多いです。本試験に対応する問題もありますが、量が少ないと思います。試験までたくさん時間のある方向けかと。このトレーニングで基礎を身につけて、様々な問題集に取り組むとバッチリではないでしょうか?時間が無い方はトレーニングを省いた方がいいと思いました。

     過去問・ラスパは結構オススメ出来ます。過去問は、問題に慣れるにはいいです。過去問も多く載っていますし、答案用紙には、各問いごとに点数を記入できる欄もあります。そして、少しですが予想問題もあります。

     しかしラスパは4回分しかないので、時間のある方はもう一冊予想問題集があるといいと思います。実際私は、ラスパの予想問題(過去の的中率が80%位だったもので)に頼り過ぎて、本試験の予想外の問題にてこずりました。

     問題の聞かれている内容は分かったんです。もっと自分に解答力がついていれば90点以上は取れたと思っています。本当にこれは悔しかったです。(合格したから言えるんですが…)しかし、ラスパは実際のものと同じ紙、大きさなので当日緊張しなくて済みました。こちらは試験に臨むには役にたちました。

     ラスパカードの具体的な使い方を、もう少し詳しく教えてください。
     こちらは主に試験に出やすい問題が載っていました。しかし、私には問題数が足りなく、画用紙をカードと同じ大きさに切り、間違いやすい問題、語句のカードを作り、挟みました。

     ポケットサイズなので、起床後、就寝前、休憩時間等とにかく時間があったら開く癖をつけました。そうする事で常に簿記を頭の中にある状態にしないと絶対合格できない!と思ったからです。

     完璧になった問いのカードは破棄し、苦手な問いのカードを作る…という作業を繰り返し、試験近くになるとかなり薄いカードの綴りになっていました。

     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     私はネットか何かで「簿記の勉強は1日休めば、それを取り戻すのには3日かかる」という言葉を見つけ、くじけそうになるとその言葉を思いだして勉強しました。これがずっと頭に残っています。こんなに頑張って覚えたのをまた3日もやるのか?と自分を奮い立たせました。でも実際その通りだと思います。おととい完璧だった問題が一日別の問題をやり、再度取り組むと忘れているんです。

     社会人の方、主婦の方…勉強する時間が取れない方もいると思いますが、そんな時は1問でも、テキスト1ページでも開く事を絶対おススメします。毎日簿記にふれる事で勉強が楽しくなりますよ!そして、就寝時の布団に入ったあとに、苦手な問題や覚える語句などを頭に入れると結構忘れませんでした。

     私は試験間近でやっと合格点に達しました。本試験ではないけれど、やれば出来るんだと自信がつきました。何度も間違った問題を解けた時の感動はものすごかったです。勉強は自分との戦いだなと痛感しました。

     正直、仕事をして家事をしながらの勉強は体力・気力ともに辛かったです。しかし、この1回に掛けるんだ!という信念を持って勉強しました!しかし、一人では絶対無理でした。こちらの合格体験記にとても励まされたのです!

     独学で、しかも1ケ月半弱という状況での受験は無謀だと思いました。しかし、人一倍努力しなければいけない私でも取れたんです。2級を持っていれば今後の人生で役にたつと思うんです。今、勉強する時間は一生のうちのたった数ケ月だと考えると頑張れました。

     そして、試験後に自分にやるご褒美も考えて勉強しました(私の場合は、試験が終わるまで禁酒!だったので、終わったら思いっきり飲むぞ!というご褒美です)

     あと、上と重複してしまいますが、とにかく問題を解くことが大事です!数をこなす事で、時間はかかっても最後には絶対理解出来るし、応用にも対応できると思います。

     そしてわからない問い、語句はその場で必ず復習すること。後回しにすると何を間違ったのかさえわからなくなると思うんです。私の場合、試験3週間前までは1週ごとに工業・商業を交互に勉強したので、分からない度に1つの問いで立ち止まっていたので更に時間がかかり、予定日数をオーバーしましたが、そのあとでなんとか取り戻しました。

     そして、試験日が近くなったら時間を測って解く。各問題の時間配分を決めるのは大切だと思います。試験と同じ時間に予想問題を解くのもやっておいたほうがいいと思います。

     最後に、睡眠時間は削りすぎないこと。集中できなくなったら、一休みして再度勉強すること。私は寝る時間を削らないといけない位の短期間勉強だったのですが、夜はやはり眠いのです…。

     そんな頭で勉強しても入りませんし、覚えないという事を痛感しました。そんな時は次の日に30分早く起きて、その30分を勉強にあてたり、昼休みに勉強したりしました。

     今後は簿記2級をどのように活かす予定ですか?簿記1級や税理士などの上位資格に挑戦される予定はありますか?
     4月より諸事情のため転職します。転職がなければ、時間をかけて1級を受験…という気持ちもありましたが、今度の職場は介護の簿記の知識が必要なので、日商簿記検定はもう受けないと思います。

     ただ、転職によって初めて知りましたが、介護の簿記の資格もあるそうなので、こちらは必ず受けます!1年後位には中級、いつかは上級にもチャレンジしたいと考えています。

    管理人コメント

     こころっちさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!こころっちさんは、試験会場に携帯カイロを持参されたとのことですが、特に冷え性の女性の方は忘れずに持っていったほうが良いと思います。

     11月試験・2月試験については、よっぽどのことがない限り暖房をつけてもらえると思いますが、指先が触れる机などは冷たくなっていますので、指先を温めずに電卓を打とうとするとどうしても手がかじかんでしまいますので気をつけてください。

     あと、寝る前に苦手な問題・処理方法を復習するというのもとても良い方法だと思います。人間の脳は起きている間に覚えたことを、寝ている間に短期記憶から長期記憶に移行すると言われていますが、寝る直前に覚えたものほど長期記憶に移行しやいすいとのことですので、こころっちさんのように寝る前の10分、15分を有効利用してください。

    こころっちさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第127回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.67

    社会人受験生は、勉強の「量」ではなくて「質」で勝負!

    • 投稿者:らむさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:2回
    • 勉強期間:約3か月

    はじめに

     126回の受験に失敗し、再受験するか迷いましたが、テキスト等買った事と、今まで費やした時間を無駄にしたくないと思い再受験を決意しました。2級はそう簡単には合格できないと痛感し、基礎からもう一度やり直そうと勉強し始めました。

     また、独学でしたので自分の勉強方法を見直す為に、こちらの合格体験記を読み参考にさせていただきました。フルタイムで働いており、家事もしながらでしたので勉強時間は平日1時間、土日祝4~6時間ぐらいでした。忙しくて時間が取れない日もありましたが、短時間でも毎日簿記に触れるようにしていました。

    勉強の基本スタンス

    • 自分に合ったテキスト、問題集は解説が丁寧なものを買う
    • 基本は仕訳
    • 暗記して覚えるのでははく、理解しながら解く
    • 間違えた問題は、解説解答を読んで終わらせずにもう一度解く
    • 解き方をパターン化して時間短縮する
    • 本試験レベルの問題を多くこなす
    • 予想問題に頼り過ぎない

    使用テキスト・問題集

     テキストと問題集は同じシリーズにした方がいいと思っていましたが、2度目の受験を決めた時に見直し、解説がより詳しいTACの問題演習・過去問題集を購入しました。

    勉強スケジュール

     テキスト・基礎問題はある程度理解していた為、一通り読んだ後すぐに問題演習に取り掛かりました。

    • 12月上旬~12月中旬 商業簿記(テキスト・基礎問題)
    • 12月中旬~12月下旬 工業簿記(テキスト・基礎問題)
    • 1月上旬~1月中旬 商業・工業簿記(問題演習 中級~試験レベル)
    • 1月中旬~2月中旬 過去問題集(3周)
    • 2月中旬~試験日 直前予想、過去問間違い箇所

    具体的な勉強方法

     2度目の受験だった為、前回の勉強方法を見直すところから始めました。前回は工業簿記から勉強し始め、理解したつもりでいても商業簿記を始めると工業簿記を忘れている…という状態になり、両方の進め方が分からなくなってしまい、後半は予想問題からある程度自分で範囲を絞って勉強していました。

     その為、予想外の問題が出てしまうと焦ってしまい他でもミスがでるという状態でした。勉強期間を長くするのではなく、限られた時間の中で効率的に進めていくことが一番だと思いました。今回は基礎問題後の問題演習は工業・商業簿記併用で勉強しました。 併用と言っても一週間のサイクルで両方に触れるようにしました。

     また、勉強する時間帯にも気をつけました。平日は夜しか時間がありませんでしたが、休日は頭のさえる午前中に多く時間を取り、午後は集中できなくなると仮眠をとってから勉強するようにしました。自分の集中できる時間帯・リズムを把握することも大切です。

     基礎問題と過去問題とではレベルの差がありすぎる為、中級レベルの「プラス8点のための問題演習TAC」を使用しました。解説がとても詳しく、説く手順やポイントが丁寧に書かれてありますので、独学の方にはおススメします。時間のかかっていた問題は解説を見て、目からウロコでした。おかげでパターン化でき、時間短縮につながりました。

     商業簿記はとくかく仕訳、こちらは回数をこなしました。工業簿記は問題を暗記してしまうと問われ方が違うと対応できなくなってしまうので、理解する事を大切にしました。

    過去問・予想問題集について

     過去問題は重要だと思い、1ヶ月は時間をとろうと決めていました。また、問題を解くときは、時間配分を身に付ける為に1回分ずつ、時間を計って解くようにしていました。解く順番もおおまかに第4・5・1・2・3と決めていました。

     解答用紙はコピーを2部ずつとり、間違えた箇所には解答を記入せずに、下書き用紙にどの部分でどうして間違えたのかなど、コメントのみを記入しました。

     そうする事によって、意識して問題を解くようになり、同じ間違えをしないようになりました。私の場合、間違えノートを作ろうとした時もありましたが、うまくまとめられずに書き直しをして時間がかかり過ぎてしまったので、自分の下書き用紙に直接記入するようにしました。

     3周する頃には、自分の苦手は問題が分かり、その部分に関してはもう一度演習問題に戻るようにしました。予想問題集は1社にすると偏ってはいけないと思い、2社分購入し最後の仕上げとして2周しました。

     ただ、前回の反省から予想問題に頼りすぎないように、あくまでも問題演習と捉えて、予想にない問題でも自分の苦手は部分は「出るかも」と自分に言い聞かせて復習するようにしました。

    試験日当日の1日の流れ

     AM8:00に起床し、朝食を済ませ過去問の間違えていた部分を再度確認。昼食をとると眠くなるので、飲み物とチョコレートにし、準備物を確認し出発。試験会場には30分前ぐらいに着きました。

     参考書をパラパラとめくりましたが、あまり頭に入らず電卓の位置や軽くたたいて手の感触をならしました。開始10分前にトイレに行き、後は気持ちを落ち着かせる為に何もせずに居ました。

     試験開始の合図があり、まず全5問の問題をチェック、第5問の標準原価計算のは驚きました。唯一絶対に出ないとほとんど勉強していなかった問題でした。とりあえず最後に解こうと決め、4⇒1⇒2⇒3⇒5の順で解きました。

     第1問の仕訳は、のれんの勘定に気がつくのに時間がかかりました。第3問の本支店の本店のみの数字の問われ方には動揺しましたが、前回の特殊商品売買の二の舞にならないように、まずは落ち着き、問題文を丁寧に読み何を問われているのか考えて一つずつ解いていこうと思いました。

     解く過程は同じで最後の解答する部分だけ本店の数字のみを記入すると解釈しました。そして第5問は解いてみると細かい部分まで問われていなかったので、なんとか解答できました。

    試験を終えて

     自己採点では、80点でした。仕訳が3問しか合っていませんでしたが、第2問・第4問は満点、第3問・第5問は部分点という感じでした。第5問の標準原価は出ないと思い込み、勉強不足だった点は反省しました。

     126・127回共に今までにない問い方をし、受験生を惑わすような問題だと感じました。動揺してしまって、本来解ける問題でもミスをしてしまった方もいると思います。

     そうならない為には、やはり基礎をしっかりし、範囲を絞らずに問題演習を多くこなすことしかないと思います。過去問は覚えてしまうと問われ方が変わると迷ってしまうので、理解し苦手なところは問題演習に戻るといいと思います。

     また、実力があっても問われている事を正確に解答できなければいけないので、基本的な事ですが問題文はしっかりと読む事が大切だと思います。

     私自身、独学で勉強していて勉強スケジュールや方法、問題の解き方などこれでいいのかと自信がなくなる事が多々ありました。そんな時は、簿記検定ナビさんのサイトを見て、勉強方法だけでなく、精神的な部分でもとてもお世話になりました。この場をお借りして、お礼申し上げます。本当にありがとうございました。

    管理人かららむさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた電卓・教材は他の方にもおすすめ出来ますか?
     以前からSHARPの電卓を使用しており、2級の受験に伴い、12桁のものを購入しなおしました。最初はよく考えないまま、手ごろな値段の他メーカーのものを購入しましたが、ボタンの配置の違いから使用しづらかった為、上記の電卓を再度購入しました。購入の際は、ボタンの押し心地・配置など考慮されることをおすすめします。

     教材は他の方にもおすすめ出来ます。基本的にTAC出版の物は参考書・問題集ともに解説が丁寧です。その分ページ数は多くなってしまいますが、2級の場合は解説が丁寧なことが大切だと思います。

     その中でも、特に問題演習用の「プラス8点のための問題の演習(TAC)」は特に解説が丁寧で、ポイントもまとめており、解き方の順番なども書かれてありますので、独学の方はとても参考になると思います。

     私自身独学で、解答に時間がかかっていた問題も時間短縮して解けるようになり、目からウロコだった内容も多々ありました。

     らむさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     得意な論点は商業簿記全般です。商業簿記は仕訳が基本ですので、まず仕訳で基礎を固め、問題はある程度パターン化されているものが多いので、ひたすら演習問題や過去問題を解き、間違えた箇所は出来るようになるまで何度も解きました。そうする事によって、自分の間違え箇所に気付き、解答する際に注意して解くことが出来るようになりました。

     苦手な論点は工業簿記の標準原価計算、直接原価計算です。工業簿記は、公式が覚えられない、覚えても忘れてしまう、問題形式が少し変わると解けない…という事が多々ありました。公式は語呂合わせで覚えてるようにし、本試験レベルの問題を多く解くようにしました。

     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     まず、2級は3級と比べて範囲が広い為、何気なく勉強していてはいけないと思います。こちらのサイトの合格体験記を参考に、最初に大まかな計画を立て、自分に合った参考書を手にすることがとても大切です。また、暗記するのではなく理解すること、問題文は確実に読むことだと思います。

     最近の試験問題は、今までにない出題傾向で受験生を惑わす問題文があります。その対策としては、やはり基礎力をしっかりつけた後に、試験レベルの問題集を多くこなすことが大切だと思います。個人的には、テキスト読み⇒基本問題はせずに中級レベルの問題演習⇒過去問題集⇒本試験レベル問題集⇒予想問題集の順番でもいいように思います。

     基礎問題を解く事はいいと思いますが、そこに時間をかけすぎる事はもったいないと思います。私自身、1回目の勉強の時は基礎問題に時間をかけ過ぎて、過去問題をする時間をもっととればよかったと後悔しました。限られた時間の中でどのように勉強していくか自分に合った方法を見つけることがとても大切だと思いました。

     今後は簿記2級をどのように活かす予定ですか?簿記1級や税理士などの上位資格に挑戦される予定はありますか?
     今のところ、特に他の資格に挑戦する予定はありませんが、就職活動中なので 2級の知識を活かした仕事につきたいと思っています。

    管理人コメント

     らむさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!フルタイムで働きながら簿記の勉強をするのはかなり大変だと思いますが、らむさんの合格体験記には「合格するためのヒント」がたくさん散りばめられていますので、社会人受験生の方はぜひ参考にしてください。

     まず、「限られた時間の中で効率的に進めていくことが一番」と書いていただきましたが、これはその通りだと思います。よく、問題・解答・解説を丁寧にまとめて満足していらっしゃる方がいますが、勉強した気になるだけであまり効果はありませんので、勉強の「時間」よりも「質」に気をつけるようにしてください。

     また、最近の出題状況を勘案しますと、予想問題に頼りすぎるのも危険だと思います。らむさんのように、「予想はあくまでも予想」と割り切って利用すると良いと思います。

     あとは、「問題文はしっかりと読む事が大切」と書いていただきましたが、これも意外に出来ていない方が多いですし、第124回の「現金預金」勘定のように、問題によっては致命傷になる可能性も考えられますので、問題演習の段階から意識するようにしてください。

    らむさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第127回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.66

    簿記の勉強は「継続は力なり」と「急がば回れ」の2点が大事です!

    • 投稿者:ゆかりさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約6か月

    はじめに

     昨年の夏、時間に余裕ができたので何か勉強を使用と思い立ち、経済について興味がでてきていた事、知り合いの高校生が授業で簿記をやっていた事などから勉強を始めました。折角勉強するのだから簿記検定合格を目指してみようと思い、まず11月受験予定で3級の勉強をはじめました。

     ただ受験申し込み期間を勘違いしていて11月受験に申し込めず、2月まで3級の勉強をするのもなぁと思い翌年2月に2級を受験することにしました。

    使用テキスト

    選んだ理由

     2級までは独学でも何とかなるという話でしたし、とりあえず勉強してみようかなという気持ちだったので独学で勉強を。本屋さんで色々な参考書をみて値段も手頃で一番分かりやすいかな、と思ったスッキリわかるシリーズを買いました。

     2級の勉強をすると決めた時は3級が分かりやすかったのと演習問題や模擬試験問題ものっていたのであまり見比べずスッキリわかるシリーズを購入しました。

     とりあえずあまりお金をかけないように、と思っていたので問題集のみの本などは購入しませんでした。買っても出来なかったらもったいないし、買った参考書には演習問題がそれなりに問題数もあったので1冊を解けるまでやる、と決めました。

     試験1ヶ月前からは過去問をしようと思っていたので過去問集を購入。分野別・受験回別とありましたがまんべんなくやりたいなと思ったので受験回別を買いました。あとは仕訳が重要!との事だったので簿記検定ナビさんの仕訳問題にお世話になりました。

    勉強方法

    • 前半

     「各章ごとに読んでは問題を解く」、次の日は「前日の範囲の問題→その日の範囲を読む→問題を解く」を3級の時はしてました。それをほぼ毎日寝る前に1~2時間繰り返してました。平日と土日も仕事をしているためあまりまとまった時間が取れないのと、少しの時間でも毎日した方がいいかと思い寝る前の勉強スタイルになりました。

     2級の時も基本その形だったのですが、それをしていると寝るのが遅くなるのと少し効率が悪いので前日の範囲の問題は主に間違えた問題をやる、というのに変えました。2級は商業→工業の順で勉強をしたのですが、工業ばかりしていたら確実に商業を忘れるので、工業の勉強を始めて少ししたら商業の演習問題を思い出す為にも解くようにしていました。

    • 後半

     11月か12月頃からは、朝早めに起きて1時間程問題を解いていました。一通り参考書を勉強してからは寝る前の勉強は止めて、朝の問題を解くという勉強のみにしました。1ヶ月前からは過去問にとりかかりました。まとまった時間が取れた時は第1問から第5問まで時間をはかって解き、普段は各問題に目標時間がかかれていたのでそれを目安に問題を解きました。

     その頃は朝の勉強のみでしたので過去問をしては余った時間で仕分け問題をしてました。工業簿記と仕訳問題がどれだけ出来るかが重要、とのことでしたのでそれらを重点的に解いてました。

    まとめ

     とりあえず問題を解く、5分考えて分からないところはすぐに調べる、出来なかった問題は次の日に再チャレンジ、をモットーに演習問題はどの問題も最低2回はやってましたし苦手なやつは5回ぐらいはやっていたと思います。解説をみてしっかり理解するのも結構大事だなと。読んでいた時には分からなかった流れがやはり図解になると分かりやすいので。

     あと、はじめのうちは勘定科目とかがあるので暗記ものか!?と思っていましたが、勘定科目は指定されますしやはり意味が分かっているか、流れを理解できているかがポイントなのかなと勉強していて思いました。

     3級の勉強が終わった頃には『簿記おもしろい!』となっていたのでそのまま2級を勉強してみようかなと思えたんだと思います。 検定に合格する、という目標も勉強のモチベーションにはなりますがやっぱり勉強しておもしろい、と思えないと『必要に迫られて勉強』というわけではない自分には続かなかっただろうなと感じています。

     途中で失敗したかな?と思ったのは、仕訳問題や下書きは余っていたメモ用紙や紙の裏に書いていて、憶える段階でも参考書に線を引いたりメモするというスタイルだったのでノートはないということです。部屋に勉強机が無いもので、ノートに色々書くのはしんどかったものですから…。でもおかげで家に溜まっていた無駄な紙が減ったのでまぁいいかと思ってますけど。

    試験日の1日の流れ

    • 8時頃

     起床。

    • 9時半頃~

     まだしていなかった過去問を工業簿記を中心にする。あとは仕訳の特殊商品売買等、苦手なところをチェック。

    • 11時半頃~

     昼食。実家住まいで、試験を受けに行くとも何も言っていなかったので普通のご飯。焼きそばとかそんなのだった気がします。

    • 13時10分頃

     会場に到着。皆さん結構集まっていました。皆さん予想問題をしたり参考書を見ていました。問題をしている人の方が多かったかなという印象です。私は参考書で工業の原価計算との計算方法等を再チェックしてました。やっぱり若い人(学生さん?)の方が多いかなと思いました。

    • 13時半過ぎ

     試験スタート。欠席の人が結構いました。意外。問題は4、5問から解くべし!という過去問集の教え通り4、5問からスタートしました。そこで落ち着いて出来たのでよかったです。その後も仕訳問題の1、2問あたりで悩みましたが何とか記入。(結局間違ってましたが)

     3~5は過去問でもしていたのでしっかりできました。ここが出来た事で残りの第2問と第3問も落ち着いて出来たと思います。

    • 試験中

     早退出の許可が試験官からでたら早速退出する人が。びっくりしました。あまりに早い退出だったので自分が焦ったりは全くなかったですが、「もう出来たの!?」とひたすらビックリ。その後もちらほら退出する人が。

    • 試験終了30分前

     全部記入して、見直しもしたので退出する事にしました。それ以上いても不安になるばかりだし、それ以上考えても自信が無いところが出来るようになるわけでもないし、と思ったので。

    • 試験終了後

     帰り道は『怪しいなぁ、間違ってそうだなぁ』と思うところを数えてぎりぎり合格できるかどうか考えながら帰宅。解答速報が出るまでモヤモヤしてました。解答速報をチェックしながら自分の答えと照合。

     自分の答えを問題用紙に記入していなかったので第2問や第3問は自分の記憶と照らし合わせながら答え合わせ。結果、多分合格してるだろう!という感じだったので安心しました。

    管理人からゆかりさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。またその電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     使用した電卓は「CASIO MW-C8A」です。これは家計簿をつけるのに使いやすい電卓はないかと思い購入したもので、税抜や税込の計算機能は付いていますが他はいたって普通の電卓です。

     普段使うのには十分かと思いますが簿記の勉強をする!という人にはおすすめ出来ません。8ケタまでの表示なので足りない問題の時は下二けたをきって計算してました。どうせ下二けたは0なので。

     ゆかりさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     棚卸減耗費や商品評価損の計上がはじめ苦手でした。いくら説明を読んでもピンとこなかったのですが、工業簿記の原価差異の分析とかをしているときにようやく解説にあった図と仕分けの意味がつながって理解出来るようになりました。

     原価差異分析の図と似たような表示だったからかと。やっぱり解答を見ながらでもいいから自分で図を描いて、頑張って理解(納得)するしかないと思います。

     最後まで苦手だったのが本支店会計の内部利益の取り扱いと製造間接費の原価差異分析です。原価差異分析に関しては図の意味するところは分かるけど、差異の名称とつながらない、自力で解けない、という感じでした。

     これはもうひたすらとりあえず演習問題を自力で出来るように何度もやって、図を描いてある程度とけるようになったら過去問をやる!という風にしました。でも今でもちょっと苦手です。

     あとは特殊商品売買の割賦販売が苦手です。これはなぜか覚えられなくていまだに覚えられてません。試験に出てしまった時は捨てました!一か八かで書きましたけど、結局間違えてました。

     原価計算や財務諸表の記入はパズルみたいで面白く、得意でした。謎解きというか「こうなるからこう!」というのが分かりやすいというか。

     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     教材に関しては、すっきりわかるシリーズで私は合ってました。ただ抜けている部分もあるのは確かで、そこは過去問集でカバーできました。参考書を見比べて自分が一番わかりやすいものを選ぶのが一番だと思います。

     あとは原価計算は別として商業簿記も工業簿記も仕訳が出来ればある程度はできるので(決算整理とか特殊仕訳帳とか)、仕訳をいかに素早くできるかが結構重要だと感じました。試験の第2問なんかはいかに速く仕訳が出来るかにかかっているような気もしますし。

     私はもともと3級を受けるつもりでしたので3級から勉強を始めましたが、いきなり2級の勉強はかなり無理があると思います。2級から受けようと思っている人は遠回りと感じるかもしれませんが、まず3級の勉強をしてから2級の勉強をされることをおすすめします。

     あとは少しの時間でいいので毎日勉強することでしょうか。繰り返すことでかなり覚えられますし、理解も進むと思います。私はあまりまとまった時間は取れませんでしたが、読む→解くの繰り返しを毎日1時間でもしていたおかげで順調にいったと思います。

    管理人コメント

     ゆかりさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!

     ゆかりさんの勉強スタイルで、ぜひ見習っていただきたいのは「毎日勉強する」という点です。「簿記はスポーツである」と言われることが多々ありますが、能力をアップさせるためには毎日の反復練習が必要という部分については全くその通りだと思います。

     毎日、10分、15分でもいいので、必ず簿記の勉強をするようにしてください。夜に飲みに行く予定が入っている場合でも、朝ちょっと早く起きたり、昼休みの時間を使ったりすれば必ず時間を捻出できるはずです。まさに「継続は力なり」です。

     あと、ゆかりさんもおっしゃっていますが、3級を飛ばして2級から受験する場合でも必ず3級の勉強をしてから2級に進むようにしてください。2級のテキストは、3級の勉強を一通りしてきたことを前提に書かれていますので、3級の知識がないとかなり苦労することになります。まさに「急がば回れ」です。

     簿記3級・簿記2級に関しては、当たり前のことを当たり前にやった方が、当たり前に受かっていく試験ですので、「継続は力なり」「急がば回れ」の精神で短期合格・1発合格を目指してがんばってください!

    ゆかりさんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第127回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.65

    日商簿記検定2級は「下書きの固定化」が有効です!

    • 投稿者:ろばーと11さん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:2回
    • 勉強期間:約6か月

    はじめに

     簿記検定の受験を目指したきっかけは社内での異動を機に計数管理の業務に関わるようになったためです。簿記2級に合格した結果、それまで営業部門で仕事をしていて断片的にしか知らなかった、個別の取引から財務諸表に至るまでの「流れ」を業務に活かせるだけの知識の裏付けを得られたのではないかと思います。

    テキストをケチった結果…

     社内に簿記の「先生」が居たわけでもなく、3級を飛ばし、且つ独学で2級の受験をしたため、 かなり効率の悪い勉強になってしまったかと思います。商業簿記はほとんど簿記検定ナビ仕訳対策問題集と「パタ解き」を過去5年分3回ほど繰り返して解いたのみ。工業簿記は古本屋で仕入れた古ーいテキストを読んだのみの対策でした。

     そもそも会社法以前のテキストで勉強したりしていたので「知識の穴」が多く、非効率な部分が多かったと思います。現在は引き続き日商1級の勉強を進めていますが、商業簿記でははじめて(最新の)テキストを使って体系的に知識の習得をしてみて簿記の学習は「急がば廻れ」なんだなと感じています。

     イメージとしては土台をしっかり作って「あるレベル」を超えると加速度的に理解力、得点力が増していくという感じでしょうか?土台をつくるためにもテキストはケチらずに最新のものを買って下さい。TACの「よくわかるシリーズ」でもネットスクールの「とおるシリーズ」でも良いと思います。

    仕訳1個に涙をのむ

     私は126回の試験で「手形の更改」の仕訳問題を落とし、66点で不合格という結果に泣きました(※これは3級の勉強をしてないので仕訳を知らなかった!)126回の第2問や127回の第3問など新形式の問題、はたまた仕訳も「期中の合併」の処理など意表を突く論点が出題される傾向にあるのかなと思います。これは出題する側が受験対策側の「裏を掻こう!」という意図の現れなんですかね。

     個人的に70点をめぐるレベルの差は大きいんだと思います。127回も76点で合格と薄氷を踏む思いでしたが、第5問で「借方」を「借」、「貸方」を「貸」と書くなど凡ミス連発で10点落としました。これを入れて86点とすれば合否を分けるのは「訓練量の差」と言い切れます。

    簿記検定ナビを活用して勉強を仕切り直し

     「帳簿組織」「本支店」「工業簿記」などは簿記検定ナビの「解き方」と「下書き」を徹底的に研究して過去問対策をやりなおしました。特に工業簿記では「勘定連絡図」「シュラッター図」「原価ボックス」をこれでもかというほど繰り返して書きました。結果、これらを「自分のモノ」にできたことで意表を突かれても対応でき、どうにか合格点は死守できたんだと思います。

     私は解いて書いて覚える派なので、わからなかったところのノートは残しませんでした。問題を解いては解答用紙を破り捨て、覚えるまで繰り返しという感じです。2級の学習に費やした紙の量はA4用紙200枚分くらいでしょうか?

     あと、簿記検定試験は「過去問対策」が重要だとよく言われますが、それで「ヤマ」を張ったりしても駄目なんだなと思います。私は不合格だった126回も合格した127回も仕訳の問題はそれぞれ12点でした。

     知らなければお手上げ的な仕訳問題は「当期純損失」とか「還付法人税等」「手形の更改」など簿記検定ナビの対策問題でも取り上げらています。これをみっちりやるだけでも運が良ければ20点満点カバーできるし悪くても16点はイケると思います。

    独学の方にアドバイスではないですが…

     特に工業簿記をしっかりと得点源にできる自信がある方は仕訳問題12点でも問題ないかと思います。ただ、仕訳で20(最悪16)点とれるかどうかというのは後の心の余裕につながります。「社債」とか「特殊商品売買」などは徹底的に、また余裕があれば100回以前の過去問にあたって最近出題されていない論点をしっかり勉強されるべきだと思います。

     基本の仕訳を自分のものにすることで「ひねった」もしくは「ひねくれた」出題の際にも十分対応できます。もちろん、会社法や会計基準の改訂に対応して改題されているテキストを使ってください。

    今後について

     2級の試験対策でみっちり取り組んだ「本支店」や「勘定連絡図」などはそのものズバリ1級にもつながります。ただ、基本の反復+問題演習という自分の「形」ができたので「仕事しながら+独学」ではありますが、11月の日商1級合格を目標に今後も頑張っていきたいと思います。

    試験日の1日の流れ

     前日に126回の過去問を解いただけで当日は一切テキストにも触れませんでした。当日になってもテキストを開いているようではたぶん合格は覚束ないと思います。パッと会場を見渡してレベルに達している受験者の方がどの程度いらっしゃるか一目でわかります。ただ、今回は30分経過して「お手上げ⇒帰宅」という方がいらっしゃらなかったので全体のレベルは高かったかなと。

     この辺は鉛筆の音というか雰囲気でも伝わってくる感じがあり、個人的には今回「レベル」に達している人は「1⇒2⇒4⇒5⇒3」あるいは「1⇒4⇔5⇒2⇒3」という順番で解答すると思います。ただ、どう考えてもそのような下書きの音が聞こえない方はアウトなんだなと感じられました。特に、「1⇒2⇒3⇒4⇒5」と解答するようでは余程の実力が無い限り無理だと思います。

     個人的には問題を解く前に一読して「面倒臭さ」と「解く手間」を判別できる実力と過去問レベルの問題なら90分で解けるスピードは絶対に必要だと思います。また、8ケタ電卓の受験生がとても多かったのですが、これはケチらずに12ケタ電卓を使用した方が良いと思います。合格発表を見るに、自分の廻りの8ケタ電卓の方は全て撃沈されていました。

    管理人からろばーと11さんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた電卓の機種を教えてください。またその電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     電卓の機種は「CASIO DH-12VT」です。簿記検定試験を受験されるなら最低12ケタで、「00」キーがあるものが必要だと思います。この機種はキーのタッチが軽く、大判なので手の大きい私にも使いやすかったです。

     また、1級までお考えなら「GT」「M±」「MRC」などの機能が充実している本機種はおススメです。

     ろばーと11さんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     とにかく「帳簿組織」全般、「本支店」、「決算整理」など「コツ」が必要でスピードを要求される問題が苦手でした。よくよく考えてみればこれらの総合問題は「コツ」を知らなければスピードも上がりません。私は独学だったので「簿記検定ナビ」や「パタ解き」などの下書きをA4用紙に書き起こして分析し、自分なりに「下書きの固定化」をしました。

     簿記検定ナビでも「下書きの固定化」は推奨されていますが、これが出来たおかげで超苦手の第2問、第3問を克服できたんだと思います。「下書きの固定化」ができることで「自分が今何を計算しているのか」が把握できるようになります。これは1級の勉強でも特殊商品売買の推定問題や連結決算、工業簿記全般に役立ちます。勘定連絡図などもそうですが、とにかく「書いて覚える」ことです。

     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
    ①簿記の勉強は「積み上げ」が大事なので初学あれば3級→2級→1級と進めるべき

    ②できれば身近に「簿記の先生」を見つけること
    ※簿記検定の合格経験があるということはそれだけのノウハウを構築されているということであり、それを教えてもらえることは勉強の効率が10倍は違います。

    ③テキストは必ず最新のものを使うこと
    ※私の使っていたテキストは「社債発行差金」などと書いてあるもので1回目の受験は大失敗しました。。。

    管理人コメント

     ろばーと11さん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!

     ろばーと11さんのように、簿記3級を飛ばして簿記2級から受験される方もたくさんいらっしゃると思いますが、試験は飛ばしても勉強は飛ばさないようにしてください。さすがに過去問までやる必要はないと思いますが、最低でも簿記3級のテキスト・問題集を一通りやってから、簿記2級の勉強に進むようにしてください。

     ちなみに、管理人も簿記3級を飛ばして簿記2級から受験しましたが、簿記3級については「合格テキスト」「合格トレーニング」を購入して、3日間(1日10時間ぐらいやったので合計30時間ぐらい)集中的に勉強した後に、簿記2級の勉強に進みました。

     あと、ろばーと11さんもおっしゃっていますが、教材は最新のものを使うようにしてください。社債や手形の割引などは仕訳自体が変わりましたので、昔のテキストを使って勉強すると当該変更に対応することが出来ませんのでお気をつけください。

    ろばーと11さんが使われた教材や電卓のまとめ

  • 第127回日商簿記検定 簿記2級 合格体験記 No.64

    簿記の基本は反復!総合問題を解く際は、問題用紙のコピーも忘れずに!

    • 投稿者:セイヤさん
    • 勉強形態:独学
    • 受験回数:1回
    • 勉強期間:約1か月半

    勉強を始めるまでのあれこれ

     3級を約10年前に取得。その際は会社で研修から試験料まで負担してくれました。それから幾年月が経過して、すっかり簿記の知識も薄れていたので、今回の2級に関してはほぼゼロからのスタートでした。

     ネットで検索して、口コミで良さそうなテキストを選択しましたが、実際は買ってから何も手を付けずに時間だけが経過し、気付けば試験まで2か月を切っていました。今思えば、3級は楽に合格したイメージが残っていた為に、2級も3級に毛が生えた程度と思って舐めていた節があります。

    教材・電卓について

     実際にテキストを読みだしたらなかなか読み進めずに、1日分の勉強範囲を読むだけで3時間以上もかかってしまいました。さすがに「これはやばいかも」と焦りだして、そこから毎日3時間は勉強したと思います。休日は5時間程度はしてたので、総計で140~150時間は勉強したかなという印象です。

     使用したテキストはネットスクールのサクッとシリーズです。下の2つは、後日追加で購入しました。以下のテキストと問題集しか使っていないので他との比較は出来ませんが、ほぼ初心者の私にもわかりやすくて、要点が絞られている感じがしました。特に、サクッとシリーズに付録でついてくる仕訳をまとめた小テキストは、空き時間や移動時間に見直すのに適していると思います。

     使用電卓は【CASIO JH-12VT】です。実はあまりこだわりがなく、近くの電器屋で安かったので買ったという程度です。一応12ケタというのは意識しましたが…。

    基礎期の勉強方法について

     テキストで一通りの試験範囲を勉強するのに2週間ちょっと、そこから約1カ月は問題集をやりました。最初はパタ解きで、同じパターンの問題を「今日はこの論点」というように、まとめてするようにしました。そこで初めて試験レベルの問題をやったわけですが、テキストを1回読んだだけで解ける問題はほとんどありませんでした。

     自分と本試験とのレベル差に愕然としたものの、色んなサイトで「簿記の基本は反復!」と書かれていることを思い出し、同じパターンの問題をしつこくこなしていきました。問題を解いて、テキストに戻って…と繰り返すうちに、徐々に解き方のパターンが身についてきた気がします。

     やはり問題を実際にやってからテキストを見直すと、試験で問われる部分が鮮明になり、よりテキストを深く読み込めたので、時間がない場合はテキストはサラッと読んで問題集を解く、分からなければテキストに戻るというやり方が良いように思います。

    直前期の勉強方法について

     パタ解きを2週間かけて一通り終えたので、試験2週間前からはラスパで時間を計って模擬試験を行いました。一通りやったといっても、その段階ではまだギリギリ70点ぐらいしか取れませんでした。そこで苦手な論点について再度パタ解きをやってみると、1度目よりも理解が深まっているのに驚きました。「簿記の基本は反復!」という事を実感した瞬間です。

     試験1週間前からは再度ラスパをやってみました。2回目ということもあり、ほぼパーフェクトに出来るようになりました。後から思ったことですが、問題集は2回以上解くことが必須なので、直接書き込まない方がいいということでした。私は1度目に書いたメモを消しゴムで消したりしてたので、出来ればコピーをするなどしてからやった方が効率的だったように思います。

    試験日当日の1日の流れ

     試験の朝は普通に9時頃に起床して、子供と一緒に朝ごはんを食べながらワンピースを見てました。前日までにやることは一通りやったかなという気持ちだったので、ラスパに付いていた仕訳カードを眺めつつ午前中は過ごしました。

     お昼を食べて13時前に家を出て、試験会場には13時過ぎに到着(車で5分)し、会場でも同じ仕訳カードを見てましたが、あくまで時間潰しでした。隣の席では女性が複数のテキストとノートを広げて電卓を打って勉強されていたので、横目で見ながら「ここまで来てすることじゃないよなぁ・・」と思っていました。

     試験開始後は2分程問題を眺めて、1⇒2⇒4⇒5⇒3の順で解きました。1で初めて見る仕訳があって焦りましたが、じっくり勘定科目を見ることで解決しました。2はすんなりと合計があったので安心して次の4へ進みました。4・5はそれほど難しくはなかったのですが、ケアレスミスをしないように注意しました(結果的にミスしてましたが・・)

     3はあまりないパターンの問題だったので残り時間35分程をかけてじっくりやりました。それでも最後の問題は分かりませんでした。自己採点では1・2はパーフェクトでしたが、4・5でミスがあり、3は14点で合計84点でした。

    試験を終えて

     簿記試験に限った事ではないと思いますが、前日までにしっかり勉強して自分に自信を持つ事が重要かと思います。試験会場まで来たら「何でも来い!」精神じゃないと駄目で、そこで猛勉強するのは自分の自信の無さの裏返しになるし、精神的余裕がない事になります(実際に上記の女性は不合格でした。)自信を持つことで余裕が生まれて、ちょっと変化球的な問題にも柔軟に対応できるといえます。

    管理人からセイヤさんへ追加の質問

     今回、勉強に使われた電卓は他の方にもおすすめ出来ますか?
     おすすめするほどではありませんが、特別こだわりがないのであれば安くて普通に使える電卓だと思います。
     セイヤさんの得意な論点と苦手な論点を教えてください。また、苦手な論点を克服するためにどのような勉強をされましたか?
     得意なのは総合原価計算で、苦手なのは決算手続き(財務諸表作成)です。決算手続きは苦手というか、過去問や予想問題をやっても必ずどこかでミスをしていました。P/LとB/Sを同時に作る問題なら間違いに気づくのですが、気づいたとしてもミスを探すのも大変だし、片方だけだとそもそも間違っているかも分からないので、完璧ではなく1つ1つを確実にこなして、少なくとも部分点は獲得するという風に考えるようにしました。

     勉強方法としては、同様の問題を多く解くことで、問われる内容がある程度決まっているので慣れることと、時間を計って1問25分以内でするように心がけました。

     ご自身の勉強方法を振り返っていただき、これから勉強を始める方にアドバイスがあればお願いします。
     上にも書きましたが、同じ問題を最低でも2回以上は解くことが重要です。そのため、問題集や解答欄はコピーして使ったほうが効率が良いと思います。
     今後は簿記2級をどのように活かす予定ですか?簿記1級や税理士などの上位資格に挑戦される予定はありますか?
     仕事では特に必要ではありませんが、社会人の一般常識として知っておいたほうが良い内容なので、今回受験しました。そのため、これ以上の資格への挑戦は今のところ考えていません。ただ、簿記の勉強自体は面白いと感じたので、時間があれば1級にも挑戦したい気持ちになりました。

    管理人コメント

     セイヤさん、合格体験記のご投稿ありがとうございました!1か月半と短い期間中に150時間もの勉強時間を捻出し、見事に短期合格&1発合格されたのは「すごい!」の一言に尽きます。

     TACやネットスクールなどから出版されている過去問・予想問題などについては、「解答用紙無料ダウンロードサービス」が用意されていますので、問題を解く前にコピーする必要はありませんが、問題用紙については使い始める前に予め、3回分ぐらいずつコピーしておくと良いと思います。

     先にコピーしておけば、解き直しをする際に前回の書き込みを消しゴムで消す必要もなくなりますし、前回と今回の「問題用紙への書き込み」を見比べることによって、無駄な書き込みをしていないか、目立たせるところをきちんと目立たせているか(例えば、合計試算表の「合計」の部分)、などをチェックすることが出来ます。

     あと、セイヤさんは試験が始まってからすぐに問題を解き始めていませんが、この点もぜひ見習っていただきたいポイントです。問題用紙・解答用紙を一通りチェックして、どの問題が簡単でどの問題が難しそうかを判断し、解答順序の最終決定をします。この作業は1分、2分ぐらいの時間で十分ですので、問題を解き始める前に必ず行うようにしてください。

    セイヤさんが使われた教材や電卓のまとめ